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7月18日にメルマガ脳細胞が破壊され続けている数十億人の人類の今後を発行させていただきました。

人類の覚醒と真実 地球という場所の真実

「前世記憶」という子ども特有の意識はどこから来る?

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前世記憶

昨年、「死後、意識はどこに向かうのか」ということについて、ユホン・ドン医学博士が連載で書いていた記事をいくつか取り上げたことがありました。以下などです。

人間の「意識」は生きている間はどこをさまよい、そして「死後」はどこへ向かうのか
In Deep 2024年10月23日

脳がなくても意識は存在できる。あるいは、意識は物質と同様に不滅の法則に則っていると考える
In Deep 2024年10月27日

その連載の中で、翻訳し忘れていた記事があることに気づきまして、ご紹介したいと思います。

この回は、死後の意識ということよりも、ほぼ完全に、

「前世記憶と生まれ変わり」

の話です。

膨大な論文や事例から、「それは確実に存在する」というものになっています。

特に子どもの前世記憶についての研究です、

感慨深いなあ、と思いましたのは、最近まで、ドイツの精神的指導者のボー・イン・ラーという人の『あの世についての書』というものをご紹介させていただいていましたが、ボー・イン・ラーは、

「基本的に、輪廻転生を否定している」

のですね。

これは、この本に何度も出てくる概念ですが、たとえば、パート7 の第11部には以下のようにあります。

『あの世についての書』11部より

東洋の人々は、これらの出来事について見たものを誤って解釈したため、地球への誕生を通じて頻繁に「生まれ変わる」ことを信じるようになった。

しかし真実は、この再具体化、つまり肉体的・感覚的な知覚方法の自己催眠への退行は、意識的に意図的に自分の肉体を破壊する人間(※ 自死で亡くなった人)によってのみ可能であるということだ。

さらに、永遠の意志が肉体的・感覚的経験への衝動を満たすことができる前に死んだ子どもたちには可能だ。

そして第三に、この経験への衝動がいわば肥大化へと退化し、地上の肉体の死でさえも自己催眠状態を一時的に中断することしかできなかった人間には可能だ。

したがって、生まれ変わりの教義は、自殺や幼児期の死亡が地球上の人間の人生の通常の結末であるとは考えないと同様に、通常の出来事にはほとんど適用されないと考えられる。

indeep.jp

・幼くして亡くなった子ども
・自死で亡くなった方
・死後も自己催眠状態を中断できなかった人

以外には、転生はない、と述べています。

まあ、こういうものをご紹介した比較的すぐあとに、今度は、前世と生まれ変わりは存在する、というのは混乱しますが、結局、私にはよくわかりません。

ただ、今回ご紹介するユホン・ドン博士の記事は、科学的文献を軸としたもので、納得性はそれなりにあります。

かなり長い記事ですので、そろそろ始めたいと思います。

太字はこちらで施しています。




意識の川:時空を巡る探究

The River of Consciousness: An Exploration Through Time and Space
Yuhong Dong 2024/11/19

もし私たちの意識が死んでも消えないなら、それはどこへ行くのだろうか? 子どもたちの記憶は、このパズルの欠けているピースを提供してくれる。

2002年10月11日、ルイジアナ州ラファイエットで、ブルース・レイニンガー氏は、ハリケーン・リリの被害を受けた庭の片付けをしていた。

少し休憩しようと、4歳の息子ジェームズくんを膝に抱き寄せた。抱きしめながら、ブルースはジェームズくんに「君は本当にいい子だ」と声をかけた。

ジェームズくんは父親を見上げて答えた。「だからあなたを選んだんだ。あなたが良い親になるって分かっていたから」

これは単なる子どもの考えのように聞こえるかもしれないが、会話の残りの部分はブルース氏を困惑させた。

「どこで見つけたんだ?」とブルース氏が尋ねた。「ハワイの大きなピンクのホテルだよ」とジェームズくんは答えた。

「君が私たち (両親)を選んだとき、私たちは何をしていた?」とブルース氏は尋ねた。

「あなたたちは夜、ビーチで夕食を食べていたよ」とジェームズくんは淡々と言った。

ブルース氏と妻のアンドレアさんは驚いた。1997年5月下旬から 6月上旬にかけて、二人はホノルルにあるコーラルピンクのホテル、ロイヤル・ハワイアンで結婚 5周年を祝った。そして、夜はビーチでディナーを楽しんでいたからだ。


