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まるで黙示録の世界の始まりのようだったこの連休中の事象の中で、世界の地質とキラウエア火山の噴火を考えてみる

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2018年5月4日 噴火したハワイ島のキラウエア火山


Jason Trask

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この10日間ほどの地球は「やや異様」でした。

今回はそのことに少しふれようと思いますが、ちなみに、ここ数日で最も好きだった「風景」は、アメリカのカンザス州で撮影された下の「雲」の様子です。

まるで「マザーシップの墜落」のように見えるこの写真はこの数日で何度も眺めたものです。

2018年5月1日 巨大UFOの墜落のごときスーパーセルと積乱雲


Spencer Dant

ところで、この連休中にハワイのキラウエア火山が噴火しましたが、「ハワイ」ということで思い出したことがあります。

ちょっと無駄話になるのですが。

 

ハワイの出来事と同時期の地球

今年 3月に以下の記事を書きました。

キング牧師の「私には夢がある」から55年後のワシントン行進の未来は? あるいは「直近の未来全般」は? それを太陽活動から見てみると意外にも…

記事の前半は、うちの子どもが小学校を卒業した時のことなど雑談だったのですけれど、卒業の時に生徒全員がアルバム的なものを学校からいただきました。

写真と共にいろいろな文章もあり、ひとりひとりの「将来なりたいもの」だとか「尊敬する人物」だとか、そういうことが書かれている一覧ページもありました。

その中に「行きたい場所」という欄がありまして、見ると、うちの子どもの欄には、「ハワイ」と書いてあったのでした。

私は子どもに、「ハワイに行きたいの?」と聞くと、「あー、いや別に。そもそもよく知らないし」と答えます。

  「なんでハワイ?」
子ども「まわりと話しているうちに」

何と自主性のないことよ……と思いながらも、他の子たちの「行きたいところ」という欄も見てみますと「ハワイ」と書いている男の子がたくさんいたのでした。もちろん、本当に行きたい子もいるのでしょうけれど、「普通、小学生の男の子の行きたい場所ってハワイか?」と思いますと、うちの子のように談合等により複数人数による統一した見解が生まれたという可能性もあります。

そして、「尊敬する人物」という欄もあります。見れば、うちの子どものその欄には、「宮川大輔」と書かれてあります。これはタレントの方ですが、しかし、うちの子どもがこの方の出ている番組を見ている姿を見たことがありません

  「まさか、尊敬する人も周囲との話し合いで……」
子ども「……まあ何となく」

ということで、再度、他の子どもたちの「尊敬する人物」を見てみれば、やはり、複数の男の子たちが同じ宮川大輔さんの名前を書いているのでした。

「こういうのは自分の意志で書いたほうがいいんじゃないの? 尊敬はともかく、好きな人はいるでしょ」と子どもに聞くと、その答えは、「書いてもいい人で好きな人はいないんだよ」というものでした。周囲も同じなのだそうです。

「書いてもいい人」というのは不思議な響きに聞こえるかもしれないですが、たとえぱ、これはあくまで暗黙の了承らしいのですが、「尊敬する人物欄」に書く人としては、

・ユーチューバーを含めたネットでだけの有名人はダメ
・ゲームの登場人物を含めた架空の人物はダメ(古典小説はいいらしい)

というような「条文化されていないルール」があるようなのですね。

そして、今の小中学生の、特に男の子たちは、驚くほどテレビに興味がなくいようで、学校でもテレビの話題というものはほぼ出ないようなんです。なので、野放しにしておくと、尊敬する人物の欄に「教師や父兄たちが誰も知らないような人たちの名前が並ぶ」可能性もあるかもしれず、暗黙のルールはそのせいかもしれません。

まあしかし、私の子どもの頃も「自由研究」とか「自由感想文」とか全然自由じゃなかった記憶しかないですので、学校とはそんなものなのでしょうけれど。

自由というのは難しいですね。もちろん周囲に迷惑をかけるタイプの自由は良くないでしょうけれど、「思想や思考の自由」も基本的には、あまり堂々とは周囲に言えない時代がずいぶん長く続いている感があります。

というわけで、こんなことを書くつもりではなく、うちの子が行きたい場所に「ハワイ」と書いていたことを、数日前のハワイのキラウエア火山の噴火で思い出したのでありました。

