単に呼吸するだけで約50%のウイルスRNAが肺で死ぬ
今の世の中は、基本的に悪意か狂気かどちらかの方向に振れやすい傾向にありますが、理屈や理論だけならともかく、現代の生活では、
「その悪意や狂気が実際の生活の中に深く入りこんでいる」
ことが問題です。
他の世界から見れば、地球全体で発狂しているとしか見えない異常な光景がさまざまに広がっています。
特に、マスクについては、2年前から、感染症対策云々以前に「非常に体に悪い」ことを何度も書いていました。マスクに関しての過去記事は、あまりにたくさんありますので、リンクページを示させていただきます。
[リンク] In Deep 「マスク」に関しての記事一覧
あるいは、小さな子どもにとっては、長期のマスク着用は、単に体に悪いだけではなく、「認知能力の剥奪」、「言語能力の剥奪」、そして「酸素不足による臓器の成長不全による生命の短縮」までもが考えられる最悪の生活上の行為です。
私自身は、子どもたちへのマスク着用を強く奨めてきた人たちは、医学者から教育者まですべて「殺人罪に該当する」ほどの重罪を背負っていると考えています。
これはいつかは絶対に明確にしなれければならないことだとも思います。なぜなら、そうしないと、「また繰り返される」可能性があるからです。
[記事] 小さな子どもへのマスクがどのようにその子たちを殺していくか
In Deep 2021年9月27日
小さな子どもたち本人と、周囲の大人たちがマスクをしていることによる、「認知能力の低下」と「言語能力の剥奪」はすでに現実となりました。
[記事] そしてマスクは残った……。これによる脳力と認知力の低下は乳幼児だけではないことが最近のドイツの調査で判明。小学校高学年の読解力の低下が壊滅的に
In Deep 2022年3月27日
[記事] マスクによる乳幼児の「深刻な言葉の遅れ」の増加率が「364%」に達しているとアメリカのセラピストが声明
In Deep 2022年1月20日
これは、乳幼児の認知能力の「適切な時期の獲得」に適切な環境を奪われている点と「脳の成長の阻害」も関係している可能性から、後から取り戻すことはできません。
昨年のアメリカの研究をこちらの記事でご紹介していますが、米ブラウン大学の研究者の調査では、
「パンデミック以前の子どもたちの IQ を 100として、パンデミック中に生まれるか成長した小さな子どもたちの IQ 平均値は 78まで下がっていた」(In Deep)
と報告されています。
研究者は、以下のようにガーディアンに述べています。
「主要な認知障害以外では、通常このような数値の下落が見られることはありません」
極めて大きな知能の低下が小さな子どもたちに全体的に起きているということであり、そして、先ほど書きましたように「これは後から取り戻すことができない」ものです。
本来 100だったかもしれない IQ が、たとえば、78の IQ で一生涯生きていくという子どもたちが少なからずいるということになります。
残酷な話だと思います。
しかし、そういう殺人的な側面はともかくとして、
「感染症対策として、マスクはどうか」
というと、これまでさまざまな意見が対立していました。
まあ、私自身は、マスクというものは、いかなる感染症であろうと「まったく防御には役立たない」と、この2年間確信し続けていました。
なぜかというと、「病原体に感染して発症する」というのは、結局は、人間の内部のメカニズムによるものであり、詳しい部分はともかくとしても、そういう意味では、
「パンデミックの時こそ、精神も肉体も今まで以上に健全でなければならない」
と思っているからです。
健全な肉体と健全な精神こそが、最大の病気への防御となるはずです。
とはいえ、感染症に対して「物理的に」マスクはどうなのかということについて、はっきりとわかっていることは、
「鼻呼吸は最大のウイルス防御の方法」
だということくらいでしょうか。マスクはこれを阻害します。
鼻の奥に「副鼻腔」という部位があり、ここでは常時「一酸化窒素」が産生されています。この一酸化窒素には「強力な殺菌作用がある」ことがわかっていて、鼻呼吸するだけで、感染症対策となり得るのです。
以下の記事にあります。 2020年の記事です。
[記事] マスク社会の悪影響のメカニズムが出揃った感。鼻呼吸の不足による「一酸化窒素の消えた人体」の将来。特に子どもたちの
In Deep 2020年11月2日
ですので、何らかの事情で小さな子どもなどにマスクをさせる場合は「鼻は出す」ということを徹底したほうがいいと思います。
鼻を覆っても大人なら鼻呼吸できるかもしれないですが、子どもには無理です。
マスクの感染症予防への「物理的な悪影響」はこれくらいかなと思っていました。
ところがですね。
それどころではなかったのです。
最近発表された論文で、人間の身体の防御の作りというのは本当にスゴイということがわかり始めています。
アメリカのハーバード大学の研究者たちが、
「人間は《単に呼吸をするだけでウイルスを殺すメスニズム》を持つ」
ことを見出し、科学誌ネイチャーに論文を発表したのでした。
論文は以下にあります。
[論文] 自然免疫応答の機械的制御 ヒトの肺で明らかになったウイルス感染に対する肺胞チップ
Mechanical control of innate immune responses against viral infection revealed in a human lung alveolus chip
Googleさんで機械翻訳したものをこちらにアップしておきます。
このハーバード大学の新たな研究は、
