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3月22日にメルマガ悪魔に乾杯を発行させていただきました。

2022年からの世界 アメリカの憂鬱 人類の未来 人類の覚醒と真実 軍事的カオス

米軍特殊部隊元大佐であるリチャード・ブラック米上院議員の「アメリカと西側諸国は狂気じみた無謀な核戦争を引き起こそうとしている」という言葉から考える今後の選択

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AP




 

西側のロシアへの挑発が止まらない中で次に起きること


米陸軍特殊部隊の元大佐で、現上院議員のリチャード・ブラック氏。 US Col R. Black

ウクライナ紛争は終結に向かっている、あるいは、事実上戦争は終わっているかもしれないというようなことを感じたのは 11月の下旬の頃でした。以下の記事などで書いています。

 

[記事] イギリス軍の規模が過去最低になり、米軍が過去最弱のままの中で、「ウクライナ戦争から世界戦争に移行する時期」が気になり始めて
 In Deep 2022年11月27日

 

しかし、ウクライナ紛争の終わりがこの戦争の終わりではない……どころか、「それからが本格的な戦争の始まりだ」とする意見が数多くありまして、また普通に考えれば、そうならざるを得ない様相も呈してきています。

最近のアメリカでは、「元アメリカ軍の上級士官」の方々……まあ、以前のアメリカでいう愛国的である人々ですが、その方々の発言が相次ぎます。

先日、アメリカ軍の特殊部隊と海兵隊の大佐だったリチャード・ブラック (Richard Black)さんという現上院議員の方が、

 

「ウクライナはすでに戦争に負けた。次の懸念は核戦争」

 

というようことを述べていたインタビュー動画が、海外の多くの動画メディアで取りあげられていました。YouTube にも現時点ではあります。

Ukraine has lost the war, it just isn’t over yet, says Col
ウクライナは戦争に負けた。しかし、まだ戦争は終わっていない、と大佐は述べた

 

英語ですが、字幕機能である程度は日本語でも字幕が表示されます。

YouTube の字幕を日本語にする方法は、地球の記録のこちらの記事で簡単に取りあげたことがありますが、大ざっぱには、以下のような手順で日本語字幕を表示できます。

YouTube の外国語の動画に日本語字幕をつける方法

・動画下の右側にいくつかのアイコンがあります。
・その中央に灯油タンクのフタみたいなアイコン(設定)があります。
・その「設定」をクリックします。
・上から3番目に「字幕」という項目があります。
・その右側に「オフ」あるいは「英語(自動生成)」と書かれています。
・その「>」をクリックします。
・一番下に「自動翻訳」という項目がありますので、クリックします。
・言語一覧が出ますので「日本語」を選択します。
・先ほどの「設定」アイコンの左に「字幕」アイコンがあります。
・それをクリックすると、動画に日本語の字幕がつきます。

 

インタビューの冒頭で、リチャード・ブラック元大佐は以下のように述べています。

これは、インタビュアーから、「最近、ウクライナ(西側)からロシア国内への攻撃へとエスカレーションしているように見えるのですが」という質問に対して答えたものです。

ブラック上院議員の言葉

「それが示していることは、NATO 、米国、英国は、ウクライナが、すでに戦争に負けたことを理解しているということを示しています。彼らがこの戦争に勝つことはありません。彼らが勝つ可能性はまったくありません」

「そして、西側諸国は信じられないほど狂気じみた無謀な核戦争を引き起こそうとしています」

« What it shows is that the West NATO , United States, the UK understand that Ukraine has lost the war.
« They will not win the war. There’s absolutely no chance that of them winning.

« And what has happened is that the West has become an incredibly almost insanely reckless in provoking a nuclear war.

Richard Black

 

ブラック元大佐は「核戦争」という言葉を使っていますが、それを、

「西側諸国が引き起こそうとしている」

と述べています。

ホンマにそう言ってるのかいなと思い、上のように英語でおこしたりもしましたが、そうおっしゃっています。

少し前に、やはりアメリカ軍の元陸軍大佐であるダグラス・マクレガーさんという方が、インタビューの途中で同じようなことを述べていました。以下は、そのインタビューの途中の部分からの抜粋です。

