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泥沼化するインフラ破壊戦争
ロシアとウクライナの戦争は、もはや大変に長期間に及ぶものとなっていますが、最近になって、お互いのドローンによる石油施設やインフラなどに対する攻撃が激しくなっています。
ウクライナ側は、夏以来、徹底してロシアの石油精製所などへの攻撃を続けていて、ドローン攻撃の精度がアップしているのか、非常に多くの施設を損傷を与えています。
・ウクライナの攻撃を受けたロシアの巨大石油精製所が損傷により6カ月間の操業停止に
・またもウクライナ軍によるロシアの2つの石油精製所攻撃への発生。操業停止に
これにより、ロシアではガソリンやディーゼル不足に見舞われていて、現在のロシアは、ディーゼルの輸出を禁止しています。
原油がどれだけ国にあっても、石油精製所が正常に稼働していなければ、ガソリンやディーゼル不足になることがよくわかる話でもあります。
そして、つい最近の 10月1日頃からは、今度はロシアがウクライナの軍事施設や民間インフラに対して大規模な攻撃を開始しました。
ロシアの攻撃を受けたウクライナ空軍基地とされる映像

RussianStans
また、ロシアは、これから寒い時期を迎えるウクライナの送電線などの「電気インフラ」を攻撃し続けているようです。
これにより、9月30日、ウクライナは「首都キエフで緊急停電を開始」という措置を取ったことが報じられています。
また、橋なども攻撃対象となっていて、多くの車が立ち往生している映像が公開されています。
10月2日のウクライナ首都キエフの様子
‼️🇺🇦 Mass exodus from Kiev
Thousands fleeing from the capital city to western parts of Ukraine as the Russian military ramps up strikes on bridges, warehouses and energy infrastructures.
Kiev has recorded the lowest number of apartment rentals since 2022, as thousands relocate. pic.twitter.com/DXwR3vx6nu
— Spetsnaℤ 007 🇷🇺 (@Alex_Oloyede2) October 2, 2026
投稿には、
> 数千人が首都からウクライナ西部へ逃げ出している。
とありますけれど、この車が州外へ逃げ出しているものなのかどうかは不明で、ただ、橋の崩壊により、自動車の交通が著しく妨げられているのは確かなようです。
ロシアもウクライナもすでに民間インフラへの攻撃お構いなしという状態となっていて、燃料不足、電気不足などが、この冬、両国共に顕著になってくるのかもしれません。
そんな中、今度は、プーチン大統領が、
「NATO が、カリーニングラードを封鎖すれば、核を含む報復の用意がある」
を警告したことが伝えられています。
カリーニングラードとは
カリーニングラードというのは、ロシア本土内にある領土ではなく、国境から離れた場所ある飛び地のロシア領土で、以下の場所にあります。
完全に NATOに囲まれている領土ですが、「NATOがこのカリーニングラードを封鎖する可能性」について、英国メディアが報じたのです。
それに対して、ロシア側は、
「 NATO諸国がカリーニングラードをロシアの他の地域から孤立させようとする、どんな試みを行った場合でも、ロシアは自国の領土を守るために、核兵器を含むあらゆる軍事力を駆使する用意がある」
と声明を述べたのでした。
以下のような報道です。
ロシアはカリーニングラード封鎖に対し核報復を警告
Russia warns of nuclear response to any Kaliningrad blockade
aa.com.tr 2026/09/29
ロシアは火曜日(9月29日)、英国またはNATOによるカリーニングラード州封鎖の試みには、核兵器を含むあらゆる手段を用いた報復で応じると警告した。
ロンドンのロシア大使館は、NATOによるカリーニングラード封鎖の可能性や、同地域に対するロシアの主権の非承認について論じた英国メディアの報道に対し、テレグラム上の声明でこのように述べた。
「カリーニングラードを封鎖したり、攻撃したりする計画を主張する者は、その結果について幻想を抱いてはならない。英国またはNATOによるロシア領土へのいかなる軍事行動も、核兵器を含むロシアが利用可能なあらゆる手段による報復で迎えられるだろう」と強調した。
大使館は、ロシアは「NATOや欧州との対立を望んでおらず、攻撃する意図もない」と改めて表明し、そのような紛争を起こそうとする者は、ロシアが相応の対応を取るという「幻想を抱くべきではない」と付け加えた。
カリーニングラード州は、バルト海に面したロシアの飛び地であり、ポーランドとリトアニアの間に位置し、リトアニア領によってロシア本土から隔てられている。
先週、在パリ・ロシア大使館はアナドル通信に対し、「NATO軍がカリーニングラード地域を攻撃したり、同地域へのアクセスを遮断したりする可能性に関する挑発的な発言」についてコメントした。
「ロシアは自国の領土を守るためにあらゆる手段を講じることを強調したい。もしそのような計画を実行しようとする試みがあれば、報復は避けられず、圧倒的なものとなるだろう」と大使館は述べた。
ここまでです。
実際に、英国やNATOが、カリーニングラードを封鎖するというようなことが起きるかどうかはともかく、久しぶりにプーチン氏から、
「核での対応」
という言葉を聞きました。
戦争の行方
ドローン攻撃以外は、戦闘自体は膠着しているとしか言いようがないですが、ロシア軍が予想外に苦戦している状況であることは、9月の終わりに、「プーチン大統領が今年4度目の軍の増員を命じる大統領令に署名」ということにも現れていそうで、これにより、
「ロシア軍の定員は244万1630人に」
なったようです。
244万人…。
例えば、防衛省によると、日本の自衛隊員の数は、陸海空すべてを含めて、約21万7000人です(定員は約24万7000人で、定員割れとなっています)。
そこから考えると、ものすごい数ですが、ウクライナ側の情報によれば、ロシアは年末までにさらに30万人をウクライナ前線に派遣する予定、だそうですので、この戦争は今後さらに激しくなっていきそうです。
…今にして思えいますと、戦争の初期の頃に、ある程度の決着がついていれば、こんな泥沼になることもなかったようには思うのですが…。
当時のプーチン大統領には「和平」という考えが念頭にあったのですかね。
しかし、今はもうそういう概念は消えたようです。
戦争が終わる目処が立たない中で、先ほどの「核での対応」発言が出てきたわけです。
時期的に(太陽活動の停滞など)感情的な戦争になっていく可能性は低そうですが、今のような泥沼の相互のインフラ破壊が淡々と続いていくということはあるのかもしれません。
ロシアの RT 紙は、「レッドライン」について、以下のように書いています。先ほどの記事に重なりますが。
…ウクライナを支援する英国と欧州諸国による戦争を煽る発言が数日間続いた後、ロシアは今週、自らのレッドラインを明確に再表明した。
ロシア外務省は水曜日に3つの在外公館を通じて発表した声明の中で、NATO諸国がカリーニングラード州をロシアの他の地域から孤立させようとするならば、モスクワは「核兵器を含むあらゆる兵器を用いて領土防衛を行う用意がある」と述べた。RT
この記事の中で、プーチン大統領は「エネルギー停戦」を明確に否定しており、どれだけ自国の施設や経済が攻撃されても、停戦については、まったく考えていないと述べています。
戦争はむしろこれから激しくなるのかもしれません。
そして、ロシアとウクライナの戦争はその両国だけではなく、地球上のほぼすべての国に、燃料問題や食糧問題による影響を及ぼします。
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