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人類の覚醒と真実 地球という場所の真実

人間の脳は2つの異なる器官から構成されており「それぞれ完全に独立した器官であり、それぞれが独自に進化した」ことを結論付けた米国の研究

投稿日:


nyu.edu

脳は1つの器官ではなかった

米スタンフォード大学の研究者が、人間の脳は 1つの器官ではなく、

「2つの完全に独立した器官」

であることを発見したということが報じられていました。

脳の 2つの部位というと、私たちは「右脳」と「左脳」ということを、ふと思いますが、この研究では、

「脳の前部と脳の後部」

のことです。

大まかに脳は前部と後部は以下のように構成されています。


kango.mynavi.jp

いわゆる一般論として、脳の前部にあたる、たとえば前頭葉などは、

・思考・判断(前頭前野)
・感情のコントロール
・運動の制御(運動野)
・言語機能

等を制御しているとされ、脳の後部は、たとえば、後頭葉は、

・目から入った情報を処理して「見る」ことや「形・色・動き」を認識する視覚情報の処理中枢

とされています。空間認識などもこちらに入るでしょうかね。

細かくは他にも働きはいろいろとありますが、おおむね脳の前部は、思考、感情、言語機能などを制御していて、後部は、視覚や空間の認識を行う部分となるようです。

そして、今回の研究結果は、

「その 2つがそれぞれ独立した器官として進化した」

ということを結論付けたものです。

脳全体が 1つの器官として進化したのではなく、それぞれに独自の進化をして現在に至る(現在といっても、何千万年、何億年も前でしょうが)。

 

右脳と左脳、そして脳と意識

人種によって、脳の前部と脳の後部の進化や発達が異なるものなのかどうかは分からないですが、「右脳の役割と左脳の役割」に関しては、日本人は他の民族とずいぶん違うではあるようです。

かなり以前、東京医科歯科大学名誉教授の角田忠信さんという方の『日本人の脳:脳の働きと東西の文化』(1978年)という著作を読んだことがあります。

そこには、

「西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳(右脳)で処理するのに対し、日本人は言語脳(左脳)で受けとめる」

とあり、もう少し具体的に書けば、たとえば「秋の虫の鳴き声に情緒を感じるのは、ほぼ日本人だけ」ということらしいです(他のほとんどの民族には雑音に聞こえる)。

また、自然な様々な音に、私たちは季節を感じたり、一種の想いを抱いたりしますが、それらの多くの音もまたほとんど多くの外国人には「機械音と同じ雑音」にしか聞こえないのだそうです。

端的に言えば、「虫の声を虫の声として楽しむのは日本人くらい」ということにもなります。

この原因は実際には「脳」というより「日本語をネイティブで話しているかどうか」の影響が大きいもののようですが、右脳と左脳という存在もいつでも興味深いものです。

なお、やや話は逸れますが、「意識は必ずしも脳が作り出しているものではない」ということについは、以前何度か記したことがあります。

脳がなくても意識は存在できる。あるいは、意識は物質と同様に不滅の法則に則っていると考える

極端な事例として、2007年のランセットに掲載された論文には、

「脳がまったくない 44歳の男性が普通に生活をしていた事例」

が紹介されています。

その44歳の男性のCT画像。脳は完全にない状態

Lancet

病院で CT 検査をする中で、この状態であることきが初めてわかったのだそう。この男性は脳がまったくない状態で公務員として働き、結婚して子どももいる普通の生活をしていました。

なぜそれが可能だったのかは今でも不明です。

まあ、意識はともかく、一般的には、脳という存在が人間の思考や空間認識を強くコントロールしていることは事実で、そして、それぞれの脳は「それぞれ独自に進化してきた可能性」があるということは興味深いです。

仮に進化が違う方向に進んでいた場合、今とはまったく異なる脳を持つ人間という存在がこの世にあったのかもしれないですから。

ここからスタンフォード大学の研究に関する記事です。





スタンフォード大学の研究者らが、人間の脳は実際には2つの独立した器官であることを発見した

Stanford Scientists Find That the Human Brain Is Actually Two Separate Organs
futurism.com 2026/09/24

何世紀にもわたる科学的研究にもかかわらず、人間の脳は依然として謎に包まれている。

脳は数百億個のニューロンから構成され、それぞれのニューロンは隣接するニューロンと接続することができる。脳は間違いなく人体の中で最も複雑な部分であり、わずか 1.4キログラムの臓器でありながら、身体の動きから感覚の解釈、そしてもちろん認知に至るまで、あらゆることを司っている。

その基本的な構造さえも、依然として激しい議論の的となっている。

科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」に掲載された新しい論文によると、スタンフォード大学の科学者らが率いるチームは、人間の脳は厳密には 2つの異なる器官から構成されており、それらは数億年かけて互いに独立して進化してきたと結論づけた。

この興味深い発見は、脳の発達に関するこれまでの知見の多くを覆し、人間の脳は単一の存在として機能し、単一の進化の道筋から生じたという一般的な仮説を揺るがす可能性がある。

