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人類の未来 人類の覚醒と真実

「サイキック能力を身につけるための重要な方法」について書き始めましたら、結局カオスとなってしまいました

投稿日:2016年6月7日 更新日:

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「超能力を身につける方法」とは、ちょっとぶっちゃけすぎる文字列ですが、アメリカの Inquisitr という報道メディアに、

Study Shows Psychic Powers Are Real: Can A Psychic Read The Future?
(超能力は現実であることが研究で示される:サイキック能力は未来を読むことができるのか)

というものがありまして、米国コーネル大学の名誉教授であり心理学博士であるダリル・ベムという方の研究や他の研究について書かれたものでした。

これは最近になったどうしたというような新しい研究などではなく、過去のいろいろなサイキック・パワーに関係する公的な研究について書かれたものでしたが、サラッと目を通した時に、「サイキック能力(超能力)を強くするための重要な手順」というものがあり、そこには、私はサイキック能力とかそういうものを信じることも、近づきたいと思うこともない人ですが、それなのに、そこには、今の私が日常の生活の中でできるだけ近づきたいと目指しているいくつかの項目が含まれていまして、とても興味深く感じました。

そこに書かれてあったのは以下の8点です。

サイキック能力を強くするためのいくつかの重要な手段

1. 自分自身を信じること。そして、リラックスすること

2. 否定的な考え方と否定的なエネルギーを無視すること

3. 個人的な利益のためにあなたの能力を使わないこと

4. あなたが持っているかもしれない恐怖を克服すること

5. 肯定的なままでいること。ストレスを持たないこと

6. なじみのない物体に触れる訓練をして、その時に心に出てくる感情と考えを記録すること

7. 場所と出来事を考えることにより遠隔透視の訓練をすること。その場所や出来事は近いうちにあなたが訪れる予定のある場所か、行う予定のあること。そして、先に考えていたことと現実を比較して類似点を記録する

8. 他の人々の心の中を読み取ることによりテレパシーの訓練をすること

となっておりまして、後半のほうはともかく、このうちの、特に「2」と「4」と「5」、すなわち、

・否定的な考えをできるだけ持たない

・恐怖を克服する

・肯定的でいること

は、昨年から、少なくとも私自身にとって今後生きていく上で非常に大事なことだと考えています。もちろん、これらはそんなに簡単にいくものではないものではあります。

 

恐怖はどこからくるかを改めて認識してみる

この「恐怖」の克服という概念につきましては、以前、

「恐怖からの解放」についてのメモ (2015/04/29)

「恐怖からの解放」についてのメモ(2):現在の地球の人間は何によってコントロールされているのか (2015/05/25)

などの記事を書いたことがありますが、私自身は、記憶がある頃からですので、おそらく3歳より前くらいから、「自分の中に、理由をつかむことができない根源的な恐怖が存在している」ことを感じていました。

それでも、そんなことは恐怖を感じない時は無視していればいいだけなのですが、昨年などに、体調が悪かったおかげで、健康本から始まり、いろいろな本など読んで知った人々の意見、たとえば、中村天風さんとか、シュタイナーとか、野口晴哉さんとか、そういういろいろな賢人たちが述べていたことを総括しますと、

「恐怖は本来は存在しない」

ということが明確であることを知り、あるいは科学の観点からも、

「人間によって観測」されるまでは「この世の現実は存在しない」ことを、オーストラリアの量子学研究チームが実験で確認
 2015/06/06

などの記事に書きましたように、「この世は人間が観測するまで存在していない」という量子力学の主張が次第に実験的に「正しい主張である」かもしれないところに近づいていて、では、たとえば、「恐怖」というものは何が作りだしているのか、というと、量子力学的にいえば、

「自分」

ということになります。

あるいは、心理学の観点からは、アメリカの心理学者であるティモシー・リアリー(1920 - 1996年)という人が 1994年に書いた『チベットの死者の書―サイケデリック・バージョン』という著作には、以下のくだりがあります。

何を見ようとも、それがどんなに奇妙で恐怖を誘うものであろうと、それらがあなたの内部からやってくることを覚えておきなさい。

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もちろん、恐怖だけではなく、他のあらゆる観念や感情も、すべて自分の内部で作りだされている。

