地球の最期のときに

日本が「次のインド」にされる感じがひしひしと



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《日記》

私がこの十数年間、求め続けていて、どうしても手に入らない本のひとつに、日本のヤクザだった美能幸三さんの『極道ひとり旅』という、今から 50年近く前に出版されたものがありまして、これは再販されていないことも加えて、もう、とにかくインターネットなどでは絶対に手に入らない一冊となっています。

気づかない時に、3万とか 5万とかで中古本が出品されていても瞬時に落札されるので、普通の人は、まず手に入れることができない。

この時代には特に読みたいなと思っていました。

今でもやや極道的に(お笑い極道ですが)文章など書いていますけれど、ある程度、極道的に生きていないと「心が折れそうになる」ことはあるのですね。

戦争でありジェノサイドの時代を生きる上で、それが平気な方もいらっしゃるのでしょうけれど、そのうち身内なんかの喪失も絡んだ話となる可能性もあると考えますと、ずっと平静でいられるというわけでもないです。

「今こそ本物の極道の人の書いたものを読みたいなあ」と。

そうしましたら、先日、その『極道ひとり旅』の中から数多く文章を引用していると共に、美能幸三さんへのインタビューで構成されている本を見つけまして、それを購入して読んでいました(美能さんは十年くらい前に逝去されています)。

美能幸三さんっていうのは、つまり 1970年代の大ヒット映画『仁義なき戦い』の原案となる獄中手記を書いた人で、それに作家の飯干晃一氏が解説を加えた本がヒットし、映画化に至ったというものです。映画では、菅原文太さんが、この美能幸三さんの役を主役として演じています。

それはともかく、美能幸三さんのインタビューを読んで、「刑務所の中では本ばかり読んでいて」、「それにより(人生の)インスパイアを得た」ということを知り、好きな作家の埴谷雄高さん(治安維持法違反で刑務所に入り、カントの『純粋理性批判』を原文で読んで感銘し、後の長編小説『死霊』の発想につながる)と妙に似ている感じがして、

「ああ、やっぱり人間、若い時には一度、刑務所に入るものなのかなあ」

と、刑務所に入ったことのない私は、やや口惜しくその本を読んでいましたが(やっぱり入りたくないですが)、美能幸三さんのインタビューの以下の言葉が印象的でした。美能さんは、昭和期の文芸評論家だった亀井勝一郎氏という方の本が好きだったようですが、そこからの引用が述べられています。

美能幸三さんのインタビューより

「そらあ、亀井さんの言葉じゃないがの、釈尊がなぜ蓮の花を愛したかということについてよ、あの人が書いている。蓮は、汚い所に咲くじゃない、汚ければ汚いだけ、それに対する抵抗として、より美しく咲くから釈尊は愛したというている」

「あの人の本はちょっと読みにくい本でよ、早い話が人間の幸せが何か言うたら、自分の全精力を注ぎ込むところにおいての苦痛よ、人間の幸せいうもんは。ただ教えに乗ってるけど、それは女とか酒とかに溺れるのが幸せじゃないと言うとる。まあ、死に場所を求めないかんと言うとるんよ」 (『仁義なき戦いの“真実”: 美能幸三 遺した言葉』)

ここにある、

「人間の幸せというのは、自分の全精力を注ぎ込むところにおいての苦痛である」

というのは、個人的に「今」を実感します。

あ……いやオレは、若い時からそうだわ……。

なんでもかんでも全力をかけて苦痛に突き進んで……。

> まあ、死に場所を求めないかんと言うとるんよ

というのも、「そうだよなあ」という気もしないでもないです。

そして、今このパンデミック禍(というかワクチン禍)時代ですから、それをさらに実感します。「今のあたりが、その頂点なのかなあ」とか。エクソソーム絡みの死も身近に感じますしね。

なお、言葉は以下のように続きます。

「ワシが本を読むようになったんは、ワシの母親が刑務所に手紙を寄こしてきての、『お前がパクられたのには安心している』言うての。昔、大杉栄いう社会学者がおって、甘粕正彦に殺された、あの人がの、パクられるたびに一カ国語マスターしよったんや。お前はバカじゃけぇ、そこまではできんにしても、日本語くらいは読めるようになって帰ってこいと書いとったんじゃ」

 - では、本は差し入れてもらったりしたんですか。

「うん。万葉集を読んだり。万葉集はすぐに読めんけえ、澤瀉久孝(おもだか ひさたか)という京大の教授が書いた本とかを読んだり、聖書を読んだりのう。暇なんけえ、読んだよ」

 - それで、その後の生き方を決めたんですか?

