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5月23日にメルマガ新しい暗黒時代 - 人類は退化しているを発行させていただきました。

2025年からの世界 ディストピアへようこそ 人類の覚醒と真実 悪魔の輪郭

カサップ少年に捧げる:17歳の悪魔主義者の戦争、そして内戦への道

投稿日:


newyorker.com




 

今日、少し興味深いアメリカの出来事の報道を読みました。

それは、

「 17歳の悪魔崇拝に傾倒する少年がトランプ大統領暗殺を試み、そのために、まず両親を射殺して、資金を得た」

というものです。

なかなか複雑な様相を呈している事件のようですが、まずは、 BBC の報道です。


FBI、トランプ大統領暗殺計画の一環として少年が両親を殺害したと発表

Teen killed parents as part of Trump assassination plot, says FBI
BBC 2025/04/14

FBIは、ウィスコンシン州の高校生が、ドナルド・トランプ米大統領を暗殺する大規模な計画の一環として両親を殺害したと発表した。

ニキータ・カサップ容疑者(17歳)は、母親のタチアナ・カサップ氏(35歳)と義父のドナルド・メイヤー氏(51歳)の殺害容疑で起訴された。2人は 2月28日に自宅で死亡しているのが発見された。

新たに開示された捜索令状によれば、容疑者の携帯電話には「九角教団 (the Order of Nine Angles)」と呼ばれるネオナチ集団に関する資料やアドルフ・ヒトラーを称賛する内容のものも含まれていたという。

裁判所の文書によると、捜査官たちは、被告が政府転覆というより広範な目標の一環としてトランプ氏を殺害する計画を詳細に記述したとされる反ユダヤ主義の文書も発見した。

カサップ容疑者は第一級故意殺人罪および死体隠匿や個人情報窃盗を含む他の 7件の重罪で告発されている。

この容疑者の少年が 2週間学校に通わなかった後、地元当局がミルウォーキー近郊のウォキショー村にある両親の自宅を訪れたところ、両親が死亡しているのが発見された。

少年に関する刑事告発書によると、メイヤー氏は頭部への銃創により死亡し、カサップ氏は 2月11日頃に複数の銃創により死亡したと見られる。

捜査官たちによると、遺体が発見された同じ日に、被告はメイヤー氏所有の 2018年型フォルクスワーゲン・アトラスを運転中にカンザス州で警察に呼び止められたという。

告訴状によると、車の中にはメイヤー氏のスミス&ウェッソン357マグナム拳銃、夫婦のクレジットカード 4枚、「複数」の高価な宝石類、こじ開けられた金庫、現金 1万4000ドル(約 200万円)があり、そのほとんどは聖書の中に入っていたという。

捜査令状によると、捜査官が発見した文書の中で、容疑者は白人至上主義の信念を表明し、政治革命を始めるためにトランプ大統領の暗殺を呼び掛けていた。

捜査官たちは、この二重殺人は「計画実行に必要な資金と自立権を得るための試みだったようだ」と記している。

裁判所の文書によれば、容疑者はロシアの人々と両親を殺害する計画について話し合っていたという。

当局によれば、少年は攻撃に使用するドローンと爆発物を購入し、ウクライナへ逃亡する計画を持っていたという。

「彼は大統領を暗殺し、米国政府を転覆させる計画について他の関係者と連絡を取っていた」と捜査官は記している。

容疑者は 4月9日に予備審問を受けたが、容疑については答弁していない。

ウォキショー郡​​裁判所によると、容疑者の少年は 5月7日に罪状認否手続きのため出廷し、正式に起訴内容を告げられる予定だ。保釈金は 100万ドル(約 1億4000億円)となっている。


 

ここまでです。

しかし、それにしても、両親、特にお母さんは気の毒ですね。年齢 35歳と書かれてあるので、18歳の時にこの容疑者の少年を産んだということになり、普通なら、これから進学や就職など、大人になっていく姿を見ていくはずだったのに、その息子に射殺されてしまうとは。

