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地球最期のニュースと資料

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台風10号の上陸直前、日本中に出現し続けた「二重の虹」の向こうに

      2016/09/02

一部で壊滅的な被害を出した北海道の様子を見聞する中で

 

豪雨の直前の8月30日に北海道の富良野の上空に長く出現した二重の虹

furano-rainbow-0830Twitter

翌日8月31日の南富良野の様子

furano-floods-0831共同通信

 

8月20日頃、北海道の実家に帰省している時に、北海道としては極めて珍しい「3つの台風が北海道に連続して上陸する」という渦中にいました。

その時、私と家族がやや難渋したことについては、こちらの記事や、こちらの記事に書きましたが、そういう個人的なことはともかくとして、この「3つの台風が連続して北海道に上陸する」ということは、珍しいというより「観測史上初めて」という異例中の異例の事態でした。

2016年7月 観測史上初めて3つの台風が北海道に上陸
typhoon-hokkaido-2016tenki.jp

しかし、「異例」はこれだけで終わりませんでした。
北海道はさらに台風得で激しい被害に見舞われるということになってしまいました。

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台風10号が示す「過去」と「現在」の違い

今回、岩手などに大きな被害を出した台風 10号は、北海道には上陸はしなかったものの、北海道は、前回の3つの台風以上に激しい豪雨を北海道にもたらしました。

台風10号が通ったルート
typhoon-10-hokkaidotench.jp

私の実家の母親は、まあ高齢ですが、現役で仕事をしていまして、仕事の中には北海道の農家の方々との交流もあり、農家の方々とかなり親交があります。

昨日、実家から電話がかかってきた時に母親が話していたところによりますと、これらの一連の台風で、地域的に農作物に非常に大きな被害が出ているようなのです。

交通のインフラの損傷も激しく、大きな交通ラインが道路も鉄道も破壊され、移動手段が絶たれている場所が多いようです。それらの中には、復旧の目処さえ正確には立たないほどの被害も出ているそうです。

まだ被害の全貌はわからないでしょうが、もともと夏の北海道は、台風はもちろん、豪雨というものもほとんどない穏やかな気候が続くのですが、それだけに、このような天候は、ほとんどの現地の人々が経験がないものではなかったでしょうか。

しかし、北海道で洪水が全然なかったということではなく、私は 19歳まで北海道の岩見沢という町で暮らしていましたが、確か 18歳前後の頃、周辺一帯で大きな洪水になったことを覚えています。

調べてみますと、それは 1981年のことだったようです。今から 35年前のことですので、ネット上にはほとんど資料はないですけれど、国立防災科学技術センターが 1981年に発行した「昭和56年8月3日から6日にかけての前線と台風12号による石狩川洪水災害及び日高地方土砂災害調査報告」という書類のコピーが残っていました。

これは昭和 56年に発生したことから「 56水害」と名付けられているようで、おそらく、現在の北海道の豪雨と洪水被害以前に最も大きな被害を出したのが、この 1981年の 56水害だと思われます。

その時の私は、まだ北海道におりしまて、コバヤシ君という友人と氾濫しそうになっている川を見物に行ったり(最もしてはいけない行為ですね)、冠水した街並みを眺めていたことを思い出します。

あの時の雨も、さぞや壮絶な豪雨だったのだろうと思っていましたが、先ほどの国立防災科学技術センターの資料を見て愕然としました

下のグラフは、その 1981年の洪水の際の「1時間ごとの雨量」の記録です。

いろいろな都市の計測グラフが掲載されていますが、ここでは岩見沢と札幌を。

1981年の台風12号による洪水時の北海道の雨量

1981-rain-hokkaidodil-opac.bosai.go.jp

かなりの大洪水だった記憶がある  1981年の洪水被害時の豪雨の最大雨量は、1時間 30ミリ程度なのでした。

「 30ミリって今じゃ頻繁にある雨じゃん・・・」

と、つくづく思わざるを得ません。

たとえば、比較として、今回の台風 10号の雨量が見出しになった報道を載せますと、次のようになります。

台風10号 局地的に猛烈な雨 北海道で1時間に90ミリ

毎日新聞 2016/08/31

気象庁によると、台風10号の通過に伴い、北海道や東北を中心に局地的に猛烈な雨が降り、北海道富良野市や南富良野町では1時間に約90.0ミリを記録したほか、岩手県宮古市や久慈市で同80.0ミリ、北海道伊達市では同70.0ミリを観測した。

高齢者グループホームで9人の死亡が確認された岩手県岩泉町では29〜30日の積算雨量が8月の1カ月分の平均を大きく上回る248.0ミリを記録した。

1時間 90ミリですよ。1981年の3倍ですよ。

高見山は「2倍 2倍」でしたが、こちらは3倍ですよ(そこまでネタが古いとわからない人の方が多いかもしれないぞ)。

そして、今では、この「 1時間 90ミリ」というのを聞いても、あまり驚きませんが、驚かなくなっているのは、「そんな豪雨が普通に発生する」からです。

今年だけでも、あるいは昨年あたりから思い出しても、 1時間 100ミリとか、「観測史上最大の豪雨」という文字を報道で何度見たことか。

あるいは、上の報道記事にも、

> 積算雨量が8月の1カ月分の平均を大きく上回る

というような、「1日で1カ月分の雨が降る」というような表現とも何度ふれたことか。

2012年には、ロシアのクバン地方で、「一昼夜で6カ月分の雨が降る」という壊滅的な豪雨などもありました。

これは、

私たちが経験している現在の気候変動は次の数万年の人類史への扉かもしれない
 2012/07/13

という記事などに書いたことがあります。

まあしかし、2012年頃には上の記事のように「次の数万年の人類史への」というような余裕をもった表現をしていましたけれど、もう今は違いますね。

「数万年」なんていう余裕のあるスパンでの変動ではなさそうです。

これはもう、「私たちが経験している現在の気候変動は次の数年の人類史への扉かもしれない」というタイトルに変えたいくらいですね(数年かよ)。

はいそうです。数年です、数年。

もう数年でこの世は超カオスでグチャグチャになっちゃうのデス(落ち着けッ)。

 

