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3月22日にメルマガ悪魔に乾杯を発行させていただきました。

人類の覚醒と真実 地球という場所の真実 未来の地球

私やあなたはなぜ地球にいられる? それは「4.5億年前の藻が植物として地球を支配するため」に上陸したから : 英国の専門機関により初めて解明された「植物はいかにして地球に誕生したか」

投稿日:2015年10月7日 更新日:

地球の植物たちの祖先は「地球を植物が支配するために」宇宙から飛んで来た。そして、植物は人間の登場を待ち続けた

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本日の記事からこちらで書かせていただきます。

基本的にはいろいろとそんなに変わっていないと思いますが、トップページが新着記事のタイトル一覧の見出しになったことと、全体の幅を大きくしましたので、パソコンでご覧の場合は、今までより大きな写真を表示できます。

せっかく新しい記事の最初ということで、何か良さげな写真でもと思いまして冒頭に貼りましたのは、本題とは全然関係ないのですが、最近、イタリアのカットーリカという町で撮影された、一般的には「天使の梯子」といわれている薄明光線という気象現象の写真です。

よく見られるものですが、きれいに円の形を作っている上に明るさもかなりのもので、これほどのものはあまり見ないですので、載せてみました。

実は、私は「天使の梯子」探しの名人というか何というか、ふと空を見上げる時に、かなりの確率でこの現象に出くわします。そういう意味では、実にありふれた気象現象ではあるということなのかもしれないですが、いつ見ても気持ちのいい感じにはなります。

 

さて、今回ご紹介する記事は、これまで書いていた記事の中の、

・植物と人間のこと
・パンスペルミア説(生命の種は宇宙を渡って、惑星に生命を生じさせる)
・生命の進化

などにすべて関係するかもしれないもので、新しい記事としては、とてもいいタイミングだったと思います。

 

内容的には、イギリスでの植物研究においての最高機関といえるジョン・インズ・センターという機関が「地球最初の植物がどのようにして、陸地で生きるようになったか」を、DNA や RNA の解析により突き止めたというものです。

 

まずは、そのジョン・インズ・センターのプレスリリース記事の翻訳を先にご紹介しておきます。

ここから想起させられることは、「進化」というものが、今まで言われてきたような、単なる適材適所に応じたものなどではなく、

「生命の進化のメカニズムは、あらかじめ生命の遺伝子の中に組み込まれている」

ことがわかります。

そして、地球の陸上の、ほぼすべての生命の根幹となる植物においての「地球での最初の使命」は極めて重要なものだったわけで、それは、

「まず植物が地球の陸地を支配し、あらゆる陸地の生命がそこで生きられるような地球を作ること」

だったことが想像されます。

そして、それらは、最終的に、その地球に人類が登場する時のために、すべてあらかじめ決められていたことだということも想像できるのです。

先に記事をご紹介しておきます。


Ancient alga knew how to survive on land before it left water and evolved into first plant
John Inns Centre 2015.10.05

古代の藻類は、水を離れて「最初の植物」に進化する以前から陸地で生き残るための方法を知っていた

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ジョン・インズ・センターのピエール・マルク・デロウクス博士( Dr Pierre-Marc Delaux )が率いる科学者チームは、地球上の最初の段階の植物生命について、長く謎となっていた問題を解決に導いた。

ジョン・インズ・センター、ウィスコンシン大学、および他の国際共同研究者たちは、古代の藻がどのように陸地に生息し、それらが最初の植物となり、陸地の植物として地球に定住していったかということについての発見をした。

これまでの科学では、古代の藻類は、それがアーバスキュラー菌根と呼ばれる有益な菌類との密接な関連を形成することによって陸地に到着した後、その生存のために必要な栄養素を調達する能力を進化させていることを前提としていた。

アーバスキュラー菌根は今日も存在しており、植物に、その根で、炭素と引き換えに土壌から養分や水を得ることを手助けしている。

以前発見された 4.5億年の化石化したアーバスキュラー菌根の胞子と似た化石は、この菌類が、最初の陸上植物が遭遇する環境に存在していたであろうことを示唆していた。

先史時代の真菌の残骸も、この考えを補強し、最古の植物の化石の細胞の中に発見されている。

しかし、陸上植物の藻類の祖先は、菌類と代償機構を媒介するほど十分に長く生き残っていた可能性があるのかどうか、科学者たちには明確にはわからなかった。

ところが、今回新たに得られた藻類についての、この重要な機能を進化させる知見は、藻たちがまだ海に住んでいた時から持っていたという驚くべきことを示した。

デロウクス博士らは、最古の陸上植物や緑藻として知られる一部の DNA と RNA を分析し、その結果、それらの陸地の植物が、地球の海に住んでいた藻類の祖先と遺伝子を共有しており、海の藻類は、すでに陸地の植物の遺伝子のセットを持っていたことの証拠を発見したのだ。

