In Deep

地球最期のニュースと資料

*

北半球はプレ「ミニ氷河期」

   

下は、最近のベトナムやタイ、それに、何だか最近「雪が降ることが当たり前になってきた」サウジアラビアなどの報道です。

2016年01月27日のベトナムの英字メディアより

vietnam-cold-snapThanhnien News

 

2016年01月29日のタイの報道より

thai-fish-dieタイラット

 

2016年01月30日のサウジアラビアのニュースより

jordan-saudi-snowSky News

 

ベトナムやタイといった「大雪」とか「凍死」とかというようなイメージとは基本的に遠い感じの東南アジアの国々も今、寒波で厳しい気候を体験している中にあります。

日本を含む東アジアも先日以来、寒波のようなものが続いている感じで、台湾などでは、寒さで 60名以上の方が亡くなるということになってしまっていますが、アメリカやヨーロッパなどを含みまして、どうも「北半球のほとんど」がかなり強い寒波に見舞われ続けているようでして、今の北半球の状況だけを見ていますと、

「何となくミニ氷河期」

というニュアンスも漂います。

ちなみに、中東のサウジアラビアは、先日、地域的に 80年ぶりなどの降雪があったことが伝えられていました。

サウジアラビアに「85年ぶりの雪」の報道
 地球の記録 2016/01/17

そのサウジアラビアでは 1月28日頃にまた大雪が降り、次第に「雪国サウジアラビア」という雰囲気さえ漂う感じになっています。

それで、このサウジアラビアの男の人たちですけれど、昨年の、

ハッシュタグは「私は雪だるま」:サウジアラビアで宗教的な禁止勧告を出された「雪だるま作り」への反発とか…
 2015/01/17

という記事でご紹介したことがありましたが、サウジアラビアの宗教指導者が、

「イスラム教の宗教的観点から(偶像崇拝にあたるため)、雪だるま作りの禁止勧告を発令した」

ということがあり、サウジアラビア国内で議論になったりしていたのですが、それから1年、サウジの大人たちは、やることは同じでした。

下は今年 1月28日のサウジアラビアの映像報道からです。

サウジ北部で嬉々として雪だるまを作る「大人たち」

saudi-snowman-2016a

 

saudi-snowman-2016balarabiya.net

 

上の報道の映像には、どういうわけだかわからないですが、非常にごきげんな感じのアラビア音楽が BGM として流されていまして、何だか楽しげ、かつ妙な雰囲気に満ちていましたので、載せておきます。

 

弛緩した表情で雪だるまを作り続ける大人はともかく、子どもたちが楽しげに遊んでいる姿にやや安堵します。

Sponsored Link


 

中東から全アジアまで寒さのオンパレード

もう少し「寒い報道」を各地からご紹介します。

 

イスラエル、レバノンも含めた中東全域が寒波の中に

中東の雪はサウジアラビアだけではなく、ヨルダンにも降っていまして、また、イスラエルも、ずっと続いているのかどうかはわからないですが、少なくともこの1週間ほどは異常なほどの雪や寒さに見舞われているようです。

エルサレム近郊のグーシュ・エツヨンを警備する警備兵。後ろには雪だるま

Gush-Etzion-snowVos Iz Neias

 

この「グーシュ・エツヨン」というのは、Wikipedia によりますと、

グーシュ・エツヨンはユダヤ・サマリア(敵対者の用語では「ヨルダン川西岸地区」)に設けられたヒトナハルート(敵対者の用語では「ユダヤ人入植地」)の集合体の一つ

というものだそうで、イスラエルにとっては重要な場所のようです。

そんな場所を M16か M4カービンのような自動小銃を持った警備兵たちは、場所を警備しつつも、後ろに雪だるまがあるということは、警備の片手間に雪だるまを作っていたようです。

中東は、他にもシリアやレバノンといった場所でも非常に気温が下がっているようで、難民キャンプなどでは、寒さに対しての設備なども厳しいようです。

レバノン東部の難民キャンプのシリア人の子どもたち
syrian-refugesGulf News

 

他にも、東南アジアや東アジアの各地が被害レベルの寒波に見舞われています。

さきほど、タイで「凍死したナマズ」の報道を載せましたけれど、タイでは人のほうも寒さで被害が出ています。

タイ東北部などでは10名近くが寒さのため死亡

thai-cold-deathsNation

 

タイの場合、寒いとはいっても、上の報道では最も気温が低かった地域の最低気温が5℃くらいということで、日本などから見れば、命にまで影響するような気温には思えないですが、当地に住んでいる方々にとっては「尋常ではないこと」だったようです。

以下のバングラデシュの報道もそうです。

寒さが原因の病気で子どもたちが次々と入院したバングラデシュのパブナ

pabna-286-kidsUNB

 

このバングラデシュの場合も、気温は 7.5℃まで下がったというだけのことなのですが、当地には壊滅的な影響となってしまいました。

まあ、もともと冬が寒い地域が多い日本や韓国や中国がどれだけ寒くなっても、何とか対応できる場合が多いですが(対応できない場合も多いですが)、タイやベトナムやバングラデシュといったような、ふだんはどちらかというと温暖な冬の地域が多い場所では、10℃あたりを下回っただけで、大きな被害が出るようです。

中国東部の山東省にある煙台市の港では、港内の海が完全に凍結して、港の船たちがすべて「氷の中に閉じ込められる」という、ちょっとした氷河期的な光景を見せていました。

船がすべて港内で凍結した氷に閉じ込められた中国山東省 煙台市 / 2016年1月26日

china-ice-boatChina Daily

 

