2025年7月12日 米アラバマ州に出現した光景

Concerned Citizen
なぜ私たちは「神っぽいイメージ」にとらわれるのか?
冒頭の写真は、7月12日にアメリカのアラバマ州で撮影されたもので、以下がその動画です。極端な雷雨が収まった後に現れたということで、水蒸気と太陽の光による光学現象だと思われます。
“Oh Blessed Jesus look at that”
Filmed over Alabama this week after extreme Thunder Storms had subsided. pic.twitter.com/7pdkILwiFN
— Concerned Citizen (@BGatesIsaPyscho) July 18, 2025
これは、Grok によっても「 AI 合成ではない」と確認されています。
こういう「雲や大気現象が、(人によっては)イエス・キリストの姿のように見える」という現象は、過去にもたくさんありました。
こんな話題を唐突に書きましたのは、最近のメルマガで、以前、『あの世についての書』というのを連載していたことがありましたが、その著者であるボー・イン・ラーというドイツの精神的指導者とされる人の別の書籍である『神への道』というものの内容の一部をメルマガで取り上げたことがあり、その内容を思い出したからです。
ボー・イン・ラーは、私には「何だかネチネチといろんなことを言う上司みたいな人」という感じもしないではなく、メルマガでは、ネチネチ課長と呼ばせていただいていますが、ネチネチ課長は、『神への道』の冒頭で、
「人間の多くが個々の中で思い描いている『神』という姿は幻影であり、欺瞞である」
と述べていまして、そのことを思い出したのですね。
ネチネチ課長は、
「あなた自身が啓示なのだ」
とも述べていましたが、まあ、その内容はわかりづらいものですが、一般の世の中で神とか神様とか言われている「イメージ」も、あるいは「実態」も、それは偶像に過ぎず、それを信じている人たちは、偶像崇拝者に過ぎないと述べています。
私はこういう意見に賛成するでもなく、あるいは、反対する論拠のほうもないですので、何の感想も持ちません。
ともかく、そんなことから、先ほどのアラバマ州の「イエスのような」大気現象を思い出した次第ですが、過去にご紹介した同様の現象を少し振り返ってみます。こういうわりとどうでもいいようなことを記録し続けていたのが本来の In Deep でしたので、いくらでもこういう記録は手元にあります。
過去のイエス・キリストっぽいイメージ
羅列とはなりますが、以下のようなものがありました。
2016年3月27日(イースター)にアリゾナ州の噴水に現れた、高さ170メートルのシルエット

indeep.jp
フェニックスに近いファウンテン・ヒルズというところにある噴水での光景でした。
2019年5月12日 アルゼンチン・フフイ州

indeep.jp
アルゼンチンの複数の報道メディアが当時伝えていました。
2017年4月23日 ベネズエラで行われたミサでの上空に出現した雲

indeep.jp
2017年4月22日 コロンビア・マニサレスに出現した光

earthreview.net
2019年3月4日 イタリアのアグローポリにて

indeep.jp
2016年9月11日 米ニューヨーク 9-11追悼式典のライトの先に

indeep.jp
他にもいろいろと記録してきましたが、こういうようなものがあり、そして、目撃・撮影された国や地域は、すべて、基本的にキリスト教の人たちが多い場所でした。
どれもこれも、光学現象、大気現象で説明できるものですけれど、
「そこに意味を見出す」
というところが、私たちが人間だからであり、しかし一方では、ある意味、ネチネチ課長の言う、
「それは幻影であり欺瞞である」
ということになるのかもしれないですが、「なぜ、人はそのようなイメージを見るのか」ということについて、さらにおもしろいものもあります。
そこに偶然見えたのか、光景の中に偶然作られたのか
以下の写真は、2025年4月に、英デイリーメール紙に掲載されていた写真です。別にどうということのない街角の女の子たちの写真です。
2025年4月4日のデイリーメールより

dailymail.co.uk
デイリーメールは、「これは、顔パレイドリアと呼ばれ、脳の顔認識システムが起こす間違いだ」としながら、
「さて、あなたは、これらの写真の中にイエスを見つけられますか?」
と書かれてあります。
それが見えますでしょうか?
デイリーメールには「目を細めてみてほしい」とあり、そうしましたところ、私は「あっ」と言ってしまいました。
これは、この写真を縮小して、モノクロにするとわかりやすいです。以下のような構図がここにあるのです。
あと、以下です。複数のキリンが戯れている画像です。もしかすると、合成された画像かもしれないですが、由来はともかく、これはさきほどの写真と同じ質問が適用されるものです。見えますでしょうか?
これも、目を細めて見るか、あるいは、以下のように画像を縮小するとわかりやすいかと思います。
先ほどのデイリーメールが言っていた「顔パレイドリア」というのは、「雲や壁や他のいろいろなものが、顔のように見える」という現象で、まあ、よくありますよね。人間の場合、目みたないものと鼻みたいなものと口みたいなものが適度に配置されているだけで「顔」と認識する傾向があります。そのことを言います。
顔パレイドリアとは異なりますが、以前驚いた画像としては、以下があります。どこかの戦場の光景です。これも合成された写真の可能性はありますが、由来はどうでもいいです。
何が見えますか?
これは目を細めてもわかりにくいかもしれないですが、縮小すると以下のようになります。
これでも、ちょっとわかりにくいかもしれないですが、これは、2001年9月11日に米同時多発テロが起きたことを側近から知らせられるジョージ・ブッシュ大統領の様子が収められた構図と同じなのです。
2001年9月11日の同時多発テロ発生後の報道より

lowyinstitute.org
錯覚というのか、私たちはいろいろなものに、いろいろな光景が含まれていることをふだんは何となく見逃していますが、この世には、こういうことがたくさんありそうです。
この世には、こういう錯覚(かもしれない)ようなことがたくさんあり、そして、その中には、イエス・キリストのような姿をそこに見る、あるいは感じる人たちがたくさんいると。
それが幻影であろうと錯覚であろうと何であろうと、見えているものは仕方ないという現実はありますが、しかし、宗教的なことについては、あまりにもその光景に心を奪われると、さらなる幻影と欺瞞の世界に入っていってしまう可能性もあるのかもしれないなあと思います。
「そこに神の姿を見る」という行為は、それは「偶像」を意味するわけであり、そして、キリスト教やイスラム教をはじめとして、古代の宗教は、多くが「偶像崇拝を禁じて」います(聖書なら、出エジプト記 20章の 4〜7節など)。
キリスト教では、神を可視化することをどんな形でも禁じているために、神の姿を(心の中で)イメージすることも本来は禁じられています。
ですので、どれだけ真摯なクリスチャンでも、自然現象に神の姿を見出すことは、すでに、聖書の教えに背いているとも考えられます。
言い方は神でも何でもいいですが、そこには姿も形もなく、場合によっては実体もないかもしれないですが、それが本当のところなのかなとも思います。
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