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2016年からの世界 人類の未来 人類の覚醒と真実

伝染病のように世界中に拡大する「自殺」の流行 : そして、自殺が増加している本当の理由

投稿日:2016年5月18日 更新日:

2016年5月5日のオーストラリアの報道より
suicide-epidemic-aboriginal
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曖昧な理由の中で増大し続ける世界の自殺

最近、世界中で自殺がどんどん増えていっているのですが、報道されるそれらのタイトルを見ていますと、「まるで感染症の増大のような表現」となっていることに気づきます。

下のそれぞれの記事は最近の海外での報道です。

2016年5月6日の英国デイリーメールの報道より

india-suicide-villageDaily Mail

2016年4月28日の米国の報道より

us-suicide-001Foreign Policy

2016年4月11日のカナダの報道より

Canada-Suicide-EpidemicNBS IPO

 

自殺が増えているということに関しての今の特徴は、報道をひとつひとつ読んでみても、「具体的な理由が浮かび上がりにくい」ということがあります。




 

自殺が増加する2つの本当の理由

上のアメリカのものについては、自殺の増加していることについて、これを社会的に解決していかなければならいなというようなことが書かれてあるのですが、なぜ自殺がこんなにも増え続けているのかについての具体的な部分は推測以外は示されていません。

経済的に厳しいとか、仕事がないだとか、そういう理由だけであるならば、過去にもっとひどい状態の時はいくらでもあったはずで、たとえば、今よりもリーマンショックの時の方がそういう面では厳しかったと思いますが、下のアメリカ疾病予防管理センター(CDC)のグラフを見ますと、むしろ、その 2008年より今の方がはるかに自殺率が上昇しています。

アメリカ疾病予防管理センターによる米国の自殺率の推移

cdc-suicide-datCDC

 

今回は、上に貼ったうちのインドの「自殺の連続する村」についての英国デイリーメールの記事をご紹介しようと思いますが、これは、バディ村という人口 2,500人の小さな村で、近年だけで 380人が自殺しているという異常事態に陥っている村の話です。

これについて、インドの精神科医は、「有毒な農薬による精神疾患や、経済的に厳しいことなどによるためではないか」と言っていて、これは一見、合理的なように聞こえますが、人口 12億人超で多くが農民のインドで、「有毒な農薬を使っているのは、その 2,500人だけ?」とは思いますし、そもそも農薬が原因でうつ病になるという根拠がどれくらいあるのわかりません(デイリーメールの記事では、中国にそのデータがあるとしています)。

あるいは、経済困難で苦しんでいる人も、特に今はひどい干ばつですから、ものすごい数にのぼると思います。

確かにインドは干ばつの際に農家の人が自殺することがとても多く、マハラシュトラ州という州では、今年、干ばつで苦しんで自殺した人の数は 3,500人に上るとされていますが(報道)、それでも、バディ村の「9人に1人が自殺」というのは、さすがに異常を感じます。

他もそうなんですが、最近の自殺の増加を見ていますと、「もはや合理的な説明はできない領域に入っているのでは」という感じもするのです。

ただ、私が思うには・・・まあ、今回はややこしい話にしたくないので、詳しくはふれないですが、たとえば、自殺というのは、その根幹が、現代の社会を覆っている2つの「悪魔的観念」にあるものだとは思います。

ひとつは、

「人間は一度だけ地上に生きるものだと多くの人が信じていること」

で、この唯物観の頂点にある観念は、今の社会では一般論ですが、しかし、みんなが人は転生の中で永遠に生き続ける」と確信していたら、基本的には自殺は考えないと思います(これも、基本的にはということで、現実に即した臨機応変な場面はあるでしょうけれど)。

最近、カナダやオーストラリアなど各地の「先住民族」の人たちの自殺の増加が問題となっていますが、それも彼らが古代からの教えというようなものを失いつつあるからのようにも思えます。かつての多くの先住民族たちは唯物論の中だけに生きてはいなかったはずです。

多くの先住民族たちは、精神世界に重きをおき、また、いくつかの民族は、輪廻転生による永遠の命を信じていたはずで、その場合、自殺が「流行」する社会が出現するということはないはずです。

現代社会はとにかく、大昔からある教えや考えが世界中から消えていこうとしている時代です(もちろん日本もです)。

ちなみに、輪廻転生という概念は「絶対的に正しい」と自分で確信すれば、わりとすぐにそう思うことができるものです。

私は以前は、そんなことは考えもしない人でしたが、2〜3年くらい前からは輪廻転生を完全に確信しています。

だから今いろいろとメンタルなど、苦しい部分を克服したいと思うのも、「いろいろ弱いままで死んでしまったら、また次の人生で同じ苦労を引き継ぐだけ」なのは明白だからです。人格は肉体を伴わなくとも永遠に存在し続けるわけですから、その世を一生懸命に生きるということは「できる範囲で自分を改革していく」ということを意味するのだと思います。少しでも自分を自立した人間にしようと努力して死ぬ日まで生きると。長生きに意味があるのは、その努力をできる時間が増えるからです。

いずれにしても、輪廻転生を確信していれば、基本的には自殺という考えは出ません。しかし、これもいろいろで、たとえば、将来的に、自分が他の人に迷惑をかけそうだったり(病気とか認知症とか)、人の人生を楽しくないものにしてしまいそうな場合は、私は躊躇なく実行しますけれど。

