ウィキリークスが公開した「ヒラリー氏の側近に出された元アポロ14号乗組員エドガー・ミッチェル氏からのEメール」
月面のエドガー・ミッチェル氏(1971年)
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元アポロ搭乗員が警告した「人類による宇宙戦争を地球外生命体は許さない」こと
アメリカの人たちも何だか大変だなあと最近は思いますが、今おこなわれているアメリカ太平天国選挙(違うわ)、まあ何でもいいんですが、その何とか選挙での片方の候補者であるデニス・ニルセン氏(違うわ)、ヒラリー・クリントン氏の側近の方にジョン・ポデスタさんという人がいます。
この方は、昨年の、
・アメリカ大統領選にツールとして登場予定の「UFO情報開示」…
2015/02/20
というタイトルの記事に出てきた人物で、オバマ大統領の元顧問であった人ですが、アメリカ議会の「 UFO ロビーイスト」と言われている人でした。
ですので、上の記事にも書いたのですが、この人の話題と共に、「そのうち、ヒラリー・クリントン氏の周囲に UFO ネタが飛び交うはず」というような雰囲気を漂わせていたのですが、ここにきて、ジュリアン・アサンジ氏のウィキリークスによって、
「ヒラリー氏の側近と、元アポロ乗組員が宇宙戦争や地球外生命体について議論していたことがわかった」
ということが暴露というか、そういうものが流出したのだそうです。
今回はその全文をご紹介します。
メールの差出人であるエドガー・ミッチェルという方は、アポロ14号の乗組員だった方で、「月面を歩いた6番目の人物」として知られています(ご自身のメールの末尾にもそのことを書いていました)。
エドガー・ミッチェル - Wikipipedia
エドガー・ミッチェル(1930年 - 2016年)は、アメリカ合衆国のパイロット、工学者、宇宙飛行士。
アポロ14号のアポロ月着陸船のパイロットとして9時間を月で過ごし、月面を歩いた6番目の人間になった。
これが、彼の代表的な部分を物語るプロフィールですが、この Wikipedia の後半は以下のようになっています。
ミッチェルは、意識や超常現象についても関心を持っていた。アポロ14号に搭乗中、ミッチェルは地上の友人と、個人的な超能力の実験を行った。1973年初頭、ミッチェルは非営利法人純粋理性研究所を設立し、非生産的だとして科学では扱われない意識や霊媒の研究を支援した。
晩年は「NASA勤務中に宇宙人(地球外生物)や未確認飛行物体についての情報に触れることがあったが、NASAやアメリカ政府がそれらの情報を隠し続けている」と発言し議論を呼んでいる。
フリーメイソンの構成メンバーである。
ということで、バラエティに富んだ人生を送られていたようです。
彼が亡くなったのは 2016年2月のことで、85歳という高齢でしたが、今回ご紹介するメールは 2015年のものですので、亡くなる半年前に書かれたものだということもわかります。
下は月に向かう直前のエドガー・ミッチェル搭乗員です。とてもいい顔をされている方だと思います。
エドガー・ミッチェル搭乗員(月着陸船操縦 / 1971年)
ところで、私が今回、このエドガー・ミッチェルさんのメールの内容をご紹介しようと思ったのは「宇宙戦争が近い」ということが驚きであるということではないのです。
彼が語る「宇宙」の表現の中に2つほど気になる部分があるのです。
それは、メールの中の、
境界を隣接している宇宙からやってくる非暴力的な知的生命体は、地球に零点エネルギーをもたらし、私たちを助け続けている
(our nonviolent ETI from the contiguous universe are helping us bring zero point energy to Earth)
という表現の中に出てくるもので、
「境界を隣接している宇宙から」
という表現と、
「地球に零点エネルギーをもたらし」
というふたつの表現です。
「隣接している宇宙」というのは物理的に非連続的な場所的なニュアンスを感じさせるものでもあり、そこが気になったのと、零点エネルギー(ゼロポイント・エネルギー)については、意味がわからないのですが、Wikipedia によりますと、以下のようなものです。
零点エネルギー - Wikipedia
零点エネルギーとは、絶対零度においても原子が不確定性原理のために静止せずに一定の振動をする場合のエネルギーである。
零点エネルギーは量子力学の系における最も低いエネルギーである。基底状態のエネルギーと言いかえることもできる。
量子力学では、すべての粒子には波動性を持っているため、基底状態であっても振動した状態にあり、零点エネルギーというエネルギーを持つことになる。結果として、絶対零度であっても振動していることになる。
あー・・・わかんないですね。
わかんないですが、エドガー・ミッチェル元宇宙飛行士が語る「地球外生命体」は、その「零点エネルギー」で地球を助け続けているようなんですね。
うーん・・・零点エネルギーで何をどう働かせると、「助ける」という概念に結びつくのでしょうかねえ。
というわけで、わからない部分はとても多いですが、そういう部分が気になったのと、それと、メールから、何となくですが、おそらく実直な性格の人だったのではないかという気もしまして、エドガー・ミッチェル元宇宙飛行士のメールをご紹介したいと思いました。
ちなみに、メールの構成は「文面 → 報道のリンク → 文面」となっていまして、構成そのものもわかりやすくはないですが、そこに馴染みのない言葉に私が注釈を入れていまして、かなりわかりにくくなっているかと思いますが、これ以上改良しようがなくお許し下さい。
記事中にある報道も、それぞれ興味深いものですので、それはそれとして、いずれご紹介してみたいと思います。
なお、エドガー・ミッチェル元宇宙飛行士の主張は「宇宙人との戦争」ではなく、「宇宙人は、地球人が宇宙に武力を持ち込むことを許さない」ということです。
では、ここからです。
