時間の経過と共に上昇している流産率
米フロリダ州のベテラン産婦人科医の方による「流産率が異常に増えている」という調査が記事にされていました。
流産に関しては、ワクチンキャンペーンが開始された頃に医学誌に掲載された調査論文を以下で取りあげたことがあります。日本で、一般の人たちにもワクチン接種が始まった頃の 2021年7月の記事です。
・流産率 82% : 医学誌に掲載されたmRNAワクチンによる妊婦さんの流産率の調査に見る「妊娠初期の母体と赤ちゃんへの壊滅的な影響」
In Deep 2021年7月1日
なお、上の記事で紹介した論文は、明らかに「数字のトリック」を使っていましたけれど、それでも接種後の高い流産率が示されていました。
今回は、そのフロリダ州の産婦人科医の方の記事を先にご紹介しようと思いますが、そこに掲載されていたグラフが深刻さを物語っています。
以下です。
2020年、2021年、2022年の新規患者数(青)と流産数(オレンジ)
americaoutloud.new
これは、2022年までのものですけれど、まず、その産婦人科病院の新規患者数(青)自体が微妙に減っていることがわかります。そして、オレンジで示される流産数が劇的に増えていることもわかります。
これが示していることは以下だと言えます。
・妊娠自体が減っている
・その中で流産数は増えている
これが日本などを含めた全世界規模で起きているのだとすれば、やはり深刻な話だと思いますが、ともかく、産婦人科医、キンバリー・ビス医師の記事をご紹介します。
数字の裏側:COVIDワクチン後の流産
Behind the numbers miscarriages post covid shots
americaoutloud.news 2025/03/25
フロリダ州タンパのベテラン産婦人科医、キンバリー・ビス医師は、今、妊婦に対する COVID-19 ワクチンの安全性を疑問視する声の代表的存在となっている。
パンデミック中に病院の医療スタッフ長として数十年の経験と在職期間を持つビス医師の懸念は、臨床観察とデータ分析から生まれたものだ。
裁判所命令により公開されたファイザー社の市販後調査では、懸念すべき結果が明らかになっている。
ワクチン接種を受けた妊婦 270人のうち、追跡調査を受けたのはわずか 32人であり、うち 26人(81%)が流産を経験した。
270人全員を考慮しても、流産率は 9~ 10%で、依然として一般的な 6%を上回っている。死産は 1,000人中 5.8人から 31人に 5倍増加し、新生児死亡は 1,000人中 3.9人から 31人に 8倍増加した。
ビス医師の疑念は、彼女の病院で妊娠中の患者が COVID-19 で死亡し、早期治療とワクチンの安全性について疑問が浮上したことでさらに深まった。
しかし、彼女は反発に直面した。彼女が声を上げた後、同僚 3人が彼女をその職から追い出そうとしたのだ。
ビス医師は、ファイザーの初期治験では妊婦が除外されていたことを強調している。また、ワクチン治験参加者は性交を避けるか、厳格な避妊法を使用するよう指示されており、生殖リスクに関する不確実性を示しており、ファイザーのデータは公衆衛生上の主張と矛盾している。
2021年4月、当時の CDC所長のロシェル・ワレンスキー博士は、ワクチンは妊婦にとって安全であると述べ、その後、証拠が限られているにもかかわらず、米国産科婦人科学会などの団体がこの立場を支持した。
ビス医師は、胎盤のスパイクタンパク質や、mRNAワクチンに使用されている脂質ナノ粒子が卵巣に蓄積し、長期的な生殖への懸念を引き起こしていることを示す研究を指摘し、(妊婦に対して安全だというのは)時期尚早であると主張している。
CDC の V-safe データによると流産率は 13%だが、もっと高い可能性を指摘する人もいる。
ビス医師は自身の診療所で、流産率が 2020年の 4%から 2021年には 8%、2022年には 15%に上昇し、2023年1月には 30%でピークに達したのを目にした。
彼女の患者の多く(65%~70%)は主にファイザーのワクチンを接種していた。統計学者のジェシカ・ローズ氏と協力して、彼女は 2022年11月にこれらの調査結果を発表し、精査を求める声を強めた。
