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地球最期のニュースと資料

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地球は「4000年間の温暖化」を終了し、これから長い寒冷期へ。そして、「地球の気候変動の原因は太陽活動にある」という内容を持つ科学論文の数が2016年には130件以上に及び過去最高に

   

1850年からの黒点数と地球の気温の相関関係(気温は過去4000年で最高)

woodfortrees.org

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次々と発表される世界中の科学者たちの気候変動に関しての論文の内容

ごく直近はあまり寒冷化やミニ氷河期に関しての記事を書いていないですが、思えば、寒冷化とか、「ミニ氷河期」という概念が、初めてこのブログに登場したのは 2011年の、

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来(1)
 2011/11/07

ですから、それからもう5年とか6年になるわけですが、その間にも、地球は「過去最高気温を更新」したりしていて、ホットな時代が続いています。

なお、この頃には「小氷期」とか「小氷河期」という書き方をしていまして、最近は「ミニ氷河期」という書き方をしていますが、言葉の厳密な定義はともかく、私自身は同じものとして書いています。「小」とか「ミニ」とかが付くものですので、「ちょっぴり寒い」というような感じで、そんなに気に病むほどのものではないとは思いますけれど、それでも、最近の日本の気候や気温を見ますと、こういうのがずっと続くと、やや困る部分はあるだろうなとは思います。

さて、現実社会では、非常に気温の高い 2015年や 2016年を経験していたわけですけれど、その間にも、それほど少なくない数の科学者たちの間では、太陽活動の今後の予測から見ての「寒冷化の到来」という説は、かなり根強いものでもありました。

そして、ここに来て、「一気に科学者たちの呪縛が解けた」かのように、地球の気候変動に関しての科学論文が数多く出ているのです。

2016年には、「太陽活動が、地球の気候変動の主な原因」だとする科学誌への論文掲載の数が 132 件にのぼったことが、海外メディアで報じられていました。すべて、論文掲載に関しての審査のある科学誌だけのものです。

今回は、その海外メディアの記事をご紹介させていただこうと思います。最近の科学界の気候に関しての「思想」の主流が「少し変わってきている」雰囲気が感じられるのではないかと思います。

端的に書きますと、現在、相当数の科学者たちが、

「地球の気候変動は、人為的な CO2 排出などによるものではなく、太陽活動がおよぼす影響によるものだ」と考えている

ということになります。

しかし、これに関しては、私は「たくさんの論文が出ているから、それが正しい」とは言いません。

こういうことの真偽は数の大小で語ることではないです。

しかし、そういう主張をする科学者が「急激にものすごく増えた」という事実はありまして、まあ・・・科学界の「力学」というものがどういうようになっているのか、よくわからないですが、少し以前は、「地球の気候変動は人為的なものではない」という意見は、主に、ロシアや中国など「西側の科学界から外れた場所にいる」科学者たちによって発表されていたのですが、今はどこの国の科学者たちも主張し始めています。

この数年の科学界が、いわゆる「地球温暖化」というような強い呪縛から逃れられないあたりに関しては、もう7年近く前の記事ですが、カリフォルニア大学の名誉教授が、アメリカ物理学会の理事に出した辞表の手紙の内容を記した英国テレグラフの記事を翻訳しました、

地球温暖化とアメリカ物理学会のありかたを非難して学会を脱退した科学者の辞表の全内容 (2010/10/10)

などをご参照いただければ幸いかと思います。

では、今回の記事のご紹介に入ろうと思いますが、その記事でふれられている「 132 の科学論文」は、すべて下のページからリンクされています。

Solar Influence On Climate (132)
 (太陽が気候へ与える影響 / 132 の論文)

そして、気候変動の理由が太陽にあるとする論文の場合、今後の太陽活動の予測から、地球は「長い寒冷期に入る」という説が比較的多いです。

今回ご紹介する記事で最初に説明されるノルウェーの科学者による論文は、

「地球は過去 4000 年間で最も高い太陽活動の下にあり、それと共に最も温暖な時期を経験していたが、それは今、まさに終わった。そして、2025年頃を始まりとした寒冷期に入るだろう」

というものだそうです。

この「いつから寒冷期に入るか」ということについては、いろいろな説があります。寒冷化の予測や、これからの太陽活動の予測については、過去記事、

ミニ氷河期は「2015年にすでに始まって」おり、今後「200年から250年間続く」というロシア科学アカデミーの科学者たちの主張が公開された (2016/11/05)

精度97%の「2030年までのミニ氷河期突入」予測は、その発表の元となったロシア人女性物理学者の「太陽活動の解析予測の実績」から実現確実な状勢に (2015/07/22)

6世紀の地球を巻き込んだ「過去2000年で最大の気候変動」が招いた小氷河期による社会変動と「これからの世界」の関係を改めて振り返ってみる (2016/02/10)

などをご参照いただければ幸いです。

では本文に入りたいと思います。


Scientists Find Climate’s ‘Cause Of Causes’…Highest Solar Activity In 4000 Years Just Ended…Cooling Begins In 2025
notrickszone.com 2017/01/12

科学者たちは気候の「その結果に至る原因」を見出している … 過去4000年間で最大の太陽活動は今まさに終焉を迎え、そして … 2025年から始まる寒冷化へと

世界の科学者たちは、地球の気温が主に人為的な CO2 の排出によって形づくられているという説に対して、最近ますます顔を背けるようになってきている。

あるいは、将来の地球の気温が、微量の大気ガスの上昇のために驚くほど温暖化に傾くととされる主張に対しても同じで、そのような主張にまともに耳を傾ける科学者は少なくなっているのだ。

