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地球最期のニュースと資料

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気候はどこまで荒れるのか…… : 「超モンスター級」エルニーニョの出現の現実化。そして、ペルーの科学者は、「エルニーニョは海底火山の活動が原因で、それは惑星と太陽からの影響に起因している」と語った

   

PUNTO DE VISTA Y PROPUESTA

まりにも多い洪水。ペルーの洪水は復旧に5年から15年と試算

最近は、記事で、洪水のことなどについて、地球の記録ともども、あまりふれていないのですけれど、これはそういう事例が減っているからではないのです。「あまりにも多すぎてお手上げ状態」というのが正しいかと思います。どれを取りあげていいのかわからないほど、大きな洪水が多いのです。

今は南米各地が非常に荒れていて、ペルーで長い期間にわたり洪水による大変な被害が続いている他、つい最近では、コモドーロ・リバダビアというアルゼンチン南部最大の都市が「洪水でほぽ壊滅」したことが報じられていました。

4月4日の南米の報道より

mercopress.com

街の 80%が洪水で破壊されたそうで、復旧の可能性についてはまだ言及されていません。

先ほどふれましたペルーの3月から続く洪水も、多くの死者が出てしまっていると共に、経済的被害も非常に甚大で、報道では、洪水での被害額は1兆円近くと試算されており、ペルーのクチンスキ大統領は、

「復旧に 15年はかからないだろうが、5年はかかる」

と述べています。

4月7日の米国ロイターの報道より

Peru’s president says flood recovery may cost up to $9 billion

さりげなく「 1兆円」と書きましたけれど、ペルーの国家予算は 1920億ドルということで、たとえば、日本の GDP は、4兆ドルを超えているわけで、何倍というような書き方はしませんけれど、そういう比較で考えますと「単体の自然災害での被害額」として、この 1兆円いうのはすさまじさものだと思います

どうして、こんな途方もない被害が出ているのかといいますと、「エルニーニョ《のような状態》が起きている」ということのようなのです。

下は、報道からの抜粋です。

南米ペルーで大洪水 死者多数 エルニーニョ似の異常気象が記録的豪雨をもたらす

ハザードラボ 2017/03/24

南米ペルーは数十年に一度という記録的な豪雨に見舞われ、首都のリマ周辺では、土砂崩れや洪水が発生し、これまでに少なくとも78人が死亡、約7万人が家を失うなど被害が拡大している。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の降水観測衛星GPMのレーダー観測によると、3月20日には1時間あたり137ミリという同国の観測史上最大規模の大雨が各地で降った。

ペルー国立気象局や米航空宇宙局(NASA)の専門家は、「ペルー沖の海面水温が上昇し、エルニーニョに似た異常気象が起きている」として、被害の実態把握を急いでいる。

というように、

> ペルー沖の海面水温が上昇し、エルニーニョに似た異常気象が起きている

と気象の専門家は述べているようです。

ペルーだけではなく今の南米はものすごく洪水が多いのですが、では「洪水だけなのか」というと、「深刻な水不足」も、南米で進行していることのひとつです。

下は、3月24日のブラジルの報道からの抜粋です。

水不足による非常事態 国内850市以上が直面

サンパウロ新聞 2017/03/24

ブラジル全土の872の市が、長期にわたる干ばつにより2017年度に非常事態に直面している事が連邦政府により確認された。

この数は、ブラジルに約5500ある市の約15%に相当する。干ばつの影響が最も大きいのは北東部で、中でもパライバ州では、州内223市のうち198市が国家民間防衛保護局に問題を報告しているという。

ブラジル国立気象研究所の気象学者は、この状況について、エルニーニョによって引き起こされる影響の蓄積の結果だとし、「エルニーニョは5年前から起きている現象であり、最後の3年間にそのピークに達する。それにより、北東部地方に例外的な干ばつをもたらし、この地域の市に供給する貯水池に直接影響を与えている」と述べている。

