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人間が病気になる「基本的なメカニズム」(1):交感神経・副交感神経の働きと「ストレスが引き起こすこと」の関係がぼんやりと理解できた日に

      2015/12/11

 

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Lymphocyte

 

今回、こんなタイトルの記事を書いているのには、いろいろな理由はあります。

たとえば、最近、25年以上の知り合いの人で、私より 10歳ほども年下の人が、今年、ガンで手術したことなどを知って、その人と長く話していた中で改めて思ったことがあったり、まあ・・・他にもいろいろとありますが、最も大きな理由は、自分の過去を振り返りますと、「病気になった時は、ほぼすべて強いストレスを比較的長く受けていた時だった」ということに最近気づいたことにあります。

しかし、「ストレスは良くない」ということは、お医者さんも言いますし、いろいろなところで言われますけれど、「なぜ、ストレスは良くないのか」ということについて、私は理解していなかったのですね。

私は、どんなことでも、「曖昧なこと」は好きではなくて、ストレスが悪い具体的なメカニズムを知らないうちは、「ストレスが悪いなんてのは迷信だろ」くらいに思っていたのですが、それが何となくわかったのです。

新潟大学名誉教授の安保徹さんの本なんかを以前読んでいて、言葉づらでは理解していたような気がしていたのですが、昨日、「実感」として理解できた気がしたのです。

昨日の早朝、少し風邪気味な感じがしたので、起きてすぐにお風呂(湯の花+ヒバ精油+フランキンセンス精油のお気に入り風呂)に入り、ボーッとしていた時があったのですが、その時に、もふと理解できたのです。

私は胃が強くなく、胃潰瘍で手術した後、ピロリ菌も除菌したのに、今でもたまに胃潰瘍の時と同じような症状が出るのはどうしてだろう、とか思っていたのですが、それもわかったのです。

それで書こうと。

長くなる可能性もありますので、さっく入ります。

まずは、身体、あるいは肉体「自身」はどのように働いているのかということについてから書かせていただこうと思います。

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交感神経と副交感神経は何を支配しているか

激しい活動状態や、ストレス(肉体的、精神的)のある時、緊張状態(怒りや興奮などを含む)の持続、悩み、落ち込んだ気持ちの持続など、まあ、他にもあるでしょうけれど、こういうような状態の中では、人間の体内では自律神経のうち、

・交感神経

というものが働きます。

そして、上の状態の反対の時、すなわち、リラックスしている時や眠っているような状態の時には、

・副交感神経

というほうが働きます。

このふたつの関係は下のようになります。

imbalance_03自律神経とは?

 

このふたつは、思っている以上に、瞬間瞬間の人間の活動の中で頻繁に交代していて、たとえば、私たちは「呼吸」をたえずしていますけれど、

・息を吸うとき → 交感神経が働く

・息を吐くとき → 副交感神経が働く

ということになっていたりします。

ここからいえば、たとえば、落ち着きたい時とか、あるいは、動揺を鎮めたい時などに「深呼吸が有効」ということがよく言われますが、リラックスをもたらすのは副交感神経ですので、息を吸っている時は「むしろ緊張が高まる」ということになり、深呼吸そのものだけでは、落ち着くために良いというわけではないです。気分などを落ち着かせるために有効なことは、正確には、

「落ち着くためには、息を《吐く=副交感神経を働かせる》ことが有効」

だというとになります。

これはパニック障害の方が予期不安におそわれた時などにも当てはまります。

とはいえ、人間は、「吸ってばかりとか、吐いてばかりとかはできない」ですので、落ち着きたくて、深呼吸をする時には、「息を吸う時間を短くして、息を吐く時間を長くする」ことで、副交感神経が働き、リラックスに導かれると思います。

たとえば、その違いは、血圧計のある方なら、血圧を測ってから「息を長く吐く深呼吸を何分か続ける」という後で、血圧が下がっていることを見出すと思います。高血圧の人でも、これを日常心がけていると、血圧は下がりますよ。私は・・・まあ、このためだけではないでしょうけれども、上は150くらいはあったものが、120くらいまで下がりました。