ハワイ、オアフ島ホノルルにある高級ホテル、ロイヤル・ハワイアン・ホテル。

この経験は個人的なものなので、ジェームズくんの前では一度も話したことがなかった。しかも、この旅行はアンドレアさんが妊娠する 4~ 5週間前に行われた。ジェームズくんがこのような個人的な詳細を知るはずはなかった。

これらの会話は、 ビゲロー・エアロスペース社が後援し、ロバート・ビゲロー氏が所有するビゲロー研究所に提出され、受賞した論文「意識は肉体の死後も生き残る」に記録された。

ジェームズくんの記憶は両親を選んだことで終わるわけではない。彼はこの世を去った後の記憶を持つ多くの子どもたちの一人だ。多くの研究が、意識が記憶を生から生へと運ぶことを示唆している。

 

第二次世界大戦のパイロット

ジェームズくんは生まれたときから飛行機に対して並々ならぬ興味を抱いていた。

彼は 2歳のとき、飛行機事故の悪夢を見るようになり、その中で自分は日本人に撃墜されたアメリカ人パイロットであると描写した。

ジェームズくんは、航空母艦の名前、同乗していた友人の名前、墜落場所と詳細な状況など、詳細な情報を提供した。その情報は、第二次世界大戦のパイロット、ジェームズ・マクレディ・ヒューストン・ジュニア氏の死の記録と一致するものだった。

さらに、ジェームズくんは両親も一般の人々も知らなかったであろう、歴史的に正確な詳細を具体的に知っていた。

2歳の時に、ヒューストン・ジュニア氏の飛行機が飛び立った艦名「 USS ナトマ・ベイ」と、同僚のパイロット、ジャック・ラーセン氏の名前を知っていたのだ。

ヒューストン・ジュニア氏の家族は、幼いジェームズくんが主張する過去の私生活に関する発言も裏付けた。例えば、ジェームズくんは、ヒューストン・ジュニア氏が妹に付けていたニックネームを知っていたが、そのニックネームは亡くなった兄のジェームズ・ヒューストン氏だけが使っていたものだった。

2016年の論文でこの事件を報告したバージニア大学の精神科医、ジム・タッカー博士は、以下のように結論付けた。

「一見すると、この関連性の最も明白な説明は、彼が現在の人生を送る前にジェームズ・ヒューストン・ジュニアとして人生を経験していたということだ。この事件の事実は、この説明が真剣に検討に値することを示している」

前世記憶(PLM)現象は、一部のアジアの宗教や哲学では、肉体の死後の意識の再生を指す輪廻転生と考えられている。

過去 1世紀にわたって、このテーマに興味を持つ科学者が増えてきた。

超常現象に関する主張の科学的調査委員会の創設メンバーで著名な科学者カール・セーガン氏は、著書『悪魔にとりつかれた世界』の中で以下のように述べている。

「ESP(超心理学)の分野には、真剣に研究する価値があると私が考える主張が 3つある」

その 3つ目は「幼い子どもが前世の詳細を報告することがあるが、調べてみると正確であり、生まれ変わり以外では知ることのできなかったものである」としている。

 

2,500件:「無視できないデータ」

前世の記憶についての議論は宗教を超えて科学の分野にまで広がっている。

バージニア大学精神神経科部長のイアン・スティーブンソン博士(1918年~2007年)は、生まれ変わりの研究の限界を押し広げた最初の医療専門家だった。

超常現象を研究するアメリカ心霊研究協会のコンテストで、スティーブンソン博士は前世の記憶を持つ 44人を分析することにした。彼のその論文は最優秀賞を受賞した。

彼は研究を進めるうちに、さまざまな国や情報源からの事例の類似性に驚き、さらに調査する必要があると感じた。

スティーブンソン博士は、その後 30年以上にわたり、前世の記憶という現象を体系的に研究した。彼は世界中で前世の記憶があると主張する 2,500人以上の子どもたちの事例を収集し、著書『輪廻と生物学』の中で詳細に記録した。

