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2017年からの世界 アメリカの憂鬱 人類の未来

赤ちゃんに戻ったイルマ。そして、そのハリケーンがアメリカを通過している「9.11」の過去に何が起きていたか思い出してみました

投稿日:2017年9月11日 更新日:


WLOS

今回は最近の記事についての補記を少し加えさせていただきます。




 

いつでも地球はギリギリ大丈夫ですが

まず、数日前に急遽書かせていただきました、

1990年以来27年ぶりに強力な「 X 9.3 」の太陽フレアが突然噴出される。コロナ質量放出が地球方向へ進行している可能性。影響は現時点では不明
 2017/09/07

という記事では、9月7日に、現在のサイクル 24の中で最も規模の大きな「 X 9.3 」の太陽フレアが発生したことをご紹介しました。

その際に噴出された太陽からの磁気の嵐により、地球がある程度の影響を受けるのではないかと書きましたが、GPS など一部を除き、ごく限定的な影響に済んだようです。

まあ、下のブルームバーグの記事にありますように、もしかすると、この X 9.3 太陽フレアが北朝鮮の挑発行為に「介入」した可能性もないではないですが、記事では以下のように記されていました。

北朝鮮、9日のミサイル発射断念も-太陽フレアで電子機器影響の恐れ

Bloomberg 2017/09/08

北朝鮮が弾道ミサイルの発射を遅らせる可能性がある。太陽表面での強い爆発(太陽フレア)によって電子機器が影響を受ける可能性があるからだ。

ミサイルは通常、放射エネルギーに対して厳重に保護されているが、金正恩朝鮮労働党委員長は太陽フレア発生中の発射によってデータや装備が失われるのを懸念して発射を控える可能性があると、ネクシアル・リサーチの航空宇宙コンサルタント、ランス・ガトリング氏が述べた。

 

いずれにしましても、少なくとも日本やアジアなどではそれほどこの太陽フレアの影響を受けなかったのですけれど、その後に、NOAA (アメリカ海洋大気庁)から発表された「太陽フレアの磁気の影響が大きかった地域」の図を見まして何となく納得した次第です。

下がその図で、赤くなればなるほど太陽からの磁気の影響を大きく受けたことになり、つまりこれは、「太陽からの磁気の直撃を受けた地域」といってもいいかと思います。

2017年9月7日の太陽フレアの磁気嵐の影響の分布

spaceweather.com

濃い赤のエリアは、アフリカ、そしてヨーロッパ、中東などですが、アフリカがどうだったのかはよくわからないですが、ヨーロッパでは広く通信やラジオの障害が発生していたことが伝えられています。

そして、「もし」このヨーロッパなどを直撃したフレアが X 9.3 とかではなく、かつて地球をかすめたことがある「 X 20級」などの超巨大フレアだった場合、

・該当する地域の文明は「吹っ飛んでいた」

ということになると思います。

以前この危険性があったのは 2012年7月23日のことでした。

この日に発生したフレアが、もし地球に直撃していたら、文明が終わっていた可能性があるということが 2014年になってわかり、相次いで報道されていました。

これについては、2014年の記事、

2012年 7月 23日に地球の文明は太陽によって「終末」を迎えていたかもしれなかった
 2014/03/21

で、米国フォーブスや、スペースウェザーの記事をご紹介したことがあります。

その時のスペースウェザーの記事から抜粋しますと、もし、この 2012年7月23日のような太陽フレアが地球を直撃していた場合、どのようなことになっていたかがおわかりになるかと思います。

2014年3月20日のスペースウェザーより抜粋

研究者たちはこの太陽嵐のデータの解析を続けてきた。そして、彼らはこの時の太陽嵐が 1859年の「キャリントンの嵐」と似ていたものだと結論付けた。

研究発表の執筆者のひとりであるカリフォルニア大学バークレー校のジャネット・ルーマン博士は、以下のように述べた。

「あの太陽嵐が地球を直撃していた場合、おそらくは1 859年の時のように大きなものとなったと思われます。1859年のキャリントンの嵐は、はるか南方に位置するタヒチなどでもオーロラが観測された強力な CME (コロナ質量放出)が連続して発生しました。もし現代の世界が同じ規模の太陽嵐の直撃を受けた場合、近代の電力網と通信網は壊滅的な被害を受けるでしょう」

