In Deep

地球最期のニュースと資料

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10月・11月・12月と「3回連続するスーパームーン」という異様な締めくくりをする2016年。そして、マグニチュードと比して被害が激しすぎるインドネシアの地震から思う来年からの地球

   

2016年12月8日の米国CNNより

indonesia-eathquake-m65CNN

2016年12月7日のザ・ウォッチャーより

three-supermoon-2016Final supermoon of the year to shine bright on December 14

 

今回は 12月7日に発生したインドネシアの地震や3か月連続して発生するスーパームーンのことを含めて、思ったことを書かせていただこうかと思います。

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死者100人超でもあまり報道さえもされない地震の時代に

12月7日、インドネシアで地震が発生しましたが、マグニチュード 6.5という規模はともかく、SNS に現地の人々から次々投稿される写真で、その被害のすさまじさを知りました。

それで夕飯の時、ふだんは午後 6時50分くらいからの NHK の天気予報を見た後は、ニュースは見ず(あらゆる子どもたちにテレビのニュースは害悪だと思っているので) Eテレの「Rの法則」を子どもと一緒に見るのですが、「そういえば、NHK ならインドネシアの地震のこともやるだろうな」と、そのまま夜 7時のニュースを見ましたら、トップニュースどころか、そこに出てくるいくつかの項目にも含まれていないのでした。

トップニュースはカジノ法案? だか何だかそういうニュースで、しばらく見ていても、インドネシアの地震のニュースにならないので、見るのをやめました。

「 100人くらい亡くなってるかもしれないのになあ・・・」

とは思いました。

アメリカやヨーロッパの主要国なら、小さな死亡事象でも大きな報道になることがありますが、アジアや中東地域になると、人の死も扱いも大ざっぱな感じになるのは・・・まあ今に始まったことではないのかもしれないですが、こういう時に実感します。

あるいは、もはや世界での自然災害の発生が多すぎて、何もかも報道するということも無理なのかもしれません。日本のテレビニュースでは、すさまじいくらい海外の自然災害のことを報じません。あまりテレビニュースを見なくなったのはそのせいかもしれません。私から見れば、何だか変なニュースばかりです。

そういうこともあるのでしょうけれど、海外の多くの地域のことは、なかなかわからないもので、たとえば昨日、フェイスブックで下の写真を見た時に、私にはこれが何なのか見ただけでは想像もつきませんした。

何だと思われますか?

cluster-syriaClimaSeveroMundial

これは、シリアのアレッポに投下されたクラスター爆弾(爆弾の中に数多くの子爆弾が入る広範囲の破壊と殺傷が可能な兵器)が空から降下してくる様子です。日付けはわかりません。

このフェイスブックのページには、ロシア軍によるものとされていますが、クラスター爆弾は国際条約で使用が禁止されていますので、そのあたりの実際はわかりません。ただ、最近、「アレッポで露製クラスター爆弾の証拠、2週間で空爆110か所超 (AFP 2016/10/20)」というような報道も見たことがありますので、そういうこともあるのかもしれません。

クラスター爆弾の破壊能力と殺傷能力は大変に高いもので、この花火のような光の下では、おびただしい建物が破壊され、やはり同じほどの人がダメージを受けたと思われます。

まあ、ともかく、世界のいろいろなところで起きているいろいろなことは、やはり全然わからないわけで、そのうちのほんの少しを報道で知りうることができるかどうかという程度の生活をしているのが私たち・・・というか、私自身であり、そのほんの少しの報道の中身さえ真実かどうかもまるでわからないという……。

地震のことを書くつもりが、ヘンな始まりになりましたが、インドネシアの地震について続けます。

 

 

逸脱しているマグニチュードの意味

今回のインドネシアの地震は、第一報でのマグニチュード 6.5(震源の深さは 8.2km)という規模を見まして、それほど被害はないだろうなと思っていました。震源は 2004年にスマトラ沖大地震の津波で大きな被害を受けたアチェ州です。

