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3月22日にメルマガ悪魔に乾杯を発行させていただきました。

2017年からの世界 人類の未来 軍事的カオス

ムルマンスクのムンク :「オーロラの叫び」的光の周囲はすでに軍事最前線。北欧スカンジナビア三国はすべて徴兵制が復活し、次第に地図は「真っ赤」に

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3月5日の夜、ロシアのムルマンスクという場所で、ロシア人のアレクサンダー・ステパネンコさんという写真家の方が下のオーロラの写真を撮影しました。

2017年3月5日 ロシア・ムルマンスクの夜

Alexander Stepanenko

これを見た瞬間、

「叫びだ叫びだ、ムンクの叫びだ」

と私はつぶやきました。

そして、そのままお酒を飲んで風呂に入った後に眠ってしまいました(何の展開だよ)。

そんなわけで、昨日は記事を更新できなかったのですが、早く眠ってしまったために、早朝3時頃に目が覚めてしまいました。

その時に、先ほどのムルマンスクのオーロラのことが気になりまして、撮影された場所を調べたりしているうちに、ふと、「今、お酒を飲んだら、また眠くなるだろうか」という疑問が湧いてきまして、ためしに飲んでみましたら、やはり眠くなって、ふたたび眠ってしまいました(だから何の展開だよ)。

そんなわけで、やっと先ほど本格的に目覚めまして、ムルマンスクのオーロラの周辺のことを調べていましたら、

「ああ、ご時世だ、ご時世だ」

と、聖書「ヨハネの黙示録」8章13節にある「ああ、わざわいだ、わざわいだ、地に住む人々は、わざわいだ」というような感じで私は再び呟いたりしたのでありました。

今度は眠らずにきちんと調べてみました。

なお、ムンクの叫びは何種類も作品があるらしいですが、たとえば、代表的なのはこちらです。

「叫び」(部分) 1893年

・オスロ国立美術館
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ムルマンスクの叫びが示したロシアとヨーロッパの現在

なお、ムンクの叫び自体は、2015年1月1日に著作権が消滅していまして、現在は、パブリックドメイン(知的財産権が発生していない状態)の作品ですので、こんなことをしても、特別に怒られることはありません。

「叫び」 ムルマンスク・バージョン

 

こういう作品のひとつとして懐かしいところでは、2012年のスペインに登場し、一世を風靡した「新しいイエス・キリスト像」も、新しいムンクの叫びとしてインターネット上に登場したことが思い出されます。

「叫び」 修復バージョン(2012年)

Daily Mail

これに関しては、このニュースそのものをお忘れになられている方もいらっしゃるかと思いますが、

2012年にスペインで生まれた「新しいキリスト像」の価値観が瞬く間に世界を席巻
 2012/08/27

という記事などでご紹介したことがあります。

新しいほうの『叫び』はともかくとして、このムルマンスクに現れた「オーロラ・ムンク」なんですが、そのムルマンスクの場所を地図で確かめていて、「なるほど叫びも現れるわなあ」と感心した次第です。

下が「オーロラの叫び」が撮影されたロシアのムルマンスクの場所と、オリジナルのムンクの舞台となったノルウェーのオスロ・フィヨルドという場所です。

ロシアのムルマンスクと「叫び」の生まれたノルウェーのオスロ・フィヨルド
・Google Map

このロシアのムルマンスクと、ノルウェーのオスロ・フィヨルドを結んだ地域で、このオーロラが出ている頃に起きたことをご存じでしょうか。

それは下のニュースです。

スウェーデン徴兵制復活 ロシアの脅威に対応 女性も対象

 AFP 2017/03/03

スウェーデン政府は2日、2010年に廃止していた徴兵制を復活させると発表した。

18歳の男女を対象に来年から兵役に就かせる。ロシアがバルト海周辺で活動を活発化させるなど、世界的な安全保障環境の変化に対応する。

ペーテル・フルトクビスト国防相はAFPに対し「ロシアがクリミアを併合した現状がある」と指摘。さらに「ロシアはわが国のごく近傍での演習を増やしている」と警戒感を示した。

スウェーデンは現代的な軍に必要な条件を満たせないとみて2010年に徴兵制を廃止。志願制に切り替えていた。

今年7月1日から、1999年以降に生まれた男女全員が徴兵対象となる。スウェーデンで徴兵制が女性にも適用されるのは初めて。兵役に就くのは来年1月1日からで期間は11か月。