もっと直接的には、「痛み」なんてのも自分で作りだしていることを、少し前の「私は素晴らしい世界に生まれて、その世界に生きている」という記事などで書いたことがありますが、痛みはともかくとして、ネガティブなほうの観念の代表が「恐怖」ですが、先ほどの『チベットの死者の書―サイケデリック・バージョン』には、他にも以下のようなくだりなどがあり、とにかく「恐ろしい気持ちや恐ろしいビジョンでさえも、それはすべて自分が作りだしている」ことを繰り返し述べています。

悪夢を認識せよ。それらは目に見え、耳に聞こえるあなた自身の思考形態なのだ。それらは壁に背を向けたあなた自身の心の産物である。それらはあなたが解放に近づいていることを示している。それらを恐れるな。

これらの幻覚はいかなる害もあなたに及ぼしはしない。それらは脅えているあなた自身の思考であり、古い友だちである。それらを歓迎し、それらと溶け合い、それらに加われ。それらの中に埋没せよ。それらはあなたなのだ。

平和なヴィジョンや憤怒のヴィジョンも、血を呑む悪魔や機械も、怪物や悪霊も、そんなものは現実には存在しない。あなたの頭蓋骨の中に存在するのだ。そのことを認識すれば、あなたの恐怖は消えるだろう。

そして、『チベットの死者の書―サイケデリック・バージョン』には、

啓示は他のどこかからくるのではない。それらはあなた自身の知性がもつ能力の内部に永久の昔から存在しているのだ。

とあります。

自分に関係する過去も現在も、そして未来も「自分が作り出しているから存在する」と強く確信することが、まあ、いわゆる俗にいう悟りとか覚醒というようなものと関係しているということが言えそうです。

そして、ここから言えることは、恐怖は「自分で消すことができるはずのもの」だということです。

 

現在のほとんどの人たちは自分の人生を自分で支配していない

ルドルフ・シュタイナーあたりになりますと、これはさらに重要なことになっていて、シュタイナーは、多くの人が「自分のことを自分で支配していない」としていて、人生において、最も重要なことは「自分の人生を自分で支配すること」としています。

たとえば、霊的な生き方への訓練指南的な著作『いかにして高次の世界を認識するか』には、以下のようなくだりがあります。

私たちが自分自身で人生を支配するのではなく、人生によって支配されているときには、外界からやってくる人生の大波は、内なる人間をあらゆる側から束縛します。

これらの、

> 自分の人生を自分で支配していない

とか、

> 人生によって支配されている

とかは、ちょっとわかりにくいかとは思います。

簡単にいうと、たとえば、こういうことです。

何でもいいのですけれど、何かの状況を考えてみます。

  • 1. 日本という国の存在を揺るがしかねないような世紀の大ニュースが流れている
  • 2. エイリアンが地球に大挙して押し寄せ、地球人とエイリアンの面談がおこなわれると公式に発表される
  • 3. 戦争が始まり、近くにミサイルが撃ち込まれた

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まあ、状況は何でもいいのですけれど、こういうことがあったとします。

シュタイナーの言う、

> 人生によって支配されている

という態度(自分で自分の人生を支配していない)というのは、

「これらに反応する態度」

です。つまり、大ニュースに心を動かされたり、エイリアンの到来に興奮したり、爆撃に遭って恐ろしがったりということです。

「嬉しい時に喜んだり、恐ろしい時に怖がるのは当たり前だろう」というのが現代の普通の認識ですが、先ほどの、

「感情は外部から作られるのではなく、自分の中で作られている」

ということを真剣にとらえれば、

「嬉しさも楽しさも恐怖も、外部での出来事で動かされているうちは、自分で自分を支配していない」

ということになるという理屈です。

これがシュタイナーをはじめ、いろいろな人たちがいう部分で、その「難しさ」がおわかりになるかんと思います。

外界で起きることに対してだけ、興奮したり恐れたり過度に喜んだりするということは、それは外界への「反応」であって、自主的な心の発露ではないということです。自分の中から冷製に(冷製に調理してどうする)・・・冷静に感情を沸かせることこそが本来の人間のあり方だと。

外界で起きていることが第1なのではなく、自分の心の中で作り続けている世界を第1とすれば、テレビでどんなニュースをやっていようと、エイリアンが地球にやってこようと、戦争でミサイルが撃ち込まれようとも、「そちらが最も大事なものではない」(あくまで自分の心が重要)ということです。

