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HIV/エイズが地球に出現した状況から振り返る「病気を増加させ続けてきたバイオテクノロジーと予防医療」の歴史

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この数十年間の予防医療がもたらしたもの

8年くらい前の「開き続けるパンドラの箱」という記事で、アメリカ国立感染症研究所の感染症マップを取り上げたことがありました。

米ワシントンポストに掲載されていたもので、

・1984年時点の「新しく出現した、あるいは再流行した」感染症

・2015年までの「新しく出現した、あるいは再流行した」感染症

を示したマップでした。

それを見ますと、1980年代以降の世界が「いかに病気の時代」だったかがよくわかります。以下のマップです。

1984年時点の感染症マップ(エイズのみ)

washingtonpost.com

以下は、それから 2015年までに「全世界で新しく出現した、あるいはかつて流行していた感染症が再び流行した」ことを示すマップです。

1984年から2015年までの感染症マップ(百花繚乱)

washingtonpost.com

当時も「なんだこれは」と思いましたが、今見ると、改めて「何だこれは」と思いますね。

病原体が自然にこんなに出てくるものでしょうか?

関係ないことですが、アンソニー・ファウチ博士がアメリカ国立衛生研究所の代表になったのが、この 1984年でしたが、ファウチ博士は、「HIV / エイズがいかに人類の脅威となるか」を議会で演説したことがワシントンポストの記事に書かれています。

それでまあ、「予防法の模索」ということになっていくわけで、そして、何といっても、病気の予防にはワクチンですよね(…)。

そんなわけで、HIV ワクチンの研究が行われていくのですが、その効果と「実績」については、2014年5月に医学誌ランセットに掲載された論文によく示されています。

いろいろと書いてあるのですが、概要にある以下の記述だけで十分にわかります。

> ワクチン接種者 63人 (16%) が HIV-1 に感染したのに対し、プラセボ接種者では 37人 (9%) だった。Lancet

接種者のほうが、プラセボ群より高い感染率を示したのでした。

概要の結論には以下の文章もあります。

ワクチン接種を受けた人の HIV-1 感染リスクは、接種回数に関係なく増加しており、生物学的メカニズムを理解するためにさらなる調査が必要だ。我々は HIV ワクチンにアデノウイルス 5型ベクターをこれ以上使用しないよう警告する。 Lancet

その後、2020年のパンデミックで繰り広げられたワクチン効果も、この HIV ワクチンと大差ない(か、あるいはもっとひどい)ものだったように思います。

 

世界中で

この「 HIV / エイズ」をさらに遡ると、この病気は最初、アフリカで流行が始まったのですが、1994年の以下の論文があります。その概要です。

ポリオワクチンとエイズの起源

集団予防接種プログラムによって、多くのヒト感染症が根絶されたが、ワクチンの汚染は根強い懸念事項だった。

特に、初期のポリオワクチンは、少なくとも 1種類のサルウイルス、SV40 に汚染されていたことが現在ではわかっている。

汚染されたワクチンを介してサルウイルスがヒトに伝染することは、特に後天性免疫不全症候群 (エイズ) に関連している。エイズの原因物質であるヒト免疫不全ウイルス (HIV) は、サルの前駆ウイルスに由来すると考えられているためだ。

さらに、このウイルスによるヒトの感染は、比較的最近の出来事のようだ。私たちは、エイズのパンデミックは、1957年から 1959年にかけて赤道アフリカの住民に投与された汚染されたポリオワクチンに端を発している可能性があると仮定している。このワクチンから HIV が進化するメカニズムはまだ解明されていない。

PubMed

これらについては「なぜ、地球は「病気の王国」になったのか」という 2017年の記事でも取り上げています。

さらには、米国では以下のようなことが起きています。

医療倫理系のウェブサイトより

1978年から 1981年にかけて、米国 CDCは、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンゼルスに住む同性愛者の男性を対象に B型肝炎ワクチンの実験を行った。