仮に 1859年の時のような太陽嵐の直撃を受けた場合、経済的な影響は、ハリケーン・カトリーナの 20倍以上で、金額にして2兆ドル( 220兆円)を越える可能性がある。

何だかんだと、地球は太陽からの壊滅的な影響を受けずに済んでいるわけですけれど、このスペースウェザーの記事の最後の一文は、

> 地球はこれらの出来事に対して、いつでもリスクを持っていることを記憶にとどめていてほしい。

というようになっていました。

 

ところで、この 2014年のスペースウェザーの記事では、巨大フレアの被害額を 2005年のハリケーン・カトリーナと比較していましたが、この 2014年の頃には、NOAA といえども、今のアメリカを襲い続けているふたつのハリケーン「ハービー」と「イルマ」のように、どちらかひとつだけでも、カトリーナの経済的被害を上回るようなハリケーンがやって来るとは予測できなかったはずです。

そのイルマはフロリダに上陸しました。

これを書いている今は 9月11日の夕方ですので、アメリカは 9月11日の朝を迎えていると思いますが、前回の記事

マシュー、そしてイルマ…… 聖書のベヒモスのごとき顔のハリケーンたちが通過する下で生き残った選ばれし者たちは…
 2017/09/10

では、9月8日のイルマの赤外線画像を載せたりさせていだたいていました。
下のものです。

RCM

そのイルマの姿が「変化」を起こしていました。

翌日の 9月9日(日本時間では 10日)、フロリダ州に上陸する直前のイルマの赤外線画像は下のようになっていたのです。

2017年9月9日 フロリダ上陸直前のイルマ

WLOS

「これは・・・胎児」と私は呟いていました。

27週目のお腹の中の赤ちゃん

oneindia.com

イルマの画像にはへその緒みたいなのもついています。

アメリカ本土に上陸する史上最強クラスのハリケーンが、上陸直前に「赤ちゃんがえりしている」という図式に何だか思うところはありました。

イルマが現在どれだけの被害を出しているのか、あるいは今後出すのかは、よくわからないですし、被害の全体がわかるまでにも時間はかかりそうですが、この1週間ほどというのは、

・今世紀最大級の太陽フレア

・M8.2のメキシコ大地震

・史上最大級のハリケーンのアメリカ上陸

と、様々なことがあり、その渦中で、「 16回目の 9.11 メモリアルデイ」になりました。

2001年の9月11日以来の「毎年の 9月11日」に世界ではどんなことが起きていたのか……まではわかりようがないですが、このブログを書き始めてから 9月11日に起きた印象的な出来事を並べて今回は締めさせていただこうと思います。年代順ではなく、印象に残った順番です。

すべて過去記事にあるものですので、リンク先も示させていただきます。詳細は、その記事をご覧いただければ幸いです。

当事者もそうでない方も含めて追悼をさせていただきたく思います。

 

21世紀の「 9-11 」に起きたこと

2016年 9月11日 ニューヨークの追悼ライトの上に現れた「何か」

[記事]9.11の追悼ライトの先に出現した「イエスか天使か悪魔」と報じられる姿… (2016/09/17)

 

2014年9月11日 太陽フレア(9月9日に発生)のCMEが地球を直撃

[記事]「13年目の9月11日」に地球を直撃するCME。そして、太陽活動サイクルが崩壊の気配を見せる「病気の時代」の中で… (2014/09/10)

 

2015年9月11日 サウジアラビアの巡礼地メッカで激しい悪天候によりクレーンが転倒し107人が死亡

[記事]15回目の9.11から16回目の9.11へ (2016/09/11)

 

2015年9月11日 ニューヨークの世界貿易センタービル跡に「二重の虹」が出る

[記事]15回目の9.11から16回目の9.11へ (2016/09/11)

 

2012年9月11日 南カリフォルニア全域が「腐った匂い」に包まれる

[記事]赤く染まるユーラシア大陸最大の川と、カリフォルニアの周囲 100キロに漂う「 9月11日の腐臭」 (2012/09/12)

 

2016年 9月11日 イスラム教の犠牲際で殺された動物で「ダッカ道路が血の川」となる

[記事]イスラム教「犠牲際」での大量屠殺の日と大雨が重なり、バングラデシュのダッカの多くの道路が動物の血液で「赤い川」と化す (2016/09/14)

 

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