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10月4日にメルマガ太陽の50年ぶりの目覚めの中でを発行させていただきました。

2024年からの世界 人類の未来 人類の覚醒と真実 地球という場所の真実 未来の地球

人類絶滅後の「復活の日」に備えて「ヒトゲノム全体」を新開発したメモリに保存することに科学者たちが成功。数十億年は保たれるのだとか

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英サウサンプトン大学のニュースリリースより

southampton.ac.uk




 

人類の絶滅後に向けて

英国のサウサンプトン大学の研究者たちが、新しく開発した結晶メモリに、「ヒトゲノム全体を保存した」ということが先日ニュースになっていました。

その目的は、今回ご紹介する報道にある以下のままのようです。

彼らの研究は、遠い将来、人類が絶滅の危機に瀕した場合に、人類を復活させるための遺伝子設計図として役立つ可能性があると期待されている。Epoch Times

つまり、人類が絶滅しそうになっている、あるいは、絶滅した後、数百万年後や、あるいは数十億年後などに、「人類を復活させる」ための備え(?)のようなプロジェクトだとのことです。

とはいえ、完璧な保存ではあっても、遺伝子だけあったところで、その種を復活できるということではないのですが、「合成生物学」といわれるような、人工的に生物を作り出す科学のようなものが今は確かに盛んであるようで、そういう観点からの話でもあるようです。

まあしかし、仮にそれがなされたとしても、「意志」とか「意識」とか「魂」と呼ばれるようなものは備えていないですので(私自身は、肉体と意識は別に存在していると考えているので)、完全な人造人間ということにはなるのでしょうけれど、形の上では絶滅した人類を復活させることは可能なのかもしれません。

人造人間といえば、2014年には、英国の科学者たちが、「人工の精子と卵子を作る」ことに成功しています (当時の報道)。

こういう「種を保存する」というプロジェクトに関しては、これまでも数々のものがありました。

 

世界種子貯蔵庫とロシアの「ノアの方舟」プロジェクト

有名なのは、北極圏のスヴァールバル島にある「世界種子貯蔵庫」というもので、地球の植物の絶滅などに備えて、世界の 100万種以上の植物の種子が保存されています。

スヴァールバル世界種子貯蔵庫の場所

In Deep

この世界種子貯蔵庫も、Wikipedia によれば、正式な名称は、

「あらゆる危機に耐えうるように設計された終末の日に備える北極種子貯蔵庫」

だそうです。

それとは別に、ロシアでも「プロジェクト・ノアの方舟」という計画を 2014年に発表しています。現在どうなっているのかよくわからないですが、10年くらい前のブログ記事で翻訳したものがあります。

モスクワ大学が 10億ルーブルをかけ「ノアの方舟」を創造する

3dnews.ru 2014/12/26

モスクワ国立大学に世界初の生体材料貯蔵庫(バイオマテリアル・バンク)が作られる計画が、学長によって明らかにされた。プロジェクトは「ノアの方舟」と命名された。

学長によれば、長期的な保管の後でも再生できる形での細胞材料の低温保存をおこない、さらに、蓄積した材料の分析のための最新のコンピュータ・プラットフォームの設置もおこなわれるという。

費用は 10億ルーブル(約 20億円 / 当時)で、2018年の稼働を目指す。完成したバイオバンクには、世界中の絶滅危惧種と共に、全世界の 430万種類の生物種の生体材料が貯蔵される予定だ。

これについては、以下の記事の後半にあります。

(記事)スヴァールバルの植物貯蔵庫に続き、ロシアでは「全生物対象の生体貯蔵庫」計画が始動。そのプロジェクトの名は「ノアの方舟」計画
In Deep 2015年01月05日

私自身は、おおむね、こういうプロジェクトには否定的なんですが、いつでも興味深くは感じます。

人工合成された人間と、種が保存されたさまざまな動物植物の中で展開される生活…。

ともかく、英国でのヒトゲノム保存について、エポックタイムズの記事からご紹介します。




 


科学者が人間のDNAを5D結晶に保存

Scientists Store Human DNA on 5D Crystals
Epoch Times 2024/09/28

人類のゲノムは、種の絶滅の可能性に備えて保存された

科学というより SF のようなシナリオだが、英国サウサンプトン大学の研究者たちは、数十億年は保存できると予測される結晶にヒトゲノム全体を保存したと発表した。

彼らの研究は、遠い将来、人類が絶滅の危機に瀕した場合に、人類を復活させるための遺伝子設計図として役立つ可能性があると期待されている。遺伝子情報は、劣化に対して比類のない耐性を持つ、最近発明された非常に耐久性の高い結晶に刻み込まれている。

