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アメリカ独立記念日のカリフォルニアの大地震以降、サンアンドレアス断層に向かって移動し続ける群発地震の行く末。余震の回数は80,000回超に

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米カリフォルニア州の地震の状況を伝えるブログ記事より


The Economic Collapse




 

7月4日に生まれた地震は

「 7月4日」というのは、日本では「梨の日」(2004年に鳥取県にある東郷町二十世紀梨を大切にする町づくり委員会が制定)くらいのものですが、アメリカでは …… まあ、それが梨よりも重要かどうかはともかく、この日は、

「アメリカ独立記念日」

という特別な記念日となっています。

今年のそのアメリカ独立記念日である 2019年7月4日、アメリカでは、過去数十年なかった異変が起きました。

それは、以下の記事に記しましたように、カリフォルニア州で、過去数十年で最大となる地震が発生した上に、その翌日の 7月5日には、マグニチュード 7.1という大地震級の地震が発生したのでした。

マグニチュード6.4の地震が発生したカリフォルニア州のサンアンドレアス断層上で、今度はマグニチュード 7.1の大地震が発生。過去20年で最大の地震

この地震では、「マグニチュード 7.1」という、かなりの規模の地震だったにも関わらず、震源が砂漠地帯で、人口の多い場所から離れたところだったこともあり、人的被害も経済的被害も、どちらもそれほど大きな被害はないと伝えられていました。

ところが、数日前、アメリカの FOX ニュースで、この地震の経済的被害が、日本円で「 200億円以上に上っていた」ことがわかったと報じられていました。

2019年7月25日の米FOXニュースより

California earthquake damage estimated at $200M

しかし、少なくとも人的被害は、地震の規模から考えますと、最小限であったことは確かでした。

ところが、この地震の後から、私個人としては「何となく変な感じ」を受けていたのです。

それは何かといいますと、以下の記事のタイトルにもありますように、

「余震の範囲が移動している」

ように見えたのです。

米カリフォルニアの地震後、2日間で4000回以上の余震が発生中。そして震源域は何となくサンアンドレアス断層に沿って拡大している気配が

しかし、「余震域が移動するなんてことはないよなあ」と思っていたのですが、ところが、そう見えたのは、錯覚ではなく、実際のことだったということを、最近の米ロサンゼルスタイムズの報道で知ったのでした。

以下は、7月23日のロサンゼルスタイムズの記事にあった地図に、日本語で注釈を入れたものです。

移動し続ける7月4日と5日の地震の余震


LA Times

まるで、「余震域が好き勝手に移動している」という感じの動きとなっているのですが、しかし、この余震たちが、「向かっている先」は、ひとつは、かつてマグニチュード 8級の地震が発生したオーウェンズ・バレー断層というところで、そして、もうひとつの余震が向かっているのが、ガーロック断層というものです。

このガーロック断層というのは何が問題かといいますと、

「東の端がサンアンドレアス断層と交差している」

のです。

そのために、ガーロック断層で大きな地震が発生した場合、サンアンドレアス断層に影響を与えるのではないかと考えられていて、そのために、7月4日の地震以来、アメリカの地質学者たちは、その可能性について調査し続けていることが、ロサンゼルスタイムズなどでも報じられています。

「旅する余震」たちの行く末がどうなるかはわからないですけれど、余震たちは、アメリカの中のかなり危険な場所を現在も移動しているようです。

今回は、このことについて、各報道をまとめていた、アメリカのメディアの記事をご紹介したいと思います。


More Than 80,000 Earthquakes Have Hit California Since July 4th, And The Aftershocks Are Headed “Toward The Garlock Fault”
The Economic Collapse 2019/07/28

7月4日以来、80,000回以上の地震がカリフォルニアで発生し、その余震は「ガーロック断層に向かって進んで」いる

カリフォルニア州における最近の地震活動は奇妙な局面に入っている。

ロサンゼルスタイムズの報道によると、7月4日以来、カリフォルニア州内では、80,000回以上の地震が発生している。それらの地震のほとんどは、今月の初めにカリフォルニア州で発生した2つの大きな地震の余震だ。

しかし、この数週間で、この余震に、非常に珍しいパターンが出現し始めている。

それは何かというと、この余震が、州南部にあるカリフォルニア州最大の2つの断層帯に近づくように「移動」していることが見出されたているのだ。このことは、アメリカの地震学者たちを非常に緊張させている。

余震のひとつは、カリフォルニア州のオーウェンズ・ヴァレー断層に近づいており、もうひとつは、ガーロック断層に向かって移動している。このことは、間違いなく驚くべき事象だが、同時に、今後の事態が懸念されている。

以下は、カリフォルニア州の地元のニュースからのものだ。

7月23日のロサンゼルスタイムズの記事によると、今月はじめに、リッジクレスト近くで発生したマグニチュード 7.1の地震の余震が、2つの主要なカリフォルニアの地震断層近くの地域に忍び寄っていることがわかった。

このことが、別の巨大な地震をカリフォルニアに引き起こす可能性があるかどうかに関して、一部の地震学者たちは懸念を表明している。

今月はじめの地震のいくつかの余震は、カリフォルニアの地震断層であるオーウェンズ・ヴァレー断層に近づいてきている。このオーウェンズ・ヴァレー断層では、1872年にマグニチュード 7.9の地震が発生している。