2016年12月7日の地震の震源
ache-m-65・Google Map

マグニチュード 6.5というのは、小さな規模ではないですが、それでも、インドネシアという国は日本と同様に大変に地震が多い国でありまして、そのインドネシアでのマグニチュード 6.5程度の地震では、被害はあるだろうにしても、そんなに「壊滅的な被害」は出ないものと考えていたのです。

ところが、直後に SNS に次々とアップされ始めた写真は、とんでもない大きな被害を受けているアチェの街々の姿でした。この地震の規模と被害のリンクがとっさには頭中でつかないほどの損傷を受けていたのでした。

下は現地から投稿された写真の いくつかです。

2016年12月7日 インドネシア・アチェ州

ache-e2vk.com

ache-e-01vk.com

現地では、大きな建物が数多く倒壊したようで、「マグニチュード 6.5でこんなに?」と思わずにはいられませんでした。

今年の熊本での地震以来、思いますが、マグニチュードというものだけでは、被害についてや、その他にもいろいろなことがわからないものだなと思います。マグニチュードは学術的に地震を分類するために大切な概念でしょうが、最近は被害とマグニチュードのアンバランスが目立ちます。

いずれにしても、このインドネシアの地震は、この規模としては最大級といえるほどの被害を出してしまったわけですが、地震国である日本も含めて考えることは、

「環太平洋火山帯はもっと大きな地震が普通にやって来る場所である」

ということで、つまり、マグニチュード 6.5以上の地震などは珍しくもなく起きるのが環太平洋火山帯の各地域であり、特に日本やインドネシアは近年、特に大きな地震が多いです。

たとえば、2004年にやはりインドネシアで起きたスマトラ沖地震のマグニチュードは、壊滅的ともいえる「 9.3 」です。

マグニチュード 9.3 という地震は、Wikipediaによれば、

「マグニチュード 7の 1400倍のエネルギーに相当」

するのだそう。

マグニチュード 7 というのは、今年 4月16日の熊本の地震や、22万人以上が死亡した 2010年のハイチ地震と同じ規模ですが、スマトラ沖地震や、あるいは、やはり壊滅的な被害を出した東日本大震災(マグニチュード 9)の破壊エネルギーは、その マグニチュード 7の「 1000倍以上」の規模なのです。

そして、日本でもインドネシアでも、そういう地震(マグニチュード 9以上)は、いつでも起きる可能性があり、東日本大震災は沖(海洋)が震源で発生した地震でしたが、仮に内陸部でそのような規模の地震が起きたとして、その時の「被害想定」というものは、今回のインドネシアの「マグニチュード 6.5 の壮絶な被害から想像すると、状況によっては「本当に大変なものになる」のかもしれないのだなと思った次第なのです。

地震は被害は、エネルギー(マグニチュード)だけではなく、

・震源の深さ
・揺れる時間の長さ
・地盤

などによって全然違ってきますし、都市部とそうではない場所での震源でも人的被害では大きな差がでますでしょうけれど、それらの条件がある方向に向いた場合は、ものすごいことになるのかもしれないなと、今回のインドネシアの「規模としては、そう大きくない地震」の被害を見て思ってしまったのでした。

くどいようですが、私たちの住んでいる地域は、そういう規模の地震が起きても不思議のない場所なのです。

少し前に、

「次のマグニチュード9」 : アメリカ海洋大気庁の発表した「21世紀の15年間に起きた地球の全地震」図を見ながらふと思った「21世紀の異常」と、その中でのこれからの地球
 2016/12/03

という記事の中で書きましたように、どうも超巨大地震の発生する間隔が「少しずつ早いサイクルになってきている」というような気配もないではなく、今年に入ってからの、世界での「大きな被害を伴う地震」の増加なども含めて、考えるところはあります。

 

 

2か月連続のスーパームーンで締めくくる2016年

sm-11-14

 

ところで、特に関連があるということではないですが、今回のインドネシアでの地震の「マグニチュード 6.5 」という規模で、先月の過去記事、

11月14日に「68年ぶり」にやってくるウルトラスーパームーンの影響。そして、シンクホールの前日から続く福岡と九州全域の群発地震
 2016/11/11

の中に書いたことを思い出しました。

その記事では、今年の 11月14日は、スーパームーンの中でも特に月が地球に近づく「ウルトラスーパームーン」だったということを書きました。そして、これが起きたのは、68年ぶり( 1948年1月26日)ということも記しました。

