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4月18日にメルマガ謎の星ブラックスターの話。そして、経済破綻への心構えや準備の話を発行させていただきました。

2025年からの世界 人類の未来 資本主義の終焉

悪人が語る「2025年 通貨と金融の大リセット論」を拝聴してみる

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「悪い時代」に話を聞くべき人たちは

今月の 28日に、「7つの惑星が一直線に並ぶ」ということを今日知りまして、以下の記事で取り上げました。

2025年2月28日頃、「土星、水星、海王星、金星、天王星、木星、火星の7つの惑星が一直線に並ぶ」現象が発生。平均で77年に1回の現象
 地球の記録 2025年2月22日

平均すれば、77年に 1回しか起きない比較的まれな現象らしいですが、こういうことが、地球に影響を与えるということは、一般的には「ない」というのが現在の科学的見解ですが、つまんない話です。

「なんかある」

と考えたほうが夢があります(どんな夢だかわからないですが)。

たとえば、惑星直列が「太陽に影響を与えている」ということに関しては、ドイツを代表する科学研究組織であるドイツ研究センターヘルムホルツ協会傘下の機関が、2019年に発表したことがあります。以下の記事にあります。

[衝撃] 太陽は地球を含む太陽系の惑星に支配されていた : ドイツの科学機関が、《太陽活動が金星 - 地球 - 木星の惑星直列にコントロールされている》ことを科学的に裏付ける
 In Deep 2019年6月9日

研究の主執筆者であるフランク・ステファニ博士は、以下のように述べています。

「惑星の直列と太陽活動のあいだに驚くほど高いレベルの一致が見出されたのです。私たちは、90サイクル(約 90回におよぶ太陽活動サイクル → 約 1000年)にわたって続く、惑星直列と太陽活動の完全な平行性を見出したのです」

 

そして、太陽活動が人間社会に与える影響は、かつてずいぶんと書かせていただきましたが、これはデータ上で証明されています。

以下は、「戦争や革命」と太陽活動の関連について示した記事のひとつです。

太陽活動と人類の革命と戦争の歴史
 In Deep 2018年3月16日

太陽の活動が「太陽系の惑星にコントロールされている」と考えると、惑星の直列は単なる「見た目」の話ではないと思うのですね。

もちろん、2月28日頃に何か起きるという話ではなく、そのあたりを起点としての何らかの社会の変動があるのではないのかなと。

それはわからないですけれど。

実はここまで書いた話は、今回ご紹介する話とまったく関係ないのですが、以前からたまに取り上げさせていただく、アメリカの投資家であり作家であるダグ・ケイシーさんの最近のインタビューをご紹介させていただこうと思います。

「ダグ・ケイシーが今後の金融リセットとトランプ大統領の金とドルへの影響について語る」というタイトルのインタビューです。

主に、通貨と金(ゴールド)についての内容ですが、場合によっては、トランプ政権のもとで、かなり大きな「リセット」がなされるかもしれないという話です。

 

ちなみに、私がこのダグ・ケイシーさんのインタビューや文章などをご紹介させていただいている理由のひとつとして、

「とても悪そうな人物だから」

ということがあります。

顔も非常に悪人らしい顔をされていまして、それに、もともとが、ダボス会議などにも参加していたエリート側の人でして、悪の素養は大変お持ちの方だと思われます。

以前から書くことがありますが、「良い時代」には、善人や良い人の話だけ存在していれば十分だと思いますが、

「悪い時代」

には、むしろ悪人の言葉のほうが、真実であったり、的を得ていたり、そして生きるために参考になることが多いと実感しています。

そして、今は「悪い時代」です(まだまだしばらく続きますが)。

善人より悪人のほうが信用できる時代です。

思い出せば、コロナやワクチンの頃もそうでした。

ワクチンのスパイクタンパク質に、最初の頃に強く反対の声を上げた人たちは、たとえば、アメリカ海軍で長く「生物兵器の研究」をおこなっていたアメリカ外科医協会の前会長であるリー・メリット博士だとか、アメリカで長きにわたり「ヒト不妊ワクチン」の研究を行っていた毒物学者であるジャンシー・リンゼイ博士とか、あるいは、ゲイツ財団でワクチン開発局長を努めていたボッシュ博士だとか、

「悪人勢揃い」

の様相を呈していて、そして、彼女たちや彼らの言うことは、医学的・科学的にいつも正しい事実が提示されていました。

悪い時代には、悪い経験、悪い価値観が「サバイバルの参考になる」のだと実感した次第です。

今でも、私は「正義」を前面に押し出すようなことばかり言う方の話にはあまり耳を傾けません。

「この人、悪そー」

という人に興味を持つ 2020年からの人生となっています。

そんなわけで、顔つきからして大変に悪そうなダグ・ケイシーさんのインタビューです。ちなみに、ケイシーさんは、トランプ大統領の政策については基本的に賞賛しています。

しかし、それに伴う大きなリセットが避けられないともしています。このあたりは、少し前にご紹介したエド・ダウドさんのスタンスと似ています。エド・ダウドさんも、トランプ氏の政策を擁護しつつも、それでも景気後退と深刻な金融危機は避けられないと述べています。

