コロナの変異歴で初めて起きた「遺伝子の挿入」変異
オミクロン株というものが最初に世界各国で「派手に喧伝」された時には、正直「またなんかやろうとしてんのかよ」的な穿った見方をしていました。
しかし、当局の思惑はともかくとして、最初に発見した南アフリカの研究者たちの分析が正しいのだとすれば、
「普通こんなにたくさん変異する?」
と思ったのもまた正直なところでした。
以下の記事などで書いていますが、スパイクタンパク質で 30以上の変異、他も含めると、60近くの変異が起きている。
選択圧が生み出したと思われる過去最大の変異を遂げたコロナ「オミクロン株」。予備調査で感染率500倍説も
投稿日:2021年11月27日
ここから書くことは専門的な話ではなく、素人としての私の理解ですが、ウイルスの変異というのは基本的には順序としては単純なものだと考えています。
「まずは遺伝子配列が1つ変異する」
というところから始まるというように理解しています。
そうではないということもあるのかもしれないですけれど、この見解で話を進めさせていただきますと、一般的には、その「変異」というのは、
・配列の組換え
・欠失
が主になると考えていました。
つまり……まあ稚拙な例えで申し訳ないですが、
A B C D E
という配列だとして、まずは A と B が組み換えられる。
B A C D E
そしてその後に、次にまた1つが組み換えられて変異する。
または、欠失する。
A B D E
となるような。
専門的な見解はできないですが、「1つずつ」というのはあると思います。
しかし、オミクロン株は、デルタ株が出てから、そんなにものすごく長い月日が経っているというわけでもない中で、50箇所の以上の変異があるものが、
「突然出てきた」
と。
ワクチン選択圧が関係しているとしても、ちょっと早く膨大に変異し過ぎているような。
あの変異の様相を南アフリカの研究者の図で見ていまして、あの時点からどうしても思ってしまっていたのは、まあ、陰謀論的ですが、
「人為的なもの?」
というようなことでした。
もともと、新型コロナ(ウイルス)そのものが、人為的な組換えによってなされている可能性というのは、パンデミック最初期から言われることでした。
過去にいくつかそれについて書かせていただきましたが、私の見解ではなく、世界的に著名な科学者の意見としては、以下のような記事で取りあげています。
HIV発見の功績でノーベル賞を受賞したリュック・モンタニエ博士が「新型コロナは人工ウイルス」とする論文を発表。そして「人為的な改変は必ず消える」とパンデミックが干渉と共に終わる道筋を表明
投稿日:2020年4月18日
チェコの著名な分子遺伝学者が、第二波と第三波の新型コロナウイルス株は人工的に設計されていると主張。英国の変異株は「SARS-CoV-5」だとも
投稿日:2021年2月17日
このリンクのふたつめの記事では、ソナ・ペコバさんというチェコの分子遺伝学者の発言をご紹介していますが、彼女は、
「第二波と第三波を引き起こしたウイルスは異なる株を持っており、人為的に改変されていると確信している」
と述べています。
そして、今回のオミクロン株はこの時の変異とは比較にならない変異を遂げているのです。
とはいえ、自然に変異したものであることに嫌疑を唱える証拠があるわけでもなく、「早く誰か正確に解析してくんねえかなあ、オイ」とは思っていました。
変異の解析で、「組換え(置換)」や「欠失」とは異なる、たとえば、「新たな挿入」などがあれば、人為的な可能性を考えることができなくもないように思ったからです。
そうしましたら、出たのです。
12月3日に、カナダ、アメリカ、そしてインドの研究者たちによるオミクロン株の詳細な分析の論文が発表されました。
論文は以下にあります。
SARS-CoV-2 オミクロン変異体は、ウイルスまたはヒトゲノム起源の独特な挿入変異を持っている可能性がある
Omicron variant of SARS-CoV-2 harbors a unique insertion mutation of putative viral or human genomic origin
このタイトルに、
「挿入変異 (insertion mutation)」
という言葉があります。これまでにない新たなものが「挿入」しているのです。
これは今までのすべての新型コロナの変異体になかったものです。
論文の概要には以下のように書かれています。
「SARS-CoV-2 オミクロン変異体は、ウイルスまたはヒトゲノム起源の独特な挿入変異を持っている可能性がある」 概要より
大幅に変異した SARS-CoV-2変異体(B.1.1.529、オミクロン)の出現は、最初の発見から 1週間以内に 6大陸に広がることで、世界的な公衆衛生上の警告が発せられている。
オミクロンの変異プロファイルを特徴づけることは、他の SARS-CoV-2 変異体とのその共有または特徴的な臨床表現型を解釈するために必要だ。
オミクロンの変異を、以前の懸念のある変異株(アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ)、関心のある変異株(ラムダ、ミュー、イータ、イオタ、カッパ)、および の SARS を構成するすべての SARS-CoV-2 系統と比較した。
