ノロウイルス。epicentro.iss.it
ノロウイルスっぽいものに苦しめられながら考える
少し前のスペイン風邪の「実際の原因」に関する論文をご紹介した記事や、前回の「病気ってなんだろな? 」という記事とか、ちょっと病気の記事を連続で書いていましたら、先の記事を書いたあと、つまり昨日(6月29日)ですね、午後から急速に体の状態が悪くなりまして、また胃腸関係なんですけど、胃のあたりの不快感がどんどん半端ではなくなってきました。
それで、夜になって派手なアウトバースト(嘔吐の比喩ですが)を二度ほど起こしまして、その量がものすごく過去最大くらいのものだったんですね。しかも、胃の調子の問題で、昨日は朝から食事を一切とっていなくて、口にしたのは水とお茶くらいだけでした。「それなのに、こんな量の吐瀉物が」と驚きましたが、単なる嘔吐ではあります。
しかし体調もどんどんに悪化したんですね。
それで、昨日は早い時間に横になることにしたのですが、胃のあたりの不快感があまりにも強いと、もう眠れないのです。何度か経験していますが、目は閉じているのですけど、実質、睡眠に落ちることがほとんどないまま朝を迎えまして、今日になって少しずつ復活したのですけれど、夜中、ウンウンと唸りつつも、「結局これはウイルス性胃腸炎なんだろうけど」というところで、最近書いた記事で考えた同じ問題、つまり、
「これはうつったのか、そうではないのか」
ということをずっと考えていました。
ちなみに仮にこれがノロウイルスだとすると(実際の原因菌はわかりようがないですので)、とにかく私は「ノロウイルスと相性がいい」のです。
私はパンデミック以来の 4年とか 5年とかは、風邪とか、インフルエンザとか、あるいは新型コロナも含めて、呼吸器感染症みたいなものは、まったくかかったことがありません(正確には「発症」したことがない、ですが)。
インフルエンザに至っては、大人になってから一度もないようにも思いますが、検査したりしたことがないので、そこはわかりません。
しかし、ノロにはよくかかる(発症する)。
これがノロでなくともいいとしても、ウイルス性胃腸炎には、年に 1度くらいのペースでかかるのですけれど、ほとんどは症状は軽く、場合によっては、半日とかで治るようなものが多かったので、今回はちょっと強い症状でしたね。
以前「ノロウイルスとの対話で少しだけ確信し始める感染の真実」という記事で、ノロウイルスをバカにしたのが仇となったのかもしれません(ノロウイルスが夢に出てきたのは事実です)。
ちなみに、その夢に出てきたノロウイルスは「自らの水平感性を否定するようなこと」を言うわけですよ。まあ夢でですが。
それでちょっと、ややこしい話も含みますけれど、私の家族の場合、過去十数年の話としてですが、
・奥さまと子どもは、それなりにインフルエンザにかかる(発症する)
・私は彼女たちを看病していても、インフルエンザにはかからない
ということがあるのですが、ところが、
・私は、ノロウイルス(のようなもの)によくかかる
・奥さまと子どもはいっさいかからない(発症しない)
ということがあります。
あと、
・3人とも新型コロナにはかかった(発症した)ことがない
のですが、まあ、全員感染はしているはずで、あれだけ自然のコロナとワクチン・シェディングが長期にわたって環境中に漂っていたのですから、「感染を避ける」なんてのはおとぎ話です。ただ、発症しなかっただけという。
ところで、この、
・インフルエンザ(あるいは風邪)
・ノロウイルス
・新型コロナウイルス
の3つに「共通していること」が何かおわかりでしょうか。
それは、いくつかの論文や文献で、
「身体がアルカリ性に傾くと不活性化する」
のです。
表現を変えれば、アルカリ性になると「ウイルスとして機能しなくなる」という表現がわかりやすいでしょうか。
これらすべては、アルカリ性で不活性化する
インフルエンザに関しては、1927年の論文から抜粋します。
「風邪」:その病因、予防および治療、より
鼻炎、咽頭炎、喉頭炎、気管支炎、インフルエンザ、肺炎などの風邪とその後遺症は、一般的に病気は感染性であると考えられているが、感染性ではない。アルカリの蓄えまたはバランス(酸の基本平衡)の乱れによるものだ。 障害の程度が深刻であるほど、病気はより深刻になる。
軽度のアシドーシス(体内に酸が過剰に存在している状態)を引き起こしたり、血漿の緩衝作用を妨げたりする条件は、風邪の原因となる。バランスの悪い食事、運動不足、疲労、便秘、体のどこかの部位の感染症などだ。
風邪は、適切な食事、運動、および炭酸水素ナトリウム (重曹)またはアルカリ水を注意深く使用することにより、アルカリバランスを維持することによって防ぐことができる。