このデジタル記録は、何世紀も前に建てられたオーストリアの岩塩鉱山の地下洞窟にある保管施設「人類の記憶 (the Memory of Mankind)」アーカイブに保存される予定だ。

「技術と科学の急速な進歩により、今日では SF のように思えるものが将来実現可能になる可能性があると私は確信しています」と研究チームのリーダーでサウサンプトン大学オプトエレクトロニクス研究センターの教授であるピーター・カザンスキー博士はエポックタイムズに語った。

 

復活の青写真

研究者たちは、最高華氏 1,832度の温度や極寒の条件に耐えられる 5Dメモリ結晶にヒトゲノム全体を保存した。

ゲノムは、DNA ヌクレオチド配列で構成され、生物のすべての遺伝情報を網羅している。

プレスリリースによると、研究チームはこの結晶が、数千年、数百万年、あるいは数十億年先の未来に人類を絶滅から救うための青写真となることを期待している。この技術は、絶滅の危機に瀕した、さまざまな動植物種のゲノムの永続的な記録を作成するためにも使用できる可能性がある。

人類の遺伝子コードを保存するというアイデアは、将来の世代のために重要な情報を保護できる永続的な記憶媒体を開発する必要性から生まれたとカザンスキー博士は語った。

「蓄積されるデータの量が増え続けるにつれて、その長期保存を確実にするという課題はますます緊急性を増しています」とカザンスキー博士は付け加えた。

「ヒトゲノムは、この保存努力の頂点を成すものです」

科学者たちはまた、ウィキペディアの全コンテンツや人類の歴史と業績に関するその他の記録のアーカイブ化にも取り組んでいる。

研究者たちはプレスリリースで、遺伝情報のみを使用して人間、植物、動物を人工的に作り出すことは不可能だが、近年合成生物学は大きく進歩していると述べている。2008年に合成細菌が作られたことは、この分野の進歩の一例だと研究者たちは述べている。

「他の研究から、単純な生物の遺伝物質を合成し、既存の細胞で使用して、実験室で生存可能な生体標本を作成できることがわかっています」とカザンスキー博士は語った。

 

硬度記録を破る

博士たちが開発した 5D メモリ結晶は、最も耐久性の高いデータストレージ物質としてギネス世界記録に認定されている。

この結晶が「 5D」と呼ばれるのは、そのエンコード方法が 2つの光学次元と 3つの空間座標を含むためだ。

これらの結晶は、約 138億年分の 360テラバイトの情報を格納できる。1テラバイトあたり約 7,500万ページの文書を格納でき、360テラバイトには約 270億ページの文書が保存できる。

この結晶には、1ページあたり 350語の 200ページの書籍を約 45万冊格納できる。

ギネス世界記録のウェブサイトによると、「他の既存の記憶媒体では、将来の世代がデータにアクセスできることをこれほど安全に保証できないため、(この 5Dメモリは)特に重要な発明として歓迎されている」とのことだ。

 

人間の命と知識の尊さ

カザンスキー博士は、遺伝情報を解釈し再構築できるほど高度な技術を備えた先進文明など、将来これらのコードを使用できる存在が出てくる可能性があると述べた。

最近のニュースの見出しでは、紛争の継続や大規模戦争の可能性が取り上げられているが、この保存作業は世界の指導者たちが人類の運命について考える助けになるかもしれないとカザンスキー博士は付け加えた。

「私たちの仕事は、人間の命と知識の脆さと貴重さを強調するものなのです」

人類の遺伝的遺産を保存するためのチームの努力にもかかわらず、カザンスキー博士は人類としての回復力については楽観的だと語った。

「遠い将来、予期せぬ大惨事により(人類が)絶滅する可能性はあるでしょうが、私たちのプロジェクトは何が起ころうとも遺産を保存することに重点を置いています」

神学者で「 Useful to God 」の著者でもあるジェームズ・スペンサー氏は、人類が絶滅に向かっているとは思っていないと語った。

「聖書と神学の観点から見ると、私たちは救われた人類が住む新しい創造物を見ています」とスペンサー氏はエポックタイムズに語った。

人類の永遠の運命を信じるスペンサー氏は、未来の新たな人類集団について抱く懸念の一つは、彼らの性格に違いがあるかもしれないということだと語った。

スペンサー氏は以下のように言う。

「人類を再び生み出すには、例えば人間の尊厳を認める必要があるかどうかは、まったく明らかではありません。キリスト教神学の観点から言えば、人間は神の似姿に造られたのです」