なお、他の報道では、このカサップという容疑者の少年が書いたとみられる「決意書」のようなものの内容も書かれていまして、以下のようなことが書かれていたようです。

RT紙の報道より抜粋

捜査官たちはまた、2月28日に作成された「崩壊を加速させる」と題された 3ページの文書のスクリーンショットを発見した。

このマニフェストは、社会の混乱を引き起こし「白人種族を守る」ために、大統領暗殺を含む政治的暴力を呼びかけていた。

「ユダヤ人占領下の政府」と呼ばれる今の体制の「崩壊を加速させる必要がある」と主張しており、まずはアメリカ合衆国から始めるべきだと主張した。

アメリカが崩壊しない限り、白人種族は生き残れない」とカサップ容疑者は主張している。

さらに別の抜粋には以下のように書かれていた。

「なぜかと言うと、特にトランプについては明白だと思う。大統領、そしておそらく副大統領も解任すれば、間違いなく混乱がもたらされるだろう。それだけでなく、暗殺や崩壊の加速化といったことが起こり得るという考えが、さらに世論に広まるだろう」

RT 2025/04/14

さらに、RT紙には、「実行後にウクライナに逃亡する」ことについての通話が記録されていたことが記されています。

カサップ容疑者の携帯電話には、ウクライナの電話番号を使っているユーザーとの会話も記録されており、襲撃後の脱出計画について話し合っていたとみられる。

「ウクライナに移送されるまで、どれくらい隠れていなければならないのか? 1~ 2ヶ月か?」と彼は尋ねた。「ウクライナにいる間、普通の仕事に就いて普通の生活を送ることができるのか? たとえ犯行が発覚したとしても?」と彼は付け加えた。

RT 2025/04/14

遊び半分ではなく、かなり強い意志で、トランプ氏暗殺の計画を立てていたようですが、こうなってくると、先ほどの BBC の報道に出てきた、

「九角教団」

という存在が気になります。

カサップ少年はそれに心酔していたようですので。

 

オーダー・オブ・ナイン・アングルズの教義

英語では、オーダー・オブ・ナイン・アングルズ (Order of Nine Angles)で、日本語では「九角教団」の他に「ナイン・アングルズ教団」という名称もあるようです。Wikipedia には以下のようにあります。

九角教団は、イギリスで発祥し、その後世界の他の地域にも広がった、好戦的なサタニズム的左道オカルティストおよびテロリストのネットワークである。

これが、英語版の Wikipedia だと、やや違う冒頭となります。

英語版 Wikipedia より

オーダー・オブ・ナイン・アングルズは、イギリスを起源とする悪魔崇拝の左翼派テロ組織であり、その後世界各地に勢力を拡大した。

1960年代に設立されたとされ、1980年代初頭にネオナチの思想と活動で注目を集めた。そのアプローチを「伝統的悪魔主義」と称する彼らは、その信仰の中にヘルメス主義や現代ペイガニズムの要素も持ち合わせている。

しかし、その主張というのか、考え方は相当複雑なもので、正直言って、わからない部分ばかりなのですが、せっかくですので、抜粋します。

九角教団 - Wikipediaより

九角教団は加速主義を擁護し、人類の歴史は一連のイオンに分割でき、それぞれに対応する人類文明が含まれているという考えを推進している。

現在のイオン文明は西洋世界の文明であるという見解を表明しているが、この社会の進化は、ユダヤ・キリスト教・イスラム教の「マギアン/ナザレ人」の影響によって脅かされており、教団はそれを打ち負かして「帝国」と呼ばれる軍国主義的な新しい社会秩序を確立しようとしていると主張している。

教団の教えによると、これは「アーリア人」社会が天の川を植民地化する銀河文明を形成するために必要である。

それは、実践者が社会から身を隔離し、犯罪を犯し、政治的過激主義と暴力を受け入れ、人身御供の行為を行うことによって社会のタブーを破ることを要求される精神的な道を擁護している。

九角教団のメンバーは、物理法則が適用されない「非因果的」領域から、独自の「因果的」領域にエネルギーをチャネリングすることでそれを行うことができると信じて、魔法を実践しており、これらの魔法の行為は、帝国を確立するという究極の目標を達成するのに役立つように設計されている。

( ^o^) ? ? ?

