欧米の大国は氷河期に向かい、アジアの大国は風景が抽象的になる2016年の末
ザ・スターリンという日本のロックバンドの 1981年の歌に『革命的日常』というものがありましたが、それから 30年以上が経った今、対峙しているのは革命どころか、「年末的な日常」とでもいいますのか、どうも、いろいろとしなければならないことが毎日のようにいくつも出てきまして、どうもここ数日は、じっくりとひとつのことを考える時間がとれません(ナルコレプシーも進行中で…)。
今日も、ご紹介したいと思っていた海外の記事が結構あるのですけれど、翻訳する時間が取れず、無理そうです。
昨日は昨日で、まあ……その何と書いていいのか難しいですが、過去記事(11月16日の記事「座敷童のいる生活をカミングアウトしつつ…」)に出てきたりしていた「概念」で大騒動……は大げさですが、さすがにミステリアス性が連続して増大していたりもしまして……まあ、その具体的なことはいいですけれど、しかし、むしろ「この世の事象の本質って何だろうなあ」と、今にして真面目に考えたりすることにはなっていて、もちろん答えが見つかる可能性もなさそうですが。
それにしても、暖かいですねえ。
もちろん、地方によって全然ちがうのでしょうけれど、私の住む関東は、特に昼間の暖かさは、ちょっと異常に感じるほどです。
発表されている気温自体は 15℃とか、そんなものですが、日中の陽射しは暑く感じるくらいでもあります。ハイビスカスは咲くわ、なんか昆虫も飛んでいるわで、「涼しい初夏」の風情が漂う関東地方であります。
寒いよりは過ごしやすいですので、楽ですけれど、でも、これがいつまで続くのかなとも思います。
アメリカなんて今、気温がひどいことになっていますからね。
下は地球の記録の記事「北極より寒い北米…」からのものです。
北極の最低気温が - 20℃の時に、アメリカ中部は都市部などでも、- 26℃とかになっていて、本来なら温暖であるはずの南カリフォルニアのサンタマリア公共空港では - 27℃を記録したそうです。
カナダとアメリカは、「北極より寒い」場所が続出しているということになっているようです。
また、上の気温分布を見ますと、アメリカ南部とか、メキシコなどでも氷点下近くまで下がっているところもあるようで、通常なら、そんな気温になるはずもない橋よでそうなっているあたり、アメリカは「一足先にミニ氷河期」という風情が漂っています。
ロシアとか中国も場所により相当気温が下がっていますので、「大国揃ってミニ氷河期」というような感じなんでしょうか。
下の写真は、ロシアのヤクーツクという街の様子で、写真だけ見てもその状況が分かるわけではないですが、これを撮影した時の気温は「 - 45℃」でした。
氷点下45℃を記録した日のヤクーツクの朝 2016年12月09日
原理はわからないですけれど、このヤクーツクの朝は、大気が全体的に白っぽいですね。寒いと「空気は澄む」というような印象が私にはあるのですけれど、極端に下がると、白くなってくるのですかね。
「大気が白っぽい」といえば、中国の北京も、今、真っ白です。
最悪の大気汚染で何だか抽象的になった北京の街
もう、街の輪郭がよくわからないですが、CNN によれば、12月20日には、中国北部 23都市に最高ランクの「赤色警報」が発令されて、その警報の対象となった面積は、アメリカ本土の面積に匹敵する 1010万平方キロメートル。日本の国土面積が、約 38万平方キロメートルですので、そのダイナミックな汚染ぶりがおわかりになるかと思います。
2016年の自然災害による経済的損失の全貌
以前、自然災害の統計に関して、
・自然災害は予想以上の驚異的な勢いで地球の文明を崩壊させ続けている : ドイツの大学が発表した西暦1900年以降の災害損失データベースが示すこと
2016/04/20
・2016年の夏の記録 : 熊本地震から台風16号までの日本での自然災害「だけ」による被害総額が4兆円超となった時代に
2016/09/29
などの記事を書いたことがありましたが、「 2016年の自然災害による人的・経済的被害の概要」が、スイス・チューリッヒに本拠を置く保険サービス企業であるスイス・リーによって発表されていました。
・Total losses from disaster events rise to USD 158 billion in 2016
(災害事象に起因する損失総額は 1,580億ドルに増加)
1580億ドルは、日本円では約 18兆円ほどになると思われます。
そして、今年 2016年の自然災害だけの被害を 2015年と比べますと、
・2015年の自然災害による経済的損失 約 9兆 6000億円
・2016年の自然災害による経済的損失 約 17兆 5000億円
と、かなり増加していて、率として 83%の増加になったとのことです。
今年の災害で経済的損失が大きかったものは、上位から、
・4月 日本 熊本地震 推定被害額 2兆 3000億円 〜 4兆 7000億円(リンク)
・10月 ハリケーン「マシュー」 推定被害額 9300億円(リンク)
・5月 ヨーロッパ 洪水 推定被害額 4600億円
・5月 カナダ 山火事 推定被害額 4600億円(リンク)
・4月 アメリカ 雹(ひょう)による被害推定被害額 4100億円
ということになり、熊本地震が 2016年の自然災害では、圧倒的に被害額でトップでした。
驚いたのは、4月のアメリカの雹(ひょう)の被害で、4100億円となっています。これが農業被害なのか、その他も含まれているのか、統計だけではわからないのですが、
「雹で 4000億円も被害が出るの?」
というように、素直に驚きました。
今年はアメリカだけではなく、世界中で雹がとても多い年でした(地球の記録の関連記事リンク)。単純に考えれば、来年も雹が多い気候になる可能性はあるわけで、それが拡大していくと、雹の被害だけでも相当なものになる可能性があるということを初めて知りました。
ヨーロッパでも、
・7月だけで83回の竜巻が発生し、700回以上の雹が報告され、最高気温40℃超が相次ぐ2016年のヨーロッパの異常な気象
2016/07/23
という、もう異常といってもまったく構わない気象が続いていました。
ハリケーン「マシュー」も、1兆円近い被害を出したのですね。
マシューは、その途中での台風の勢力図が「悪魔の顔」になっていることをご紹介したことがあります。
2016年10月5日のハリケーン「マシュー」
・過去記事「悪魔顔のハリケーン…」
いろいろなことがありましたけれど、今年は「悪魔的なイメージ」がとても多く表面に出てきた年だったようにも思います。
来年はきっと、もっと悪魔がたくさん出てくるんでしょうねッ(明るく言うな)。
そういえば、「 2016年の悪魔的な事象と 33度線の事象の総括」は、ぜひ年内にやっておきたいと思います。来年は「スタートの年」ということで、そういう面でもハードな感じもしますので(過去記事の「数秘術で終わり《9》を意味する2016年…」をご参照下さい)。
今回もまとまりのない記事となってしまいましたが、年内にいくつかのテーマ的なことについてはまとめたいと思っています。
では、よいお年を(それはさすがにまだ早いわ)。