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4月18日にメルマガ謎の星ブラックスターの話。そして、経済破綻への心構えや準備の話を発行させていただきました。

2025年からの世界 アメリカの憂鬱 人類の覚醒と真実

アメリカはディストピア&テクノクラート国家としての未来に向かっているのだろうか

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9dashline.com




 

「大量殺人大統領」

カナダのグローバルリサーチというメディアがありまして、ネットメディアとしては比較的歴史のあるものですが、特にコロナの頃に、ロックダウンなどのパンデミック政策やワクチン政策を強く非難する記事を連日掲載していまして、その頃からよく読むメディアのひとつとなっています。

グローパルリサーチに寄稿される文章や引用される記事の執筆者は多くが、学識者やジャーナリストなどの、いわゆる「肩書きのある知識人」系の人が多いのですが、最近、肩書きのない女性のブログ記事が引用されていました。

その女性は、トランプ大統領を非常に強く非難し、書かれてある記事は、理論や合理性からのものというより、感情的ともいえるような文章となっていまして、「こういう文章をグローバルリサーチが引用するのは珍しいなあ」とは思っていました。

その方は、ケイトリン・ジョンストンさんという方で、以前のメルマガでも、その感情的な文章を一部ご紹介したことがありました。

ケイトリンさんは、ガザに対してのトランプ氏の行動や発言に対して、以下のように書いていました。

ケイトリン・ジョンストン「これがトランプのジェノサイドだ」より抜粋

これはトランプによる大量虐殺だ。トランプはネタニヤフと同様にガザで起きていることに責任がある。その意味で、前政権のバイデンと同様に有罪だ。

トランプはガザ虐殺の再発を承認した。数週間にわたって停戦を妨害し、その後大量虐殺の再開を承認した。その間、彼はイエメンを爆撃し、イスラエルのためにイランとの戦争を脅かした。

トランプがなぜこのようなことをしたのかは私には分からないが、しかし、そんなことは大した問題ではない。重要なのはトランプがやったことは、トランプ自身に行動の責任があるということだ。

トランプ支持者たちは、大統領の行動を文字通り何でも正当化するが、それは彼らの政治派閥がいかに空虚で無原則であるかを露呈しているだけだ。

彼らは、大統領の言うことなら何でも従う無思慮な権力崇拝者だ。

トランプがバイデンの中東大量殺戮の遺産を継承している間もトランプを支持し続けることで、彼らは全世界の目の前で自分たちが帝国の無知な突撃兵であることを証明している。

彼はただのもう一人の邪悪な共和党の大量殺人大統領なだけだ。

Caitlin Johnstone

かなり激しい口調ですが、特に理論的な部分は見当たらないわけで、こういう文体をグローバルリサーチが掲載するというのは珍しいことです。

このケイトリン・ジョンストンさんの最新のブログ記事を、またもグローバルリサーチが引用していまして、似たような感じですが、言葉づかいがさらに派手になっていまして、何となく爽快感さえ感じましたので、ご紹介させていただこうと思いました。

ちなみに、私自身がケイトリンさんのように考えているということではなく、しかし、書かれている一部の部分に関しては、そのように考えるところもあるといえばあるという感じでしょうか。




 


トランプは赤い帽子をかぶったブッシュに過ぎない

Trump Is Just Bush in a Red Hat
Caitlin Johnstone 2025/03/24

トランプ大統領はガザの子どもたちを虐殺し、米国で言論の自由を抑圧し、イスラエルのためにイエメンを爆撃し、報道によれば核兵器の使用も含む計画でイランとの全面戦争を準備している。

そして私が見る限り、トランプ支持者はほとんどそれを受け入れている。いわゆる MAGA (米国を再び偉大な国に)運動が主張する主張はすべて嘘だ。

10年前、共和党はブッシュ政権で打ち砕かれた評判を、ネオコンの戦争計画に反対し、言論の自由を支持し、泥沼を一掃し、アメリカを第一にするという右翼ポピュリストのメッセージで覆い始めた。

実際に私たちが目にしているのは、トランプがブッシュと同じように中東で殺人と​​戦争を繰り広げ、ブッシュと同じようにアメリカで異常な権威主義計画を展開し、ブッシュと同じように長年のネオコン計画を推進し、何十年も共和党員全員がそうであったようにイスラエルを第一に考えていることだ。

トランプはブッシュの最も邪悪な部分をすべて備えているが、MAGA 支持者のバカどもは、トランプが赤い帽子をかぶっているからと言って、トランプは何か違う人間だと偽っている。

MAGA は存在する最も愚かで、最も哀れで、最も詐欺的な政治派閥だ。

ガザで死んだ子どもたちの映像が再びソーシャルメディアのタイムラインを埋め尽くす中、イスラエルの西側諸国が支援する残虐行為に対する批判をすべて押しつぶそうと帝国があれほど努力してきた理由は、我々の支配者たちがさらに多くの残虐行為を支援し、さらに多くの子どもたちを殺害することを計画していたからであることを心に留めておいてほしい。

イスラエルとその西側諸国がこれを「戦争」と呼び続けることに驚いたことはないだろうか?