そして、その共生経路は、有益なアーバスキュラー菌根を探しだしして相互作用する必要があった。

この機能は、藻類たちが海から陸地に出て生き残り、そして、地球の陸地を支配し、植物が陸地に繁茂していくために重要なものだったと科学者チームは確信している。

菌類と共生することにより、藻類は進化の上での明確な利点を示し、そして、このことは、一見すると藻たちが繁茂することができないような環境だった陸地で、彼らが生き残り、地球を植物の緑で覆うことに成功したのだ。

デロウクス博士は以下のように述べる。

「 4.5億年前のどこかの時点で、地球の海に住んでいた藻は、不毛で何もなかった地球の陸地に這い上った。普通なら、その環境では海の藻類は生存できません。ところが、どういうわけか、彼らは生き残り、陸地での繁殖を開始したのです。これが、地球の陸地での生命進化のスタート・ポイントだったのです」

「私たちの今回の発見は、藻類たちがまだ水の中にいた時に、すでに彼らは陸地で生き残る方法を知っていたことを初めて示しました。もし、当時の藻類に、この陸地への適応能力の進化がなければ、今の地球は、現在とは非常に異なる場所となっていた可能性があります」

「この発見は、地球の生命の起源についての、私たち科学者集団の知識のギャップを埋めることになると思います。また、この発見は、様々な機関からの多大な貢献と、世界的な科学者たちの貢献がなければ成し得なかったものです」

ウィスコンシン大学のジャン=ミシェル・エーン教授( Professor Jean-Michel Ane )は、以下のように語った。

「この発見の驚きは、植物が共生菌類と相互作用することを可能にする、藻類でのメカニズムを見つけたことにあります。これまで、誰も、この藻類に有益な関連性を研究したことはなかったのです」


 

ここまでです。

植物が地球に登場した際には、

> 陸地の植物は、地球の海に住んでいた藻類の祖先と遺伝子を共有しており、海の藻類は、すでに陸地の植物の遺伝子のセットを持っていた

とあり、そして、

> 古代の藻類たちは、まだ彼らが水の中にいた時に、すでに彼らは陸地で生き残る方法を知っていた

とありますが、その方法こそ、藻たちが「菌類と共生することで進化する」ことでした。

記事に出て来る「アーバスキュラー菌根菌」というのは、北海道大学大学院農学研究院のページによりますと、

アーバスキュラー菌根菌(あるいはVA菌根菌)と呼ばれる糸状菌の一群 は、土壌中に普遍的に存在し、およそ80%の陸上植物と共生することができる。この菌は植物からエネルギー源(主にブドウ糖)の供給を受ける代わりに、土壌中の希薄なリン酸を集め、宿主植物に供給する。

> この菌は植物からエネルギー源の供給を受ける代わりに、土壌中の希薄なリン酸を集め、宿主植物に供給する。

とありますけれど、リンは肥料の主要な原料であることからもわかるように、植物の成長には不可欠なものですが、そのリンをこのアーバスキュラー菌根菌という読みにくい菌は、植物に対して供給するようです。

この菌自身もまた、植物からエネルギーを受けているというように、共に生きるための「完全な共生」が実現されているようなのですが、上の記事にありますように、それは、海の藻たちが陸地に上り、植物となった上で偶然起きたことではなく

 

「まったく関係のない藻と菌という種が共生して生きるメカニズムは、もともとお互いの DNA に書かれてあった」

 

という解釈でいいのかと思います。

つまり、藻は、陸地に上がってから適応して植物になったのではなく、

 

「藻は最初から地上の植物になるために地球に存在していた」

 

ことがわかります。

そして、当然ながら、彼ら「藻が植物になって」陸上で繁茂を続けなければ、後のいかなる地上の生命も生まれ得なかったわけです。

植物が陸上に出現して、地球は一気に変化したはずです。

その数十億年後の今もその延長線上といえます。

つまり、「今」があるのは、植物が地上に出現したからであるわけですが、それは藻たちの「偶然な進化」などによるものではなく、「地球への植物の出現は最初から決められたメカニズムだった」ということが何となく思われます。

 

そして、「地球(あるいは、あらゆる天体)の生命は宇宙がもたらした」とする、パンスペルミア説から見れば、もともとの遺伝子に、藻が菌類と共生して植物になるように「書き込まれていた」ということは、いつかは、その藻は必ず菌類と共生して「地上に上がっていく」わけですから、

 

「最初から地球という惑星の歴史は決められていた」

 

ということも想定できます。

 

地球に水が生じる。

 

その海に、宇宙から降り注ぐ藻や菌類の「種」、あるいは DNA が生存できる条件が整う。

 

そして、今回の内容のように、植物が地上へと進出し、「地球が植物に支配される」。

 

そこから、様々な動物が陸上に生息できるようになって、それぞれの環境に応じて、それらの「種」は、地球に(場合によっては唐突に)登場する。

おそらくはその最後の段階に、地球に人間が登場する

その先は・・・と、そこまでわからないですが、これらの地球の歴史には、おそらく「偶然はひとつも含まれない」と思っています。

すべて計算通り。

誰の?

