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地球最期のニュースと資料

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仁義なき気候戦争 : 「反」地球温暖化説の最先鋒となりつつある米国 NASA が、10月の「南極の氷は増えている」報告に続き、今度は「南極は寒冷化し続けている」と発表

   

最近のNASAの見解

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▲ 2015年11月26日の英国 EXPRESS より。

 

プーチン大統領のニューヨークタイムズ紙に対しての見解

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▲ 2015年10月29日の Daily Caller Russia’s Putin Says Global Warming Is ‘A Fraud’より。

 

異常な気候の秋から冬へと突入する中で

北海道は、先日まで大変だったようなのです。

何が大変だったかというと、「雪が降らなくて困っていた」というようなんですね。

雪国には雪国に応じた季節季節の経済活動がありまして、「冬は冬で雪が降らないと困る」という場所は多いはずです。

それが、下のような感じだったようなのです。

スキー場:雪がない! 北海道気温下がらず開業断念続々

 毎日新聞 2015/11/23

北海道のスキー場が雪不足のため、相次いで開業を延期している。例年11月中旬から順次開業している札幌市内スキー場も、今年はいまだオープンがゼロ。スキー場関係者は「早くまとまった雪がほしい」と願っている。

札幌管区気象台によると、11月の道内は平年より気温の高い日が多く、札幌や函館、帯広など主な都市の平野部の積雪はゼロ。

20日にオープン予定だった札幌国際スキー場は17日、開業延期を発表した。今後の予定は未定で、担当者は「暖かい日が多く、降っては解けて、降っては解けての繰り返しだ」と嘆く。

これが、11月23日の報道です。

下は、その3日後の 11月26日の報道です。

札幌 62年ぶりの大雪 あす以降も注意を

 NHK 2015/11/26

24日から降り続いた雪のため、札幌市では積雪が40センチを超え、11月としては62年ぶりの大雪となりました。北海道では26日以降も雪や雨が降る見込みで、気象台は、落雪や雪崩に注意するよう呼びかけています。

札幌市では午前9時の時点で44センチの積雪を観測しました。札幌市で11月に積雪が40センチを超えるのは昭和28年以来62年ぶりです。

また、網走市では24日一日に降った雪の量が32センチとなり、11月の降雪量としては過去最多となりました。

ということで、北海道で大変な大雪となっていると知り、天気予報を見ますと、今日( 11月27日)も大荒れとなっているようで、北海道の岩見沢市というところにある実家に電話をかけてみました。私の実家のある岩見沢市というのは、昔から北海道の中でも大雪で有名な場所です。

私 「なんか、そっち雪すごいんだって?」
母親「あー、いや、晴れててポカポカしてる」
私 「晴れててポカポカしてんのかい」

ということで、天気予報の図を見てみますと、北海道の東と西で、大きく天候が違っているようで、普通なら真っ先に豪雪になる岩見沢市も、今回の雪は通り過ぎていったようです。

いずれにしましても、「記録的に雪が降らない天候」から、数日で一変して、「観測史上最大レベルの大雪」というようなことになるという、一定の方向というものを掴みにくい天候状況は、世界全体につらなっている感じです。

 

地球の記録なんかに書いていたりもしましたが、この秋からは、世界各地でかなり「唐突な気候」が顕著でした。

この11月だけでも、気候に関して印象的だったこととしては、下のようなことか起きています。

ソマリアの洪水(国連が飢餓に対しての緊急リリース)

somalia-flood-2015Live From Somalia。詳細は「ソマリア全土で続く洪水による流行病の発生…」などにあります。

 

アメリカのシカゴでは、11月としては過去125年間で最大の積雪

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シカゴでは今シーズンの初雪が「11月としては過去125年間で最大」の積雪に…

 

サウジアラビアで豪雨と洪水で甚大な被害(写真はメッカ近くのジッダという都市)

jeddah-floods-topサウジアラビアの大都市ジッダで死者十数名に達する壊滅的な洪水が発生

 

アルゼンチンを見舞ったテニスボール大のひょうの嵐

hail-afterアルゼンチンを襲った「爆撃のような」雹

 

そして、中東のイエメンでは、観測史上初めてサイクロンが上陸し、数年分の雨が一昼夜で降り落ちたという出来事がありました。

イエメンで同国史上初めてのサイクロン被害

yemen-floods-2015breakingnews.com観測史上初めてサイクロンが上陸した砂漠のイエメンで2日間に「5年分の雨」が降る

 

これらはすでに「異常気象」と呼んで構わないものだと思いますが、しかし、このようなことが世界的に相次いで起きているのはどうしてなのかということについては、結局は「よくわからない」ということでもあります。

