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植物油が若者の大腸ガンの急増を助長している可能性

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若年層の結腸ガンの異常な急増

最近の研究で「種子油」が、アメリカの若者の結腸ガンの増加と関係している可能性について警告していることをデイリーメールが報じていました。

種子油というのは、ヒマワリ油とかキャノーラ油とかトウモロコシ油とか、コメ油もそうなのですかね、とにかく日常の食生活で非常に広く使われているもので、また、いわゆる超加工食品にも非常に多く使われているものです。

外食でも、一部の中華系などでラードが使われる以外は、ほとんど種子油となっているはずです。

食用油の中心が種子油になったのは、日本ではもう何十年も前からそうです。

全世界で若者のガンが非常に増加しているということについては、最近書かせていただくこともありますが、アメリカの若年層の結腸ガンの推移は以下のようになっています。

米国の50歳以下の結腸ガン患者の推移

dailymail.co.uk

女性も男性も、2013年頃から唐突に上昇していて、その後、上昇し続けたままとなっています。

ガンの増加ということについては、「 2021年から」という括りでいえば、たとえば、以下の記事で取り上げました、詳細な日本のガンの超過死亡率についての論文もありました。

2021年から、どのようなガン死がどのように増えたのか、そして「なぜ増えたのか」についての日本人医学者による渾身の論文
 In Deep 2024年4月9日

日本においては、2021年から増えているのは、主に、卵巣ガンや白血病などとなっていまして、以下のような推移です。

特定の特定のガンの 2022年の急増ぶりはなかなかのものです。

日本で2021〜2022年に超過死亡率が増加した部位別のガン

cureus.com

しかし、日本の場合、2021年から増加したガンには大腸ガンや直腸ガンは入っておらず、むしろ 2021年と 2022年は、超過死亡率が低下していました。

この論文では、特定のガンの増加を mRNA ワクチンと関係付けていましたが、仮に関係あるとしても、増加は部位によるようです。

ただ、これも国や人種により異なるようで、たとえば、イギリスの 2020年から 2022年の部位別のガンの増加は以下のようになっていました。

英国のガンによる超過死亡率の推移

indeep.jp

ともかく、2021年から、という異常な時期の区切りとはまた別に、確かにアメリカの若年層のガンは、21世紀になって大幅に増えていることは確かなようです。

原因はいろいろと言われていますが、今回の研究では、

「種子油が大きな原因のひとつ」

と、かなり断定的に述べています。ただ、これについては、アメリカの医学界全体が同意しているわけではなく、種子油とガンの増加には関係はないとする機関も多いようです。

ただ、この種子油というのは、他にもいろいろな問題がこれまで研究で発表されていまして、たとえば、昨年の以下の記事では、

「種子油は生殖毒性を持つ」

ことを示した記事をご紹介しています。

植物油のほぼすべてが「顕著な生殖毒性」を持つことが研究で見出される。卵巣のほぼすべての部位が萎縮し、さらにオキシトシン生産遺伝子が調節不全に
 In Deep 2023年5月1日

ここでは、ヒマワリ油やトウモロコシ油などで「卵巣への強い悪影響」が示された研究を取り上げています。

また、種子油によって調節不全になった遺伝子の多くは、アルハイマー病、パーキンソン病、自閉症などの神経疾患にも関連していたことも示されていました。

ただ、この卵巣への悪影響も、植物油そのものの影響なのか、それとも、ほとんどの食用油がプラスチックボトルに入っていることによる問題なのかは定かではありません。

プラスチック容器に入れられた植物油は、プラスチック成分のひとつである「フタル酸エステル」が非常に溶け込みやすくなっています(ボトル入り飲料水の 45倍 ~ 396 倍も侵出する)

フタル酸エステルは、脳と生殖機能を破壊することでも有名ですが、その影響も大きいかとも。

日本にしても、食用の植物油でプラスチック容器以外に入っているものは少ないですしね。オリーブオイルやゴマ油はガラス瓶の容器のものも多いですけれど、種子油は、ほぼプラスチック容器です。

私自身は、この 2年くらい、種子油は使わないようになったのですが(先ほどの記事を書いていて、毒性を知ったため)、しかし、現実的には、現在の日本の普通の食生活で植物油から完全に逃れるのは難しそうです。

アメリカの保健福祉省長官に使命されたロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、「排除する食品」の中に、種子油を含めていることを以前書きましたけれど、種子油は他の油よりも安価であることを考えると、家庭でも業務用でも、なかかな困難な道のりかもしれません。

そんなわけで、デイリーメールの記事をご紹介します。




 


医師たちは、多くの人々が使用している食用油が若者の大腸がんの急増を助長している可能性があると警告している

Doctors warn cooking oil used by millions may be fueling explosion of colon cancers in young people
dailymail.co.uk 2024/12/11