ダグラス・マクレガー元陸軍大佐の言葉

「ウクライナ紛争はロシアを強化し、西側を台無しにする」より

InoTV 2022/12/18

…しかし、心配なのは、私たちが相手にしている支配階級である西側のエリートたちが、ロシアのような大国との紛争に私たちを引きずり込もうとしているということです。

反撃する手段を欠いた敵に対する目立たない紛争である「選択の戦争」に私たちを巻き込むことは一つの手段です。たとえば、イラクやアフガニスタンです。

実際、軍事的な観点から言えば、これは赤ちゃんの殴打に似ています。

しかし今、私たちは赤ちゃんと戦っているのではありません。そして敵 (ロシア)は無能ではありません。彼は弱くない。愚かではありません - そして興味深いことに、彼(ロシア)は本当に私たちとは戦いたくないのです。

彼(ロシア)は自国への脅威に終止符を打ちたいと思っています。

アメリカは過去 20年間、ロシアに対する対応にたゆまぬ努力をしてきました。

なぜこれを行うのかとよく尋ねると、混乱する答えが返ってきます。

たとえば、「ロシア当局は腐敗しているから」と。なるほど、理解します。しかし私たちの国(米国)の大部分も腐敗しており、世界の残りの部分もまた腐敗の問題を抱えています。

さらに、「彼らはならず者(rascal )だから」と。

rascal とはどういう意味ですか? 彼ら(ロシア)の戦略的利益が、どこで私たち(米国)の利益と衝突しますか?

そしてほとんどの場合、誰も合理的な答えを出すことができません。

…どうやら、ロンドン、ニューヨーク、ワシントンの資金豊富な少数派たちが、ロシアを破壊することに深い関心を持っているようです

今、それが裏目に出ています。

実際、今日のロシアは紛争前よりも財政的にも経済的にも強くなっています。そして、現在のロシアは最初に持っていたものよりもはるかに大きく、戦闘準備ができており、致命的な軍事力を持ってこの場にいるのです。

これは私たち(アメリカと西側)を台無しにしています。

ロシアとウクライナの間の紛争は、米国の覇権の崩壊のプロセスを加速するだけです。

 

西側が、全体的に「自死的行動をとっている」ことがわかるのですが、「なぜそれをしているのか」ということについては、いろいろな考えがあります。ウクライナの戦争が始まった頃に書いた以下の記事などにそれはあります。

 

[記事] 誰を崩壊させるための対ロシア制裁なのか。目指すのは西の自死? それともこれもいわゆるグレートリセットへの道?
 In Deep 2022年4月2日

 

自死でも何でも、その行き着く先が核危機では、いろいろと困りますね。

しかし、核戦争というようなこと以前に、リークされたドイツ軍最高司令官の機密文書の内容をヨーロッパ最大のメディアであるシュピーゲルが、

「ロシア軍が警告なしにヨーロッパに侵攻する可能性がある」

と報じていたこともあり、核以前に、まずは戦争の拡大というのは可能性が高そうです。

以下の記事で取りあげたことがあります。

……日付けを見ますと、11月21日の記事ですから、まだ1ヶ月ですね。思っている以上に早くいろいろと進んでいるのかもしれません。

 

[記事] 流出したドイツ連邦軍参謀総長の文書「ロシアのヨーロッパ侵攻が近く、それはドイツを地図から一掃する可能性がある」という警告で欧米が大騒動
 In Deep 2022年11月21日

 

上のタイトルに「欧米が大騒動」というようにありますが、今日 (12月20日)は日銀の大規模緩和の修正という報道により、日米が大騒動になりそうな感じですが、それはともかく、この年末に近づいて、グッと荒れてきています。

オカルトに過ぎないですが、先ほどリンクしました11月の記事「…ウクライナ戦争から世界戦争に移行する時…」では、後半に「12月22日前後にいろいろ混乱が始まるのかも」という、まったく根拠の乏しいことを書いたりしましたけれど、そういうあやしい概念を別にしましても、市場も世界動向も、年末から荒れて、そのまま 2023年に突入するという可能性も高まってきています。

 

なお、今日、「ロシア軍の首都再侵攻懸念 ベラルーシに部隊集結―ウクライナ (時事通信 2022/12/20)」という報道を読みました。

ベラルーシ経由で首都キエフにロシアが進軍するのではないか、というような懸念の話ですが、懸念はそこではないです

以下の記事で取りあげましたが、10月に、アメリカ軍の「第101空挺師団」が、ウクライナとルーマニアの国境にすでに派遣されているのです。懸念はその米ロの直接衝突です。

 

[記事] アメリカ軍の最強空挺部隊「第101空挺師団」が、第二次世界大戦以来約80年ぶりにヨーロッパに配備される。状況はさらに世界戦へ近づく…
 地球の記録 2022年10月24日

 