2016年からの世界が向かっているところ

まあ、こういうような「一過性の寒さ」と、いわゆるミニ氷河期というものとは関係するものではないですが、いずれにしましても、今は「暖かい」とか「寒い」とかいう一方向のベクトルの話ではないことは、昨年からの流れでおわかりかとも思います。

たとえば、昨年 2015年が、「近代史上もっとも気温の高い1年だった」ことは、今年になってから報じられました。

2015年の世界気温が過去最高に 相次いだ異常気象

BBC 2016/01/25

米英の研究者らは先週、2015年の世界気温が過去最高となったと発表した。

昨年は9月の東日本豪雨など世界各地で水害が相次いだほか、大規模な山火事がカルフォルニア州などで発生し、地球温暖化による異常気象とみられる例に事欠かない年となった。

昨年はまた、産業革命前の気温を1度以上上回った最初の年だった。専門家は1度上昇が数字の与える印象よりも大きな影響があると指摘する。

世界のほとんどの地域と海域で、昨年は「過去最高の気温や海水温」だったとのことです。

そして、皮肉なのは、この報道が世界でなされたのが今年 1月25日で、大雪による非常事態宣言が各地で出されたアメリカやヨーロッパ、そして、先ほどあげましたように、中東やアジアの各地が歴史的な寒さに見舞われている中で「最も暖かい1年」について報じられたのでした。

ちなみに、上の BBC の報道にひとつ興味深いラインがあります。

それは、平均気温というのは、

> 1度上昇が数字の与える印象よりも大きな影響がある

というものだと専門家が述べていることですが、それでは・・・世界の平均気温が1度下がったら?

野菜や果物や、あらゆる植物、あるいはさまざまな生き物たちにどんな影響を与えるか。

ちなみに、最近、植物、特に「木が集団で枯れていく」ことが全世界的に報じられていまして・・・まあ、考えてみれば、これは結構大事なことですので、いずれ独立した記事としてご紹介したいですが、日本でも、いわゆる「ナラ枯れ」の地域が拡大していて、最近は秋田にまで拡大している模様です。

ナラ枯れ 秋田で被害拡大
 河北新報 2015/12/13

ナラ枯れは、「カシノナガキクイムシ」という虫が菌を感染させるために起きるそうですが、伊豆大島でも、ツバキ油などで有名な「椿」の木が、エダシャクという虫に食い荒らされていて、大量枯れが進行しています。

害虫「エダシャク」大量発生 名産品「ツバキ」食い尽くす… 伊豆大島・利島
 産経ニュース 2015/12/10

アメリカのカリフォルニアでも、虫による大規模な木々の集団枯れ死が発生していることが伝えられています。

ハワイ島では、ハワイの象徴的な花といえるオヒアの花をつける木が、謎の外来生物(真菌)によって集団枯れ死を拡大させています。

ハワイの象徴の消滅 : レイに使われる花をつけるオヒアの木が「突如出現した謎の真菌」のために大量死を起こしており、「全滅」を危惧する声も
地球の記録 2015/12/30

最近は「植物の危機」というものも垣間見えているのですけれど、一般的な考えとして、当たり前といえば当たり前のことなのですが、気候や気温が安定していたほうが植物も健全に生きていけるはずで、今のように「極端に気温が高くなったり、一方では極端に低くなったり」を繰り返されると、植物自体が日々、弱くなっていき、結局は病害虫に対しての耐性も弱まるのではないのかなと個人的に思います。

今年のこれからも、海水温はいまだに高いのに、北極からの冷たい大気がたびたびやって来るというような状態が起きているようでは、気温も気候も、今の時点で安定し続けることは難しそうではあります。

ところで、本当に地球がミニ氷河期に入るのかどうかはともかく、その可能性については、最近も含めまして、過去にいくつか記事にしています。

例として、

精度97%の「2030年までのミニ氷河期突入」予測は、その発表の元となったロシア人女性物理学者の「太陽活動の解析予測の実績」から実現確実な状勢に
 2015/07/22

「温暖化が招く寒冷期」からの気温の回復に40年から100年かかるという気候モデルが提示される地球の海で成長する「モンスター・エルニーニョ」
2015/10/16

などがありますが、私は、ミニ氷河期というものは「少しずつ何となく平均気温が下がっていく」ような穏やかな移行の状態を漠然と考えていたのですが、それは違いそうです。

どちらかというと、異常な高温や、あるいは異常な低温などが交差しながら、それまでのその地域の気温と気候の体系は秩序を失って、ついに崩壊していくというような感じなのかもしれません。

そういえば、人間による気候変動説のドンともいえるアル・ゴアさんが「地球温暖化説により 10年後の地球は大変なことになっているだろう」と言ってから、今年で 10年目になります。

algore-2016rushlimbaugh.com

 

まあ、地球が大変なことになっていることは確かですが、それが地球温暖化によるものなのかどうかは、やや微妙です。

それにしても、確かに先はわからないです。

10年後などはともかく、今年どうなるかもわからないです。

これからの「2016年からの世界」がどのようになるかは想像もつかないですが、個人的にはずっと「気持ち的にザワザワした感じ」は続いていて、「気分はプレッパー」というような部分も多少あります。

[参考記事]2016年からは正念場を迎えるかもしれない日本(15年後に国の借金は3500兆円)について思ういくつかのこと

気候だけではなく、経済や市場(マイナス金利を導入して、日本も欧州も最終段階に入ったような気配があります)や政治も含めて、今年の春頃までには、いろいろと方向性がはっきりとしてくるのではないでしょうか。