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地球最期のニュースと資料

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NASAが国際宇宙ステーションの民間企業への売却計画を決定した中、スペースX社のファルコン9を攻撃したのはUFOなのか、それともレンズのゴミなのか

   

2016年8月19日のアメリカ報道

nasa-sell-issZDNet

 

8月のお盆の頃の記事、「2017年の月面探査ミッションに続き、アメリカは再び「月面に人類」を送ろうしているけれど…」という記事の最後の下りは、

> 物理的な宇宙開発は、終焉に向かう時なのではないでしょうか。

という、ややや残念な口調でしめられていますが、最近、そういうような方向に力尽くで向かっているような事案が多数あります。

冒頭の「 NASA が国際宇宙ステーションを起業に売却を検討」というのも、「 2020年半ばまでに」という具体的な数字も出ている既定路線のようです。

今回はその記事の内容をご紹介したいと思いますが、その関連で、最近起きた「民間ロケットの爆発」に関しての、ある意味では興味深い事案をご紹介したいと思います。

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ファルコン9の上空を飛び去ったもの

ちなみに、冒頭の ISS 売却に関しての記事の最後は、以下のような表現でした。

NASA の宇宙飛行士は今週、国際宇宙ステーションにドッキングアダプターを取り付け始めた。このドッキングアダプターは、ボーイング社と スペース X 社が運営する、将来の商用宇宙船から宇宙ステーションへの乗組員の到着を促進するものとなる。

 

スペースXというのは、NASA から委託を受けて国際宇宙ステーションへ無人補給船を打ち上げていたり、あるいは、その他に、有人宇宙船の打ち上げを計画している「宇宙輸送」を業務としたアメリカの民間企業です。

最近では、こういう補給などの打ち上げ等の事業は、 NASA などの政府機関がおこなうのではなく、民間企業が営利のためにおこなうということになってきています。

そのスペースXの無人ロケットが、先日、大爆発を起こしてしまうという出来事が起きました。無人ですので、人的被害はないですが、いろいろと影響は大きかったようです。

2016年9月1日 爆発したスペースXの無人ロケット「ファルコン9」

falcon-9-explosion・USLaunchReport.com

米企業スペースXのロケット爆発 NASA計画に影響も

朝日新聞デジタル 2016/09/02

米宇宙企業スペースXの無人ロケット「ファルコン9」が1日午前、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地で、打ち上げ前の試験中に爆発した。

米国の宇宙開発を牽引してきた同社の主力ロケットの事故は、今後の米航空宇宙局(NASA)の計画だけでなく、宇宙産業全体にも影響を与える可能性がある。

米メディアによると、ロケットは2日後に打ち上げを予定していた。点火試験中に突然、ロケット上段付近から爆発、大破した。

詳しい原因などはわかっていない。

事故によるけが人はなかったが、搭載していたイスラエル企業の通信衛星などが失われた。

 

今後の宇宙計画に大きく関わっていくと考えられていたスペースXの歴史的な大事故によって、今後のいろいろな宇宙計画に影響が出ていくものなのかもしれません。

というか、NASA は、2020年台半ばまでに国際宇宙ステーションを民間企業に委託するつもりですし、その宇宙ステーションまでの補給や人員の送迎も、今もそうですが、民間企業がおこなうようになっていくはずだということで、今後の宇宙開発というのは「営利のぶつかり合い」ということになるようで、何だか、国際宇宙ステーションの意味というものが次第にわかりにくくなっていますが、それはそれとして、今回のスペースX社のロケットの爆発に関して、ロシア系の英字メディアが、奇妙な報道を載せていました。

2016年9月4日のアース・クロニクルズより

ufo-falcon-01earth-chronicles.com

 

普通に考えれば、「何という与太話」というような話なんですが、このアース・クロニクルズというメディアは、通常は地球の環境系のニュースをマシンガンのように速報で報じているもので、世界各地の自然災害や異常気象などが非常に速いペースで紹介されている、比較的きちんとしたもので、私もほぼ毎日見るものなのです。

このメディアにおいて、こういうような「 UFO 」というようなストレートな見出しがつくのは珍しいと思われます。

それで、一応、ビデオのチェックをしてみたのです。

スペースXのロケットが爆発した際の動画は、YouTube にあり、それを見てみたのです・・・が、これがまったくほんの一瞬の話で、0.1秒より短い程度の間にすべてが起きて完結しているので、パッと見では何が何だかわからないのです。それで、ちょっと気合いを入れて確認してみると、下のような光景が確かにうつっていることがわかったのです。

最初に誰が気づいたかわからないですが、よく気づいたものです。

白で囲んだところに、その「何か黒いもの」が通過しています。

ロケット「ファルコン9」が爆発した瞬間(0.1秒程度)に起きていたこと

space-x-ufo

 

spave-x-ufo2

 

space-x-ufo3YouTube

普通に動画を見ましても、黒い物体のようなもののその速さから、肉眼で判別するのは難しいと思いますので、その部分を少しスローにしてみました。

爆発したファルコン9ロケットの上空を猛スピードで飛び去る黒い影

確かに、ロケットのすぐ上を黒いものが通過した瞬間に爆発しています。

うーん、何ですかねえ。

あまりにも一瞬ですので、レンズ上のゴミなどの可能性もあると思いますが、一応、移動しているように見えます。

実際に何かが飛んでいるとすれば、その速さからは通常のドローンなどの可能性はないと思われ、「とにかく何かスピードの速いもの」ということになりそうです。

ちなみに、先ほどのアース・クロニクルズの記事は短いものですので翻訳しますと、以下のような内容です。これが「ロシア系のメディア」ということに注意をして読まれて下さい。