今現在、観測史上でも最大クラスのエルニーニョが進行していることは、

…「温暖化が招く寒冷期」からの気温の回復に40年から100年かかるという気候モデルが提示される地球の海で成長する「モンスター・エルニーニョ」
 2015/10/16

などに記したことがありますが、エルニーニョのせいなのかどうかも、わからないといえばわからないことです。

ただ、これも最近の異変と関係あるかどうかはわからなくとも、やはり、少しずつではあっても、「世界は寒冷化に向かっているかもしれない」ということに関しては否定しにくい状況にもなっています。

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ロシアは国をあげての「寒冷化」説方向へと

今、地球の気象科学界は、

「地球温暖化派」

「地球寒冷化派」

というものに、かなりはっきりと分かれてきている感じがします。

「中庸」という意見はあまり聞きません。

故菅原文太さん主演の『仁義なき戦い 代理戦争』(1973年)という映画の中で、小林旭さん演じる組幹部の人物が、組織同士の対立で中立を主張する幹部に対して、

「中立は認めん。 こっちの側に立てんいうんじゃったら、足洗ってカタギになるこっちゃ」

という台詞がありますが(下の写真)、科学界の仁義なき戦いでも、「中立は許さん」というような雰囲気があるのでしょうかね。

この『仁義なき戦い 代理戦争』は、とても好きな映画ですが、見るたびに、地球温暖化論争のことを思い出します。

jingi-chu-ritsu仁義なき戦い 代理戦争

 

さて、そんな殺伐とした「地球温暖化 vs 地球寒冷化」論争のフィールドに舞い降りたひとりの麗しき女性のことを憶えてらっしゃいますでしょうか。

最近、ロシア RT のインタビュー番組で、初めて動くお姿を拝見しました下の方であります。

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彼女こそ、

精度97%の「2030年までのミニ氷河期突入」予測は、その発表の元となったロシア人女性物理学者の「太陽活動の解析予測の実績」から実現確実な状勢に
 2015/07/22

という記事で、「 97%の精度で、ミニ氷河期がやって来る」というシミュレーションを確立した、ロシア・モスクワ国立大学の物理学者、ヘレン・ポポワ博士( Dr. Helen Popova )なのであります。

ポポワ博士の説の結論としては、「次の3つの太陽サイクル(サイクル 25、26、27)に最も気温が低い時が訪れることを示し、これからの約 30年間がその時代に相当する」ということで、ポポワ博士は、寒冷化の頂点が 2030年頃とする自説を持ち、これにはご自身で相当な確信があるようです。

それ以前から、ロシア人科学者たちには、「地球は寒冷化に突入する」という主張をする人が多かったという事実もあります。

最近では、ロシアの天体物理学者ハビブロ・I・アブダッザマトフ( Habibullo I. Abdussamatov )博士という方の主張が様々なメディアで取りあげられたことがあります。

地球は「ミニ氷河期」に=太陽活動が停滞 – ロシア天文学者

ロシアの天文学者、アブドサマトフ天体観測研究所研究員は、太陽活動の停滞から、6~7年後に世界の気温が次第に低下し始め、17~18世紀に続く「ミニ氷河期」に入る可能性があると予測した。ロシア通信とのインタビューで語った(時事通信 2006/02/07)。

そして、わりとつい最近、ロシアのトップであるプーチン大統領が、

「地球温暖化は詐欺だ」

という旨をニューヨーク・タイムスに語ったことが取りあげられていました。

冒頭に貼りました報道もそことを扱ったもののひとつです。
長い記事ではないですので、ご紹介しておきたいと思います。

Russia’s Putin Says Global Warming Is ‘A Fraud’

 Daly Caller 2015/10/29

ロシアのプーチン大統領は、地球温暖化は「詐欺」であると語る

プーチン大統領は、地球温暖化は、膨大な石油と天然ガスの埋蔵量を持ち、それを使用しているロシアへの陰謀としての「詐欺」だと確信しているようだ。

プーチン氏が「地球温暖化というものは存在しない。これは、いくつかの国の産業発展を抑制するための欺瞞だ」と考えていることを、政治アナリストのスタニスラフ・ベルコフスキー氏と共に、ニューヨーク・タイムズ紙に語った。

「ロシアのマスメディアが、地球温暖化という問題を取りあげず、また、ロシアの一般社会でもまったく注目されることのない理由はここにあります」と、ベルコフスキー氏は語る。

プーチン氏は、2000年代の初頭以来、人為的な原因による地球温暖化について疑問を呈し続けてきた。2003年には、国際的な気候温暖化の会合で、

「(温暖化になるならば)ロシアで寒さのために毛皮のコートをあまり着なくてもよく、また、農業専門家は、温暖化によりロシアの穀物生産が増加するという。(本当に温暖化になるならば)神に感謝するばかりだ」

