北緯33度線の因縁を思い出す
昨年、ガザにイスラエルが侵攻した頃の記事を読み直していましたら、以下のようなタイトルのものがありました。
(記事)北緯33度線から始まった50年ぶりの大戦争が放つ最終戦争の気配
In Deep 2023年10月8日
「ああ、そうか…これって北緯 33度から始まった戦争だったか」と思い出しますが、ハマスがイスラエル領土内に(なぜかイスラエル側はまったく無防備の中で)侵入した 2023年10月7日は、
「第四次中東戦争から、ちょうど 50年目」
だったのですね。
正確には、50年と 1日目でした。
第四次中東戦争は、ヨム・キプール戦争(イスラエル側の呼称)とも呼ばれます。ヨム・キプールというのは、ユダヤ教の「贖罪の日」というイスラエルの祭日です。今年の贖罪の日は、10月12日です。
それはともかく、前回の記事で、イスラエルの「レバノンへの攻撃」について書かせていただきましたが、レバノンもまた、北緯 33度線上にある領域であり、たとえば、ベイルートは以下のようになっています。
レバノンの首都ベイルートの位置
indeep.jp
北緯 33度線は、シリアやイラクやイランなども通っていますが、「イスラエル側」から見れば、レバノンは、最も近い「敵対し続ける33度線上の相手」でもあります。
そこに対しての戦争が、今年のヨム・キプールを目前とした、この 9月の終わりに始まったというのは印象的です。
なお、この「北緯 33度線」というものの概念を初めて知ったのは、今から 12年前にロシアのメディアであるプラウダで知りました。
本当にそういう概念が正しいのかどうかはわからないですけれど、記事は「イルミナティ」などという言葉も出てくるものでした。
かなり以前のものですので、編集して再掲したいと思います。
神秘主義と、北緯33度上の呪われた災い
The mysticism and curse of 33rd parallel
Pravda 2012/08/27
これは一般に知られているとは言い難いことかもしれないが、確かに北緯 33度は、現代の社会の中で非常に大きな役割を演じている。
たとえば、そこにある地としては、ケネディ大統領暗殺の地ダラス(米国)だったり、「アラブの春」と呼ばれる状況が始まったトリポリ(リビア)だったり、また、バクダッド(イラク)、そして、ダマスカス(シリア)、カシミール(インド)、チベット、長崎(日本)が含まれる。これらはすべて北緯 33度上にある。
これらは超自然的な力が 33という数字に重要性を与えている偶然の一致なのだろうか。そこで、世界地図を見てみてほしい。
そして、パイク将軍(南北戦争時の南部連合の将軍)とグリーンノート(現在のドル紙幣)の国、つまり、アメリカから世界に向かって 33度線の重要性を確認してみてほしい。
アメリカはダラスから始まるが、世界地図で他の国の 33度線の上を見ていくと、リビアのトリポリが見つかる。この都市は「アラブの春」で知られる。
そして、 33度線上にはイラクのバクダッドがある。古くはアラビア夜話のシャハラザードで知られた国だったが、その後、この国は大量破壊兵器のストーリーで知られることになった。
さらに中東では、最貧国のひとつであるシリアのダマスカスを見つけることができる。ダマスカスは、予言者イザヤによって破壊が語られた場所だ。今、このシリアで「問題」が起きていることはご存じかと思われる。
この「フリーメーソン的な旅」を続けると、アフガニスタンとインドのカシミール地方に行き着く。どちらの地も局地的な戦争と紛争で知られている。さらにその先にはチベットがあり、日本の長崎へと至る。
知人のアメリカ人によると、北米大陸上の 33度線にアリゾナ州フェニックスがあることも重要なのだという。その人物によれば、フェニックスはレバノンや古代のフェニキア人と繋がっているという。
この「 33」の数字の意味は、フリーメーソンの階級の中で最も高い階層を示す。
これは 11と 22を足したものであり、そして、宇宙とスピリチュアルの王が満たされている「ダンテの神曲」の数でもある。
これらのすべては歴史の中の新しい世界秩序(New World Order)のキーナンバーだ。
アメリカの歴史の中でも非常に「神々しい大統領」として知られるジョージ・H・ブッシュが、石油メジャーと、そしてヨーロッパの社会党(フリーメーソンの上位階級にいたフランスのミッテラン元大統領が含まれる)と協力するという意向を示した後、西側の勢力は、戦争、戦争、また戦争という状態へ突入していったのだ。
それは、人権と民主主義という大きな大義名分の名のもとで、カダフィの処刑や、シリアの破壊、そしてバグダッドの占領も含まれる。さらには、イランも将来的に破壊される可能性もある。