Medical Hypotheses 誌に掲載された彼の研究の一つは、856件の前世記憶症例を対象としており、そのうち 67%が解決済みと判定された。スティーブンソン氏の研究方法論によれば、「解決済み」症例とは、研究者が死因を特定し、その生死の詳細が子どもの記憶と完全に一致することを意味する。


バージニア大学のイアン・スティーブンソン氏が行った調査では、前世があると主張された 856件のうち 67%が特定された。

スティーブンソン氏の研究は、インド、スリランカ、トルコ、レバノン、タイ、ミャンマー、北米、南米、ヨーロッパの国々など、多様な地域に及んだ。

彼が研究対象を子どもに絞った理由は二つある。第一に、幼い子どもは検証可能な詳細な前世の記憶を捏造する可能性が低い。第二に、彼らは一般的に外部の情報源に触れる機会が限られているため、通常の手段で故人に関する詳細な知識を得ることは難しい

彼の記事では、彼のプロセスの各ステップの概要が説明されており、読者に彼の方法と結果を精査するよう促している。

スティーブンソン氏は、主流の医学会で約 60本の論文を発表した著名な科学者だった。

彼の研究手法は、前世記憶の症例研究における模範として広く尊敬されている。スティーブンソン氏の貢献により、彼は特に著名な学者に与えられる名誉である「教授長」の称号を得た。

レスター・S・キング博士は 1975年の JAMA 誌の論文で、スティーブンソン氏の研究について「彼は苦心して、感情に流されることなく、詳細な一連の症例を収集した」と述べている。

「懐疑論者を納得させることはできないかもしれないが、スティーブンソン氏は無視できない膨大なデータを記録に残したのだ」

スティーブンソン氏の長年の同僚であるエミリー・ケリー博士は、2007年の BMJ 誌の記事で、「スティーブンソン氏は、分別のある人間が生まれ変わりを信じるのに十分な証拠があると信じていた」と書いている

マハトマ・ガンジーの注目を集めた証拠の一例は、インドのシャンティ・デヴィの事例だ。

 

ガンジーを魅了した事件

シャンティ・デヴィは 1926年に生まれて以来、デリーで暮らしていた少女だった。3歳の時、彼女はルグディという名の女性だった過去の人生を思い出し始めた。当初、両親は彼女の鮮明な記憶を子どもじみた空想だと片付けていた。

シャンティ・デヴィさん

デヴィは成長するにつれ、162キロ離れたマトゥラーに住む元夫ケダル・ナス氏を訪ねることを強く望んだ。

好奇心を掻き立てられた家族は、ナス氏の居場所を突き止めて手紙を書き、ナス氏はついにデヴィのもとを訪ねた。デヴィは当時 、9歳の少女だったが、驚いたことに、9歳の少女が彼と他の親戚を正確に特定し、自分が知るはずのない彼らの生活の詳細を語った。

デヴィに関するメディア報道はマハトマ・ガンジーの注目を集めた。デヴィが 10歳の時、ガンジーは弁護士、ジャーナリスト、政治指導者、国会議員など 15名の著名なメンバーからなる「調査委員会」を設立し、これらの主張を調査した。

委員会は、デヴィがデリーを一度も離れたことがないことを確認した。その後、委員会はデヴィに同行してマトゥラーに行き、そこで彼女はナス氏の家と義父の家を正確に特定し、その間取りを説明した。

さらに、デヴィは部屋の隅に金を埋めたと主張した。目撃者がその場所を掘り返したところ、貴重品を保管するためのケースが見つかったが、中身は空だった。デヴィはそこに金を残したと主張し、最終的にナス氏は妻の死後にその金を見つけて持ち去ったことを認めた。