「生き方を決めた」

この後、美能幸三さんはヤクザを引退してカタギになるのですが、「万葉集と聖書でカタギに……」と思うと感慨深いです。あと、ゲーテも読んでいたとおっしゃっていました。

なお、美能幸三さんは、太平洋戦争下では「 15歳で自ら志願」して海軍に入り、西太平洋のトラック島(現在はチューク諸島)に、ほぼ最年少兵士として送られ、そこから生還した後にヤクザになられています。

私自身、「こんな年まで生きてしまって恥ずかしい」と思うこともありましたが、このような過激な時代になり、その社会下で体制に従順に生きていることを誇りに感じます。

少しだけ守っていないことはありますが、信号なんかは今でも規則を守ってますし(青だと歩いて渡り、赤だと走って渡らなければならないとかですね)。あ、でも信号だけですね、守っているのは。

 

というわけで、爽やかな話題から、陰惨な時事に戻りましょう。

 

インドへの(虚偽の)道

昨日、5月24日、アメリカ政府が、日本への渡航情報として、最高ランクの「 4」、つまり、

「日本へは渡航しないで下さい」

とした渡航中止の勧告を出しました。

アメリカの渡航情報の警戒レベルは 4段階ですので、これは、日本でいえば、最も厳しい「渡航中止・退避勧告」に相当します。


アメリカ国務省

インドなどと同じ扱いということですね。

これは、日本に住んでいないあらゆる海外の人たちが見れば、「日本は大変なことになっている」と、まあ思うはずです。阿鼻叫喚の事態となっていると。

まあ……お店でお酒が出ないということに関しては、私個人としては阿鼻叫喚が続いてはいますが、それ以外は、過去 1ヵ月、2ヵ月、1年……何も風景は変わりません。

しかし、今回のアメリカのこの措置で、「なるほど、次は日本が狙いか」と思わざるを得ない部分はあります。

保守系メディアの米ゼロヘッジでさえ以下のように報じています。

米国務省は、東京オリンピックをキャンセルするための呼びかけを激化させる中、日本に「渡航中止」勧告を発行

疾病管理予防センター(CDC)は、COVID-19により、日本向けにレベル 4の旅行健康通知を発行した。これは、日本国内での COVID-19のレベルが非常に高いことを示している。

900万人の人口を抱える西日本地域にある大阪では、ロイターが日本の「パンデミックの第 4の波」と表現したものの矢面に立たされている。「簡単に言えば、医療システムの崩壊が起きています」と大阪・近畿大学病院の所長は言う。

東京、大阪、その他 7県は、非常事態宣言が 5月31日まで延長されている。日本では 70万件以上の感染と12,000件の COVID-19によ死亡が記録されている。

センターは、高齢者を優先して、毎日何千ものワクチンを接種しているが、現在、完全な接種者数は、日本の人口のわずか 5%だ。

当局は、主要都市での集団予防接種施設での大規模接種を計画している。 zerohedge.com

このような記事と共に、以下のようなグラフが載せられれば、海外の人は誰でも「日本は大変なことになっている」と考えるはずです。


zerohedge

しかしですね。

上のグラフの中の一番下の「日本のワクチン接種数の累計」で、急激に上昇するワクチン接種者数を見ていますと、

「ああ、今後は本当に」

と思わざるを得ない面があります。

もちろん、そんな予想はぜひ外れてほしいですが(もうワクチンでの死者数見るの悲惨すぎて疲れた)、たとえば、少し前の記事で、ノーベル生理学・医学賞を受賞したフランスのウイルス学者であるリュック・モンタニエ博士が、