と語った。

というように、「温暖化になるならば、穀物生産が増え、神に感謝したい」というようなことを述べていたプーチン大統領ですが、その逆説として、「ロシアを寒冷化が襲えば、穀物生産などの点で大変なことになる」ということも事実かとも思います。

いずれにしても、ロシアという国家は、全体として、「地球温暖化という概念を持っていない」ことがわかります。

それに比べまして、西側の科学の世界は今でも「温暖化一色」の傾向がありますが、最近、西側諸国に「ロシアと仲良くなれそうな機関」が現れました。

それは、れっきとしたアメリカの政府機関であるアメリカ航空宇宙局( NASA )です。

最近の NASA は、それまでの地球温暖化説の先鋒だったような立場を一転するような発表を立て続けに行っています。

 

地球「寒冷化」の急先鋒となり始めたNASA

NASA は地球探査においても、衛星などの面で、世界最高の設備とシステムを持っているといっていいと思いますが、冒頭のエクスプレスの記事のように、最近、2009年からの調査の結果として、

「南極は寒冷化し続けている」

という結論を出したのでした。

先月、NASA は、

「南極の氷は減少よりも増加しているほうが多い」

ことを明らかにし、これまで地球温暖化説などで言われていた「南極の氷が溶けることでの海面上昇の脅威」をきっぱりと否定したばかりです。

南極の氷の減少を否定したNASA のニュースリリース

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▲ 2015年10月31日の NASA ゴダード宇宙センター NASA Study: Mass Gains of Antarctic Ice Sheet Greater than Losses より。

 

そして、今回、NASA は、南極の気温そのものが「寒冷化し続けている」というレポートを発表したのでした。

現実には、この気象科学者たちの「仁義なき戦い」の面子の問題よりも、実際にどうなるのか、ということが気になりますが、私自身は、ロシアのポポワ博士の「 97%の確率でミニ氷河期入り」を支持したいと思います。

それでは、エクスプレスの記事です。
ちなみに、確かに「氷は増えているけれど、氷河の融解も進んでいる」という、何ともややこしいことになっているようで、単に「温暖化」とか、「寒冷化」とか、そういうものでもない可能性も感じるものでもあります。

 


GLOBAL WARMING? NASA says Antarctic has been COOLING for past SIX years
EXPRESS 2015/11/26

地球温暖化? NASAは、南極は過去6年間、寒冷化し続けていると語っている

NASA によると、南極の気温は、過去6年間で冷却化している。

北極と南極のふたつの極地方の集中的な科学研究の結果、2009年から 2015年の間で、南極全体の地域の気温が低下していることがわかった。

NASA のミッション「オペレーション・アイスバーグ」( NASA’s Operation IceBridge )は、極地の氷の調査で、2つの重複する調査運動の結果を確定した。

NASA は、この数週間で、南極と、南極海の氷の全体量が増加していることを明らかにした。

南極でのわずかな寒冷化の最新の発表と相まって、これは、人為的な気候変動説を否定する人々からの意見と論争に燃料を投下している。彼らは、人間の工業化は、地球の気温に大きな影響を持たないと主張する。

NASA ゴダード宇宙センターで働く、米国メリーランド大学の氷河学者クリストファー・シューマン( Christopher Shuman )氏は以下のように述べる。

「南極エリアのデータは、2009年から 2015年の期間にわたり、なだらかな寒冷化が起きてことを示します。NASA の地球観測衛星テラとアクアの、中分解能撮像分光放射計 ( MODIS )によって収集された画像は、より持続的な氷の定着(南極大陸と接続している海氷)を示しているのです」

しかし、シューマン氏は、南極の一部の地域では、わずかな気温低下にもかかわらず、氷河が有意なレベルで融解し続けていることを警告してもいる。

今回のミッションでは、南極半島に位置する2つの氷河の高さの大きな低下を観察した。

2012年に発表された研究では、2006年から 2011年の間に、2つの氷河で、年間最大 25メートルの平均標高の減少を示したこともある。

この紛らわしい2つのこと、つまり、南極の氷は増加しているが、氷河の融解も進んでいるという NASA による新しい詳細は、地球温暖化が極地の氷の溶融を引き起こしていると考えている人たちを煽っているとも言える。

このミッションでは、北極にやーおいても、夏の溶融シーズンの終わりの北極地方の陸と海の氷の状況の多くの必要な測定値を収集している。

北極の結果はまだ公開されていないが、南極、北極を含む全体の極の問題は、今月( 2015年11月)末にパリでおこなわれる気候変動会議で議論されることになっている。