スティーブンソン氏は、彼女の主張のうち少なくとも 24件が確認されており、彼女の記憶が捏造ではないことを示す説得力のある証拠だと指摘した

最終的に、委員会は 1936年に 26ページに及ぶ報告書を発表し、デヴィはルグディの生まれ変わりであると結論付けた。この事件は、1937年12月12日発行のアメリカン・ウィークリー誌でも特集された。

 

不可能な知識

スティーブンソン氏によると、典型的な前世記憶を持つ子どもは、通常 2歳から 4歳の間に発症する。これらの子どもたちは、たとえそれが何千マイルも離れた場所で、12年以上前に起こった出来事であっても、前世の詳細を自発的に語る。これらの詳細は、しばしば 90%にも及ぶ正確さを誇る。

この生まれ変わりの兆候には、「その年齢の子どもたちが知るはずのないことを話す」ことが含まれると、35年間にわたりアメリカ人家族における前世回帰を調査してきた前世回帰セラピストのキャロル・ボウマン氏はエポックタイムズに語った。

ボウマン氏によると、これらの子どもたちは通常、心理社会的問題を抱えていない。彼らの過去は著名人や有名人ではなく、普通の家庭での生活であることが多いため、物語を捏造する動機が薄いのだ。

ボウマン氏は、メーガンという 3歳の少女について描写した

メーガンは、かつて男性(ジョンという名)だった頃の人生について語り、その男性(ジョン)の妻(メアリー)は「結核 (consumption / 古語)」(1800年代の結核の一般的な用語)で亡くなった。

また、メアリーが病気で子どもを産めなかったため、とても悲しかったとも語った。この少女は、どのようにして現在の幼い人生の中で、結核と不妊に関する医学的知識を学ぶことができたのだろうか。

前世を覚えている子どもは、未学習の能力を発揮することがよくある。デヴィは前世で暮らしていたマトゥラーの現地語を、一度も行ったことがなく、学んだこともなかったにもかかわらず、自然に話していた。

ボウマン氏は、4歳のアメリカ人少年トミーがズボンのボタンを上手に縫い付けたと報告した。母親がどこでその技術を習ったのか尋ねると、トミーは「船でよくやっていたよ」と答え、船乗りだった過去のことを語り始めた。

「彼らは非常に真剣な表現方法に変わり、非常に事実に基づいて、真剣に、自分たちの言っていることは真実であると断固として主張するのです」とボウマン氏は語った。

2021年に発表された体系的レビューでは、78件の観察研究を分析し、前世の記憶を持つ子どものうち 23%が未学習の能力を有していたことが明らかになった。

さらに驚くべきことに、 37%の子どもには前世の傷と一致するあざや欠陥があった。母斑 (皮膚病変)はよくあることだが、母斑がどのようにして過去の人生と現在の人生を結びつけるのだろうか?

 

母斑と欠陥 – 偶然?

スティーブンソン氏によると、前世の記憶を持つ 895人の子どもを対象とした研究では、35%に異常な母斑や先天性欠損があった。

スティーブンソン氏の研究によれば、死後報告書やその他の確認文書によって裏付けられた前世の症例では、傷と母斑の一致率が 88%と高いことが示されている。

例えば、あるケースでは、トルコ人の少年が右耳に奇形を抱えていた。少年は前世で頭蓋骨の右側を撃たれたことを覚えていた。スティーブンソン氏は病院の記録を精査し、前世を特定し、死因を確認した。

ボウマン氏は、母斑と行動に関する証拠も収集している。例えば、キャシーの最初の子ども(同じくジェームズと名付けられた)は、2歳の誕生日を迎えた直後に神経芽腫で悲劇的に亡くなった。ジェームズくんは左目、右耳、左足に障害があり、静脈注射の跡が首に残っていた。

ジェームズくんの死から 12年後、キャシーのもう一人の息子、チャドが生まれた。チャドくんはジェームズくんと驚くほど似た身体的特徴を示し始めた。チャドは左目を失い、右耳に問題を抱え、左足に障害を抱え、首にはジェームズと全く同じ場所に傷跡を残していた。

