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愛する人との「死別後の出会い体験」の現実 : 相手に先立たれたうちの60パーセントの人たちが、死後その姿や声や感触を体験していることが研究で明らかに

   

「死別後の幻覚的体験」の研究について報じる英国テレグラフ

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昨年の春、「笑いを医療に取り入れることに人生を捧げた」アメリカのパッチ・アダムスという実在の医師を描いた映画のことを記事にしたことがあります。

パッチ・アダムス医師の「楽しく人を死なせる」ための真実の医療の戦いの中に見えた「悪から善が生まれる」概念の具体性
 2015/04/19

映画そのものは、アダムス医師が精神病院に自主入院していた青年時代に、「笑いこそが病気を治す」という悟りを得てから医学校に入り、学校の権威と戦う光景に重点が置かれた映画なのですが、ストーリーの中で、恋人でもあった同じ医学生の女性が死んでしまう下りがあるのです。

アダムス医師のせいというわけではないですけれど、彼が理想を掲げて創設した「誰でも無料で医療が受けられる施設」に来ていた精神的に病んだ男性に殺されてしまうのです。

そのカリンという名の最愛の恋人の死んでしまって、アダムス医師は「恋人を死なせて、理想の医療がなんだというんだ!」という気持ちになり、医師になることも、理想の医療もすべてを放棄しようとするのですけれど、その後、彼は自分と恋人が建設を続けていた「理想の病院の建設予定地」に赴きます。そして、その場で「理想とのお別れ」を告げようとした時に、

「一羽の蝶」

が飛んで来て、アダムス医師の胸に止まり、そして、指に止まるのです。

恋人とふたりで作り続けていた「理想の病院」ができる予定の場所で飛んできた蝶。

そういう台詞があるわけではないですが、アダムス医師は、その蝶にカリンの生まれ変わりを感じたようで、その蝶を見ているうちに、やはり医師になり、理想の医療を目指そうと思い直すシーンがあるのです。

映画『バッチ・アダムス』より
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実話の映画化ではありますけれど、この「蝶」の下りが実際にあったのか、演出なのかはよくわからないですが、しかし、これが「蝶」ではなく、「幽霊」とかだと、一気に「変な話」になりかねなく、何だか話に安っぽさも加わってしまうような感じてきてしまうというのも事実でもありそうで、ここでは蝶だからよかったのだと思います。

実際には蝶じゃなくて、カリンそのものに語られたか、彼女の姿が現れたとしても、あのアダムス医師の混乱した精神状態なら、何でもありだった感じはします。

近しい人や愛する人の死はそれほど「生きている人」に影響するものだと私は思います。

幽霊のようなものがあるとかないとかではなく、私が思うところでは、

「死後の人の出現は、死んだ者と生きている者の共同作業」

だと思っています。

しかし、出現しているのが現世である限り、「生きている者の果たしている役割のほうが大きい」とも思います。

ま、それはともかく、映画『パッチ・アダムス』のことなどを書きましたのは、冒頭に載せました、英国テレグラフの報道で、「複数の研究で、亡くなった相手の姿や声、感触などを死後も体験する人がとても多いことがわかった」ということが、最近さらに学術的に検討されていることが記されていたためで、そこで、映画の蝶のことなどを思い出したのでした。

ちなみに、映画に出てくる蝶は、アメリカなどで一般的なモナーク蝶(オオカバマダラ)という蝶だと思います。

モナーク蝶
monarch-Seren

 

まあしかし、今の世は切ないもので、このモナーク蝶が、アメリカでは過去 20年間で 80パーセント以上減少していることなどを、2015年6-7月の大量死の記録…という記事でご紹介したことがありますし、最近では、実は今、メキシコはものすごい寒波と大雪に見舞われているのですが、そのメキシコで、「 150万羽のモナーク蝶が凍死」しているのが発見されたという出来事もありました。

2016年3月13日のメキシコの報道より

momonarch-mexico-deathEL IMPARCIAL

 

生まれ変わりの象徴的なイメージを持つ蝶も、世界からいろいろな理由で、どんどんと消えていっているようです。

 

 

ところで、私が「死んだ人を見た」という体験を人の口から初めて聞いたのは、自分の父親からでした。

父親の母(つまり保田死にとっての父方のおばあちゃん)が亡くなった後に、実家の廊下にいる姿をはっきりと見たのだそうです。うちの父親は真面目すぎるほど真面目な人で、ウソとか冗談を言うタイプの人ではなく、まあ、見たのだろうなあと思います。

うちの父親は「臨死体験」なんてのも子どもの時にしていて、それも私がずいぶんと大きくなってから話したことですが、まあ、いろいろな人にいろいろな体験があるということなんでしょうね。

そして、今回のような記事をご紹介しようと思ったのは、たとえば今の時代は、昨年暮れの、

2015年の世界全体の死者数は「5760万人」。私たちは日月神示の「1日10万人の死…」の警告をはるかに越えた時代に生きている
 2015/12/23

という記事に書きましたように、WHO のデータでは、1年間に、のような数で人々が亡くなっている時代です。

・心臓血管病(脳梗塞や心筋梗塞など) 1700万
・ガン 700万人
・糖尿病 100万人
・慢性閉塞肺疾患( COPD ) 310万人
・気道感染症 310万人
・HIV / エイズ 150万人