「たとえ、何らかの遺伝子プロセスによって人類を再び生み出すことが可能だとしても、遺伝子パターンを「コピー」して、必ず同じ種類の存在が生まれるかどうかは明らかではありません。遺伝子を操作して、現代の人間と物質的に同じ存在を生み出すことができるからといって、必ずしも私たちが人間らしさを理解したり、複製したいと望んだりするわけではありません。欠けている要素がある可能性は十分にあります」

カザンスキー博士は、「人類の記憶アーカイブは、この結晶メモリの発見とともに人類の再生が始まるように設計されています」と述べた。この結晶には、見つけようとする人たちを助けるために、正確な座標がさまざまな場所に保存されている。

「岩塩鉱山は岩塩の柔軟性によりゆっくりと収縮することが知られていますが、このプロセスによってアーカイブ自体が損傷を受ける可能性は低いでしょう」とカザンスキー博士は述べた。

「時間が経つと、一部の空洞はそのまま残り、特殊な機器で検出できる可能性があります。あるいは、自然の浸食により、数百万年後にアーカイブが地表に戻る可能性もあります」


 

ここまでです。

ちなみに、私自身は「人類の滅亡」という概念は、どちらかというと、ルドルフ・シュタイナーが 1906年に述べていた以下のような表現が納得できる部分ではあります。

1906年のルドルフ・シュタイナーの講演「弥勒の世界の到来」より

20世紀のうちに、そしてこれから2千年後のあいだに、人々はキリストのエーテル形姿を見るにいたるでしょう。人々はエーテル地球を見るようになるでしょう。

人間の善良な内面とは異なった影響を周囲におよぼすということも、人々は認識するでしょう。

このエーテル的な科学を司るのは、およそ3千年後に下生して成仏する弥勒菩薩です。

弥勒という名は、「善良な志操の仏」という意味です。弥勒仏は人間に、善良な志操の意味を明らかにします。

そうして、人間は自分がどの方向に行くべきかを知るべきでしょう。

抽象的な理想の代わりに、前進する進化に相応する具体的な理想が現れるでしょう。

そのようなことが達成されなかったら、地球は唯物論のなかに沈没し、人類は大きな災害ののちに、この地上で、あるいは次の惑星ですべてを新たに始めねばならないでしょう。

1回滅亡した場合は、「ふりだしに戻る」とシュタイナーさんは言っていたのですね。

なお、これは『シュタイナー 天地の未来 - 地震・火山・戦争』という著作にあるものですが…ああ、Amazon を見ましたら、「この本は現在お取り扱いできません」と表示されていて、在庫はないようです。前回の記事で取り上げました詩人イェイツの『ヴィジョン』もずっとそうでした。

 

そういえば、今日はもう 9月30日ですが、先日の 9月28日というのは、

「シュタイナーが最後の講義をしてから 100年目」

だったことをイタリアの記事で知りました。

これは Wikipedia - ルドルフ・シュタイナーにも、

> 1924年9月、ドルナハにて演劇講座。9月28日午後8時からの講演を20分で中断し、病床に就く。

とあり、すでに非常に体調が悪かったようです。その後、1925年3月30日に亡くなりました。

イタリアのそのシュタイナー系メディアの記事に「没後 100周年」という意味でのものが書かれていまして、非常に長く内容もわかりづらいですが、どうやら、シュタイナーは、

「次の 100年の間に、人類は良い方向に進まなければならない」

と考えていたようです。

それで、その後、人類はどうなったかというと、シュタイナーの奥様が、以下のように述べていたことを記事ではふれています。

マリー・シュタイナー:「その後の展開が示すように、私たちはその呼びかけに応じることはできませんでした」

最近の社会情勢はさらに唯物論的方向に進んでいて、悪化し続ける一方の気もしますが、ある程度は仕方ないことなのですかね。

話が関係ない方向に来てしまいましたが、ともかく、人類のヒトゲノムがメモリの中で、数十億年後などまでこの地球に保存され続けることになったという話でした。

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