ロケット「ファルコン9」はUFOによって破壊された

2016年9月3日に、米国フロリダ州のケープカナベラル空軍基地からの打ち上げが予定されていたスペースX社のロケット「ファルコン9」は、9月1日、その準備中に爆発事故を起こした。

ところが、この事故の動画を見ると、ロケットが爆発する瞬間に、そのすぐ上空に非常に高速の未確認飛行物体が移動していることが見て取れるのだ。正体不明の物体が上空に出現した直後に爆発が発生している。

この物体は、非常に速い速度で移動しており、鳥や通常の無人機(ドローン)などで説明することはできない。

しかし、ロケットやミサイルの事故の際に UFO の出現を伴う事例は今回が初めてではないことに留意すべきだ。

おそらく、このファルコン9に搭載されている人工衛星(イスラエル製)は、科学目的ではなく、軍事目的であるとも考えられる。多数の UFO が出現するのは、危険な物体を宇宙へと放出することを阻止しているのかもしれない。

 

後半のほうは変な推測で記事がしめられていますが、確かに「宇宙空間の支配」ということに関しては、いろいろな国がいろいろと模索しているものではあるのでしょうね。

そういう中で、一応は科学的探査をメインとしてきた NASA は今、商業と手を組み始め、月の探査も次は民間企業になる予定ですし、次第に、「純粋な科学」は宇宙から離脱していくのでしょうかね。

仮に、宇宙ステーションが企業運営になれば、すべてを科学のためにというわけにもいかないでしょうし。

というわけで、今回のスペースX社の事故により、全体の宇宙計画に少し難しさが生じてきているのかもしれない中で、冒頭の国際宇宙ステーションの売却に関しての記事をご紹介してしめたいと思います。

一応、NASA は「有人火星探査」に集中したいための ISS の売却ということになっているようですが、その有人火星探査というものも、「2017年の月面探査ミッションに続き、アメリカは再び「月面に人類」を送ろうしているけれど…」という記事に書いたことがありますが、難題が多すぎるように思います。

NASA は「難題って何だい?」と言うかもしれないですが(言わないよ)、何代も続く難題が待ち受けていのかもしれません。

それでは、ここからです。


NASA wants to sell the ISS to a private company
ZDNet 2016/08/19

NASAは国際宇宙ステーションを民間企業に売却することを望んでいる

火星有人ミッションを薦めているNASAは、2020年代半ばまでに、国際宇宙ステーション(ISS)を民間企業に売却したいと考えている

NASAは、2020年代の半ばまでに国際宇宙ステーションを売却する計画だ。

火星への有人飛行ミッションへの野心を持つ NASA は、その計画の中のひとつとして国際宇宙ステーション売却があることを明らかにした。

NASA は、2030年代までの火星への有人飛行ミッションを目指しているが、乗組員たちが宇宙空間でどのような影響を人体に受けるのかということは、国際宇宙ステーションにおいて観察され続けている。

現時点では、国際宇宙ステーションを運営するための予算は、2024年までは保証されているが、その後に予算が確保できるかどうかの保証はない。

しかし、NASA は、国際宇宙ステーションの運営に関しての政府予算が枯渇した後も国際宇宙ステーションを地球の低軌道で運用し続けたいと願っている。

そのため、民間企業による運営に託しているのだ。

NASA 本部の探査システム開発部門(Exploration Systems Development )の責任者ビル・ヒル(Bill Hill)氏は、NASA が国際宇宙ステーションを売却したい希望を持っている意志を確認したという。

「NASA は、地球低軌道に(国際宇宙ステーションによって)経済的な発展を広げようとしています」と彼は言った。

「最終的に私たちが持つ願いは、国際宇宙ステーションにおいて地球の低軌道での研究を続けることができるように商業的なものに委ねたいと考えているのです。結果として、私たち(NASA)は、その後も観測と研究を続けることができるのです」

どの民間企業が候補となるのかということについては明らかにしていない。

現在、国際宇宙ステーションは、アメリカ、ロシア、日本、欧州、カナダ、のそれぞれの宇宙機関との共同プログラムとなっている。各国とも、このプログラムに数十億ドル(数千億円)単位の資金を提供している。

しかし、国際宇宙ステーションの商業計画はすでに形を取り始めているのかもしれない。

NASA の宇宙飛行士たちは今週、国際宇宙ステーションにドッキングアダプターを取り付け始めた。このドッキングアダプターは、ボーイング社と スペース X 社が運営する将来の商用宇宙船から宇宙ステーションへの乗組員の到着を促進するものとなるものだ。


 

ここまでです。

ちなみに、国際宇宙ステーションに、これまで支出した資金は、アメリカ、日本、欧州、カナダで次のようになっています。

2010年までの国際宇宙ステーション計画への各国の支出

・アメリカ 6兆4400億円
・日本 7100億円
・欧州 4600億円
・カナダ 1400億円

2011年から2015年までの支出

・アメリカ 1兆8900億円
・日本 2000億円
・欧州 2500億円
・カナダ 250億円

となっています。

日本は、そろそろ累積1兆円に迫ろうとしているようです。