今はもう血圧を測るということもやっていません(血圧の測定自体がストレスを生みます)。

呼吸に関しては、「お釈迦様の呼吸法」というのがあって、セロトニン呼吸法と釈尊の呼吸法というページにある「釈迦の呼吸法」(丹田呼吸法)というものを掲載しておきます。

buddah-meditation

釈迦の呼吸法

(1)3秒間空気を吸う。

(2)2秒間空気を吸った状態を保つ。

(3)15秒以上に時間を掛けて、その空気を細く長い息を使って吐き出す。一度これを行った後に一旦休憩する。しばらくして、これを5回繰り返す。

なお、基本的には腹式呼吸で、鼻から吸って口から細く息を出すというようにおこないます。

これだけでも抜群の健康法になるはずです。

ちょっと話がそれましたが、とにかく、呼吸ひとつとっても、「息を吸うのが交感神経」と「息を吐くのが副交感神経」というように、このふたつの自律神経は頻繁にお互いの役割で働いているわけです。

そして、すごいと思うのは、「自律神経は、人間の意志とは関係なく、自身で動いている」ということです。

つまり、私たちは常に心臓を動かしたり、血液を体内に循環させたり、食べ物を消化したりしていますが、この働きは私たちが頭の中で、

「心臓よ、動け」

と命じて起きている現象ではないです。

これらの動きが、もし、命じないと動かないものだとしたら、私たちの一生は、心臓や腎臓や肝臓や胃や腸や肺やまぶたや・・・もう何もかもに、一日中、「動け」と念じるだけで毎日が終わり、一生が終わるはずです。

眠ることすらできません。

しかし、肉体は自分で動いてくれている・・・これはすごいことだと改めて感動します。何といいますか、「身体」というのは、私たちが自分たちの自我を自由に思索に使うことができるために「自立している」とさえ思えるものがあります。

自律神経は生きている間は働き続けます。意識がなくなっても、認知がなくなっても、生きている限りは心臓は止まりません。

このあたりを考えますと、シュタイナーなど、多くの賢人たちが、「自我と肉体と感覚器官はすべて違うもの」だというような主張をすることにも納得できるものはあります。

 

さて、少し話が遠回りになりましたが、まずはその、

・交感神経と副交感神経が、私たちの肉体のほうを支配している

ということが話としての前提となります。

そして、自律神経は、肉体を支配するだけではなく、さきほどありましたように、呼吸法ひとつとっても、交感神経と副交感神経のどちらかを活発にさせるかでリラックスなどの「精神」のほうにも影響を及ぼすことができるように、自律神経は「自我」にも作用するようです。

肉体と自律神経と精神(あるいは自我)はお互いにフィードバックし合っているのかもしれないですが、さきほど、「肉体が精神に影響を与える現実的な例」として呼吸を上げていますが、他にもさまざまに「肉体は精神をも支配している」ことが見出されます。

ここで、

・肉体(自律神経)は肉体として自立している

・その上で、肉体(自律神経)は、時として、精神を支配する

というようなことがあるとして、しかし、これは曖昧なものではなく、たとえば、先ほどの「釈迦の呼吸法」の場合でしたら、明治大学の斎藤孝教授の研究で、「深く長い呼吸には、脳内のセロトニンの発生を助長し、人間の精神を鎮静する作用がある」ことがわかったというようになっています。

「呼吸が脳内の物質に作用する」というはっきりとしたメカニズムがあり、それにより、「私たちに安楽をもたらす」という構造です。

さて、そのような「自律神経が人間の肉体も精神も支配している」というところで、やっと本題に入ります。

 

病気になる原因

病気といっても、いろいろな病気があるのですが、大まかに言えば、

「わりと多くの病気が同じような原因」

だというようなことが言えそうな気がしたのです。

つまり、ウイルスや細菌の感染症になることや、あるいは、胃潰瘍やガンなどにしても、病気の種類は違っても(全部ではないですが)病気に至る直接的な原因と関係しているのは、血液の中の「白血球」です。

白血球は、あらゆる「体内の異物との戦い」のフィールドであり、免疫と抵抗力の産地であるわけで、他に病気と関係する主軸が、白血球以外では、人間の中に見出しにくいということがあり、ここに「多くの病気の原因はこの白血球の内部状態と関係しているかもしれない」という理由があります。

人間の体内に入り込んだウイルスや細菌、あるいは、体内で日々発生しているガン細胞などを「捕食したり退治して病気の発生を防いでくれている」のは、ほぼすべて白血球です。