email for John Podesta c/o Eryn re Space Treaty (attached)
ウィキリークス / エドガー・ミッチェル氏からジョン・ポデスタ氏へ送られたEメール(2015年8月18日)
親愛なるジョン、宇宙競争での戦争がヒートアップしているために、私はあなたがたが、いくつかの要因に注意する必要があると感じている。これは、私たちがスカイプでの会話を予定していることでもある。
まず覚えておいてほしいのは、境界を隣接している宇宙からやってくる非暴力的な知的生命体は、地球に零点エネルギー(zero point energy)をもたらし、私たちを助け続けているということだ。しかし、彼ら地球外知的生命体は、地球上においても宇宙においても、あらゆる軍事的暴力を黙認するようなことは決してない。
以下の(茶色の文字)情報は、私の同僚であるキャロル・ロジン(Carol Rosin)と私で共有しているものだ。
大きな新しいニュース:パキスタンの開発計画庁長官アーサン・イクバル(Ahsan Iqbal)は、歴史的な宣言の一部として、パキスタンと中国の間の宇宙技術での協力を提案し、それはパキスタンと中国の間の新たな高みへの関係になると語った。Pakistan, China sign 20 MoUs worth $2 billion この提唱の後、35の中国企業による連合がパキスタンへの投資で合意している。パキスタンと中国は、持続の可能性に重点を置き、20の覚え書きからなる 20億ドル(2000億円)の契約にサインをした。
キャロルは、ヴェルナー・フォン・ブラウン(Wernher von Braun)が亡くなるまでの数年間、彼と共に密接な仕事をしていた。
(訳者注)ヴェルナー・フォン・ブラウン(1912 - 1977年)は、アメリカのロケット技術開発の最初期における最重要指導者のひとり。米ソの宇宙開発競争の代名詞的な人物。(Wikipedia)
キャロルと私は、「宇宙空間における兵器の配置および武力による威嚇または武力の行使の防止に関する条約(Treaty on the Prevention of the Placement of Weapons in Outer Space)」の制定のために尽力してきた。
(訳者注)「宇宙空間における兵器の配置および武力による威嚇または武力の行使の防止に関する条約」は、宇宙における軍備管理や透明性などについての、中国、ロシア、EU などの間で論じられている国際議題のようです。宇宙の軍備管理、透明性・信頼醸成向上に関する既存の提案というページなどに詳しく書かれてあります。
(以下の部分の青文字は、このEメールに記されたウェブサイトへのリンクです)
「宇宙兵器の宇宙への悪い影響:私たちの未来を保持するために、宇宙兵器が禁止されなければならない理由」(2014年7月6日)
・The Cosmic Consequences of Space Weapons: Why they Must be Banned to Preserve our Future
——
「宇宙空間での戦争.. .この戦争はもはや幻想とは見なされていない」(2015年8月12日)
・War in space isn't considered fantasy anymore
——
「宇宙戦争の準備:衛星ミサイルや国際的な緊張から見る、米国、中国とロシアが進める宇宙戦争の準備」(2015年8月12日)
・US, China and Russia Preparing for War in Space
——
「宇宙での戦争がかつてないほど近づいている」(2015年8月10日)
・War in Space May Be Closer Than Ever
——
「宇宙での第三次世界大戦が近い? ロシアによる対衛星武器から湧き上がる懸念」(2015年8月12日)
・World War Three in SPACE? Fears over rise in anti-satellite weapons created by Russia
(ここからまたメール本文です)
私たちは今、宇宙戦争にこれまでよりも間違いなく近いところにいる。地球を周回する人工衛星は、ほぼアメリカ、中国、ロシアに属するもので占められている。そして、最近の対衛星兵器のテストは、懸念を弱める要因になっていない。
宇宙戦争はサイエンスフィクションのように聞こえるかもしれないが、現実のスターウォーズの可能性は十分にあるのだ。これは、話として新しいものではない。
宇宙での戦いに対しての懸念は、レーガン大統領の「スターウォーズ計画」でのミサイル防衛システムのような冷戦に対してのいくつかの取り組みに結びついてもいる。
(訳者注)スターウォーズ計画は、正式名が「戦略防衛構想」で、1980年代にレーガン大統領が、宇宙と地球上からの双方の迎撃システムで敵国の大陸間弾道弾を飛翔段階で迎撃する計画。
ロバート・ワーク(Robert Work)国防副長官は、この脅威について(2015年の)6月に議会で語った。
演説の中で国防副長官は、アメリカが冷戦時代に開発した技術を、少ないコストで「より迅速に、より正確に、よりパワフルに」できると語った。
衛星が行うすべてについては、特に考えることが必要だ。GPS、監視および通信はすべてこれら衛星に依存している。そして、科学誌サイエンティフィック・アメリカンは、ミサイルを使わずに衛星を無効にすることができると指摘している。
それは、衛星に対しての単純なスプレーの塗布や、レンズやアンテナの破壊だけで十分なのだ。
オバマ大統領は、2016年度予算で宇宙防衛のための予算を 50億ドル(5000億円)要求した。
そして、かつてのアメリカ空軍将校であるひとりの人物は、アメリカの宇宙での能力はほとんど機密解除されており、それは次のような明確なメッセージを伝えているとサイエンティフィック・アメリカンに語った。それは以下の言葉だ。
「宇宙での戦争にルールは存在しない」
敬具、エドガー・D・ミッチェル、6番目に月の上を歩いたアポロ14号乗組員、ゼロポイント・エネルギー・コンサルタント