キラウエア火山の噴火については数多く報道されていますし、私も以下のふたつの記事でご紹介しています。

ハワイ:キラウエア火山の噴火により非常事態宣言。複数の噴火は1951年以来。噴火の翌日にはマグニチュード6.9の地震も発生
 地球の記録 2018/05/05

ハワイのキラウエア火山の噴火は複数箇所で溶岩が流出し、森林と住宅街を延焼しつつ範囲を拡大中。地震の数は1000回を超える
 地球の記録 2018/05/07

そして、先日の以下のふたつの記事でも、ちょっとふれましたけれど、この連休あたりの世界は実は「異様」だったのです。

聖書みたいな空の春を恒例の虚脱の中で見る
 In Deep 2018/05/02

春の黙示録 : ヨーロッパのこの4月は30℃近くの熱波の数日後に雪が降り落ち、落雷の数は「1日45万回」という記録を更新中というカオスの中
 In Deep 2018/05/01

上のふたつの記事は主に気候のことについて書いたのですけれど、気候はその後も世界中で大変な感じで、特に顕著だったのが、

・雹(ひょう)嵐

・ふだん洪水などない場所での大洪水

のふたつが顕著で、雹は特に中東やヨーロッパで多かったのですが、「こんなに雹の報道が集中して多いことは聞いたことがない」ほどの頻度で、そして、中東の砂漠では洪水が多発していました。

特に、下の記事でご紹介したイスラエルの砂漠の洪水(死海から鉄砲水が発生)は、とても印象的な出来事でした。

イスラエル各地を襲っている「聖書にあるような」洪水と雹嵐。死海では鉄砲水が発生し、若者たちが多数死亡

このように気候もなかなか激しいのですが、今回はこの連休頃に世界で起きた印象的な「地質的事象」をご紹介したいと思います。その中でも特に印象的である事象、

・キラウエア火山の噴火
・ニュージーランドの史上最大のシンクホール
・イエローストーンです

を振り返ります。

この3つにつながる概念は「超巨大火山」です。

 

ハワイ島の行方をバヌアツの小島と重ね

5月6日 ハワイ島の各所に溶岩が広がっていく光景

Lava flow from Hawaii’s Kilauea rises, destroying 30 structures

ハワイのキラウエア火山の噴火は、それ自体が大きな出来事ですが、このことによって最近実際に起きた「ある出来事」が、ふと思いによぎります。

それは以下の記事でご紹介したもので、4月下旬に決定されたことです。

そこは無人島に : 火山の噴火が続くバヌアツ・アオーバ島の状況が極限まで悪化し、ついに島民の「永久退避」が政府により決定される

昨年、突如始まった噴火で混乱が続いていた南太平洋のバヌアツにあるアオーバという島で、火山の噴火に終息の気配が見えない上に、農業や飲料水を含めた生活の基盤が根底から破壊されてしまい、「これ以上、島に人が住むことは不可能になった」という政府の判断で、

「住民たちが永久に島から去ることになった」

という報道でした。

そこにおいて長く生活が続いていたひとつの島が「火山の噴火により無人島になる」という出来事を私たちは見ていることになります。

バヌアツのアオーバ島は、人口 1万1000人の小さな島だとはいえ、「火山の噴火によって、島が無人島になる」という出来事を直接知ったのは、これが初めてのような気がします。

キラウエア火山のあるハワイ島は、バヌアツのアオーバ島とは比較にならない大きな島ですが、しかし、ハワイ島は、人口に関していえば 15万人ほどの島でもあります。

そして、このハワイ島というのは、言ってみれば「全部火山」だというのが、現在の地質学的な見解です。

ハワイ島は下の図のように、5つの火山が重なってできているということになっています。コハラ、マウナ・ケア、フアラーライ、マウナ・ロア、キラウエアの 5つの火山です。

ハワイ島の構成

Location Hawaii Volcanoes

上の地図で〇で囲んだのは、6つめの火山ともいえる「ロイヒ」という、ハワイ島沖にある海底火山です。

上の図を見ていると、キラウエア火山の分布面積は狭いような感じを受けますが、今起きているキラウエア火山の噴火と、それに伴う地震を見ていて、もっとも興味深いのが、その「震源の分布」です。

