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乱射事件が起きたタイ・ノンタブリー県の高校。vietnam.vn
祖父母や教師が狙われる
タイの高校で、14歳の少年によると見られる銃乱射事件が発生したことが伝えられています。
容疑者と見られる少年自身も死亡しましたが、犠牲者は、少年の祖父母や教師など 8名に上っていて、他に重症者も多数いるようですので、犠牲者の数は変動するかもしれません。
最近は、高校での乱射事件が世界的に増加していて、今年 2月には、カナダの高校で 10名が死亡したという「同国史上最悪の銃乱射」が起きています。
カナダで同国史上最悪レベルの銃乱射が発生。少なくとも10人が死亡、25人が負傷
2026年2月11日
また、アメリカの統計では、2018年頃から「高校での銃乱射による死亡数」が、傾向として増え続けています。
米国全土の学校銃乱射事件による死者数(2014年〜2024年)

nofia.net
今回のタイでの銃乱射の直接的な原因はわかっていないですが、タイでも、どこの国でも、14歳の少年による大量殺傷事件というのは普通は起きるものではないですし、起きるべきではない事案です。
まあ……以前、若者の暴力性が増加している要因のひとつ(あくまで、ひとつ)に「抗うつ剤(SSRI)」の処方との関連を何度か記事にしたことがあります。
SSRI抗うつ薬のあまりに深刻な副作用と離脱症状を数字から知る。そして、銃乱射等の暴力犯罪が若者の間に増加していることとの相互関係
In Deep 2026年2月12日
その話は簡単に後で述べさせていただくとして、まずは、そのタイでの銃乱射事件の報道です。
ノンタブリー県のテプシリン学校で発生した銃乱射事件では、生徒の祖父母を含む8人が死亡、22人が負傷した
หตุยิง รร.เทพศิรินทร์ นนทบุรี เสียชีวิตรวม 8 ราย รวมปู่ย่าของ นร.ผู้ก่อเหตุ - บาดเจ็บ 22 ราย
BBC 2026/08/07

テプシリン・ノンタブリー学校で起きたこの恐ろしい事件は、通常通り授業が行われていた金曜日に発生した。
ノンタブリー県バンクルアイ郡のテプシリン・ノンタブリー学校で発生した銃撃事件に関する最新情報:保健大臣は、この事件による死者数は合計8人、負傷者数は最新の情報で22人であり、そのうち7人が重傷を負った生徒であると明らかにした。
パタナ・プロムパット公衆衛生大臣は午後1時30分頃、負傷者と死者の数についてインタビューに応じ、死者 8人の中には学校の教師 5人、犯行に及んだ生徒 1人、そして犯行に及んだ生徒の祖父母 2人が含まれており、祖父母は自宅で死亡しているのが警察によって発見されたと述べた。
亡くなった教師の一人は同校の副校長で、犯行に及んだ生徒は病院へ搬送中に死亡した。
負傷者 22人は、現在バンクルアイ病院とバンヤイ病院で治療を受けている。うち 9人が重傷で、7人が学生、2人が教師。重傷者はプラモンクットクラオ病院とプラナンクラオ病院に搬送された。
この衝撃的な事件は学校内だけで起きたわけではなかった。内務副大臣のポルピーラ・スワンナチャヴィ氏によると、銃撃事件を起こした男子生徒の自宅を捜査したところ、彼の祖父母も自宅で死亡しているのが発見されたという。
内務副大臣は、午後1時30分頃、テプシリン・ノンタブリー学校を訪問した際にインタビューに応じ、当局が犯行に及んだ 14歳の男子生徒の自宅を捜索したところ、保護者である祖父母が自宅で死亡していたことが判明したと述べた。
「事件はまず自宅で発生し、その後学校で起きた可能性が高いと考えられている」と副大臣は述べ、少年は両親ではなく祖父母と同居していたことを付け加えた。
14歳の男子生徒が使用した銃器について、内務副大臣は小型拳銃だったと述べた。捜査の結果、その銃は元教師である彼の祖父名義で登録されていたことが判明した。祖父母を襲撃した動機と学校での事件については、現在警察が捜査中である。
世界中でSSRIの処方が増えている
以前の In Deep の記事では、SSRI にはいろいろな副作用があるとはいえ、最も懸念されるものとして、
・暴力衝動
・自殺願望
という副作用で、これはアメリカ食品医薬品局(FDA) も、SSRI に「ブラックボックス警告」 (FDAによる最大級の副作用の警告)をつけることが義務づけられているほどのものであることを書いています。
スウェーデンで 78万人の SSRI 使用者を対象にした調査では、
・若年層(15~24歳)の使用者は暴力犯罪で有罪判決を受けるリスクが 43%高かった。
という結果も出ていて、かなり高い率の副作用だとは言えます。
ちなみに、今回の事件が起きたタイではどうなのかというと、やはり、非常に高い率で SSRI が処方されているようです。
2026年7月に発表された論文では、「タイで処方されている向精神薬の率」について以下のようにあります。
結果
604人の患者のデータが分析された。
最も多く処方されたのは選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)(70.2%)で、次いで三環系抗うつ薬(TCA)(13.9%)、セロトニン拮抗薬および再取り込み阻害薬(SARI)トラゾドン(12.7%)であった。
抗うつ薬使用者の最も一般的な診断はうつ病(55.0%)で、次いで物質使用障害(15.2%)、精神病性障害(13.7%)であった。
つまり、タイでは、
「メンタル系の受診者たちたの 70%が SSRI の処方を受けている」
ということになります。
今回のタイの事件を起こしたとされる少年が SSRI を服用していたかどうかはわかるわけもないですが、主要国全体として「若者による暴力が起きやすい状況にはなっている」ような気はします。
どれだけ荒れた社会であっても、こんなに異なる国で次から次へと十代による大量殺傷事件(ギャングなどではない普通の少年少女たち)が起きるというのは、やや正常からは遠いような気はします。
ちなみに、これらの話は「 SSRI がうつ病などに効果があるのかどうか」ということを言っているのではないです。
仮に効果があったとしても、暴力や自死の副作用がこれだけ高い率で発生しているのに、どこの国でも大量に処方されているということに疑問を感じているだけです。
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