それはともかく、2つの「悪魔的問題」のうちのもうひとつは、

「世界中の大部分の人たちが、物質(お金も含め)がすべてだと信じ過ぎている」

ということです。

確かに、お金がなければ今の社会は生活できませんので、お金を稼ぎながら生きることは正しいのですが、「物質がすべてだ」というほうに行き過ぎている。

ルドルフ・シュタイナーは、今後、人間が精神世界を重視する方向に変わって「いかなかった」場合

「地球は唯物論のなかに沈没し、人類は大きな災害ののちに、この地上で、あるいは次の惑星ですべてを新たに始めねばならないでしょう」

(1906年のシュタイナーの講演より)

と言っていて、現在の人類文明の破局を述べています。

上の部分の全文は、過去記事の、

「頂点の日本」から何が始まる?…
 2015/06/02

にあります。

私も、シュタイナーの言うようになると思います。

今のようなこんな文明がそうそう永劫に続くわけがない。

というより、今のような物質至上主義が続くのなら、むしろ早々に地球を一掃して、早く精算してほしいとも思っています。

19世紀のセルビアの予言者、ミタール・タラビッチは、未来の世界について、

知識が増大するにつれて、この世の人間たちは互いを愛したり心配したりすることはなくなる。
彼ら相互の憎しみはあまりに大きく、彼らは自分の親戚のことよりも、自分たちのもっている所有物や小物のことを気にかける。

人々は、自分の隣人の人間よりも、自分がもっているいろいろな機械や装置のほうを信頼する。

(過去記事「私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために(1)…」より)

と言っていたことがありましたが、まさに今はこういう世の中で、これから、少しずつでも「この反対」のほうに行ければいいのですが、その兆候はありませんしね。

真綿で首を絞められるような感じも疲れてきましたので、ガッとひとおもいにやってもらった方が楽な気がします。

ということで、ふれないと言いながら少し書いてしまいましたが、このことは、また別の機会にきちんと書きたいと思っています。

今回ご紹介したいと思ったことは、そういう面倒な話ではなく、「とにかく世界中で自殺が増えている」ということについて、その意味をみんなで考えるのもいいのではないかということでした。

ここから、インドの連続する自殺の村についての英国デイリーメールの記事です。


Indian 'demon' village sees a suicide EVERY day: Mystery of settlement where at least one person from every family has taken their own life... all blamed on evil spirits
Daily Mail 2016/05/06

「毎日自殺が起きる」インドの”悪魔に呪われた”村:この地では、すべての所帯で少なくとも1人は自殺で家族を失っている…そして、そのすべては悪霊のせいだとされる

マディヤプラデシュ州カローンの村の光景
Khargone-district

インドのマディヤプラデシュ州にある 320世帯が暮らす小さな村で数多くの人が自殺で亡くなる事態が続いており、人々は「悪魔の仕業」として恐れている。

村はバディといい、マディヤプラデシュ州カローンにある。カローンでは昨年だけで 381人が自殺しており、バディの村長シソディヤ(Sisodiya)氏は、悪魔の存在によるものだと憤慨する。

シソディヤ村長自身の周囲も、従兄弟が自宅前で首を吊り自殺しており、村長の母親も弟も自殺で亡くなっている。

「私たちの村には 320の家族がありますが、すべての家族が、少なくとも1人は自殺で身内を失っているのです」と、村長は言う。

バディ村の人口は 2,500人だが、最近だけで 350人が自殺で亡くなっている。

地元の警察官は、「今年の最初の3ヶ月で、バディ村では 80人が自らで命を絶っています」と述べる。

村の人たちは、この自殺の連続は「悪魔の仕業」と信じているが、精神科医のスリカンス・レッディ博士(Dr Srikanth Reddy)は、タイムズ・オブ・インディアに「おそらく、農薬の過剰な使用によって引き起こされたうつ病や統合失調症の発症が原因だと思われます」と語った。

レッディ博士は、「うつ病は、村の人たちが簡単に判断できる病気ではありません。そして、自殺が続くいかなる理由も見出されない時、彼らはそれが、たとえば悪魔のような存在や、そのような現象で説明しようとするのです」と言う。

「あるいは、経済的困難もうつ病を発症させる原因となる可能性があります」

中国で、数年前、特定の地域の農家の人たちだけが数多く自殺をした事案について研究がおこなわれたことがある。

その際、その地では有機リンが含まれる農薬が使用されていることがわかった。これは非常に毒性があり、抑うつ的な精神状態の原因となる場合がある。

また、バディのような村の人々は、たとえば綿のような換金作物に生活を依存しており、それがうまくいかなかった場合、深刻な経済困難に直面する。

アショク・ヴェルマ(Ashok Verma)氏は、バディの自殺に対しての対策委員会をつくった。

ヴェルマ氏は、「これは非常に深刻な状況であり、私たちは迅速に行動する必要があります。バディの村人たちは自信と意欲を欠いており、そのことを考えて、彼らに助言することが非常に重要です」と述べる。

自殺の流行を食い止めるための手段のひとつとして、バディ村での村人に対してのアルコールの販売を禁止することが合意された。

カローンは、インドで最も貧しい 250の地域の中のひとつだ。そして、これらの地域の人々は、非常に迷信深い。

 

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