それはわからないですが、これは永遠にわからないことだし、わからなくていいことなのだと思います。

私たちは、この時代の、ある意味では末期のような時期にいるかもしれない時に、この地球の歴史のメカニズムが、少しずつわかってきている。

それだけでいいのだと思います。

 

 

すべては決まっていた

それにしても、何もかもうまくできているなあ、と。

41億年前から 38億年前、地球は「後期重爆撃期」という、隕石や小惑星が地球に集中的に衝突した時代があるとされています(確定している説ではないです)。

後期重爆撃時代のイメージ

後期重爆撃時代Where Did Our Atmosphere Come From?

この「後期重爆撃期」の「直後」に、地球で生命が活動を開始した痕跡が確認されていて、 Wikipedia には、

生命は後期重爆撃期の直後に誕生したか、あるいは、冥王代初期に誕生して後期重爆撃期を生き抜いたと考えられる。

とありますが、「この後期重爆撃期の時代に、天体と共に宇宙から地球に生命の種がやってきた」と考えるほうが合理的だと思えます。

生物が大気圏衝突の熱と衝撃に耐えられるのか」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれないですが、摩擦熱の点から、「小さなものなら大丈夫」なのです。

過去記事の、

確証が進むパンスペミア仮説 : 「DNAの大気圏突破の熱と衝撃に耐えられるか」というロケット打ち上げ実験が行われ、DNAは無事に「生還」
2014年12月09日

という記事で、チューリッヒ大学の研究グループが、大気圏突入での DNA の回収実験を行い成功していますし、今から約 30年前の 1986年には、英国カーディフ大学で、フレッド・ホイル博士の研究チームが、研究室での実験ですが、「大腸菌の過熱実験」というものを行い成功しています。

地球の大気圏に物質が突入する際には、その摩擦温度は 3000度に達しますので、質量が普通にあるものは、ほとんど消滅してしまいますが、細菌やウイルスくらいの大きさの粒子なら、突入した際の摩擦温度は約 500度で止まりますので(突破時間は約1秒)、つまり、 DNA とかバクテリアなどの場合なら、大気圏を突破して地球に入ってくることは可能だと思われます。

しかし、生命の「種」がいくら地球に届いても、地球が生命の生存に適した場所でなければ、それらが地球で繁茂することはできません。

たとえば水。

これも、よく出来たもので、これも確定した説ではないですが、最近の主張の中には、地球の水も「その後期重爆撃」の時代の小惑星に由来するかもしれないということが言われているのです。

下は昨年の AFP の報道です。

地球の水、彗星でなく小惑星に由来か ロゼッタ探査機

AFP 2014.12.11
地球上に存在する水は、数十億年前に地球に衝突した小惑星に由来する可能性の方が、彗星由来の可能性よりも高いとの研究論文を、欧州の研究チームが米科学誌サイエンスに発表した。

欧州宇宙機関(ESA)の実験用着陸機「フィラエ」は先月、アヒルのような形をした67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星で人類史上初の着陸探査を実施したが、今回の最新研究は、フィラエの母船である彗星周回探査機「ロゼッタ」に搭載された分析機器で8月以降続けられてきた同彗星内部の観測に基づくものだ。

ロゼッタの質量分析計「Rosina」の主任研究員、スイス・ベルン大学のキャスリン・アルトウェッグ(Kathrin Altwegg)教授は「地球の水は、小惑星によってもたらされた可能性の方が、彗星より高いとの結論を下さざるを得ない」と語る。

とあり、この記事には、以下のような下りもあるのです。

炭素を豊富に含む彗星は、地球に衝突することで、生命の存在を可能にする要素を地球にもたらした可能性があると科学者らは述べている。

重爆撃時代の彗星と小惑星のハーモニーが、地球に「原初の生命が住むことのできる環境」を提供し、そこからは、それぞれの「種」にあらかじめ組み込まれているメカニズム、たとえば、今回の記事のような、藻と菌の共生でお互いに進化して生きていけるようなものが発動していき、それが拡大して、ついに植物が地上に上陸し、地球は一気に「春」を迎える・・・。

やっぱりよくできてますよ。

私は、5年ほど前の七夕の日、クレアなひとときに、

植物の人類支配の目的とか、メキシコの眼のない魚が「松果体で見ている」こと
2010年07月07日

というように「植物の人類支配の目的」などというタイトルの記事を書きましたが、植物は、本来、「地球を支配するように」この地球に存在しているのだと、今回のことで思うに至りました。

その最大の理由は、やはり過去記事の、

植物が「緑色」であり続ける理由がわかった! そして人間の生活システムの完成は「植物との完全な共生」にあるのかもしれないことも
2015年07月06日

の中に、植物が「緑」である理由に関して、それは、

「植物が人間と共生するために存在しているから」

と記しましたが、最初、地球で菌類と共生したことで「藻から植物になった」彼らは、最終的に、人間との完全な共生を使命としているのだと改めて思います。

そして、どれだけ時間がかかるのかはわからないですが、今はその渦中にあるのだと強く信じたいところです。

今回はここまでにしておきます。

それでは、今後もオカと奇妙で曖昧な集団存在たちをよろしくお願いいたしま・・・違うわ、In Deep をよろしくお願いいたします。





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