「最大の感染症予防方法は、呼吸を邪魔しないこと」
だということを示しているように思います。
マスクというものは、根本的に感染症予防の障壁であるという可能性もあるのかもしれません。
日本や韓国などのマスク遵守率が 100%に近い国で、他の国を上回るような感染数の拡大に見舞われていた理由も、これでわかります。
マスク着用が今後も続く限り、あらゆる感染症が社会に蔓延していくことになると見られます。
感情や感覚だけで生きることも悪くはないかと思いますが、今のような時代こそ、「科学に基づいた生き方」をするべきではないでしょうか。
今の世界は少し感情的過ぎます。
このハーバード大学の論文の内容を紹介していた海外の記事をご紹介します。わりとわかりにくい部分も出てきますので、重要なところは太字で強調しています。
人間は、ただ呼吸するだけでウイルスと戦うことができる
Humans can fight off viruses simply by breathing
studyfinds.org 2022/04/08
人々がウイルスと戦うのはどれほど難しいことなのだろうか。この疑問に対して、米ハーバード大学の科学者たちは「それは文字通り呼吸と同じくらい簡単だ」と述べている。
彼らの研究は、呼吸の行為が侵入する病原体を殺す免疫応答を生成することを明らかにした。
実験では、呼吸の機械的な力を模倣する「肺チップ」がインフルエンザウイルスを殺した。この発見は、COVIDを含む呼吸器疾患のためのより良い薬の開発につながる可能性がある。
ハーバード大学ウィス研究所の共同筆頭著者であるハイチン・バイ博士は、大学のプレスリリースで以下のように述べている。
「この研究は、感染に対する免疫応答を含む、人間の肺機能に対する呼吸運動の重要性を示しており、感染がより重症でリードすることが多い肺の深部で、これらの応答をモデル化するためにヒト肺胞チップを使用できることを示しています」
肺胞は、呼吸の過程で肺と血液が、酸素と二酸化炭素を交換する場所だ。
「このモデルは、候補薬が実際に機能的なヒト肺組織の感染と炎症を軽減することを確認するための前臨床薬物検査にも使用できます」とバイ博士は付け加えた。
呼吸は肺の運動に役立つ
平均的な人は、一生のうちに6 億回以上呼吸する。それらは、それぞれ吸入および呼気するたびに肺を伸ばして弛緩させる。それらの動きは、肺各部の発達と重要な機能に影響を与える。 ネイチャー・コミュニケーションズ に掲載されたこの研究は、感染症との闘いにおける呼吸の重要性を示した。
免疫防御の複製
肺チップは、パンデミックの可能性がある呼吸器ウイルスに肺組織がどのように反応するかについての新しい情報を提供し、潜在的な治療法もテストされた。バイ博士と同僚たちは、2つの平行なマイクロ流体チャネルに、異なるタイプの生きているヒト細胞を並べた。それらには、上部チャネルの肺胞肺細胞と下部チャネルの肺血管細胞が含まれていた。これにより、人間の気嚢とその血液輸送毛細血管の間のインターフェースが再現された。
研究者たちは、肺胞細胞が並ぶチャネルに空気を充填し、血管チャネルに、通常は血液によって供給される栄養素を含む流動培地を供給した。科学者たちは、分子がチャネル間を流れることを可能にする多孔質膜を使用してチャネルを分離した。
チームは、ウイルスを空気チャネルに導入することにより、これらの「呼吸する」肺胞チップに H3N2 インフルエンザを感染させた。彼らは、細胞間の接合部の破壊、細胞死の 25%の増加、細胞修復プログラムの開始など、感染のいくつかの既知の特徴の発達を観察した。
感染はまた、血管チャネルにおいてはるかに高いレベルの複数の炎症性サイトカインをもたらした。さらに、感染したチップの血管細胞は、より高いレベルの免疫細胞を発現した。
その結果、肺胞チップは、インフルエンザウイルスに感染したヒト患者の肺で起こることを再現する H3N2 に対する免疫応答が開始されることが確認された。
驚いたことに、呼吸運動にさらされた肺胞チップは、静的チップと比較して、肺胞チャネルのウイルス mRNA が 50%少なく、炎症性サイトカインレベルが大幅に低下していた。
遺伝子解析により、免疫防御および複数の抗ウイルス遺伝子に関連する機械的ひずみ活性化分子経路が明らかになった。これらの活性化は、周期的な弛緩が停止したときに逆転した。
ストレスだけで免疫応答を引き起こすことができる
「これは私たちの最も予想外の発見でした。機械的ストレス(呼吸運動のこと)だけで肺に自然免疫応答が生じる可能性があります」と、現在は深セン先端技術研究所にいる共同筆頭著者のロンロン・シー教授は述べている。
より高い株は、いくつかの炎症性サイトカインを含む、自然免疫応答遺伝子およびプロセスの増加を引き起こした。
「ひずみレベルが高いほどサイトカイン産生が増えるため、COPD (慢性閉塞性肺疾患)のような肺疾患の患者が慢性炎症に苦しむ理由、および大量の人工呼吸器を装着している患者が人工呼吸器による肺損傷を経験することがある理由を説明できるかもしれません」とシー教授は言う。
研究チームは、マクロファージなどの追加の細胞型をチップに組み込み、それらの複雑性を増して、適応免疫などの、より多くの生物学的プロセスをモデル化することを検討している。
また、既存のモデルを使用して、インフルエンザ、COVID、およびその他の疾患に対する新しい化合物、薬剤、および生物製剤の有効性を研究している。
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