何事も「繰り返し」に過ぎないという過去の賢人の言葉は

まあ、気が狂うのは後にしまして、確かに雨量などにしても「数値」というものが、どんどん桁違いになってきている感じはあります。

一般的に考えてみれば、 1時間 100ミリの雨なんていうのは、もう気候の状態としては限界値にも思えまして、つまり、「これ以上はないだろう」というように感じてしまうわけですが、本当にそうなのか……という思いが今なら持ち得ます。

何もかも新しい局面に入っているのでは・・・というようなことを言おうとして、ふと、4年ほど前の記事、

虹という「地獄の門」の彼方に
 2012/11/20

という記事に書きました旧約聖書「伝道の書」第1章に書かれてあることを思い出します。

旧約聖書「伝道の書」1章2-11節

伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。

日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。

世は去り、世はきたる。しかし地は永遠に変らない。

日はいで、日は没し、その出た所に急ぎ行く。

風は南に吹き、また転じて、北に向かい、めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。

川はみな、海に流れ入る、しかし海は満ちることがない。川はその出てきた所にまた帰って行く。

すべての事は人をうみ疲れさせる、人はこれを言いつくすことができない。目は見ることに飽きることがなく、耳は聞くことに満足することがない。

先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない。

「見よ、これは新しいものだ」と言われるものがあるか、それはわれわれの前にあった世々に、すでにあったものである。

前の者のことは覚えられることがない、また、きたるべき後の者のことも、後に起る者はこれを覚えることがない。

というように、旧約聖書では、

> 「見よ、これは新しいものだ」と言われるものがあるか、それはわれわれの前にあった世々に、すでにあったものである。

というようなことを述べていまして、どんなに「これまでなかった」というようなことを経験しても、それか、どこかの過去には「あった」ということなのかもしれません。

今生だけの地球を見ましても、7万年前に、人類は「絶滅」しかけていたことが、ミトコンドリアの解析で判明しています。

その理由も、

> 極端な気候変動

でした。

人類は7万年前に全世界でわずか2000人にまで減少し、絶滅しかけていたことが研究で判明

AP 2008/04/24

遺伝学研究によると、ミトコンドリアDNAの追跡により、現在の人類は約 20万年前にアフリカに住んでいたミトコンドリア・イブと呼ばれる単一の母親の子孫であることがわかっており、そして約6万年前から全世界へ人類の分散が始まった。

しかし、この「人類の全世界への分散までの間に何が起きていたか」については今までほとんどわかっていなかったが、最近のスタンフォード大学の研究によると、南アフリカのコイ族とサン族が 9万年前と15万年前にほかの人々から分岐した形跡がミトコンドリアDNAの解析で判明した。

そして、今から7万年前には極端な気候変動によって人類の数は一時 2000人にまで減少し、絶滅の危機に瀕していた可能性があることがわかった。

 

先ほどの聖書の「先にあったことは、また後にもある」という言葉がしみじみと響きます。

まあ、私たちもそういう局面に近いところにいるのかもしれないですね。

ところで、先ほどの聖書の一節を載せました過去記事のタイトルは「虹という地獄の門の彼方に」というもので、これは、まあ、それほど深い意味はないのですが、イスラエルでは、「虹が見えればその下は地獄の釜」という伝説があるということを書きました。

虹は「幸運のシンボル」的な意味を何となく感じますが、冷静に現実を見回してみると、「幸運とはいえない事象の周辺」に多く出現していることを後で知ります。

このあたりは、過去記事の、

虹の時代のニュース:テロ現場に出現し続ける二重の虹。そして中国の美しい自治区を襲ったふたつの悪魔「的」出来事 (2016/04/01)

宇宙にも地球にも「虹の現象」が広がっている。そして、その虹はイスラエルの伝説では「地獄の釜」の象徴でもあり (2015/06/24)

などに書いたことがあります。

そして、今回、北海道や東北などで、おそらく台風によるものとしては歴史的な被害となっているわけですが、そんなことが起きる前日の 8月30日、日本中で「二重の虹」が各地で見られました。

今回は 2016年8月30日前後に、日本とその周辺にかかった二重の虹や、少し変わった虹の光景をご紹介してしめたいと思います。

特に意味や他意をもって、これらをご紹介するわけではないですが、それほど一般的とはいえない「二重の虹」が、この日に集中的に出現していたということには偶然性の意味は感じます。


2016年8月30日頃の「二重の虹」

8月30日 北関東に現れた二重の虹

n-kanto-0830Twitter

8月30日 台風通過後(場所不明)の二重の虹

t-r-03Twitter

8月30日 埼玉県東松山市上空


hm-saitama-0830東松山市公式ツイッター

8月30日 東京浅草の二重の虹

asakusa-0830Twitter

8月29日 韓国・京畿道の二重の虹

韓国の二重の虹Rainbows shine over parts of Korea