その代わりに、たとえば、太陽を研究する科学者たちは、太陽活動の地球への影響についての理解を進め続けており、それらの結果の多くは、太陽活動の変動性と気候変動との間の強い相関を徐々に示唆している。

たとえば、2016 年だけで、ピア・レビュー( peer-review / 論文審査のある科学専門誌)の論文の中に、「気候に対しての太陽の重要な影響」について文書化されたものが、少なくとも 132 もあった。

それらの中には、かつて 100 年規模で続いた寒冷な気候の時期(ミニ氷河期)と低い太陽活動の関係、そして、太陽活動の高い時期とシンクロした温暖な時代( 20 世紀)について記された学術論文だけでも 18 あった。

また、今後数十年間に訪れる太陽活動の極小期と、「それに伴う地球の寒冷期が近づいていることを警告」する論文が 10 あった。

このように、2016 年の科学の世界では、地球の気候変動を太陽活動からの影響と結びつける傾向が強くなり、人為的な地球の気温変動について研究する科学的傾向は縮小しつつあったが、この科学界の傾向は 2017 年も継続すると考えられる。

最近の精緻な研究のひとつは、気候変動が起きる「その結果に至る原因」を発表している。

研究は、ノルウェーのハラルド・インデスタッド(Harald Yndestad)博士とジャン・エリック・ソルヘイム(Jan-Erik Solheim)博士によってなされたもので、その内容は、太陽活動が非常に高い現代( 1940 年から 2015 年)の太陽活動は、過去 4000 年間で最も高い活動レベルだとし、そして、それは「今」終了したというものだった。

これらの科学者たちは、次の 10 年以内、あるいは 2025 年までに、次の太陽活動の極小期(これは 18 世紀後半のダルトン極小期と同様の性質を持つ)が、地球の気候に対する寒冷効果を発現すると考えている。

インデスタッド、ソルヘイム両博士は、この研究プロジェクトで2年以上共同で作業を進めた。

インデスタッド博士は、もともと「地球の気候の指標として黒点を考えることには懐疑的だった」(※訳者注 / 「以前は、太陽が地球の気候と関係しているとは考えていなかった」ということです)と述べている人物だが、二人の博士は、太陽の総放射(TSI)と 黒点数の間の強い長期の相関関係を「初めて」発見したのだ。

そこから、彼らは、気候変動の「結果に至る原因」を確認した。

詳細は、彼らの新しい論文を参照してほしい。

(その論文:The Influence of Solar System Oscillation on the Variability of the Total Solar Irradiance

 

また、別の科学者たちによる古気候の記録(研究から得られた過去の気候変動データの記録)においての、太陽活動と地球の地表温度との間の強い相関関係の記録に関しての論文が 2017 年のピア・レビュー科学誌に掲載されたばかりだ。

それは、地球の温暖期と寒冷期の振幅が、太陽活動と北大西洋振動(NAO)の変化によって調整されているということを見出したものだ。

(その論文:Climate variability and lake ecosystem responses in western Scandinavia (Norway) during the last Millennium

 

他の科学者では、科学誌『パレジオグラフィー( Palaeogeography / 古地理 )』 に掲載された論文に際立つものがある。

その論文では、古生物学と古気候学においては、太陽活動が東アジアモンスーン(EAM)の変動を引き起こすと結論づけていること、そして、エルニーニョ現象(南方振動)や、あるいは、マウンダー極小期を初めとする太陽黒点の極小期に対応する百年規模の寒冷期間での太陽と地球の気候の関係を述べている。

その論文にある西部熱帯太平洋の海面温度(SST)のグラフは、「 1800 年頃から劇的な地球の温暖化事象が発生した」ことが記録されている。

・sciencedirect.com

それによれば、1800 年代の太平洋の海面温度の温暖化率と振幅が最近の数十年をはるかに上回っており、人為的 CO2 排出量と自然変動と比較した表面温度との間の相関の欠如を再び実証している。

(※訳者注 / 何だか難しい書き方になっていますが、最近の数十年間より「 1800年代などのほうが海面温度の温暖化が激しかった」ということで、工場や自動車の排気が基本的にない時代のほうが温暖化していたということになり、人為的な CO2 の温暖化という説と矛盾するということです)

(その論文:Solar and tropical ocean forcing of late-Holocene climate change in coastal East Asia

 

2017年は、まだ始まったばかりだが、紹介した3つの論文に加えて、太陽活動と気候変動との間に強い相関する関係があることが記された科学論文がすでに、いくつかの科学誌に掲載されている。

過去数年間に蓄積されてきた、これら「太陽活動と地球の気候変動の関係」に関する知見は、さらに急速に増加し続けており、それらで述べられる証拠は、すでに、これまで言われていたような、太陽が地球の気候に与える影響が「小さなもの」だとは言えない状況になっている。また、その太陽活動と関連しての、地球の海洋振動(北大西洋振動やエルニーニョなど)が気候変動に与える影響も小さなものではないことが次第に明らかになっている。

人間の活動による CO2 の排出に伴う気候変動という説は今、多数の科学論文からの反対意見にさらされている。