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mRNAワクチンを接種した子どもたちは「1年後」に「IgG4抗体レベルが増加していた」ことがドイツの研究で見出される

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子どもたちのIgG4抗体も増加していた。しかも接種1年後に

IgG4 抗体というものについて、以前たまにふれることがありました。

基本的に難しい概念ではありますが、ともかく、

「この IgG4 抗体レベルが上昇することは身体に良くない」

というようものだと考えればいいのだと思います。

普通の場合、この IgG4 というもののレベルは上昇しないのです。

医学には「 IgG4 関連疾患」というものもあります。

「IgG4関連疾患」とはどのような病気ですか

血中IgG4高値に加え、リンパ球とIgG4陽性形質細胞の著しい浸潤 と著明な線維化により、同時性あるいは異時性に全身諸臓器に腫大や結節・肥厚性病変などを認める原因不明の疾患です。

罹患臓器としては膵臓、涙腺・唾液腺、胆管、腎臓、肺、後腹膜、動脈、中枢神経系、甲状腺、肝臓、消化管、前立腺、リンパ節、皮膚、乳腺など多臓器にわたり、病変は複数臓器に及ぶことが多いですが、単一臓器病変の場合もあります。

難病情報センター

この IgG4 というものが誘導され、そのレベルが上昇すると、こういうような疾患などと関係する可能性もある、というものです。もちろん、必ずしも病気になるわけではないにしても、何らかの影響はあり得るものかもしれません。

厄介なこととしては、

「 IgG4 は一度誘導されると、消えることはない」

ということです。

一生なのかどうかはわからないですが、長く何らかの問題がつきまとう可能性があるということです。それについては、2023年12月のこちらの記事の後半などでふれています。

この記事では、この IgG4 抗体のレベルが、

「コロナワクチンの 3回目の接種から大幅に上昇する」

ことについてふれています。

mRNAコロナワクチンの複数回接種で、この IgG4 が誘導されてしまうのです。元論文は、ネイチャーにあります。

以下はネイチャー誌にあるグラフで、「黄色」が IgG4 です。どちらの場合も、50%近く IgG4 が増加していることがわかります。


nature

これについて、昨年、日本のお医者様がブログでわかりやすく取り上げてくれていました。

お医者様のブログより

・コロナ感染だけではIgG4抗体は3%しか出現しない。

・コロナ感染後にmRNAワクチン接種をすると IgG4 が 9%出現する。

・コロナ感染前にmRNAワクチン接種を 3回打つと 50%近く IgG4 抗体が増加する。

mRNAワクチン接種を繰り返すと免疫抑制する抗体(IgG4)が著明に増加することを示した論文です。

yuki-clinic.jp

ここに、

「 mRNAワクチン接種を 3回打つと 50%近く IgG4抗体が増加する」

とありますように、3回目接種から急速に IgG4 抗体が増加してしまうのです。

なお、「コロナ感染だけでは IgG4 抗体は 3%しか出現しない」ともありまして、つまり、「コロナの自然感染でもごく少数では、IgG4 が誘導されてしまう」ということも示されていますが、ワクチンとの比較になる数字ではないです。

 

ともかく、複数回のワクチン接種をした方々の場合、その人たちの中に、かなり高い割合で IgG4 が誘導されてしまっている可能性があるという現実を昨年知りました。

さて、ここまでは、以前そういうことがわかったということですが、最近、ドイツの研究で、

「 mRNA コロナワクチンを 2回接種した子どもの IgG4 抗体が、1年後に上昇していた」

ことを見出した論文が発表されていました。

子どもたちの年齢は 5歳から 11歳までです。その子たちの IgG4 抗体が「接種 1年後に増加していた」のでした。

論文は、こちらにあります。

このようなことが、複数回接種に該当する子どもたちの今後にどのような影響を与えるのかは今はわかりませんが、あまり希望的な観測を持つことは難しいのかもしれません。

しかし、研究対象人数が少ないですので(14人)、いろいろな例外はあるのかとも思います。

アメリカのメディアであるディフェンダー誌が、この論文について解説していましたので、ご紹介したいと思います。




 


mRNA COVIDワクチンを接種した子どもたちは1年後に免疫システムが変化していた

Kids Who Received mRNA COVID Vaccines Had Altered Immune Systems a Year Later
Defender 2024/08/19

ファイザー社の mRNA COVID-19 ワクチンを 2回接種した 5~ 11歳の子どもたちは、ワクチン接種から 1年後に免疫系反応の変化を示唆するある種の抗体のレベルが上昇していたことが、新たな査読付き研究で明らかになった。

ドイツのハンブルク・エッペンドルフ大学医療センター感染研究・ワクチン開発研究所のロビン・コッベ博士が率いるドイツの研究チームは、子どもたちがファイザー社ワクチンの 1回目の接種を受けた当日、接種から 1か月後、そして 2回目の接種から 1年後に、14人の健康な子どもたちの血液サンプルを調べた。

その結果、2回目の接種から 1年後、子どもたちの血液中の IgG4 抗体の値が上昇していることが分かり、免疫システムが免疫反応の種類を変えたことが示唆された。

IgG4 は、血液中の形質細胞によって生成される免疫グロブリン(抗体)の 4つのサブクラスのうちの 1つだ。

これまでの研究で、成人では mRNA による COVID-19 ワクチン接種を繰り返した後に IgG4 の値が上昇することが分かっていたが、コッベ氏と共著者たちは、今回の調査が子どもにも同様の現象が起こることを示した初めての研究だと述べた。

研究者たちは、7月30日に小児感染症誌(The Pediatric Infectious Disease Journal)に掲載された報告書の中で、「 IgG4 反応は健康と病気、特に mRNA ワクチン接種の文脈において、より注目されるべきだ」と書いている。