さらに、チャドくんはジェームズくんと同様に静かで神経質な性格だった。4歳になると、チョコレート色の家具のある家に住んでいて、特定のおもちゃで遊んでいると主張し始め、ジェームズくんの生活のあらゆる細部と完全に一致した。

死後報告書と医療記録により、前世での死因が現在の母斑と一致していることが確認されており、これは偶然の域を超えている。

 

浮上した説明

前世の記憶に関する他の説明としては、記憶の歪み、親の影響、文化的・社会的な条件付けなどが挙げられるが、これらの仮説には弱点がある。

2007年の研究では、前世の記憶は記憶の混乱、あるいは虚偽の記憶によって引き起こされる可能性が示唆された。

しかし、記憶の混乱だけでは、研究者によって十分に裏付けられた多くの事例で実証されている正確性と検証可能な詳細を説明できないのだ。

さらに、ある研究によると、母親が子どもの前世の記憶に対して抱く初期の態度は様々であることが示されている。

全体として、母親の 51%は前世の記憶に対して中立的または寛容であり、28%は前世の記憶を否定し、21%は前世の記憶を奨励していた。

母斑は母親の母性印象によるものだと考える人たちもいる。妊婦が亡くなった人の傷を意識することで、胎児の発育に影響が及び、傷に似た身体的特徴が現れる可能性があると彼らは主張している。

しかし、スティーブンソン氏の研究によると、子どもたちの母親は通常、子どもたちの前世の傷について知らなかった。また、この仮説では、母親の思考がどのように胎児の身体に変化をもたらすのか、またなぜ子どもたちがそのような記憶を持つのかを説明できなかった。

文化的または社会的条件付け仮説については、2021年の体系的レビューにより、前世記憶症例は文化的および宗教的な輪廻転生信仰を持つアジア諸国だけでなく、アメリカやヨーロッパでも報告されており、異文化現象を示唆していることが判明した。


前世記憶症例は世界各国で報告されており、異文化現象であることを示唆している。

前世記憶は偶然の出来事、つまり偶然に生まれたあざや欠陥で、その後、似たようなあざを持つ故人のことを知り、その類似性からその人との繋がりを感じる、と説明する人たちもいる。

しかし、確固たる証拠はなく、特に前世記憶の症例のほとんどが子どもであることを考えると、この説はありそうにない。

懐疑論者は往々にして、前世の兆候としてのあざや欠陥を単なる偶然として無視する。

しかし、記録された事実と記憶が一致する場合、単一の前世記憶を立証するには、どれだけの偶然の一致が必要だろうか? 関連性が詳細かつ検証可能であればあるほど、そのような主張を偶然として退けることは難しくなる。

エベン・アレクサンダー博士は、数十年にわたり脳を研究し、臨死体験も経験している著名な脳神経外科医だ。以前のインタビューで、彼はエポックタイムズにこう語っている。

「人間の意識は、偏見や思い込みによってかなり限定的なものになりがちです。物事を理解していると思い込んでいるにもかかわらず、すべての証拠に注意を払っていないからです」

 

前世回帰

人生の早い段階でトラウマ的な記憶を持つ人は、心身の健康に影響を及ぼし、心的外傷後ストレス症候群(PTSD)の一因となることがよくある。心理学者は、患者の心的外傷によるダメージを解放し、精神的および肉体的に回復できるよう、トークセラピーを用いることがある。

このような心理療法的アプローチは、精神科医が処方する薬物療法を補完するものだ。

同様に、一部の医療従事者は、催眠療法の一種である前世退行療法を病気の治療に応用しようと試みている。PTSD の治療と同様に、前世退行療法は催眠状態下での誘導対話に基づいており、セラピストは患者が前世の記憶だと信じているものを探求できるよう支援する。