ビス医師の批判は、妊婦に対するワクチンの安全性に関する見解に異議を唱え、数字の背後にあるデータを詳しく調べるよう促している。
ビス医師は、ジェームズ・ソープ博士、ピーター・マカロー博士とともに最近、「妊娠中の COVID-19 ワクチンは医療産業複合体の主張どおり安全で効果的なのか?」という論文を発表した。
ビス博士と同僚は、彼女のグループ ABRG を通じて、COVID ワクチンが健康に及ぼす影響について研究を続けている。また、彼女は X を通じて情報を発信してもいる。
ここまでです。
脂質ナノ粒子の影響がいつまで持続するのかは不明
問題は以下の部分です。
ビス医師は自身の診療所で、流産率が 2020年の 4%から 2021年には 8%、2022年には 15%に上昇し、2023年1月には 30%でピークに達したのを目にした。
時間の経過と共に流産率が上がっているのです。
10%程度の流産率であるなら、通常とあまり変わらないと思いますが、30%となると、さすがに尋常な数値とは言えません。
その後の 2024年などがどのようになっていたのかは今はわからないですが、増え続けていたとすると、厄介だと思います。
以前、日本のベテラン産婦人科医の方が以下のように投稿されていたことも思い出します。
2021年には、脂質ナノ粒子が、共に卵巣に蓄積する性質を持っていることはわかっていました。
以下が、特に脂質ナノ粒子の蓄積濃度が高かった部位です。
ファイザー社の薬物動態試験の概要文からまとめたものです。
以下の記事に詳しくあります。
・コロナが、あるいはそのスパイクタンパク質が「もともと生殖不全を引き起こす可能性のあるメカニズムを持っている」ことを知る
In Deep 2021年6月1日
蓄積された脂質ナノ粒子が、どのくらいの期間、卵巣などに影響を与え続けるのかはわかりませんでしたが、先ほどのビス医師の、
> 2022年には 15%に上昇し、2023年1月には 30%でピークに達した
という「時間が経てば経つほど影響が大きくなっている」ともとれる数値を見ていますと、影響は長いものなのかもしれません。
脂質ナノ粒子には強い炎症性があり(過去記事)、卵巣や子宮がそういうものの蓄積を受けているとすると、あまりいい話ではないです。
2017年の論文には、脂質ナノ粒子の以下の影響が書かれています。
脂質ナノ粒子の生殖機能への影響
・女性生殖器への影響
・卵巣遺伝子の発現への影響
・胎盤への影響
・胎児の発育と脳の成長への影響
・胎児の神経系への影響
・胎児の生殖機能への影響
・精子形成への影響
・生殖細胞への影響
こちらの記事でこの論文を取りあげています。
何しろ、主要国は、どの国でも出生数が減り続けていて、減少数としては、いろいろ限界点に達しています(日本や韓国や台湾もそうです)。
これ以上、下がり続けると数年先の社会の維持にも関係してきそうな勢いで下がり続けています。
ドイツも激しく出生数が減少していますが、以下のグラフは、出生数減少の「契機」が示されていると共に、現在に至るまで減り続けていることも示されています。
ドイツのハノーファー大学の教授がまとめたものです。
ドイツの出生数の推移 – 季節調整済
BDW
2022年に急激に下がり、その後も着実に出生数が減り続けていることがわかります。
今後の出生率の推移の正確なところは予測もできないですが、しかし、また新たな接種キャンペーンなどが始まった場合は、この傾向がさらに続いていくと見られます。
コロナワクチンを打つ妊娠適齢期の女性はもはや出てこないだろうにしても、先ほど「脂質ナノ粒子」というものを強調したのですけれど、
「 mRNA タイプの場合、必ず脂質ナノ粒子を使う」
という現実があるからです。
今後、どのような感染症が拡大して、どのような予防接種キャンペーンが行われるかはわかりませんが、それが mRNA タイプのワクチンであるなら、同じような生殖機能の損傷がさらに広がることになり得ます。
このようなことを続けていくと、本当に壊滅的な出生数に陥る可能性が高いのです。
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