このように、スウェーデンで今年から徴兵制度が「復活」するのです。

これにより、先ほどの地図で結ばれたライン上にある北欧のノルウェー、スウェーデン、フィンランドのすべてが徴兵制を復活させたことになります。以前、過去記事でふれたこともありますが、2016年までの時点の北欧で徴兵制を実施していないのはスウェーデンだけだったのです。

ちなみに、ヨーロッパ全体を見ますと、徴兵制を実施している国は以下のようになっています。

Military Service in Europe

今回のスウェーデン政府の決定により、北欧とロシアに隣接する国はすべて徴兵制が実施されることになります。

 

先ほどの AFP の報道に、スウェーデンの国防相が、

> 「ロシアはわが国のごく近傍での演習を増やしている」と警戒感を示した。

とありますけれど、現在の北欧の周辺の「ロシア軍の配備状況」は以下のようなことになっています。「赤い爆発マーク」があるところは、ロシアの超長距離地対空ミサイルシステム S-400(コードネーム:SA-21 グラウラー)が配備されている場所です。

地対空ミサイルシステムS-400tが配備されている場所

Sweden reintroduces conscription amid conflict fears

こういうように、ロシアとヨーロッパの国境近くは、ミサイル防衛システムが完全な形に配備されているようです。

その他の地図上のマークは、下のようになっています。

何かがあれば、もうあっという間に「ガーッ」と進むことができるような状況になっているようなのですね。

 

こういうロシア軍の配置状況を見ていますと、あくまで「娯楽」としての話ですが、以前、

アロイス・アールメイヤによる「第三次世界大戦の予言」の壮絶な描写
 2013/04/10

という記事でご紹介しましたドイツ人男性の予言の描写がふと浮かんできます。

たとえば、下のような描写です。

アロイス・アールメイヤの予言より

巨大な軍隊が東からベオグラードに入ってくる。そして、イタリアに向かって進軍する。事前通達なしに、ドナウからドイツのライン川まで一気に進む。

これらのことはまったく予想されていなかったことなので、人々はパニックを起こして避難する。多くの人々が家にいる時間で、みんなが車で逃げようとして、道路は渋滞する。また、一般の道路も高速道路も戦車が通過していく。結局、逃げようとした人々もほとんど戻るしかなくなる。

私はロシア軍が迫ってくるのを見た。彼らはどこにも止まらず進軍する。昼夜を通して進行し、ルール地方に到達する。

 

まあ、こういうような予言とかそういうものは、あくまで娯楽でしかないですが、そういう娯楽話を「現実化できる」という状況をロシアが用意しているのは確かなようです。

こういうような状況の中で、スウェーデンで徴兵制が復活することになり、しかも、スウェーデンでは女性も徴兵するということで、おそらく女性も徴兵する国として3番目(他にはノルウェーとイスラエル)となるはずです。2013年6月の AFP の記事「ノルウェーが徴兵を女性にも拡大、欧州で唯一」という記事では、ノルウェーがヨーロッパで初めての女性も徴兵する国となったことが伝えられています。

 

そんなわけで、ロシアで撮影されたオーロラ・・・・・それはもう本当に単なるオーロラでしかないのですが、そこから果てしなく妄想を広げてしまいました。

そういえば、このヨーロッパの地域のあたりの話として、最近、

その原因は製薬会社の汚染漏れかロシアの核実験か、それとも… : 「発生源がわからない」放射性物質ヨウ素131がヨーロッパ全土の大気を覆い尽くした
 2017/02/22

という記事で、「ヨーロッパ全域に漂った謎の放射性物質」のことをご紹介したことがありました。

「発生源不明」の放射線が既定値以上検出された国

IRSN

あるいは、最近、

誰かが「ネットを使った若者の大量殺りくの実験」をしているかもしれない : ロシアのSNS「青いクジラ」で、これまでに少なくとも130人の少年少女が合理的な理由がないままに自殺
 2017/03/02

などというようなことも報じられていて、ロシアからヨーロッパにかけては、いろいろと緊張感のある報道や話題が続く今年ですが、今後のヨーロッパは政治的なイベントも多いのだそうで、小さなカオスは続きそうです。

そしてまあ・・・これはオカルト的なことかもしれないですけれど、自然の中に起きる様々な現象の多くが、事前に、あるいはシンクロして、その様相を伝えてくれることと思われます。

少なくとも個人個人がそう思う分には特別な問題はないはずですので、これからは、いつも以上に「この世」を注意深く見て生きれば、いろいろなことを教わることができそうな気がします。





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Oka In Deep

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