ある人は「それは地獄の水(石油)を思い出す」と言う。
イルミナティの歴史
たとえば、フランス革命は、非常に特定の政治と財政の意図と関係していた。
ここで、19世紀の偉大なフランスの作家アレクサンドル・デュマの言葉をきいてみよう。デュマは、他のどんな歴史家よりもフランス革命についてよく理解していた。
1848年の小説『ジョゼフ・バルサモ (Joseph Balsamo)』にデュマは以下の文章を書いている。
旧社会を破壊するためには 20年の歳月が必要だ。そして、新しい世界を作るためにも 20年の歳月が必要だ。それは永遠の 20秒でもある。それでも、人々は『それでは長すぎる』と言う。
デュマは、『ジョゼフ・バルサモ』で、フリーメーソンによる「人類を精算したいという欲求」を完全に解説したのだった。そして、それはブッシュ大統領が実際にその「精算」を始める 200年前に書かれたものだった。
小説は以下のように続く。
国家の群れは巨大なひとつの軍隊を作り出す。
その軍隊は、異なる時間に異なる地、異なる状況で生まれるが、しかし、その軍隊が作られた目的のために、同じ場所に到着しなければならない。
彼らは、途中休止をしそうに見えても、実は絶え間なく進み続ける。彼らが撤退する時にも、その理由は敗退ではなく、他の理由のために撤退する。彼らは、立ちふさがる困難を打破するために、集合して強さを集結させる。
こんな啓蒙思想を持つのは誰なのか?
最後に、北緯 33度には以下の事実がある。
第二次大戦で原爆が落とされた日本の長崎もまた北緯 33度線上にあるが、その長崎に落とした原爆を設計し、製造した米国のニューメキシコ州にあるロスアラモス国立研究所が核実験を行っていた砂漠の実験場も、同じ北緯 33度線上にあるのだ。
この原爆は「北緯 33度線上を米国から日本へと運ばれた」のだった。
その時の米国の大統領はトルーマンだった。
最後に、デュマの小説から、その小説の登場人物の以下の台詞を抜粋して本稿を終える。
私が覚醒した時、まだイルミナティだったのだが、その時、私は私自身が人類を超越した存在であることに気づいた。私は人類よりもむしろ神に近い存在だと気づいたのだ。
ここまでです。
最初に掲載した 12年前の記事は以下ですが、この記事では、「実際にGoogleアース上で北緯 33度線の場所を巡る」ということをしたこともあり、大変に長い記事となってしまっていますので、このプラウダの記事だけを再掲しました。
(記事)フリーメイソンと高知に導かれて Google Earth 上で北緯 33度の旅をする
In Deep 2012年08月29日
そして、この記事に出てきたさまざまな国と並んで、現在は、やはり北緯 33度線上にある「レバノン」が世界的な注目を浴びているわけです。
イルミナティだ、フリーメーソンだという話を別にしても、現実に現在、33度線上での熾烈な戦争が始まっています。レバノン側では、すでに 560人などの死者が出ているような戦争です。
ちなみに、レバノンの人口は 550万人に過ぎず、そこでの 2日間の死者が 500人を超えているというのは、かなりの打撃だと思われます。
フェニックス神の聖地であるレバノン
また、レバノンというのは、フェニキアという、古代の地中海東岸に位置した歴史的な地域名の中心地でもあります。このフェニキアの神がフェニックスであります(アメリカにも同名の都市があります)。
そういう意味では、世界中に北緯 33度線の地域はあるにしても、レバノンは「北緯 33度線上で最も象徴的な場所」ともいえます。
2020年8月の「北緯33度から放たれた終末がまたひとつ」という記事では以下のように書いていました。
2020年8月5日の In Deep より
…フェニックスは、5000年以上前とされる時代に、フェニキア人が北緯 33度線上をを中心に設立した「フェニキア」という古代都市群に由来されるものですが、今回爆発が起きたレバノンには、フェニックス神という神様の聖地があり、つまり、
「レバノンはフェニキアの中心地のひとつ」
なのです。
レバノン特にベイルートは「北緯 33度上の街の最も象徴的な場所」なのです。
そして、あくまでオカルト上の概念ですが、このレバノン(フェニックス)にこれまでにないような異変が起き続けた時、世界は「次の段階に進む」のではないかと個人的に考えています。
現在の紛争がそんなようなこと、すなわち終末的なことにつながるのかどうかはわかりようがないですが、北緯 33度線で最も重要な象徴的存在であるレバノンは、戦闘状況において終末的な戦争となるかもしれない瀬戸際にあります。
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