ガザで起きていることは戦争ではない。数千人の男たちが手製のロケットで帝国全体と戦っているのだ。イスラエルは彼らに注目しているのではなく、ガザの全住民に注目している。

国家は、国民が「戦争」という言葉に抱く否定的なイメージから、自らの行動を説明する際に「戦争」という言葉の使用を避けようとすることが多い。

米国は戦争を「人道的介入」と呼ぶのを好む。

ロシアはウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」と呼んだ。

しかしイスラエルは、西側同盟国やそのプロパガンダ報道機関と同様に、ガザでの露骨な民族浄化作戦を即座に「戦争」と呼んだ。

それはなぜか?

理由をお話しよう。それは、パレスチナ人からガザを永久に奪い取ることを正当化するためだ。

イスラエルは、これまで戦ってきた戦争を利用して領土を奪い取ってきた実績があり、その弁護者たちは「そう、彼らは 1967年の戦争 (第三次中東戦争)に負けた。戦争をして負ければ領土を失うのだ」などと言ってそれを正当化する。(※ 訳者注 / 第三次中東戦争はイスラエルの圧勝で終わっています)

彼らは、ガザを併合し、パレスチナ人を追放し、ユダヤ人に置き換えた後、将来誰もがガザを同じ目で見るようにするための物語の土台を築いているのだ。

これがすべてだ。

ハマスとの戦争ではなく、イスラエルによる新たな土地強奪だ。イスラエル当局がこの土地強奪を正当化するために 10月7日をわざと起こさせたという証拠は山ほどあり 、彼らは逃げおおせるように、それ以来ずっとこれを「戦争」として仕組んできた。

(※ 証拠のひとつは、2023年10月の以下の記事にあります)戦争の目的は「イスラエルによるガザの民族浄化計画」であることがイスラエル情報省からの流出書類で判明

これを戦争として位置づけることには、組織的な絶滅や破壊ではなく、意図的に標的としてきた民間人と民間インフラを「巻き添え被害」として位置づけるなど、確かに他の利点もある。しかし、何よりもまず、これはイスラエルの領土拡大に関することだ。

エコノミスト誌と調査企業ユーガブの新しい世論調査によると、共和党員の大半は、政府に対する抗議は合法であるべきだと考えているが、イスラエルに対する抗議は例外だ。

イスラエルに対する抗議に関しては、共和党員の大半は違法であるべきだと考えているか、あるいは確信が持てないと答えている。

これに対して何と言えばいいのかさえわからない。世論調査の質問に答えながら、自分の答えを真剣に自己反省するきっかけとして捉えない自分を想像してみてほしい。自分についてこのようなことを率直に認め、その後何も変わらない自分を想像してみてほしい。

「ははは、ガザが燃えている。カマラに投票すればよかったのに」と言っている者たちが本当に腹立たしい。

民主党が負けたのはまさにこのためだ。彼らはガザを、都合の悪いときには無視し、都合のいいときにはほくそ笑むべき政治的おもちゃにすぎないと見なしていたからだ。このろくでなしどもにとっては、これは単なるゲームにすぎない。

これらの変人たちは、ジョー・バイデンの大量虐殺の残虐行為に抗議するすべての人を何ヶ月も怒鳴りつけ、この極めて重要な問題でハリスが大統領と自分との違いを明確にしようとしないことに問題があると言う人たちを無視してきた。

トランプがバイデンの大量虐殺を継続している今、彼らはどういうわけか自分たちが歴史の正しい側にいるかのように振舞っている。

消え失せろ、この不快な汚物ども。


 

ここまでです。

最後がいいですね。

「消え失せろ、この不快な汚物ども」

日本のかつてのパンクバンド・スターリンのライブを聴いているような気分にさせてくれます。

実際、上の記事の内容は、スターリンの何かの曲の歌詞を思い出させるところもあります。

ザ・スターリン - ロマンチスト (1982年)

♪良心的にと 手をさしのべて
助けてあげると モラリスト
しゃしゃりでるほど 顔がない
臭いで犯す ヒューマニスト

叶き気がするほどロマンチックだぜ

まあ、そんなことはどうでもいいんですが(ホントにな)、ケイトリン・ジョンストンさんの、理論的ではないにしても強い憤りが伝わってくる文章ではあります。

こういうものとは別に、以前、アメリカのナオミ・ウルフ博士の「イーロン・マスク氏のデジタルクーデター」という、やはりグローバルリサーチに寄稿された文章を以下でご紹介したことがあります。