5月3日にキラウエア火山の噴火が起きて以来、ハワイ島では 1000回以上の地震が観測されています。下はアメリカ地質調査所(USGS)による 5月7日までの地震の発生状況です。今後もおそらく、1日数百回のペースで増えていくと思われます。

2018年5月7日までの1週間のハワイ島での地震

USGS

数も多いですが、これは全マグニチュードですので、噴火が起きている場合はこれくらいにはなるとは思います。

それより「位置」なのです。

確かにキラウエア火山のあるハワイ島の陸地部で最も多くの地震が起きていますが、「半数くらいは海で起きている」ということが、パッと見てもおわかりになると思うのです。

震源が多いのは、主に下のような場所です。

 

活溌に噴煙と溶岩を噴出している火口の中心部あたりでの地震が多いのは理解できますが、「海底火山のある場所での地震の多さ」、そして、「キラウエアの中心部とはかなり遠いところでの謎の地震密集地帯」もあるということで、これを見る限りでは、

「ハワイ島の南東部の非常に広い範囲の地質活動が一斉に活溌化している」

ということが言えるのではないかと思います。

この海底火山「ロイヒ」というのは、地質学者たちの推測は以下のようになっています。

ロイヒは、今後1万から10万年後頃になれば、海面上に姿を現しはじめるだろうと予測されている。

ロイヒ - Wikipedia

というようなことで、時期はともかく、これは「いつかは海面に出てくるもの」とされているものでもあります。

いずれにしても、キラウエア火山の噴火と上の図のような地震の分布が終息しない限りは、「悪い方向に考えれば、どこまでも悪く考えられる」というのが、キラウエア火山を含めて、今後の時期の地質活動だと思います。

この「今後の時期」といいますのは、その具体的な期間はともかく、現在を含めて「大まかに数年から十数年間」のことで、それは太陽活動と関係する意味もありますし、地球の回転速度の問題もありますし、そういうものを含めてのものです。

以下のそれぞれの記事などをご参照いただければ幸いです。

[地球の回転速度の低下について]「地球の回転が《謎の速度低下》を起こしている」 :アメリカ地質学会の衝撃的な発表。そして来年、大規模地震の発生数は大幅に上昇するという予測も公開

[太陽活動の火山噴火の増加について]新燃岳の黙示録的な噴火の光景を見て思い出す「巨大地震と火山噴火が起きる本当の理由は、宇宙線の増加と太陽活動の低下」いう数々の研究結果。そしてこれからその時代区分が始まる

この2つの記事からだけで考えれば、世界中で今後、火山の噴火、そして地震は増えていくと思われますけれど、まあ実際、日本での火山活動の事例だけでも、徐々にとはいえ相当なものになってきています。

 

さて……何だかキラウエア火山だけで長くなってしまいました。

この何日かで起きた中で、他で印象的な出来事のひとつはニュージーランドのシンクホールで、それは以下の記事でご紹介していています。

ニュージーランド北島の「超巨大火山」の近くで同国としては過去最大級の巨大なシンクホールが発生。直径は約200メートル

これはおそらくニュージーランド史上で最も巨大なシンクホール事案だと思いますが、ニュージーランドは、日本もその中にある環太平洋火山帯の「端」的な場所であり、また、このニュージーランド北島は「タウポ」という超巨大火山の存在する場所でもあり、このシンクホール事象は気になったことでした。

シンクホールといえば、アメリカのフロリダ州で「 12個のシンクホールが一斉に発生した」という出来事もこの連休中に報じられています。

5月4日のアメリカの報道より


ABC WFTV9

シンクホール事象が多いフロリダ州とはいえ、「 12個ものシンクホールが、しかも住宅街に突然発生した」というのは、なかなか突出した事象かと思います。

これらも含めまして、この数日から 10日というのは、地質的にいろいろなことが起きていまして、「地震」についてもいろいろとありました。

さすがに1回で全部書くのは無理だったようで、今回はこのあたりまでとさせていただき、少しずつご紹介していきたいと思います。

この連休中の日本は、天候や地質的には比較的穏やかな地域が多かったですけれど、何となく

「世界はその間に急転していた」

という感じがあります。

この、やや緊張した天候と地質の状態が継続するかどうかはわかりませんが、普通に考えれば、続く、あるいは拡大すると考えるのが妥当だと思われます。

子どもが談合の中で行きたいと書いたハワイも今後長く「微妙な状態」が続きそうです。


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