HIV / エイズは CDC の B型肝炎ワクチン治験の参加者の間で初めて検出され、これらの都市のゲイ・コミュニティ全体に急速に広がった。

入手可能な公開データを研究した研究者たちは、この無謀な実験がアメリカの同性愛者コミュニティにおける壊滅的なエイズの流行を引き起こしたと確信している。

実験に参加したゲイの男性には、発がん性のサルウイルス(SV40)に感染していることが知られているチンパンジーに注入されたヒトの B型肝炎に感染した血液を使用して作られたワクチンが注射された。このウイルスはポリオワクチンを汚染していた。

CDC の実験以前、アメリカでは HIV やエイズの症例は報告されていなかった。実験が終了した 1981年に、CDC はエイズの流行を公式に宣言した。しかし、医学誌に発表したレポート (1980年) では、研究者らは、このワクチンは「安全で副作用の発生率が低い」と宣言し、(予防の)成功率は 96% であると主張した。被験者の一部に新たな病気が発生したことについては触れていない。

この実験に参加した男性たちは、その期間の記録上、HIV 感染率が最も高かった。1980年には 20% が HIV 陽性と判明し、1984年には 40% を超えた。

さらに、1999年に国立がん研究所の疫学者がニューヨーク市で行われたエイズ実験で保管されていた血液サンプルを再検査したところ、ゲイ男性の 5人に1人(20%)が、1982年に新しい KSヘルペス8型ウイルス(カポジ肉腫ウイルス)の検査で陽性反応を示した。

1978 年以前、米国のどこに保管されていた血液であろうと HIV またはカポジ肉腫ウイルス (1994年まで特定されなかった) の検査で陽性反応が示されたことはない。

ahrp.org

アフリカでも米国でも、HIV / エイズが、ほぼ薬害、あるいは「人災」であったことが示されているわけです。

この米国の実験において注目されるのは、実験自体は、

「1978年から 1981年にかけて」

行われたとあります。

その後、「1980年に 20%が HIV陽性と判明し、1984年には 40%を超えた」とあり、さらには、「 1999年の再検査ではゲイ男性の 5人に1人が陽性だった」とあります。

つまり、

「ワクチン接種から何年経とうが、影響から逃れられていない」

わけです。

逃げられていないというより「影響が拡大した」のですね。

これについては、コロナワクチン後の現在の状況と照らし合わせて考えますと、かなり興味深いことでもあります。

たとえば、ファイザー社のコロナワクチンからは、さきほどに出てきた「 SV40 」というものが検出されています。

SV40 については、東京理科大学名誉教授の村上 康文さんと、分子腫瘍学研究所の荒川 央さんの対談をこちらの記事で文字起こししていますが、その中に出てきます。

村上名誉教授:もうひとつは mRNA コロナワクチンは免疫抑制の働きを持っていますから……ということは初めに、例えば有名ながんウイルス(SV40)のプロモーターの配列をヒューマンゲノムに入れ込んだ後で、免疫を抑制したら、非常に高確率で、発がんすると思うんですよ。

だからこれは非常に大きな問題で……本当にもう今すぐ(接種を)止めろってことを僕は何回も言っているんですけれども、言っても言っても止まらない。

indeep.jp

こういうものが検出されてしまっていると。

そして、先ほどの HIV / エイズの記事や論文で描かれているように、「その後何年も経ってから、さまざまな病気や症状が出始める可能性がある」ということなのかもしれないと思います。

可能性というより……ほぼ確実なんじゃないでしょうか。

最初のほうに掲載しました「 1984年時点の新規感染症(エイズのみ)と、その後の約 30年の間に地球に登場した何十何百の病原体とその感染症」のような爆発の状態が、

「 2021年からまた始まった」

のかもしれません。

新たな感染症の時代が始まったというべきなのか。

それと共に、コロナワクチンの場合、接種した人数が過去のいかなるワクチンとも比較できないほど膨大であり、つまり、今後の影響も、過去のいかなるワクチンよりも重大になる可能性がありそうです。

さらに、今後も mRNA テクノロジーによる予防医療は、さらに続いていくか、あるいは、日本では対象となる感染症の種類が拡大していく可能性もありますので、状況は深刻かもしれません。

ともかく、この数十年の地球の病的な状態については、その多くが人為的に始まってしまったという歴史を今一度考えるべきです。

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