ここにも、

> この状況について、エルニーニョによって引き起こされる影響の蓄積の結果

という記述がありますが、洪水も、そして、過去最悪級の干ばつも、どちらも、「エルニーニョ、あるいはそれと似たような現象が原因となっている」ということがいえそうなのです。

 

 

すでに出現しているかもしれないエルニーニョは超モンスター級

この「エルニーニョ」という単語は何度書いても馴染みか゜わかないもののひとつで、この表現だと、どんな現象だか何だかわかりにくいのですが、簡単にいえば、

「太平洋の赤道付近の海水の温度が普通より高くなる」

というもので、それ以上のなにものでもありません。つまり「海水温度の異常」のことをエルニーニョとかラニーニャ(こちらは低くなる現象)とかいうように呼んでいます。なので、日本では、「太平洋海水温度異常現象」というような表現でいいように思うのですが、なぜかこのスペイン語が定着しています。

最近では昨年の春まで続いたエルニーニョがありましたが、それによってかどうかはわからないにしても、昨年もまた、「世界の異常な気象」の出現の仕方はとても顕著だったと思われます。

その昨年までのエルニーニョも過去最強級(通常よりも非常に海水温度が高い)といわれたもので、これに関しては、

海の巨大な変化とミニ氷河期の関係(2):「温暖化が招く寒冷期」からの気温の回復に40年から100年かかるという気候モデルが提示される地球の海で成長する「モンスター・エルニーニョ」 (2015/10/16)

すべてが波乱と変動の要素に : エルニーニョからラニーニャへのバトンタッチ。過去200年で最も弱い太陽活動はさらに弱くなり、宇宙線は増え続ける (2016/02/13)

などの記事で取りあげたことがあります。

このように「モンスター級のエルニーニョ」と呼ばれていたのが、昨年までのものだったのですが・・・実は・・・、

「今、太平洋で、そのエルニーニョより、さらに強大なエルニーニョが形成されつつある」

ようなのです。

冒頭に貼りましたのは、ペルーの科学者の、そのことに関しての意見をとり上げた記事ですが、今回はそれをご紹介したいと思います。

今年1月の時点で、すでに下のように太平洋赤道付近の海水温度が「 31℃」というような過去にないような高温になっていました。

・NOAA

上の部分は地図では下の位置に相当します。どちらも、正確な縮尺ではありません。

・Google Map

仮に、昨年を上回るようなエルニーニョが発生した場合、日本への具体的な影響がわかるわけでもないですが、世界全体として「気温」と「気象」は、昨年以上に荒れに荒れる可能性があると思われます。

なお、日本の気象庁は、本日 4月10日、夏の終わりまでにエルニーニョ現象が発生する確率は「 50%」と発表しました。

気象庁=夏の終わりまでにエルニーニョ現象が発生する確率は50% (RIM Energy News 2017/04/10)

しかし、今回ご紹介するペルーの科学者の方は「すでに発生している」という立場のようで、それがいつ南米に影響を与えるかということが重要なようで、エルニーニョはすでに起きているもので、今後起きるか起きないかという選択は述べていません。

なお、このペルーの科学者の方の記事で興味深いのは、

「エルニーニョは、海底火山の活動と関係しており、そして、それらの海底火山のは、惑星や太陽の活動に影響されている」

と述べていることです。

今回はこのことには基本的にはふれないですが、たとえば太陽の磁力の強大な影響(宇宙線の増減への影響も含めて)を考えますと、とても興味深いことです。

私は、2014年の過去記事「「地球には同じ系統の文明を継続させないメカニズムがある」ことに気づき、同じ日に「新たに数千以上の海底火山の存在が確認された」ことも知り (2014/10/25)」で、地球には知られていない海底火山がすさまじい数で存在していることを知って以来、「それらの意味」をよく考えます。