そりゃ、こんなことは難しいです。

今の世の中は、テレビやインターネットで情報が広く出回る世の中で、「感情の共有」が起こりやすいです。特に感情の共有は、むしろ「否定的な方向」に広がりやすいです。

それは、テレビでもインターネットでも話題になりやすい話題がどんなものが主流かを考えるとわかります。殺人、傷害、性の云々、不倫、政治家のあれこれといったようなものの中で「負の側面が強い」ものほど共有されやすいです。

そういう意味ではあまりいい状況とはいえないのですが、しかし、今私が書きましたような、「世の中がこうだから、状況が良くない」という考え方自体がすでに「自分の人生を自分で支配しているのではなく、人生に支配されている」ということです。つまり、これは外界に反応しているだけだからです。

どんな世の中にいても、それはいつも素晴らしいものなのであり、そう考えられる時が人間の真実だと述べてきた賢人は、お釈迦様を含めて多いです。

このことは、昨年はじめて「そういえぱそうかも」と思って以来、私は、「自分のことを自分が支配する」ということを生活上の最大の目標としていますけれど、2年3年でどうなるものでもなく、まあ死ぬまでに達成できれば大変に幸いに思っております。

このシュタイナーの言っていた意味について、もう少し具体的に語っていた人がいます。

申し訳ないことに、言っていたのは地球の人間ではないのですが、まあ、ここでオカルトにふれ過ぎるのもあれですので、それが誰とはふれずに、その部分を少し抜粋したいと思います、

これは、こちらの過去記事でふれています。

あえて名を秘すある人の言葉より

目、耳、鼻、口、感触は”現実を欺くもの”です。あなた方はこれらの感覚によって現実を知覚していると考えますが、実際には、これらの感覚は現実に対するあなた方の知覚を制限しています。

あなた方は、子どものときから、目、耳、鼻、口、感触にたよることによって体験を解釈するようにとの訓練を受けてきました。

いま、体験がいかなるものかを決定するのに、別なかたちの感覚に頼る必要が出てきたのです。あなた方がこれまで過小評価してきたのは感情という知覚です。

この人も、

> 目、耳、鼻、口、感触は”現実を欺くもの”です。

とわかりにくい言い方をしていますが、要するに今の地球の人間の多くは「外界に対する感覚がすべて」だと考えていると。

目に見えるもの、耳で聞こえるもの、手でふれるもの、そういうものがすべてだと私たちの現代文明は長くずっとそう確信している中にいます。

しかし、たとえば、量子力学などから言えば、それらは「不確かなもの」であり、もっというと、「すべて自分で作りだした結果に過ぎない」と。

自分の作りだした世界(あるいは陰謀論的な意味では、周波数などで虚像の世界を作られているという方向でもいいですが、その世界)に、右往左往しているのは、本来の人間の生き方ではないということを、過去の賢人たちは述べていたのだと思います。

これと関係して・・・といいますか、先日、うちの奥さんが、昨年亡くなられた漫画家の水木しげるさんの漫画自伝『完全版水木しげる伝』というものを手にして帰ってきまして、上中下の三巻なのですが、(中)は、水木しげるさんがニューギニア戦線に出兵した時の話が中心でした。

そして、この本は「肯定的態度のすばらしさ」を現実として見せてくれる非常に希有な漫画本だったのです。

 

水木しげるさんに貫かれる圧倒的肯定的態度

実は以前、NHKスペシャル『鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜』というドラマを見みたことがあります。このドラマは、水木さんの自伝『総員玉砕せよ!』をドラマ化したもので、これがとても印象深いものだったのですが、そのこともあり、戦地での水木さんのエピソードを読みたいと思っていました。それで、(上)は読まずに、戦地のことが書かれている(中)を読まさせていただいたのですが、もうすごい。

パプアニューギニアのラバウル戦線は、何をどう描いても「地獄そのもの」の戦場だったと伝えられるところですが、二等兵だった水木さんが向かった先も、次々と若者たちが死んでいき、どこもかしこ死体ばかり。

そして、水木さんは戦場の空襲で左腕を失いますが、その時の水木さんは長く続くマラリアで 42度の熱を出し続けているわ、空爆でなくなった腕の切り口には、ずっとウジが沸きっぱなしだわ、風呂に入らないので、残った右腕も、水木さん曰く「変な皮膚病」で腫れ上がって、右手も使えなくなる。