現状は、ウクライナ国内での戦争、戦闘になった場合、

「ロシアとアメリカの直接衝突となる可能性が高くなっている」

ことを示しています。

そして、そのリスクを「回避すべきだ」と最初に述べたのは、「ロシアのほう」でした。

先ほどのマクレガー元陸軍大佐もおっしゃっていたように、ロシアは、とにかくアメリカあるいは西側と直接、対峙したくはないようなのです。それらと戦争などしたくない。

しかし、ウクライナ侵攻もそうでしたけれど、アメリカと西側は「とにかくロシアを世界戦争に引きずり込もう」と、ずっと「努力」し続けていました。

なんとなく、もうロシア側の我慢も限界のような気もしていまして、場合によっては、2023年はとんでもない混沌となるのかもしれません。

基本的にはアメリカのせいではありますけれど、日本も同じ土俵にいます。

米国とロシアの直接衝突の懸念について述べた米ゼロヘッジの本日の記事をご紹介して締めさせていただきます。




 


クレムリン:ウクライナで「米国とロシアは直接衝突の瀬戸際にある」

Kremlin: "US & Russia On The Brink Of A Direct Clash" In Ukraine
zerohedge.com 2022/12/20

ベラルーシ軍がウクライナでの戦闘に参加する可能性があるという懸念が高まる中、ウラジーミル・プーチン大統領が隣国ベラルーシを、稀な国賓訪問した同じ日に、ウクライナ軍への支援をめぐるさらなるエスカレーションを避けるように、クレムリン (ロシア政府)がアメリカ政府に緊急に求めた。

ロシア国営メディアの報道によると、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は 12月19日、米国の「危険で近視眼的な政策」により ロシアとの「直接衝突の危機に瀕している」と述べた。

「何としてでもアメリカの覇権を維持したいというアメリカの願望と、安全保障に関する深刻な対話に参加することへの傲慢な不本意が、現在の危機につながった」とし、ウクライナが、NATOに加盟しないという「保証」を訴えた。

この鋭い言葉は、米国務省のネッド・プライス報道官が最近、米ロ関係の急速な悪化の責任をロシアだけに負わせたことへの必要な反応だとロシア国営メディアは説明した。

プライス報道官は現在の関係の状態を「不安定で予測不可能」と特徴付けていた。

ロシア外務省のザハロワ氏は 12月19日の発言で次のように続けた。

「米国の「地上の活動存在」に関する正確な非難を特定することはできないが、これは、米国の諜報機関がウクライナ人を支援する役割を拡大しているという最近の広範な報道への言及である可能性がある」

ザハロワ氏はさらに、「これは米国とロシアを直接衝突の瀬戸際に追いやる危険で近視眼的な政策だ」と述べた。

「ロシア側としては、ジョー・バイデン政権に対し、状況を冷静に評価し、危険なエスカレーションのスパイラルを解き放たないように要請する。今のところ楽観的な理由はないが、彼らがワシントンで私たちの意見を聞いてくれることを期待している」

今月は、国防総省と米国諜報機関のウクライナにおける役割の深化に関する複数の衝撃的な暴露を目の当たりにしてきた。

 

・ホワイトハウスが、パトリオットミサイルのウクライナへの移転を検討していること

・米国防総省が、米国の武器移転を監視し、説明することを求める小規模部隊の「地上」プログラムを拡大していること。

・ロシアが戦場において米国が供給した HIMARS ミサイルの攻撃にますます直面していること。

・米国が、歩兵中隊をロシア国境に近いエストニアに派遣し、共同訓練を行ったこと。

・戦闘機の移転の可能性を含め、NATO がウクライナ上空で「空を閉じる」よう求める声が大きくなっていること。

・米国の諜報機関が、ウクライナがロシアの将軍を「斬首攻撃」の標的にすることを支援してきたこと。

・アメリカ政府は、ウクライナ軍にクリミアを奪還する能力があると信じていることを示唆しているが、それには核反応のリスクが伴うこと。

・ウクライナが、ロシア領内でリスクの高い攻撃を増加させていること。

 

ウクライナはまた、アメリカから供給された新しい玩具 (HIMARS ミサイル)を大胆に見せびらかしていることが伝えられている。

こうしたことすべてが、米ロ両国が実際の直接対決と衝突に向かっていることをより強く示唆している。

ベラルーシ軍がロシアを支持してウクライナ紛争に介入する可能性があるという現在進行中の憶測に関しては、ロシアの高官はこの選択肢を否定している。…少なくとも今のところは。

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  • この記事を書いた人

Oka In Deep

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