「コロナの変異種はコロナワクチンが作り出している」

「コロナの感染拡大そのものが、ワクチンによって引き起こされている」

と述べていたことを取り上げました。以下の記事です。

ノーベル賞学者のリュック・モンタニエ氏が「変異種も感染拡大もコロナワクチンそのものが作り出している」とメディアに語る
投稿日:2021年5月22日

実は、この傾向は以前からはっきりと出ていたのですけれど、

「今どうも、この状態が、アジアに拡大している」

ようなのです。

本日書きました以下の記事では、アジア数カ国での「新たな死者数の推移とワクチン接種数の推移」のグラフを載せています。

「ワクチン接種増加数」と「死者数の増加」のアジア各国の関係性を見てみましょう
地球の記録 2021年5月25日

ここでは、その傾向が極端な国を取り上げていますが、たとえば感染の拡大が伝えられているインドにしても、この傾向は同じです。つまり、ワクチン接種数とリンクして死者が増えるという傾向です。

インドの新たな死者数の推移とワクチン接種数の推移の比較(2021年1月1日 – 5月23日)

COVID-19 Data Explorer

さきほどのゼロヘッジに出ていました「日本のワクチン接種数」の増加のグラフは、非常に唐突に極端に上昇しているわけですが、「他の国と似たようなことにならなければいいのだけれど」と、つくづく思わざるを得ません。

たとえば、やはり 5月から急速にワクチン接種数が増加したマレーシアの以下のような曲線を描かなければいいなとは思うのです。

マレーシアの新たな死者数の推移とワクチン接種数の推移の比較

COVID-19 Data Explorer

どのデータでも、おむむね、ワクチン接種増加の 1ヵ月から 2ヵ月くらい遅れて死者数の増加が見られているのですが、正直これは日本ではどうなるのかはわかりません。

しかし、アメリカが「最高レベルの渡航中止勧告」を出してきたということは、「今後そうなる予測がある」か、あるいは「そのように世界に見せたいという意図がある」というような部分もあるのかもしれません。

私たち日本人は覚悟が必要な段階にいると思います。「覚悟」というのは、新型コロナに感染して云々ではなく、社会混乱と社会統制のさらなる激化の話です。

もう元に戻る機会はないかもしれません。

では、インドではどのように「神話」が作られていったかを見てみましょう。

どのように「世界最悪の感染国」だとされていったか。




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インドでは

そもそも、「 100万人あたりの感染確認数」でいえば、インドはそれほど突出しているわけではないことは、公式のデータでもわかります。

以下は、それなりに感染が拡大していたような、ある程度の人口を持っている国を比較したものです。別にどこでもいいのかもしれないですが、チリ、マレーシア、モンゴル、インド、ギリシャを挙げています。


COVID-19 Data Explorer

現時点で、あるいは、以前にインドより高い人口あたりの感染確認数を示していた国はいくらでもあるのですが「インドが選ばれた」。

先ほど、「ワクチン接種と感染確認数の増加の関係」のことを少し書きましたけれど、他にも、インドで感染確認数が急激に増加した 3月はじめから、インドでは、「突然、PCR検査数を増加させている」こともグラフでわかります。

昨年夏にインドで急激に感染確認数が増加した時もそうでした。


COVID-19 Data Explorer

もちろん、実際のインドの最近の感染確認数の増加は、地域によっては「数千パーセント」などとなっていますので、PCR検査の増加だけで語ることのできるものではないですが、このようなグラフが示す「ワクチン接種の増加と検査の増加」の組み合わせからは、

「いろいろと増えない理由がない」

ということもわかります。

いろいろとある話なのでしょうけれど、今回は、英国の独立系メディアの記事をご紹介して締めさせていただこうと思います。


インドの「コロナ危機」は乗っ取られた話かもしれない

India’s “Covid Crisis” has been hijacked – The Mainstream Media are lying to you
dailyexpose.co.uk 2021/04/25

中国の武漢でパンデミックが発生したとき、世界のメディアは一斉に不穏な現地の状況だとされていることを報じた。道路で突然倒れて死亡した男性、そして、まるで武漢がゾンビの国のようになったかのようなイメージ。しかし、そのような現実はなかった。