その他に、

・交通事故 130万人

というのもあります。この 130万人は「自動車」がこの世に登場しなければ、亡くならずに済んだ命ではあります(もちろん、車があるからこそ助かる命もあり、どちらが良い悪いの話ではないです)。

それはともかく、上のように今は「死と病気の時代」なわけで、読まれている方の環境や年齢にもよるでしょうけれど、私たちが死と接することが、これまで以上に増えていく時代のようにも思えてしまうのです。

でも、「死」は単に悲劇としてだけの存在ではないということが、たとえ学術程度のレベルでもいいですので、いつか誰かがはっきりと日の目を浴びさせてくれることがあればいいなと思います。

そして、こんな時代に生きている私たちに必要なことは、

「死の意味を考え直す」

ということにもあるような気がしています。

難しいことですけれど。

 

それでは、テレグラフの記事です。

3つの大学の研究が短く紹介されていますが、イタリアのミラノ大学の研究者たちは、精神障害的なアプローチという即物的なところから見ていて、一方の英国の2つの大学では、死後の世界を含む人間の超感覚の世界の示唆から考えているようです。

なお、記事の中に、2014年に英国の大学から発表された「人が死亡した後、少なくとも数分間、意識が継続している」ことについて記述がありますが、これは、2014年10月の記事、

臨死体験についての史上最大規模の調査は「死後も意識は継続する」ことを示した
 2014/10/10

で英国の報道をご紹介したことがありますので、ご参照いただれば幸いです。

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Six in ten grieving people ‘see or hear dead loved ones’
Telegraph 2016/03/12

愛する人に先立たれた人たちの10人に6人が、死後にその相手の「姿を見たり、声を聞いて」いる

研究者たちによると、死者に関しての幻覚や幻聴は著しく多くの人々に共通しているが、体験者たちは自分の精神がおかしいのではないかと思われることを恐れるために、そのことを友人や他人に言わないという

 

愛する人を亡くした人たちの 10人に 6人までが、亡くなった後に、彼ら彼女たちのその相手の「姿を見る」、あるいは「声を聞く」体験をしていることが、最近の複数の研究者たちの調査でわかった。

しかし、その体験をした多くの人々は、精神障害などと思われることを恐れるために、周囲にそのことを言及しないということも同時に明らかになった。

研究によれば、親しい人や愛する人が死亡した人たちのうち、30- 60%の人たちが、たとえば、亡くなった相手が部屋の古い椅子に座っている姿を目撃したり、あるいは、亡くなった相手から名前を呼ばれるというような体験をしているという。

イタリア・ミラノ大学の研究者は、このような「死別後の幻覚的体験(PBHEs:Post-bereavement hallucinatory experiences)」は非常に多くの例が見られ、また、この体験をする人たちには、過去の精神障害の既往歴などはなく、通常の精神障害とは関連がないという。

ミラノ大学の研究者たちは、すべての過去の研究のピアレビュー(同領域の専門家による検証)を行った後にその結論に達し、発表に至った。

「死別後の幻覚的体験」は、調査対象全体の 30-60%にものぼる大変に高い体験出現率を示しており、そして、これらの多くの現象には一貫性と正当性があるという。

彼らは、医学誌『アフェクティブ・ディスオーダーズ(Affective Disorders / 情動障害)』にその研究結果を発表した。

過去の研究量が比較的少ないために、論文に彼らは「今後、より多くの研究が、死別後の幻覚的体験の生理学的/病理学的性質を確認するために必要とされる」と記している。

彼らは、この幻覚が、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんでいる人々が経験するフラッシュバックと似たものだと考えている。

一方、英国ローハンプトン大学のジャクリーン・ヘイズ(Jacqueline Hayes)博士も、この現象を研究している科学者のひとりだ。

ヘイズ博士は、配偶者や両親や子供を亡くした人たち、あるいは、兄弟や恋人、友人を失った英国各地の人々と会い、話を聞き続けている。

博士は、英国デイリーメールの取材に対して、以下のように述べた。

「それらの方々は、いずれも、ビジョン(姿)、音や声、感触、匂い、あるいは他の何かを感じたことを報告してくれました。それらは実際にはそこにはないものですので、私たちは、五感のいずれにも当てはまらない存在感を呼び出しているのです」

ヘイズ博士はこう付け加えた。

「そして、私は、これらの体験は、彼らのその追悼の時に精神的な癒やしと、心の変化を与える力があることを見出したのです」

「例えば、亡くなったあなたの愛する人が、生前あなたに苦しみや悲しみを与えたことがあったとして、亡くなった後に、その人があなたに謝罪する声が聞こえてくるというようなことです」

また、英国サウサンプトン大学の研究者たちは、何か死後の世界のようなものがあるかもしれないと提唱している。

サウサンプトン大学のこの研究は 2014年に発表されたもので、人が臨床的に死亡した後に、少なくとも数分間、意識が継続している可能性があることに結びつく証拠が発見されたことを述べたものだ。以前は、死後に意識が続くことは不可能だと考えられていた。