In Deep

地球最期のニュースと資料

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パリの出来事から一気にカオス化が進むかもしれない世界だからこそ、戦争やテロの噂の中でも「何が正しいかを自分で判断する」ということを想うのでした

   

新約聖書「マタイによる福音書」 24章 06節

戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。

民は民に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。

しかし、これらはすべて産みの苦しみの始まりである。


 

11月16日 午前のロシア・メディアの速報「モスクワの駅に爆弾」報道

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▲ 2015年11月16日のロシアのリア・ノボスティより。

昨日から、久しぶりにちょっと体調を崩し気味となっていまして、長い記事は書けなそうなんですが、どうもこう、報道などをチラッと見たりしますと、「混沌への入り口」が開いてしまったのかもしれないとも感じます。

先日の記事で、IS が、ロシアとヨーロッパに対して脅迫のような文言を 11月12日に公開して、その翌日は、パリでの同時多発テロ、そして、今日 11月16日には、速報だけですので、詳細はまったく分からないのですが、冒頭のように、未確認ですが、モスクワの駅で爆弾が発見されたか何かで、おそらく乗客たちが避難しているという速報がありました。

具体的なことはまだわかりませんが、IS は以下のようなメッセージを掲げていました。

is-threat-02Fox News

そして、フランス政府は、IS の拠点であるシリアの都市を大規模空爆。

フランス軍、「イスラム国」拠点を空爆 同時攻撃受け最大規模に

ロイター 2015/11/16

パリで起きた同時多発攻撃の捜査が拡大する中、フランス軍は15日、シリア領内にある過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆した。同組織は130人以上の死者を出した今回の事件で、犯行声明を出している。

フランス軍は、シリア北部ラッカの弾薬庫や訓練施設を空爆。同軍は数カ月にわたって、米国主導の空爆作戦に参加しているが、今回の空爆はこれまでで最大の規模だという。

なんとなく、報復的な意味としては「妥当」にも見えるこの空爆も、冷静に考えれば、「さらにフランスやヨーロッパにいる IS 支持者たちの怒りを広めるだけではないのかな」とも思えたり。そもそも、パリの攻撃の犯人のほとんどは、シリアから来たのではなく、おそらくはヨーロッパの国籍の人たちだったように思います(そして今でも準備している人たちがたくさんいると思われます)。

つまり、「すでに遠くではなく、近くにたくさんいる」と解釈して構わないと思われます。

ちなみに、今は数字は違うと思いますが、昨年8月の時点では、フランスに住むフランス人のうちで、IS を支持する人の割合は 16%でした。対して、オランド大統領にたいしての支持率は 18%と、IS 支持率と大統領支持率が大した変わらないということになっていました。

french-poleニューズウィーク

16%といえども、実数とすればものすごいものがありますが、すでにフランスやヨーロッパにこういうような人々がたくさんいることに加えて、難民の人たちも変わらずヨーロッパに向かい続けています。

スロヴェニアに到着した難民の人たち(10月20日)

migrant-slovenia-2015-10-20・CNBC

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そして、すでにヨーロッパの人々の間に広がりつつあった「難民への拒否感」ですが、パリのテロ後は暴発気味になっているようです。

テロ後、フランスの各地で起きている「イスラム教徒を追放せよ」という横断幕を掲げての集会

les-Islamistes-01

les-islamistes-02Daily Mail

そして、国際的ハッカー集団アノニマスはもテロ後に「 IS に対しての全面戦争」を宣告。

アノニマスの声明を報じたロシア・トゥディ

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いろいろなところで起きている様々なことが、

「憎悪と対立」

というキーワードが軸となったものになっていて、何でもそうでしょうが、憎悪に基づいた対立や衝突は、どちらかが拡大すれば、双方が拡大していく宿命にあるように思います。

今回の「憎悪」は双方にとって簡単に消えるたぐいのものではないでしょうし、何より、パリの件だけで攻撃が終るのかどうか、ということは誰にもわからないことです。

G20 が行われているのだそうですが、その後、アメリカのオバマ大統領と、ロシアのプーチン大統領は 30分の会談をおこなっていました。

会談するとオバマ大統領とプーチン大統領

obama-putin-2015-10-15Daily Mail

今後、何がどうなるのかはわかりませんけれど、状況を見ているだげでは、「このまま穏やかに事態は収束していく」というようにはさすがに見えません。

冒頭に、「マタイによる福音書」の一節を載せましたけれど、こういう

> 民は民に、国は国に敵対して立ち上がり

という状態が、今はとてもリアルに感じられます。

締めも聖書の言葉をふたつ掲げておきたいと思います。

新約聖書「ルカによる福音書」 12章 49-52節

「わたしが来たのは、地上に火を投ずるためである。その火が既に燃えていたらと、どんなに願っていることか。

新約聖書「ルカによる福音書」 12章 57節

「あなたがたは、何が正しいかを、どうして自分で判断しないのか。