今、インドでその武漢の状況が再び再現され、世界中のメジャーメディアで報じられている。

英ガーディアンは、インドの状況について、「インドの悪化する Covid 危機が世界にとって悲惨な問題である理由」という記事を掲載し、以下のように書いた。

インドで展開されている破局的状況は、多くの人々に Covid-19パンデミックについて恐れられていることの最悪のシナリオのように見える。十分な病院のベッドを確保できない、検査、薬や酸素へのアクセスができない。14億人の国は感染症の下に沈んだ。

さて、インドの人口は 14億人であるという事実から始めよう。

SARS-CoV-2 の毎日の陽性検査の数を見ると、2021年4月24日にインドが 349,691件の陽性検査を記録したことがわかる。これは、インドの全人口のわずか 0.02%に相当する。

この 4月24日は、SARS-CoV-2 の陽性検査結果の数で(この時点までで)インドで過去最高の感染確認数の日でもあった。

英国の主流メディアによって報道される内容は、インド全土で酸素を必要とする患者たちが非常に多く、現在、酸素が圧倒的に不足しているというものだ。しかし、インドでは少なくとも過去 6か月間、酸素が不足し続けている。インド政府がそれに対して何もしていないだけだ。

インドのメディア「クォーツ・インディア」が発表した記事では、2020年10月以降、インド全土の 150の地区病院が近隣に酸素生成プラントが建設されるの待っていることを説明しているが、一切実現していない。

インドではずっと酸素不足が続いているというのが現実だ。

では、死亡事例についてはどうだろうか。最新のデータによると、2021年4月24日に 2,767人が死亡した日が、これまでのところインドで最も多い Covid-19による死亡事例数だった。

しかし、人口 14億人のインドで、それは人口の 0.0001%にすぎない。そして何より、そもそもインドでは他のすべての死因により「 1日あたり平均 2万5,270人が死亡している」のだ。

ここからやや興味深い話だが、コロナワクチンが展開される前、インド政府は、シラミや疥癬など、さまざまな種類の寄生虫の蔓延を治療するために使用される薬であるイベルメクチンでインド国民を治療していた。イベルメクチンは、試験では、Covid-19の治療に効果的であることが示されている。

実際、インド政府は、2020年8月下旬にイベルメクチンの使用を開始し、Covid-19に起因する毎日の死亡数を減らすことに大きな成功を収めていた。しかし、理由は不可解だが、インド政府は今年 1月に、イベルメクチンからコロナワクチンに方針を切り替えた。

インド全土でワクチンが実際に展開されたのは、2月末からだった。

以下はその後を含めた死者数のグラフだ。
それまで、フラットだった死者数が、突如、指数関数的に増加し始めた。

もちろん、相関関係は必ずしも因果関係に等しいとは限らないが、これと同じパターンが他の多くの国で発生しているのを見ると、これは単なる偶然ではないことを疑問視し始めなければならない。

(※ 訳者注 / ここから各国の事例をグラフで説明しているのですが、先ほどリンクいたしました地球の記録の記事のグラフをご参照いただければと思います。)

これらは同じパターンが発生したほんの一握りの国であり、英国もその 1つだが、同じパターン(ワクチン接種拡大と共に死者数が増えること)を示した国のリストは無限といっていい。

インドでの Covid による死亡の増加は、実際には実験的コロナワクチンによる死亡である可能性があるのだろうか。それはもちろん確かではなく、単なる偶然の 1つかもしれないが、そうだとすれば、これは偶然がもたらした地獄だ。


 

ここまでです。

ここでいう「偶然がもたらした地獄」というのを、日本にしても、他の国にしても経験しなければいいなとは思います。

というのも、何度も書きますが、可能性があるとしか言えないものではあれ、免疫の喪失と抗体依存性増強がもたらす「本当の社会危機」は、数カ月後、数年後、その先に顕在化すると予測されているのですから。

先ほど書きました「覚悟」は、様々な意味があるとは思いますが、少なくとも、すでに「元の生活に戻る機会」は失われました。

その後の生活にもたらされるかもしれない不便や不均衡を乗り越えて生きていけるかどうかというのが、これからの人生のポイントになりそうです。

 

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