下は、2014年10月3日の米国ロサンゼルス・タイムズの報道です。上にリンクした記事は、この記事をご紹介しています。

LA Times

地球の海底火山が「全体的」に顕著に活動を始めた時には、ある程度の示唆があるはずですので、そういう時にでも、またいろいろご紹介したいこともあります。

そして、ペルーの科学者の意見が正しければ、その時には、海底火山の活発化と共に、海水温度がさらに上がり、「気候もさらに大荒れに荒れていく」ということになっていくのかもしれません。

では、記事です。

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PERÚ: SE VIENE OTRO “NIÑO” MÁS DEVASTADOR
PUNTO DE VISTA Y PROPUESTA 2017/03/24

新たに形成されている「エルニーニョ」は、さらに壊滅的な影響をおよぼす可能性がある

ペルーの科学者ホルヘ・マンリケ・プリエト(Jorge Manrique Prieto)博士は、南太平洋上に大規模に、大量の熱い海水が発生していることを警告している。

これは、言い換えれば、「新しいエルニーニョが発生しつつある」ということだ。

プリエト博士は、人工衛星を使った遠隔地の調査の専門家で、その調査によれば、文字通り数千平方キロメートルにおよぶ「熱い水」の海域が、ペルーの海岸に今年8月に衝突すると説明している。

プリエト博士は「熱い」という単語を使っているが、彼がこれを使用するのは、海水温度が 31℃に達しているためだ。

前回のエルニーニョ( 2015年夏から 2016年春まで続いたエルニーニョ)では、含まれていた海水温度は「たった 27℃」だったが、この海水温度でも、通常の4倍の海水の蒸発があり、それにより南米地域に重度の降雨を引き起こす。

この 27℃の温度の海水に起因する太平洋沿岸での激しい降雨は、南米では「ニーニョ・コステロ(Niño Costero /スペイン語で Niño =子ども、 Costero = 海岸)」として知られているが、現在、太平洋に形成されつつある海水温度は、さらに大きな問題を引き起こす可能性があると博士は言う。

アメリカの海洋大気庁(NOAA)も、博士の観測結果を部分的に確認している。

NOAAは、「 2017年の 1月と 2月には、東西太平洋で、SST(海面温度)が平均以上まで上昇し、エルニーニョへと発達する可能性が高まっている」と述べた。

NOAAが発表した太平洋の海水温度マップを見ると、巨大な赤い斑点(熱い海水の塊)がペルーに向かっているのがはっきりと見ることができる。それは長さが 1600 キロメートル以上で、深さは 450メートル以上ある巨大な塊だ。
NOAAが発表した2017年1月25日の太平洋の海水温度
・NOAA

プリエト博士の予測では、最初のこの熱い海水の塊は、今年 4月にペルーの海岸を襲い、それは 7月まで続く。

2番目の塊は、さらにスーパーモンスター級の熱い海水の塊であり、これは 8月にペルー海岸に到着し、10月まで続くはずだという。

これらの大量の熱い水は、海底火山に起因しているとプリエト博士は述べる。それらの海底火山は、ビスマルク海、ソロモン海、およびサンゴ海の赤道線の南からの深海に発達しており、5,000個以上の小型の海底火山があるという。

これらの水中火山が噴火すると、異常な水準まで水が加熱され、通常より 4倍以上の海水の蒸発を引き起こす。

これらの激しい降雨現象は、何千もの海底火山の噴火によって生成されるため「火山性のエルニーニョ」と呼ばれるべきであるとプリエト博士は述べる。

しかし、水中の火山活動を引き起こす原因は何なのか?

火山活動は惑星の運動によって統制されているとプリエト博士は言う。具体的には、惑星の位置や整列などによって、地球のマグマや火成岩のコアで強い磁気的圧力が生じる。惑星の運動は、環太平洋火山帯に沿った海底火山の活動を刺激するという。

惑星の配置と同様に、太陽嵐は地球の磁気圏に強く影響するため、太陽活動もひとつの要因となる。太陽嵐は、地球の核に磁気圧力を発生させ、海底火山活動を刺激すると博士は述べている。