「 IgG4 産生を引き起こす異常なメカニズムを理解することは極めて重要だ」と研究者たちは付け加えた。そして、「なぜなら、現在、より多くの mRNA ワクチンが開発中であり、近いうちに世界市場に登場する可能性があるからだ」と述べた。

 

IgG4の上昇はIgG4関連疾患を示唆する

チルドレンズ・ヘルス・ディフェンス(CHD)の最高科学責任者であるブライアン・フッカー博士は、ディフェンダー紙に対し、IgG4 値の上昇は IgG4 関連疾患(通常は膵臓、腎臓、唾液腺が関与するが、他の臓器が関与する可能性のある多臓器線維性炎症性疾患)の兆候である可能性があるため、この研究結果は非常に憂慮すべきものだと語った。

「この病気の患者の 70~ 80%は IgG4 が上昇しています」とフッカー氏は言う。「 IgG4 関連疾患は治療可能ですが、根底にある自己免疫疾患は慢性であることが多く、生涯にわたる治療が必要になります

フッカー氏は、この病気は COVID-19 ワクチンの分子模倣により自己免疫起源である可能性があると述べた。「これはまた、免疫システムの過剰が原因となって肉芽腫を引き起こす炎症性疾患である全身性サルコイドーシス(原因不明の多臓器疾患)にも類似しています」

(※ ここに出てくる「分子模倣」というのは、こちらの記事でふれています)

クリーブランド・クリニックによれば、肉芽腫とは「細菌や異物、あるいは身体の他の部分から有害だと判断されたものを『隔離』する白血球の塊」だ。肉芽腫は肺に最も多く形成されるが、肝臓、腎臓、皮膚、あるいは身体の他の部位にも形成されることがある。

ディフェンダー紙が以前報じたように、mRNA COVID-19 ワクチンが免疫システムの機能をこのように変化させる傾向は、バイラム・ブライドル博士とハーベイ・リッシュ博士の新著「Toxic Shot:COVID「ワクチン」の危険性に立ち向かう」で議論されている。

本書でワクチンの「免疫学的害」に関する章を執筆したウイルス免疫学者のブライドル氏は、ドイツの研究に関するディフェンダー紙のコメント要請には応じなかった。

しかし、イェール大学公衆衛生大学院の疫学名誉教授であるリッシュ氏は、以前のインタビューでディフェンダー紙に次のように語っている。

「ワクチンを 3~ 4回接種すると、免疫系の抗体反応が中和反応である IgG1 (免疫グロブリン1型)または 2反応から寛容反応である IgG4 反応に移行します」

ここで言う「寛容」とは、免疫システムが特定の病原体、例えば食物や季節性アレルギーに関連するものに対する過剰反応を抑えることを指す。免疫システムの監視が弱まると、感染症やガンなどの健康問題に対してより脆弱になる可能性がある。

 

IgG4反応は身体のガンと闘う能力を低下させる可能性がある

免疫システムが IgG4 抗体によって支配されると、身体のガンと戦う能力が低下する可能性がある

4月24日にネイチャー誌に掲載されたレビュー記事の著者たちは次のように説明している。

IgG4 は、腫瘍抗原への結合に関して他の抗体(サブ)クラスと競合し、その抗炎症特性により抗腫瘍免疫応答の誘導を阻害する。

…免疫反応がない場合、腫瘍細胞の増殖と転移能力が高まり、病気の進行と生存率の低下につながる。IgG4 へのクラススイッチによる免疫回避は、黒色腫、胆管癌、大腸癌、膵臓癌、神経膠芽腫の患者で観察されている。

2022年の研究では、IgG4 関連疾患の患者は一般集団と比較して、ガン、特に膵臓ガンとリンパ腫のリスクが高いことが判明している。

 

米国立アレルギー感染症研究所の資金提供を受けた研究者が、mRNAコロナワクチン接種によるIgG4の増加を認める

ハーバード大学医学大学院の医学・健康科学技術教授であるシブ・ピライ博士は、2023年2月7日にサイエンス誌に掲載された論説の中で、mRNA COVID-19ワクチンによる IgG4 抗体レベルの上昇が免疫系に悪影響を及ぼす可能性があるという疑問を提起した。

ピライ氏は、マサチューセッツ総合病院の自己免疫研究センターのプログラムディレクターも務めており、このセンターは国立アレルギー感染症研究所(NIAID)の資金提供を受けている。今年、国立アレルギー感染症研究所は同氏が主導する IgG4 関連疾患の研究に 65万ドル(約 9500万円)以上を支払った。

ピライ氏は、mRNA COVID-19ワクチンが IgG4 レベルの上昇を引き起こす可能性があることを認めたが、「 IgG4 レベルの上昇による悪影響があれば、それを正確に解明するのは難しいだろう」と述べた。

ピライ氏は、「数多くの大規模研究」により、mRNA COVID-19 ワクチンの繰り返しの接種が、人々を重度の COVID-19 の症状や入院から守ったことが示されていると強調したが、同氏がこの声明で挙げた引用番号には、いかなる研究やレビューも詳細には記載されていなかった。

最近の研究では、mRNA ワクチンの繰り返し接種と IgG4 レベルの上昇が関連づけられているが、「それでもなお」、mRNAワクチンの(定期的な)追加接種を 1年に 1回まで広げることの有効性に関する臨床研究を行う必要があるとピライ氏は述べた。

ピライ氏は、プライミング効果(免疫のない個体に対して免疫を誘導する能力)のために最初のワクチン投与で mRNA 抗原のみを使用するという選択肢もあると付け加えた。

ディフェンダー紙は、子どもたちの IgG4 抗体が 1年後に上昇していることを見出したドイツのロビン・コッベ博士に研究結果についてのコメントを求めたが、締め切りまでに返答はなかった。

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