この発見は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)など、脳幹に影響を与える神経疾患の研究において重要な役割を果たす実験室でのヒト脳細胞の培養という科学者たちの取り組みに新たな道を開く可能性もある。

また、このことは、人間には心拍調節や呼吸といった基本的な機能を担う、俗に「爬虫類脳」と呼ばれるより原始的な脳があり、より高度な脳は創造的な表現や、うつ病や不安といったより複雑な機能を担っているという、長年議論されてきた理論に信憑性を与えるようにも思える。

筆頭著者でありスタンフォード大学発生生物学准教授のカイル・ロー氏はは以下のように声明で述べた。

「脳の前部が脳の後部とは全く異なる前駆細胞から発生することを、我々は初めて明らかにしました」

「今回の発見により、脳の後部、つまり後脳から神経細胞を培養皿で培養し、その機能を研究することが可能になりました」と彼は説明した。

従来の人間の脳のモデルでは、脳の前部領域は高度な思考や意識を司り、脳の後部、すなわち後脳は、私たちが生き、呼吸することを可能にする最も基本的な機能を制御しているとされてきた。

しかし、後者の領域の細胞を培養することは依然として大きな課題であり、様々な疾患の研究を大きく遅らせている。

研究者たちは、マウスモデルにおける胚発生の初期段階を詳細に観察することで、後脳は前脳とは異なる、しかし並行した発達経路をたどることを発見した。

彼らは、マウスの胚が 2つの異なる脳前駆細胞を作り出し、それぞれが最終的に前脳と中脳、そして後脳を形成する役割を担っていることを突き止めた。

これら二つの領域は、それぞれ異なるクロマチン(長い DNA 分子を包み込む DNA、RNA、タンパク質の混合物)を有しており、それが両者を独立した発生経路へと導いた。

共同筆頭著者でありスタンフォード大学の大学院生であるレイヤン・ジョカイ氏は声明の中で以下のように説明した。

「これまでの後脳ニューロン作製の試みは、前脳や中脳の前駆細胞を後脳細胞へと誘導しようとしたものだったと思われますが、私たちの研究はそれが不可能であることを示しています」

「幹細胞生物学では、人々は常にニューロンのような最終的な細胞型を作り出すことに固執しがちです」

「しかし、胚発生の初期段階から始めることが重要です。その初期段階に注意深く注目したことで、脳の発達におけるこの根本的な分岐点を発見することができました」

その結果、チームは研究に着手し、実験室で多能性幹細胞を後脳運動ニューロンに分化させることに初めて成功した。

研究者たちはまた、ゼブラフィッシュからニワトリ、さらには進化的に人間とは極めて遠いドングリ虫(ゾウムシの仲間の総称)に至るまで、他の種においても脳の発達において類似した、しかし異なる経路が存在することを明らかにした。

さらに遠縁の種であるクラゲは 2つの神経系を持っているが、今回の研究結果は、これら 2つの器官が徐々に互いに接近していった可能性を示唆している。

「私たちの研究によると、進化は既存の2つの神経系を空間的に統合したと考えられます」とロー氏は声明で説明した。「脳を1つの器官として持つ方がおそらく効率的でしょうが、私たちは脳を2つの別々の部分として形成するという、この原始的な方法に頼っているのです」

ジョカイ氏は以下のように付け加えた。

「『脳』という言葉は、おそらく単一の起源を持つ連続した器官を意味するので、今回の発見には驚きました」

「しかし、5億年前にも、これらの別々の神経系が存在し、現在ではほぼ一体となって機能しているというのは、非常に興味深いことです。」

この 2つの経路が融合して成長したことで、人間の脳ははるかに複雑な構造へと進化することができたのかもしれない。

後脳は生命維持を担っている一方で、「進化は前脳に働きかけ、間違いを犯し、記憶力や創造性といった高度な能力を生み出した可能性があります」と、ロー氏はニュー・サイエンティスト誌に語った。


 

ここまでです。

そういえば、ルドルフ・シュタイナーは、1914年1月にベルリンで行われた講演で、「脳」について長く語っていました。今回の本題とは関係ないですが、それをご紹介しておきたいと想います。

この 1914年の講演(GA151というナンバリング)は、著作では『シュタイナー哲学講義』などに含まれています。


 

シュタイナー「人間と宇宙の思想」(1914年1月)より

…実際の能動的思考の経験は脳から生じることはありません。実際、脳は反映装置としてのみ機能し、それによって魂の活動を元に戻し、これが自分自身に見えるようになります。

脳は、人が思考として知覚するものとほとんど関係がありません。それは、鏡に映った自分の顔との関係と同じです。しかし、それ以上のものがあります。人が考えるとき、脳は自分の思考活動、思考経験の「最後の段階」だけを実際に知覚します。

…このように、私たちは人間と宇宙の思考の間のつながりを見つけます。>人間の思考は脳の摂政(代理としての機能)です。宇宙的思考は非常に摂政であるため、私たちはそれが達成しなければならないことに私たちの全存在を属させています。




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