In Deep

地球最期のニュースと資料

*

不安定な世界の気候が「暖」から「寒」に転換した頃、アメリカではテロの被害どころではない「日常的な暴力死」が蔓延し

   

chicago-12people-shootZero Hedge

 

気象の異常な変動と社会の物騒さが増す2016年1月に

この冬は 12月あたりからお正月過ぎまで、とにかく暖かい冬でした。

なんだかんだと暖かい冬は楽でしたが、その暖かい冬も終わりに近づいているのかもしれません。今日( 1月14日)、気象庁から 1月19日以降に関しての「異常天候早期警戒情報」が発令されていました。

jma-weather-anormaly-2015-01気象庁 異常天候早期警戒情報

これによりますと、1月19日から 1月28日まで、各地域で警戒する事項としては、

東北  大雪(確率 30%以上)
関東甲信越 低温・大雪(確率 30%以上)
北陸  低温・大雪(確率 30%以上)
東海  低温・大雪(確率 30%以上)
近畿  低温・大雪(確率 30%以上)
中国  低温・大雪(確率 30%以上)
四国  低温(確率 30%以上)
九州  低温(確率 30%以上)
沖縄  低温(確率 30%以上)

となっていて、北海道以外のほぼすべての地域に低温などの異常天候早期警戒情報が発令されました。

この「突然の気温と気候の変化」が起こっているのは日本だけではなく、北半球では全体として暖かい冬から一転してきています。

昨日の記事に書きましたように、フィンランドでは、マイナス 41度という極端な寒波に見舞われている地方が出てきていたり、アメリカも寒いところが多くなっていて、報道では、ミネソタ州では平地でマイナス 24度などの気温が記録されているようです。

 

ミネソタ州のスタジアムで表示されている温度計(アメフトの試合中)

Minnesota-minus-24It’s so cold in Minnesota that camera batteries are freezing, and it gets worse

 

また、インドの報道では、北部ラージャスターン州で、1月12日に寒波で少なくとも 2名が凍死、中東カタールの報道では、カタールでは、すでに 40日間、異様な寒波が続いているのだそう。

暖かい冬は過ごしやすかっただけに、あまり極端な寒さにさらされるのはちょっとイヤだなあと素直に思います。

今日は多少の防寒グッズを買ってきたりしていました。

寒くなると、風邪だとかインフルエンザも流行しやすいですが、本格的な寒さの前に、東京都ではインフルエンザ流行宣言も発表されたりしています。

都内インフルエンザ流行始まる

 NHK 2016/01/14

インフルエンザの患者が都内で増えていることから、東京都は「インフルエンザの流行が始まった」と発表し、こまめな手洗いやうがいなど予防策の徹底を呼びかけています。

東京都によりますと1月10日までの1週間に都内419の医療機関から報告されたインフルエンザの患者は1施設あたり1.7人になりました。東京都は流行開始の目安となる「1」を超えたとして14日、都内で「インフルエンザの流行が始まった」と発表しました。

今後、本格的な流行が予想されることから、都はこまめな手洗いやうがいを徹底するほか、予防接種を受けるなどの対策をとるよう呼びかけています。

これからの冬で気を付けることは・・・寒さとインフルエンザと・・・あとはまあ、テロもですかね・・・。

今日は IS だと思われる事案がインドネシアまで近づいてきました。

インドネシア・ジャカルタ中心部で複数の爆発、銃撃戦 6人死亡

 THP 2016/01/14

1月14日、インドネシアの首都ジャカルタの中心部で複数回の爆発音が聞こえた。CNNによると、警察署が襲撃されたようだという。警察当局は、警察官1人を含む、少なくとも4人が死亡したことを認めた。

時事通信は、警察官3人を含む6人が死亡したと伝えた。

ロイター通信によると、爆発は少なくとも6回あり、うち1回は自爆によるものとみられるという。現地では警察との銃撃戦も発生している。

現地のツイッターなどを見ますと、警官たちが銃を持って構えている様子が納められていますので、犯人と警察が対峙している時もあったのかもしれません。

2016年01月14日のジャカルタ市内

jakarta-terror-2016-01-14Twitter

 

もうずっとですが、物騒ではあります。

物騒ではありますが、しかし、先日のトルコもそうですけれど、こういうことは、物騒という曖昧な概念を越えて、「おそらく現実にまだまだ起きる」と考えながら、たとえば、海外に行かれようとしている方々も計画を立てられるのがよろしいかと思います。

実際、テロの該当地域は事実上、どんどんと広まっています。

そして今後、仮にですけれど、西側諸国がシリアやイラクで IS から土地などを奪回したりして「勝利宣言」などに至った場合、今度は、「戦場は世界中」ということになるわけで、それが最も物騒な展開かと思います。

そういえば、パリのテロの後、フランス政府は、「テロに遭遇した場合のサバイバル・ガイド」を発表していました。

フランス政府が発行した「テロ遭遇時のサバイバルガイド」ページ.1

survival-guide-parisDaily Mail

 

上のように、いくつかの項目で、テロに遭った時のためのサバイバルの方法などが描かれています。

他にも、屋内に立てこもってバリケードを作る方法や「助けの求め方」なども記されていますが、まあしかし、このイラストのように、スラスラと壁をつたって逃げられる人はほとんどいないような気はしますし、今回のジャカルタのような爆弾テロの場合だと、こういう方法論はあまり意味がないというのも事実で、私のような素人から見ましても、「役に立ちそうで、多分、あまり役に立たないサバイバル・ガイド」という気もしないでもないです。