…大量の重炭酸ナトリウム (重曹)によってアルカリ化が開始されたときに病気が攻撃され、「風邪」はいつでも進行を止める。
これは、風邪の症状を持つ患者たちが、
「尿の酸性度が正常値よりも高い」
「鼻と喉の分泌物が、通常よりもアルカリ性が低い」
ということが、すべてに見られることを知り、そこから発展させた理論です。
では、ノロウイルスはどうかというと、「風邪と同じ」なのです。ノロウイルスもまた、
「アルカリ性に傾くと不活性化する」
のです。
日本の国立医薬品食品衛生研究所による「ノロウイルスの不活化条件に関する調査報告書」という書類から抜粋します。
ここに出てくる「ネコカリシウイルス」というのは、ノロウイルスの代替として研究でよく使われるものです。わかりやすい部分だけをピックアップしますと、以下の部分です。
> ネコカリシウイルスは、アルカリ側で不安定、酸性側で安定している傾向が報告されている。
ノロウイルスは、アルカリ性だと、ウイルスとしての機能的が弱くなると。
この点については、ノロウイルスは、インフルエンザや風邪ウイルスと同じなのです。
これらのウイルスは身体のアルカリ性に弱い。
新型コロナはどうでしょうか。
キプロスのダヴィンチ・ホリスティック医学研究所のマーク・ サーカス博士という方が以下のように書いています。
マーク・ サーカス博士の文章より
コロナウイルスの感染力は、実際には pH に非常に敏感だ。コロナウイルスの MHV-A59 株は、pH 6.0(酸性)では非常に安定しているが、pH 8.0(アルカリ性)で短時間処理すると、急速かつ不可逆的に不活化される。
コロナウイルスは、酸性では非常に安定し、つまり「ウイルスとしての感染力などの機能が強い」のに対し、アルカリ性では不活性化、つまり、「感染力などの機能が弱くなる」ことが述べられています。
ここまでの文章を見ますと、
・インフルエンザウイルス
・ノロウイルス
・新型コロナウイルス
は、どれも「酸性の環境が好き」で、「アルカリ性の環境は嫌い」だといえます。
これについては、以前も記事に書いたことですが、そこで「重曹水」というようなものの価値が見出されてくるわけですが、それはともかく、最初のほうに書いた私の家族は、
・インフルエンザウイルス(奥さんと子どもだけがかかる)
・ノロウイルス(私だけがかかる)
・新型コロナウイルス(家族の誰もかからなかった)
ということになっていて、こうなりますと、発症するには、酸性、アルカリ性の観点「ではない」他の要素が必要となる気がします。家族で私だけがかかるノロウイルスも、アルカリ性で弱くなるのです。食生活などを含めて、わりと同じような感じの中で「私たちがノロにかかる理由」を昨日考えていたのですね。
ここでいうのは「感染」ではなく、「発症、つまり症状が出ること」です。
そこに至る部分には、確かに身体の酸性とアルカリ性の問題は、大きく関係しているのかもしれないですが、しかし……まあ、事例が私の家族の中だけという小さな事例ですが(苦笑)、酸性とアルカリ性だけでは説明がつかない部分は確かにあるようです。
まあ、やっぱり「宇宙」なんて概念が伴うのですかね。あるいは、先日の記事で書きました、磁気や電気というような概念。
細菌学の開祖のように言われる 19世紀の細菌学者パスツールは、細菌学の開祖と言われるようになる前、以下のように友人に手紙で書いていました。
私は、生命には不可欠な原理の分子組織を絶えず、そして自然に支配する宇宙の非対称の影響があると確信しています。
そして、その結果として、それらの構造、それらの形態、それらの組織の配置によって、宇宙の動きと明確な関係を持っています。
すべてではないにしても、それらの種の多くにとって、太陽は栄養の主要な動きです。
しかし、私は組織全体に影響を与える別の影響を信じています。なぜなら、それは生命の化学成分の、固有の分子の非対称性の原因になるからです。
私は実験によって、この大きな宇宙の非対称的な影響の性質に関するいくつかの兆候を把握したいと思っています。それは、電気、磁気かもしれません。
さて、まだ本格的な体調ともいえず、そもそも二日何も食べていないので、フラ〜としていますので、このあたりまでとさせていただきます。
私は実際には、ノロウイルスみたいに感染力が強力なウイルスに関しては、流行時には、ほぼ全員感染していると思っています。発症するかしないかだけの違いで。
皆さまも、この際、ぜひノロウイルスにかかって考えてみて下さいね(いい加減にしろ)。
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