マスク氏によるデジタル暴力革命が生み出す米国ディストピア化計画にトランプ大統領は気づいているのか?
 In Deep 2025年2月13日

ここでご紹介した記事では、ナオミ・ウルフ博士は、非常に合理的に「現在アメリカで行われている国民データ管理の危うさ」を述べていました。

最近、そのナオミ・ウルフ博士と、イアン・デイビスという英国のジャーナリストのふたりにグローバルリサーチがインタビューをしていました。1時間のインタビューで、全体的に紹介するのは難しいですが、ページに概要が書かれていましたので、それをご紹介して締めさせていただこうと思います。

先ほどのケイトリンさんにしても、ウルフ博士やイアン・デイビス氏の主張が正しいのかどうかは現時点では明確ではないですが、しかし仮に正しい部分があるのなら

「アメリカは今後一気にディストピア化していく可能性がある」

のかもしれません。

その懸念はほんのわずかだとしても、あり得るようには思います。

ここからです。


イーロン・マスク氏とドナルド・トランプ氏。誰が誰に仕えるのか? そして、テクノクラートの未来

Elon Musk and Donald Trump. Who Serves Whom? A Technocratic Future
Michael Welch, Dr. Naomi Wolf, and Iain Davis 2025/03/25

私たちが急速に追い込まれている世界、ピーター・ティールやイーロン・マスクのような人々が社会工学の可能性を私たちに受け入れさせようとしている世界は、前例のない世界です。

政府による国民統制という点では、これまで私たちが経験したことのないようなものです。

- 今週のインタビューよりよりイアン・デイビス氏の発言

コーネリアス・ヴァンダービルト、ジョン・D・ロックフェラー、アンドリュー・カーネギー、ジョン・ピアポント・モルガン、ヘンリー・フォード。これらの人々は、19世紀後半にアメリカの規模と人々の暮らし方を変えた経済的功績を残した数人の人物の名前だ。特に鉄道システムは、石油と鉄鋼のほぼ独占状態にあったこれらの人々が台頭した場所の 1つだった

彼らはまた、冷酷で非倫理的な商習慣を利用して重要な産業を支配した。そのため彼らは「泥棒男爵」として知られるようになった。

これらの人物は実際に政府と共謀し、一時期政府を支配し、公権力を利用して私利私欲を追求した。これはアメリカ資本主義の行き過ぎの頂点であった。

しかし、この時代は、労働組合、女性参政権運動家、汚職追及者、その他の社会・政治改革者らで構成された進歩主義時代の怒りによって、20世紀初頭に権力の頂点から引きずり下ろされたことで終わりを迎えた。

しかし、よく言われるように、富裕層の悪巧みの傾向に関しては、古いものが再び新しくなるのだ。

イーロン・マスク氏、ジェフ・ベゾス氏、マーク・ザッカーバーグ氏のような人物は、莫大な特権を享受しているだけでなく、その手段も疑問視されている。

一言で言えば、彼らが新たに「アメリカを再び偉大にする」と支持しているのは、実は自分たちの利己的なビジネス上の利益を守るための命令なのだ。

イーロン・マスク氏がトランプ大統領選挙運動に 1億2000万ドル (180億円)もの慈善寄付をしていることから、億万長者の守護者ドナルド・トランプ氏の感謝の気持ちとして、マスク氏が具体的に何を受け取るのかを疑問に思うのは当然だ。

結局、彼を新設の政府効率化省 (DOGE)のトップに任命したことが、その答えの一部になるかもしれない。

DOGE は、貧困層、労働者、環境に利益をもたらすものを含むプログラムへの「無駄な」支出を政府が削減するための手段だ。

このプロセスは利益相反の考慮を一切伴わないという主張に対して、何か疑問を呈することができるだろうか。

今週のグローバル・リサーチ・ニュースアワーでは、マスク氏のような億万長者のテクノロジー・ブラザーズが何を求めているのか、そしてそれがさらなる富の獲得だけに留まらないことに焦点を当てている。

私たちの民主主義を、さらに超現実的で率直に言ってディストピア的なもの、つまりテクノクラシーに変えようという夢が進行中だ。

最初の 30分は、ジャーナリスト、作家、そしてデイリーカルト誌の共同創設者であるナオミ・ウルフ博士が参加する。

彼女は、マスク氏がアメリカ財務省でアメリカ人のデータをデジタルで盗んだと主張し、それを説明する。この策略が彼を地球上で最も強力な人物にした可能性があると語る。

そして、後半の 30分は、英国を拠点とする作家でジャーナリストのイアン・デイビス氏に、アメリカ人全員のためにシステムを改善するという名目でテクノクラシーと闇の啓蒙主義を招こうとするマスク氏と億万長者の技術クルーたちの信念について話を聞いた。

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