ということは、カゼやインフルエンザのウイルスや、いろいろな病原菌に「立ち向かっている」のは、白血球ですし、ガン細胞に「立ち向かっている」のも白血球ということで、多くの病気予防の根源がそこにあるということになりそうです。

しかし、一口に「白血球」と書きましたが、その白血球には種類があり、病原菌、ウイルス、ガン細胞に対しては、それぞれに対して白血球の中で「担当」しているそれぞれの存在があります。

ちょっと面倒くさいかもしれないですが、これを省くと、説明として成立しませんので、白血球の仕組を書いておたきいと思います。

 

白血球の構造 – リンパ球と顆粒球

白血球には種類があり、大きくわけて、下の種類にわけられます。

・顆粒球(白血球のうちの 55〜60パーセントほど)

・リンパ球(25〜30パーセントほど)

・単球(5%ほど)

となっています。

 

白血球の種類

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それぞれの役割を書きますと、

顆粒球グループ

・好中球 ⇨ 細菌などに感染すると、感染した部位に遊走し、細菌を貪食殺菌
・好酸球 ⇨ 細菌を殺す
・好塩基球 ⇨ 損傷への身体の反応を強化

というように、怪我などを含む、「細菌感染」に強力な力を発揮して、最近を無菌化したり、食べてくれたりするのです。

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基本的にこの地球は細菌で構成されているようなものでもあり、この「細菌担当」の顆粒球グループが最も比率として多いことは納得できます。

そして、リンパ球グループは、顆粒球よりさらに小さい「ウイルス」などを担当するもので、精鋭です。B細胞、T細胞、NK細胞などがあります。

主なリンパ球グループ

・B細胞 → 細菌を退治

・T細胞
  ヘルパーT細胞 / 免疫システムを活性化する
  サプレッサーT細胞 / 不必要な免疫反応を抑制する
  キラーT細胞 / ガン細胞、ウイルスなどの異物を攻撃

・NK細胞(ナチュラルキラー細胞) → ガン細胞、ウイルスなどの異物を退治

などとなっていまして、これらを統括している感じなのが「単球」ですが、ここでは単球の働きは省略します。

 

このように、白血球は、大ざっぱに書きますと、

顆粒球 → 細菌など大型の異物を排除、滅菌する

リンパ球 → 主に、ウイルスやガン細胞など小さな異物を排除する

というようなことをしてくれています。

ちなみに、花粉や化学物質などの多くも、とても小さなものですので、担当するのは「小型異物」担当のリンパ球です。なので、アレルギーや花粉症の人たちが急激に増え出した理由も、白血球のこの仕組と関係あるはずですが、それは今はふれません。

とにかく、このように、白血球が、私たち人間を感染症や炎症やガンなどから守ってくれているわけですが、実は、

「白血球も、交感神経と副交感神経に支配されている」

のです。

上の顆粒球とリンパ球のうち、

・顆粒球は、交感神経(ストレスで働く)に支配されていて

・リンパ球は、副交感神経(リラックスで働く)に支配されている

のでありました。

白血球の働きだけみますと、「怪我をしたり、細菌が体内に入った時には、顆粒球が増えて、対応する」あるいは、「ウイルスが入った場合は、リンパ球が増えて、対応する」ということだけに見えますが、実はそれだけではないのです。

実は、それぞれを「交感神経と副交感神経」が支配しているということで、具体的には、

・ストレスや緊張が続いた状態だと、交感神経が優位になるため、白血球の顆粒球が増加する

・リラックス状態が続くと、副交感神経が優位になるために、白血球のリンパ球が増加する

ということになっているのです。

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この働きにより、ストレスが「白血球の作用に影響を与える」ということがおわかりでしょうか。

そして、ここから、白血球の「顆粒球とリンパ球の割合」に変化が起きると、体内の免疫や抵抗力にどのような変化が起きるか、などを書きたいと思いますが、話は少しややこしくなるかもしれないですが(結果としては、単純な話ですけれど)、ここまでで、少し長くなりましたので、2回にわけます。

そちらでは、

「現代社会のストレスの正体」

に関しても、あくまで私が思っていることですが、書きたいと思っています。

現代文明の中に生きている私たちの多くは、「本人も気づいていない、そして逃れられないストレス」の中で生きています。そして、これが、ちょっと先の未来に、今よりさらに多くの人たち、そして、若年層にまでもたくさんの病気を生み出すことにつながるかもしれないということと関係した話です。

 

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