前世回帰療法の有効性の確実性については議論が続いているが、この治療法から恩恵を受けた患者たちが記録されている。

神経科学の博士号を持ち、カリフォルニア州でホリスティック医療に従事しているジェイソン・リュー医師は、線維筋痛症の患者が前世回帰療法を受けた後、正常な生活に戻ったのを目撃したとエポックタイムズに語った。

46歳の女性、マリリンさんは長年、慢性的な衰弱を伴う痛みに苦しみ、自殺未遂にまで至った。線維筋痛症に加え、慢性疲労症候群、不安症、うつ病、不眠症といった併存疾患にも苦しんでいた。

夫は医師だったが、従来の治療法は効果がなかった。そこで、リュー医師は前世回帰療法を試してみることにした。

シータ波を用いた催眠術によって、マリリンさんは穏やかなトランス状態に入った。催眠状態の中で、彼女は戦争で兵士として攻撃を受けていた時の記憶の断片にアクセスした。リュー医師との一連の会話を通して、彼女は前世で経験した激しい恐怖が、現世で耐えている肉体的な苦痛と関連していることを理解した。

リュー医師のこの優しい指導のおかげで、マリリンさんは過去の人生における感情的なトラウマと現在の現実を切り離すことができた。それ以来、彼女は以前よりもずっと平穏で希望に満ちた気持ちでいられるようになった。身体的および精神的な症状は劇的に改善し、完全な回復へと至った

ボーマン氏の息子にも前世の記憶があった。5歳の時に慢性湿疹と大きな音への恐怖症を発症した。

「彼にこれが何なのか尋ねると、彼は一人称で、自分は兵士であり、大砲の後ろの戦場で死んだと話し始めました」とボウマン氏は語った。

息子が前世の記憶を話した後、慢性的な湿疹の症状が消え、大きな音への恐怖症も治った。

「これらの記憶に関連して、ある種の身体記憶、体性記憶が存在する」とボウマン氏は述べ、過去の人生が私たちの意識と身体に保存されている可能性があることを示唆した。

 

流れる川

川は山の頂上から目的地へと優雅に流れ、砂、栄養分、そして水生生物を運ぶ。同様に、前世の記憶に関する研究は、私たちの意識も流れる川のように、記憶、経験、そして魂の本質を一つの生から次の生へと運び、私たちを存在のタペストリーへと繋いでいることを示唆している。

「イアン・スティーブンソン氏も話していたように、私たちの現在の状況や性格は過去の人生経験に由来している可能性があり、それはとても興味深いと思います」とボウマン氏はエポックタイムズに語った。

「意識は死後も生き続けます」とボウマン氏は付け加えた。

「人格特性、感情、身体的特性も同様です。これらは別の体、別の人生、別の状況へと移行しますが、すべては繋がっています。一つの人生から次の人生へと、連続性があるのです」

スティーブンソン氏が亡くなった後、後任のボナー・ローリー精神医学および神経行動科学教授であり、バージニア大学知覚研究部門のディレクターであるジム・タッカー博士が、彼の使命を引き継いで前世記憶を研究した。

ブライアン・L・ワイス博士とブルース・グレイソン博士も前世記憶の研究に取り組んでいる。ワイス博士は著名な精神科医であり、コロンビア大学とイェール大学医学部を卒業し、マイアミのマウントサイナイ医療センターの精神医学名誉会長を務めている。グレイソン博士はバージニア大学の精神医学および神経行動科学の名誉教授だ。

このシリーズの最初の記事 (※ 記事の冒頭で示したものです)で蓄積された証拠は、意識が私たちの物理的現実を超えて拡張される可能性を示唆している。

誰もがいずれ死を迎える。しかし、もし私たちの意識が永遠であり、過去の人生における経験の記憶が持続するならば、それは今生と来世における私たちの幸福にとって重要な意味を持つ可能性がある。

記憶が生涯を越えることができるとしたら、次のような疑問が湧いてくる。異なる人生の中で、私たちの意識はどこに宿るのだろうか? 私たちの意識の起源、あるいは究極の故郷はどこにあるのだろうか?

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Oka In Deep

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