 

> 物理法則が適用されない「非因果的」領域から、独自の「因果的」領域にエネルギーをチャネリングすることでそれを行うことができる

とかは、もう、表現が難解で理解できないところですが、それにしても、こういう世界的なネットワークがあるのですね。

この Wikipedia のページは相当長いものなのですが、節々に興味深い記述が出てきます。

> 九角教団は、人間は因果関係の法則に従う因果的領域に住んでいると信じている…

とか、

> 教団は、「闇の神々」が非因果的領域に存在するという考えを推進しているが…

とか、

> 七重のシステムは、グループの象徴的な宇宙論である「ウィルドの木」に反映されており、その上に7つの天体(月、金星、水星、太陽、火星、木星、土星)が配置されている…

とか、わからないながら、何となく興味のわく記述が続きます。

ともかく、一種の悪魔崇拝であり、暴力を推奨するテロリストグループということではあるようです。

なお、この九角教団の「シンボル」が面白くてですね、以下なんです。

九角教団の主要なシンボル

Order of Nine Angles

全然関係ない話ですが、昨日、ブレインデッドワールドに投稿した記事で、

「1959年に発表されたネオ・トウキョウ・プラン」

という、東京に新しい都市を作るという計画があったことを、2023年の読売新聞で知ったのですが、そのシンボルが、どう見ても「欠けた六芒星」に見えるのです。

全体マップはその記事にありますが、以下のようなシンボルがマップの、おそらくその計画されていた新都市の中心部とみられる場所に示されていました。

ネオ・トウキョウ計画のマップより

 

ちなみに、体系化された悪魔崇拝主義の教会のひとつに「悪魔教会」というアメリカの組織があり、そのシンボルは昔ながらの悪魔的象徴である「逆五芒星」です。

以下の本の左側にあるのが悪魔教会のシンボルです

悪魔主義者の11のルールが書かれた文書より

「悪魔教会「については、10年近く前の以下の記事で書いたことがあります。

「悪魔教会」設立50年目の年に : 現代人は、神のアドバイスでも「悪魔主義のルール」でもどちらでもいいので少しそれらに耳を傾けるべきかもしれないと
 In Deep 2016年5月23日

「逆五芒星」については、もっと以前の 2011年の記事で書いたことがあります。

様々な場面での「逆」五芒星
 In Deep 2011年03月11日

…って、この日付け、「 2011年03月11日」ですね。
東北の大地震の日です。

どうなっていたんだろうと、次の日(3月12日)のブログ記事を見てみますと、

> 昨日のブログを更新した後、街に出ている時に地震に遭いました。

とありました。

そういえば、当時は、午前中に記事を書くことが多かったのですね。

自分の中でいろろいなことが変化した日の始まりでした。

 

…と、話がどんどんズレてきましたけれど、最初のニュースに出てきた 17歳のカサップ少年の試みが、「もし成功していたら」どうなっていたのだろうな、とも思います。

カサップ少年は、決意書で、

「暗殺や崩壊の加速化といったことが起こり得るという考えが、さらに世論に広まるだろう」

と書いていまして、もし成功していれば、そういうことになっていくのかな、とも思いましたけれど、もともと、アメリカ人の多くの人たちの「意識」には「内戦という概念」が強く根付いています。

2024年11月4日の「第二の南北戦争(内戦)に備えるアメリカ人」というニューヨーカー誌の非常に長い記事には、以下のような部分があります。

ニューヨーカー誌より

最近の世論査では、アメリカ人の半数が、具体的な状況は個人の政治観や想像力によって異なるものの、「今後数年以内」に第二次内戦が起こると予想している。

ロサンゼルスのリベラルなライターは先日、1月の「ファシスト政権」の後に「レバノン内戦のような民兵同士の決闘」を想像していると私に語った。

トランプ氏を支持する私の家族は、「もし彼らがトランプ氏を殺したら」、より伝統的な内戦が始まると考えていると語った。彼女の言う「彼ら」が誰なのか明確には分からなかった。しかし、彼女は多くの友人と同様に、自分も十分に武装していることを私に思い出させてくれた。

newyorker.com

今回のカサップ少年は、

「アメリカが崩壊しない限り、白人種族は生き残れない」

と述べていた純粋な白人至上主義者だったわけですが、そのカサップ少年がまずターゲットにしたのが、白人のトランプ氏だったというのが、現代の事態の複雑さを示しているように思います。

まあ、17歳っていう年齢は、私も自分自身のときを思い出しますと、純粋性と暴力性が合わさった感情の中に生きていたようにも思います。私の場合は、音楽だの表現だのの何の役にも立たないほうへと逃げたわけですけれど。

ともかく、現実として、次のカサップ少年、あるいは、カサップ少年とは真逆の思想の 17歳たちが、今のアメリカには何万人もいると見られます。

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Oka In Deep

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