その結果、オミクロンのスパイクタンパク質には 26のアミノ酸変異(23の置換、2つの欠失、1つの挿入)があり、他の懸念される変異株とは異なっていた。
以前の SARS-CoV-2 系統では置換および欠失変異が見られたが、オミクロン以外の SARS-CoV-2 系統では挿入変異はこれまで観察されていない。
挿入変異をコードするヌクレオチド配列は、SARS-CoV-2 と同じ宿主細胞または SARS-CoV-2 に感染した宿主細胞のヒトトランスクリプトーム(細胞中に存在する全ての mRNA の総体)に感染する他のウイルスのゲノムを含むテンプレートスイッチングによって取得された可能性がある。
たとえば、季節性コロナウイルスによる COVID-19 患者の同時感染に関する最近の臨床報告を考えると、SARS-CoV-2 および季節性コロナウイルス侵入受容体の共発現を示す単一細胞 RNA シーケンスデータ、および季節性コロナウイルスをコードするヌクレオチド配列に相同な配列を含むゲノムでは、オミクロン挿入が同時感染した個体で進化した可能性がある。 (osf.io)
ここに、
> オミクロン以外の SARS-CoV-2 系統では挿入変異はこれまで観察されていない。
とあり、これはつまり、
「新型コロナの変異の中で、初めて《挿入変異》が認められた」
ということだと思います。
初めてのことが起きた。
配列の組換えや欠失ではなく、「外から遺伝子が入った」という現象が初めて起きたということになります。
この論文の中の「季節性コロナウイルス」というのは、実際の論文では、HCoV-229Eなどの名称も併記されていますが、わかりにくいですので、季節性コロナウイルスとしましたが、これは、
「一般的な冬の風邪」
のウイルスです。
パンデミック以前からずっとあった何種類かの風邪ウイルスのひとつです。
この論文では、そういうものとの同時感染などで、遺伝子の挿入のような出来事が起きたのではないかというようなことが書かれているようです。
しかし、「遺伝子の挿入って、同時感染とかでそんな簡単に起きる?」というようにも思いながらも、このあたりはなかなか難しいのですけれど、ともかく、これまでのすべての新型コロナ変異株で「起きていなかった」ことが今回起きていることがこれで明らかになりました。
オミクロン株は、症状が軽いと言われていますし、それは今のところある程度事実なのだと思いますが、以下の記事でもふれましたけれど、
「今は主要国の多くの人たちがワクチンを接種している」
ということが問題だと思っていました。
オミクロン株は「変異し過ぎて構造が不安定」なためにデルタ株よりはるかに軽い病気である可能性。別の意味の懸念はありますが
投稿日:2021年11月29日
つまり、どれだけ症状が軽いものであろうが「スパイクタンパク質を生産する、感染性の高い株」が世界中に拡大しようとしているのです。
コロナは症状のほぼすべての問題がスパイクタンパク質にあり、そして懸念の ADE(抗体依存性増強)を引き起こす部位を持つのもスパイクタンパク質です。
ADE は、スパインタンパク質の感染増強抗体というものに反応(?)するものですので、そのコロナ病原体の毒性が低い高いにかかわらず、反応する人は反応してしまうというような気もしないでもないのです。
現在の南アフリカの状況を見ますと、すべてがオミクロンかどうかはわからないですが、その感染力の強さは、まだ日数が浅いとはいえ、過去に見たことがないような拡大です。
南アフリカの感染拡大状況(4日間で 8倍)
ourworldindata.org
南アフリカのコロナ感染確認数が「4日間で8倍」に急増。パンデミック開始以来最速の増加レベルに
地球の記録 2021年12月4日
何か統計も混乱しているのか、今日見ましたら、「感染数 0」となっていましたけれど(苦笑)。
翌日は感染確認数0人に
ourworldindata.org
ともかく、いずれにしましても、今はもう「ワクチン前の世界とは違う」のです。
多くの人たちが、ADE 誘発する感染増強抗体を持っている状態です。
今は大丈夫であっても、このような感染性の高いコロナが(単なる季節性風邪コロナウイルスでも)繰り返し流行するよう状況だと、コロナ感染者だとカウントされない中で、いろいろな病状や問題が起きていく可能性を考えてしまいます。
オミクロン株そのものが茶番だという話もあることは理解します。
しかし、なんという名称の株であろうと、「それがスパイクタンパク質を作るものである限り」私たちの社会は、永遠に ADE の呪縛から逃れられることはなくなっているのではないでしょうか。
ADE については以下のような過去記事をご参照いただければ幸いです。
人類の大量死につながる可能性を否定できない ADE (抗体依存性増強)についてのメカニズム。そしてそれを避ける方法は「永遠のワクチン接種のループ」しかないという絶望
投稿日:2021年4月27日
大阪大学が「抗体依存性増強の研究」論文を発表。そこから想像できる「ワクチン接種拡大と共に死者数が増加する理由」。そして、今のワクチンではADEは避けられないことも
投稿日:2021年5月31日
ジェノサイド後の世界 ADE編
投稿日:2021年9月19日
ブースターショットが、この ADE を加速化する可能性も、多くの専門家たちが述べていますが、それも日本でも始まりました。
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