とはいえ、各自、そういう知識を持っていてもいい時代なのかもしれません。

物騒な時代には物騒な時代なりの「生きるための知恵」というものもありそうです。

前置きが長くなってしまいましたが、今回の本題はアメリカに関してのものです。

Sponsored Link



 

アメリカという国の「人の命」

寒くて、とても物騒な 2016年となりつつあるわけですが、今回の本題というか、最近、気になったニュースが、冒頭の、

「アメリカのシカゴでは、今年 2016年の最初の 10日間だけで、120人が銃で撃たれている」

というものでした。

ちなみに、この 120人のうちの 19人が死亡しています。

さきほど取り上げました、ジャカルタのテロの死亡者は現段階で6名。1月12日にトルコのイスタンブールで起きた自爆テロでの死者が10名。

変な比較ですが、シカゴというひとつの町の年明け 10日間だけの中で銃で撃たれて死亡した人の数が、テロ事件のそれらを上回っているという事実に、何となくいろいろなことを感じた次第であります。

まあ、人の死を「数の比較」で考えることは決してできないですが、仮にですが、このペースで、シカゴ(あるいは米国の他の都市)の状態が同じように推移するのなら、月に 300名以上の人たちが銃で撃たれて、まあ、そのうちの10〜20%程度は死亡してしまうだろうと考えると、やはり、アメリカ(のいくつかの都市は)は私たちの暮らしている環境とまったく違うのだと、あらためて「数」で実感することができたりします。

 

アメリカというのは、命に関しては不思議な国だとも思います。

たとえば、「アメリカの行方不明者」の数。

過去記事の、

「数千万人の死」という言葉に違和感を感じないアメリカという国のイメージ。そして、戦争や耐性菌の蔓延にさえ思う「犠牲」というキーワード
 2014/05/02

などで、「アメリカでは1日平均で2300人が行方不明になっている」ということをご紹介したことがありました。

America’s Missing (アメリカの行方不明者)という資料には以下のようにあります。

アメリカの行方不明者の報告は、この 25年間のあいだに6倍増加している。1980年には約 150,000人だったのが、今年は約 900,000人にのぼる。この増加の理由のひとつには、アメリカの人口増加が関係しているが、しかし、現実には社会から疎外された人々の深刻な問題が存在する。

この、現在のアメリカでの「毎日 2,300人」という驚くべき数の行方不明者には大人も子どもも含まれる。

連邦政府は 2001年に 840,279人の行方不明者の数を発表した。そして、その中の約 50,000人は 18歳未満の少年少女であった​​。

とあり、また、2013年10月22日の CNN の報道では、

アメリカでは、推定で毎年約 800,000人の子供たちの行方不明が報告されている。

2002年にアメリカ司法省によって発表された調査では、この1年間だけで アメリカで 797,500人の子供たちの消息が途絶えたことが報告された。

ということで、1年間で「 80万人の子どもたち」が消える国アメリカという響きは何ともすさまじいものがあると思った次第です。

ちなみに、2002年のデータですが、アメリカ司法省が発表した「子どもたちの行方不明の理由」の内訳は下のようになっています。

us-miss-2002In Deep 過去記事

 

「自分の意志ではなく失踪する子どもたち」が毎年6万人以上いる。あるいは「行方不明の理由がわからない子どもたち」が、毎年 30万人以上いる。

この数字は子どもだけで、他に大人の行方不明者がいるわけですから、途方もない闇(のようなもの)を感じます。

あと、ずいぶん前の記事ですが、

米兵の最大の敵は自分: 2010年の戦闘死462人 自殺死468人
 2011/02/10

という記事で、 2010年の時点の話で、

「アメリカ軍では戦闘で死亡するより自殺で死亡する兵士の数のほうが多い」

ということをご紹介したことがあります。

soldier-2010More U.S. Soldiers Killed Themselves Than Died in Combat in 2010

 

アメリカという国と、その国の人の命の重さの関係は思っている以上に考えさせられる部分があります。

冒頭のシカゴの銃撃に関して、シカゴ・トリビューンの記事をご紹介して今回は締めたいと思います。

 


10 days into new year, more than 100 people shot in Chicago
Chicago Tribune 2016/01/11

新年の最初の10日間で、シカゴでは100人以上が撃たれた

新年を過ぎた週末 1月9日、 シカゴ全域で 7人が射殺され、多くが負傷した。

警察発表によると、2016年に入って一週間で 100人以上がシカゴ市内で銃で撃たれたという。

致死にいたったものとしては、強盗を働いた二人の二十代の若者が店員に射殺された事案、シカゴのラーム・エマニュエル市長の自宅から4ブロック先で起きたパーティでの銃撃事件などがある。

他に、

・1月8日午後から翌朝までに 4人が死亡し、12人が負傷。
・1月9日から翌朝までに 3人が死亡し、9人が負傷。
・1月10日には 9人以上が銃により負傷。

などとなっている。

シカゴ・トリビューンがまとめたデータによると、1月1日から 1月11日午前までの時点で、少なくとも 19人がシカゴ市内で銃により死亡しており、101人以上が負傷している。

昨年同時期と比べると、2015年のこの時期は 9人が銃で死亡し、30人が負傷となっており、今年は明らかに銃での死傷者が増加している。

銃での死傷者増加を受け、シカゴ警察のスポークスマンは「慢性的なギャングの抗争」を強く非難する声明を出した。