これはカリフォルニアで記録された地震の中でも最大級の地震のひとつだ。

また、リッジクレストでの地震の余震の中には、南東のガーロック断層に近づいているものがある。ガーロック断層は、あまり知られていない断層だが、過去に、マグニチュード 8級の地震を起こした可能性が指摘されている。

この「余震の移動」によって、何が起きるのかを私たちに予測することはできない。しかし、ガーロック断層に注目すべき理由はある。

まず第一に、ガーロック断層はカリフォルニア州全体で 2番目に大きい断層線であり、それは南カリフォルニアに対する大きな脅威となっているという事実がある。

第二に、ガーロック断層は、サンアンドレアス断層に直接到達している断層であり、ガーロック断層、サンアンドレアス断層共に、どちらかの断層で大きな地震が発生した場合、もうひとつの断層でも大きな地震が発生すると確信されている。

以下は、ガーロック断層に関しての Wikipedia からの基本的な情報だ。

ガーロック断層は、シエラネバダ山脈の南端、および最西端の盆地と山脈地方に位置する、長さ 250キロメートルに及ぶカリフォルニア州で 2番目に長い断層であり、州の南部で最も顕著な地質学的特徴の1つだ。

ガーロック断層は、東のアンテロープ渓谷のサンアンドレアス断層と交差し、東は、モハーベ砂漠のデスバレー断層帯と交差している。

このガーロック断層に沿って巨大な地震が発生した場合、「最悪のシナリオ」が、どのようなものかをロサンゼルスタイムズは、以下のように説明している。

最悪の事態は、ガーロック断層の東端でマグニチュード 7.7などの大きな地震が発生した場合、その地震が、南西部の断層(サンアンドレアス断層)の地震を誘発することだ。

サンアンドレアス断層での巨大地震は、カリフォルニア州西部などに激しい被害をもたらすと考えられている。

ロサンゼルスタイムズの想定する「最悪のシナリオ」より最悪の状況も考えられる部分もあるが、しかし、それはともかくとしても、このようなシナリオに沿った大地震が起きた場合、7月4日と5日に発生したカリフォルニアの地震よりも、はるかに深刻な被害が出ることになるだろう。

なお、7月はじめの 2つの地震は、「それほど大きな被害をもたらしなかった」と報道されていたが、その後の FOX ニュースの報道によれば、実際には「推定で 2億ドル (220億円)以上の被害をもたらしていた」という。

この 7月はじめのカリフォルニア州のマグニチュード 7.1の地震でさえ、このような被害を出していたと考えると、「この 1000倍のエネルギーの地震」が起きたら、どうなると思われるだろうか。

どういうことかというと、仮に、サンアンドレアス断層で巨大地震が発生した場合は、そのマグニチュードは、最大 9.1になると言われている。

マグニチュードは、「 1 増えると地震のエネルギーは約 31.6倍」になり、そして、「 2 増えると地震のエネルギーは約 1000倍」となる。

ということは、7月はじめのマグニチュード 7.1の地震と、想定されているサンアンドレアス断層でのマグニチュード 9.1の地震には「 1000倍のエネルギーの差」があるということになるのだ。

もちろん、今後、サンアンドレアス断層で、そのような地震が起きるかどうかは誰にもわからないが、アメリカの科学者たちの中には、7月はじめに起きた地震が、サンアンドレアス断層の地震を引き起こす原因となる可能性について、言及する人たちも出てきている。

科学者たちは、7月初めの地震以来、この地震の震源から 160キロメートルほども離れたサンアンドレアス断層の地震活動を引き起こすかどうかについて研究し続けている。

最近、数週間に渡ってアメリカ地質調査所(USGS)によって行われた新しい計算によれば、リッジクレストの M7.1の地震がサンアンドレアス断層の巨大地震を引き起こす可能性は極めて低いということを示したが、このような調査が続けられているのも、科学者たちが、7月初めのようなタイプの地震が、サンアンドレアス断層の地震を引き起こす可能性について認めているからでもある。

サンアンドレアス断層での巨大地震が直近で起きることはないだろうが、しかし、この地震が起きることは「時間の問題」だということは、地震学者たちが認めていることでもある。地震学者の多くは、このことを繰り返し警告してきた。

仮に、サンアンドレアス断層で巨大地震が発生した場合、南カリフォルニアの一部の大地は、最大で 9メートル沈下する可能性が指摘されている。その場合、南カリフォルニアの多くの場所が、太平洋に飲み込まれることになるだろう。

地球では、ますます巨大地震と巨大な火山の噴火が増加しており、毎日のように、関係する報道が世界のどこかで流れている。

私たちのアメリカは、長い間、巨大地震に見舞われることを免れていたが、今年の 7月4日にそれが突然変わったのだ。カリフォルニアでの余震は 8万回を超えており、そして、もしかすると、この 7月はじめの地震は、アメリカが揺れる時代の始まりとなるものなのかもしれない。


 

ここまでです。

日本もアメリカも、あるいは他の様々な国や地域でも、地震や火山の噴火のやや異様な状況が続いています。

すぐにどうこうなるものではないでしょうけれど、確かに、今、地球の地質の状況は大きく変化する段階にさしかかっているのかもしれません。





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