髪は抜け落ち、兵隊からは死体と間違って捨てられそうになったりしている。その間にも次々と周囲は死んでいく・・・。

このように書くと地獄のような漫画だと思われるかもしれないですが違うのです。

水木さんは、何とこの状況をギャグ風に進めていて、「地獄の戦場の話なのに、読んでいてほのぼのとする」という異常な傑作に仕上がっているのです。

そして、この戦地の様子を延々と描いたこの漫画から「まったく否定的な感情が読んでいる者に伝染しない」のです。

本当の天才です。

こんな表現を出来る人は他にいないかもしれないとさえ思いました。

そして、このような水木しげるさんの態度と表現こそが「自分の人生を支配している生き方」だと再認識しました。

 

それにしても、そのこととは関係ないのですが、この水木さんの自伝が、ほとんど事実だとすれば、

「何かの力がこの水木しげるという人を絶対に生き残らせようとしている」

ということがわかるのも驚きました。

何かの「存在はある」としか言いようがない。

水木さんは、おそらく、少なくとも3回から5回以上の「偶然」によって戦死を免れ、そして、何度かの「謎の現象」によって、仲間たちはほぼ全員死んだような戦地で水木さんは、まさに奇跡的に生き残り続けます。

これは決して「生きているのが良くて、生き残れなかった人が悪い」という意味ではありません。

そうではなく、「生きていないとできないことをする義務が水木さんにあった」のだと思います。それが漫画家になることなのかどうかはわからないですが、でも、そうなのかもしれません。

先に書きました NHK スペシャルの『鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜』で印象的だったのは、終戦後の二十数年後に、そのニューギニアの戦場を水木しげるさんが訪ねるのです。

上官も周囲の兵士もみんな死んだ地。

そこに到着して、そのジャングルの全貌を見た当時 49歳だった水木しげるさんはどうしたかというと、そのジャングルを見回して、泣くでも呆然とするでもなく、水木しげるさんは、

「大笑いした」

のです。

もちろん、これは実話で、長く長く笑い続けたのです。

あー、この場面また見たいなあと思っていましたら、YouTube にありました。

NHKスペシャル「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜」(2007年)

広告が入っているので、著作権などは問題ないものだと思います。

26年ぶりに訪れた戦地で大笑いする水木しげるさん役の香川照之さん

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このドラマには、戦後、水木さんが漫画家として活躍する日本での実生活の中に、戦地で共に戦った兵士や上官の「幽霊」がたびたび出る描写が出てきます。

そして、ドラマの最後、水木しげるさんの自宅に、かつて自分を殴り続けた上官の亡霊が出ます。

「貴様、あの時、ジャングルを見て笑っただろう」

と上官は水木しげるさんに詰め寄ります。

以下は次の通りです。

上官「なぜ笑った!」

水木「自分でもよくわかりませんでしたけれど・・・しかし、あとからよう考えてみると、おそらく自分が元気でここにいると、元気で生きてると、愉快で、それで(笑ったのだと思います)」

上官「許せん!」(水木さんに対して連続ビンタ)

水木「しかし・・・」

上官「なんだ」

水木「漫画で自分を殺しましたよ。それがせめてもの・・・」

上官「・・・・・・・・・・・・水木。100まで生きろ、100まで。元気に。愉快に生きろ」

そして、上官の亡霊は去ります。

水木さんは、まあ、100歳には至らなかったものの、上官の言う「元気に愉快に長く生きろ」という最後の命令はほとんど達したのではないですかね。

水木さんの自伝戦争漫画は、

「地獄を描いているのにほのぼのとした気分になる」

という意味で大変に偉大なもので、戦争や悲惨を伝えるために暗い側面ばかりを強調するのは本当ではないことがわかります。

・・・最初、サイキック能力がどうのこうのという話でしたが、ここまでなると本題に戻れそうもないですので、ここでいったん今回の記事を締めたいと思います。

サイキックについての科学的研究や、ダリル・ベム博士などの話については、次回以降でふれられる時があったらふれたいと思いますが、私は見ていないですが、検索してみますと、最近、NHK の Eテレで、「モーガン・フリーマン 時空を超えて」という番組があったそうで、その中に「第六感は存在するか」という回があったようなんですが、そこにダリル・ベム博士の名前も出てきていたようです。

しかしまあ、サイキックはともかくとしても、結局、宗教的な悟りでも、オカルト的な理念にしても、あるいは「普通の健全な生き方」にしても、その根底にある原則はひとつだと改めて思います。

それが「自分の人生を自分で支配する」というたったひとつの原則なのだと。

 

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