そして、いっぽうでは「満月と地震が関係がある」という最近の東京大学の研究チームの研究から、その 68年前のウルトラスーパームーンの時に大きな地震があったのなら、今年もあっても不思議ではないというようなことを書きまして、調べてみましたら、68年前の 1948年にはスーパームーンの前後3日に「3つのマグニチュード7以上の地震」があったことがわかりました。

そして、その年のウルトラスーパームーンの2日前に、

・1948年1月28日 マグニチュード 6.5 インドネシア

という地震があり、ここでの(ウルトラスーパームーンと連動したかもしれない)インドネシアの地震もマグニチュード 6.5だったなと思い出した次第です。

ちなみに、今年ですが、ウルトラスーパームーンは 2016年11月14日で、その前後に起きた大きな地震(マグニチュード 6以上)は、

・11月14日のニュージーランドの地震(マグニチュード 6.5)
・11月11日の宮城沖の地震(マグニチュード 6.1)

の2つでした。マグニチュード 7以上の地震は起きませんでした。これが月と関係しているのかどうかはわかりません。

 

そして、実は今年 2016年というのは不思議な年で、11月に続いて、この 12月にもスーパームーンがやって来るのです。それどころか、10月もスーパームーンがおとずれたので、2016年というのは「3か月連続でスーパームーンがやって来る」年なのでした。

これについては、NASA も YouTube で動画で解説していますが、珍しいと言えそうです。

NASAチャンネルより

science-nasa-2016ScienceAtNASA

この NASA のタイトルにもありますように、今年 2016年は、文字通り「スーパームーンで1年が終わっていく」年でもあります。

ちなみに、オカルトの範疇ですが、ウルトラスーパームーンのあった年は社会的変動も多いと言われています。たとえば、68年前の 1948年は、

・ガンジー暗殺
・イスラエル建国
・第一次中東戦争
・朝鮮民主主義人民共和国の樹立(韓国も)
・福井地震 (死者3769名)

などがあった年でした。

しかし、実際にはその翌年 1949年から、むしろ世界は激しい局面に入ります

中国が建国され、ドイツは東西に分裂していくというような、NHK『映像の世紀』のテーマ音楽が頭の中で鳴り響くような大変動の時代に入っていくのです。

そういう意味では、10月、11月、12月とスーパームーンが3連続(その真ん中の11月がウルトラスーパームーン)して終わっていく今年の「次の年」は、オカルト絡みでも、現実の世相を見ているだけでも、波乱に満ちたものになりそうです。

まあしかし、社会変動のほうはともかく、自然災害。

これが、もっともっと人間社会に影響を与えていく様子が顕著になっていくと思われます。

これは予測や想像というよりは、過去記事などでも取り上げました、下のような自然災害に関しての統計やグラフを見れば、「そうならざるを得ない」と誰でも思うような気がするのです。

1966年から2010年までのM6以上の地震の発生数

earthquake-history-2010bd・過去記事「M6以上の地震が毎日起きている世界を迎えた中…

 

1900年から 2015年までの自然災害での経済的損失

disasters-1900-2015bd・過去記事「自然災害は予想以上の驚異的な勢いで地球の文明を崩壊させ続けている…

 

1901年から2011年までの破壊的被害をもたらしたM6-8の地震の発生数

earthquakes-usgs-2011b・過去記事「次のマグニチュード9 : アメリカ海洋大気庁の発表した「21世紀の15年間に起きた地球の全地震」…

21世紀に入ってから現在での状況が沈静化していく「理由が存在しない」以上は、私たちは自然の異変と向き合っていくしかなく、場合によってはその中で生き抜き、場合によってはそれがままならないというような様々な状況の中を暮らして、そして生きていく、ということにはなりそうです。

なお、まあ先月のウルトラスーパームーンの前後3日くらいには確かに多少の規模の地震は起きていましたので、今回のスーパームーンの時にも、多少の規模の地震には備えていてもいいのかもしれませんが、スーパームーン以前に、時代全体として備えていたほうがいいのかもしれません。