米政府の資金援助を受けた研究によると、特定の種類の食用油が若いアメリカ人の大腸がんの急増を引き起こしている可能性があるという。

ヒマワリ油、キャノーラ油、トウモロコシ油、ブドウ種子油などの種子油を大量に摂取することは、長い間、体内の炎症と関連付けられてきた。

しかし現在、80人以上の大腸がん患者の腫瘍を分析した研究により、大腸がんの中で最も急速に進行するタイプの病気のリスクも高まる可能性があることが判明した。

研究者たちは、患者の腫瘍に、体内で種子油が分解される際に生成される微小な脂肪化合物である生理活性脂質が高濃度で含まれていることを発見した。

これらの脂質は、炎症を促進してがんの増殖を促し、体が腫瘍と戦うのを妨げるという 2つの点で危険であると考えられている。

研究者たちは人々に、種子油の代わりにオリーブ油やアボカド油などのオメガ 3脂肪酸を含む油に重点を置くよう促している。

アメリカの主要ながんおよび心臓病研究機関は、適度な量の種子油がこれらの疾患に寄与するという証拠はないと主張しているが、しかし、種子油が炎症を引き起こし、心臓病や糖尿病などの疾患のリスクを高めることを示唆する研究結果から、種子油に反対する運動が広がっている。

ドナルド・トランプ次期大統領が保健福祉長官に指名したロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、アメリカ人は「知らないうちに種子油によって毒されている」と述べた。

この研究結果は、若いアメリカ人の大腸がん罹患率が急上昇している中で発表された。

早期発症と分類される 50歳未満の人々の診断は、2010年から 2030年の間に 20歳から 34歳の人々で 90%増加すると予想されている。

原因は特定されていないが、超加工食品には消化管の炎症を引き起こす脂肪、糖分、その他の化学物質が含まれているため、それが一因となっていると考えられている。

アメリカ心臓協会などの権威者も、適度な量の種子油が炎症を引き起こすという証拠はないと主張している。

実際、アメリカ心臓協会は今年初め、コレステロールや心臓病、脳卒中のリスクを下げる可能性があるため、「種子油を避ける理由はなく、摂取する理由はたくさんある」と述べている。

しかし、最新の研究を行ったサウスフロリダ大学の研究チームは、アメリカ人は「こうした悪い油」を摂取しすぎていると述べた。

推計によると、平均的なアメリカ人は年間約 100ポンド(約 45キロ)の種子油を消費しており、これは 1950年代に比べて約 1,000倍に増加している。種子油は、農業の進歩により、第二次世界大戦後に米国で人気を博した。

12月10日に医学誌「ガット」に掲載された最新の研究では、30歳から 85歳の大腸がん患者の腫瘍サンプル 81個が調査された。

患者の半数以上がステージ3または 4のがんであり、3分の1がステージ2であった。

研究チームは、大腸がん患者の腫瘍には、健康な脂肪よりも生理活性脂質のレベルが著しく高いことを発見した。

種子油には、オメガ6や多価不飽和脂肪酸などの脂肪酸が自然に含まれている。これらの脂肪酸は、植物の種子内で複雑な生化学プロセスを経て生理活性脂質に変換される。

摂取されると、酸は食物を製造し貯蔵するプラスチドと呼ばれる植物細胞の一部で合成される。

これにより、アラキドン酸と呼ばれる長鎖脂肪酸が形成される。その後、酵素がアラキドン酸をエイコサノイド(生理活性脂質の一種)に変換する。

結腸内に生理活性脂質が見つかったということは、オメガ 6 脂肪酸を含む食品を摂取することで、体内でその脂質が代謝されたことを示している。オメガ 6 脂肪酸は、過剰に摂取すると結腸の炎症を引き起こすことが知られている。

大腸がんの場合、炎症により大腸内の細胞が絶えず分裂して再生するため、突然変異などのがんを引き起こすエラーが発生しやすくなる。

慢性炎症は、異常な細胞を破壊する免疫システムの能力も抑制する。

この研究論文の著者であり、USFヘルス・モルサニ医科大学の外科教授であるティモシー・イェットマン博士は次のように述べた。

「不健康な食生活を送っている患者の体内の炎症が増加することはよく知られています」

「現在、大腸腫瘍自体に炎症が見られ、がんは治らない慢性の傷のようなものです。毎日超加工食品を食べて生きていると、体の、炎症と免疫システムの抑制により傷を治す能力が低下し、最終的にがんが増殖することになります」

フロリダの研究者たちは、この研究結果を踏まえると、魚油のような未加工の健康的な脂肪で炎症を解消することに重点を置いた治療が、体の治癒機構の回復に役立つ可能性があると述べた。

イェットマン博士は次のように語った。「これは、薬物療法を超えて自然治癒力を利用することで、がん治療に革命を起こす可能性を秘めています」

「これは慢性炎症に対処し、病気が始まる前に予防するための重要なステップとなると思われます」

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