
2026年9月19日 太陽から急速に黒点が減少した後にゼロに。NASA
太陽活動極大期が少しずつ終焉に向かっている
米ゼロヘッジが「不気味なほど静かな夏、暴動は一切なかった」というタイトルの記事を投稿していました。
この「暴動は一切なかった」はアメリカでの話ですが、記事の内容は、政策的な部分に焦点を当てたものでした。以下は記事の冒頭です。
夏も終わりに近づくにつれ、年初にミネアポリスで起きた反 ICE (移民・関税執行局)デモや暴動が、2020年の BLM (ブラック・ライヴズ・マター)暴動に匹敵するような全国的な騒乱に発展しなかった理由に注目が集まっている。
これらのデモは潜在的な火種となり得たものの、左派が支配する都市に抗議活動が急速に広がることはなかった。もしそうなっていれば、2020年版の「愛の夏」マルクス主義革命(※シアトル市で発生した自主管理地帯の騒乱)が再現されたはずだった。
2025年後半から数千人の ICE/CBP 職員と連邦職員をツインシティーズに派遣した。左翼団体が活動家を使って、不法移民犯罪者を追跡する連邦職員に対する圧力キャンペーンを展開したことから、対立が始まった…
…直後に抗議活動や暴動が発生し、左派グループは確かに「ジョージ・フロイド事件」をきっかけに本格的な動員を開始し、抗議活動のインフラをこの地域に展開した。
しかし、春から夏にかけて、その運動の火種は完全に消え去った。
アメリカだけではなく、実はこの夏は、世界的にも大規模な暴動がほとんど見られなかった時期でもあります。
あったとすれば、2026年6月に、イギリスの北アイルランド・ベルファストで反移民デモが過激化した大きな暴動が発生したくらいです。この北アイルランドでの暴動も、Wikipedia を見ますと、時期は、「 6月9日~ 11日」と、3日間で終わっています。
これほどまでに暴動のない夏も最近では珍しいですが、ふと、昨日の「太陽」のことを思い出しました。
2026年9月19日の太陽(黒点数ゼロ)

spaceweather.com
太陽黒点がゼロになったのです。9月10日くらいまでは 100個くらいの黒点があったのですが、急速にゼロへと向かいました。また新しい黒点が出てくるはずですが。
今年 2026年は、他にも太陽黒点のない日はありましたが、それでも、活動周期のサイクル25に入って以来、2023年から 2025年まで、太陽黒点のない日はまったくありませんでした。
・2022年 黒点のなかった日 1日
・2023年 黒点のなかった日 0日
・2024年 黒点のなかった日 0日
・2025年 黒点のなかった日 0日
・2026年 黒点のなかった日 4日
いよいよ、太陽活動も少しずつ極小期に向かっているのだなあ、と思いますけれど、これと「暴動がなかった 2026年の夏」を直接結びつける気はないですが、過去の人間社会の、特に「暴力」は、太陽活動と完全に関連性を持ちます。
太陽活動と革命や戦争の相関
以下の記事でふれています。
近現代の「大きな革命や市民暴動」は、ほぼすべて太陽活動の極大期(黒点が最も多く出る期間)に集中しています。
過去の革命や市民暴動と太陽活動の関係

indeep.jp
戦争もそうです。
過去の大きな戦争と太陽活動の関係

indeep.jp
大きな戦争、あるいは世界的な戦争は、ほぼ太陽活動が最大になる頃に起きていて、太陽活動極大期「ではないとき」に起きた大きな戦争は、第一次世界大戦くらいです。
現在の太陽活動周期であるサイクル25は、2019年12月に活動極小期から始まっています(直後にコロナのパンデミックが発生し、人々は従順に従った)。
そして、極大期は、2024年の夏頃でした。
サイクル25の黒点数の推移(紫のラインは予測)

NOAA
予測では、2030年にかけて極小期に向かうとなっていますが、まあ、このあたりは、まだわかりません。
サイクル25については、アメリカの NASA などが、2019年に、
「過去 200年間で最も弱い太陽活動周期となる」
と予測を公式に発表していました( In Deep の記事)が、始まってみれば、サイクル25は、少なくとも過去 20年程度で最大の活動となり、現在までに Xフレアだけで 100回以上発生しています(前回のサイクル24の X フレア発生回数は 16回)。
しかし、近年で最も激しかったのは、1976年から 1996年までのサイクル21と22で、Mクラスを含めれば、1500回以上の大きな太陽フレアが発生しています。1976年から 1996年は世が荒れていた頃です。
そういう流れから見ると、継続している戦争は別としても、今も大きな戦争に近い状況にあるわけですが、
「太陽活動の観点からはどうなのだろうな」
とは思います。
こういう世界レベルの国際状況の問題に関しては、太陽の観点からだけ見るというわけにはいかないですが、過去のデータと比較すれば、ある程度重要な指標だとも思います。
どちらへ向かうのか
もともと、この太陽活動(黒点数)と社会の大きな動きの関連性を最初に見出したのは、ロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士という方で、1920年代に論文で発表されたものです。
これについては、2012年の記事でふれています。
チジェフスキー博士は、太陽活動を 3つの時期にわけました。
・太陽活動極小期(第1期)
・黒点増加期(第2期)
・黒点最大期(第3期)
現在はまだ「黒点最大期(第3期)」に入る時期です。先ほどのグラフを見ますと、2027年の中頃まではこの黒点最大期に入ると思われますが、この時期にはどんな特徴があるかというと、チジェフスキー博士は、以下のように分析しています。
黒点最大期(第3期)の特徴
戦争などの国家の狂気が実行されやすいと同時に、偉大な事業が達成される時期。歴史を決定的に転換した大戦争や大革命などは大抵この時期に起こっている。
大衆は、とても気が短くなり、自分たちの目標の実現の障害となるものはすべて破壊し突っ走るようになる。
暴動、革命、衝突、紛争など流血を伴う惨事が相次ぐ。
このような特徴の結果として、黒点最大期には、革命、暴動、大殺戮、戦争、新しい指導者の出現、反乱、社会変革、専制政治への反発、移民、処刑などの激しい現象が発生する。
それで、あと 2、3年すると、太陽黒点が最も少ない「第1期」になるのですが、この時期の社会や人間の特徴は以下だと述べています。
太陽活動極小期(第1期)の特徴
・大衆の統合性の欠如
・大衆は政治的、軍事的な問題に関心を示さない
・穏やかで平和的な大衆
・寛容で忍耐強い大衆こうした特徴のもたらす結果 : 正しい思想を守るために戦うことへの情熱の欠如。人々は闘争を放棄し、簡単に断念してしまう。
この時期に現れる社会的な現象 : 平和条約の締結、降伏、占領、問題解決の場としての議会の活発化、独裁や専制の強化、少数エリートによる統治の強化。
この「第1期」は、前回でいえば 2020年から 2023年くらいまでの期間です。先ほども書きましたけれど、コロナのパンデミックのもとで、一種の「専制」が世界中で展開され、多くの人々がそれに従った時期であり、この「第1期」の特徴をよく示していました。
この太陽活動極小期には、人々から、体制に対しての反発や抵抗、闘争といったような情熱が消えていくため、
「独裁や専制の強化、少数エリートによる統治の強化」
の方向に進みやすいと。
その社会的形式はともかく、2030年くらいに進むにつれて、こういう「支配や統治」の傾向はさらに強まっていくのだと思われます。
それはともかく、このようなチジェフスキー博士的な分析から見ますと、非常に大ざっぱな解釈ですが、
「 2027年頃までに大きな戦争が起きなければ、そのまましばらく起きないかもしれない」
という曖昧な推測は成り立ちます。
しかし、一方で、2026年から 2027年の中盤くらいまでに大きな戦争が起きれば、それは途方もない戦争になる可能性もある…とも言えそうな気もします。
現在の戦争に関していえば、ロシアとウクライナの戦争は、さらに泥沼となっていて、今日(9月20日)には、ウクライナ軍が、首都モスクワを含むロシアの広範囲を数百機のドローンで攻撃しています。
またもロシアの石油精製所が攻撃され、それはモスクワ最大の石油精製所だとも伝えられています。
火災が発生しているモスクワの石油精製所

OSINTtechnical
イラン周辺に関しては、「エスカレーションが高まっている」ということに関する、いくつかの曖昧な情報はありますが、実際どのようなことになっているのかはわかりません。
ただ、中東での緊張がさらに高まっていることは確かなようです。
太陽活動極大期の後半である今、これらの状況がどうなっていくのかを見ていくしかないようです。
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