思えば、エド・ダウドさんも、以前は、世界最大の資産運用会社ブラックロック(悪の象徴)のポートフォリオ・マネージャーだった方です。

では、ここからダグ・ケイシーさんのインタビューです。




 


ダグ・ケイシーが今後の金融リセットとトランプ大統領の金とドルへの影響について語る

Doug Casey on the Coming Monetary Reset and Trump’s Impact on Gold and the Dollar
internationalman.com

 

聞き手: 米国連邦債務の年間の利子は 1.1兆ドル (1600億円)で、現在では予算項目の中で 2番目に大きく、今後は最大規模になる見込みです。一方、FRB が短期金利を引き下げているにもかかわらず、長期金利は上昇していいます。

米国政府は問題を先送りし続けることができるのでしょうか? それともトランプ氏はシステムをリセットしなければならないのでしょうか?

ダグ・ケイシー: 1960年代から、債務と年間赤字の規模に気づく人が増えてきた。当時でさえ、数字が現在のレベルに比べれば取るに足らないものだったにもかかわらず、この状況は 2つのうちのどちらかにしか終わらないと言われていた。

それは、ドルの価値がまったくなくなる暴走インフレか、大規模な債務不履行による壊滅的なデフレだ。

1980年代に私は、経済のさまざまな分野で、両方が順番に、あるいは同時に起こる可能性があると考えた。ソフトランディングの可能性も排除できないが、最も可能性の高い最終的な結果は金融と経済の混乱だ。

大量の紙幣発行と負債の蓄積は 80年ほど続いており、システムは維持されてきた。なぜ今それを終わらせなければならないのだろうか? それは、腐敗したケインズ主義システムからもう 1サイクル絞り出すことができるかもしれない可能性がある。

そうは言っても、私たちはついに実際の危機の地点に到達したと思う。避けられない事態が差し迫っているように思えたのは、もちろん今回が初めてではないが…。

今回本当に違うのはトランプ氏だ。

どんな理由であれ(もちろん党の方針はわかっている)、彼とイーロンは政府を根本的に改革しており、アメリカの下降軌道を変えるかもしれない。少なくとも彼らは滑りやすい坂道に砂を投げかけている。

私は、イーロンの大量解雇、政府機関の解体、そして数千億ドルの予算削減を全面的に支持する。

彼がデフレ崩壊を引き起こすかもしれないというリスクはある。

USAID (国際開発局)などを通じて富を得ている政府の詐欺師とその仲間の多くは、支出を大幅に削減しなければならないだろう。

その多くは破産し、住宅ローンやその他の負債を返済できなくなるかもしれない。そして、それがデフレによる信用崩壊の始まりとなるかもしれない。

トランプ氏は破産手続きに非常に詳しい。

数多くの企業を破産させてきたことから、破産の危険性はわかっている。それがトランプ氏を怖がらせて、より過激な行動を取らないようにするだろうか?

私はそうは思わない。トランプ氏は、自分の名前を石に刻み、アメリカに残されたものを救うチャンスだと考えている。さらに、トランプ氏は、自分のやっていることを、敵の一部を個人的に破産させ、全員を傷つける道だと考えている。トランプ氏には、正当な復讐心を抱く十分な理由がある。

トランプ氏はシステムの完全なリセットを目指している。彼には哲学的な核心がなく、ただ直感だけなので、それは危険でもある。

また、経済の理解もなく、ビジネス経験だけということもある(経済とビジネスは違う)。しかし、米国がヨーロッパの国々のように社会主義の汚水溜めに変貌するのを防ぐために、何かをしなければならなかったのだ。

大規模な規制緩和に加え、彼は金融システムに関しても何らかの措置を講じるだろうと私は予想している。

DOGE (政府効率化省)が行っている削減は目を見張るほど素晴らしい。財政赤字を解消できれば、政府は紙幣を印刷する必要がなくなる。しかし、ドル紙幣の印刷量が増えなければ、デフレの代替案である信用崩壊が簡単に引き起こされる可能性がある。

一方、トランプ氏は、莫大な資金を必要とする支出計画を数多く用意しているようだ。

それには、ガザの占領、グリーンランドの買収、パナマ運河の買い戻しなどが含まれる。数千億ドル(数十兆円)規模の話だ。古い歪みを解消して、新たな歪みと異なる政府介入に置き換えるだけだ。

大きな通貨問題は、システムがリセットされたとき、金(ゴールド)はそれにどう関係するのかということだ。

私の推測では、リセットでは金が大きな役割を果たすことになるだろう。

 

聞き手: 米国の歴史上、過去にどのような通貨リセットが起こりましたか? また、それらは今日の状況とどのように比較されますか? 米ドルにとってそれは何を意味するのでしょうか。

ダグ・ケイシー: 歴史上最大のリセットは、1933年にルーズベルト大統領が米国民から金を 1オンス当たり 20.50ドルで没収し、その後 35ドルに再評価したときに起こった。

これは大規模な窃盗犯罪であり、議会の法律ですらなく、大統領令によって実行された。

次のリセットは 1964年で、ジョンソン大統領は米国の 10セント硬貨、25セント硬貨、50セント硬貨から銀をすべて取り除き、それを一見銀のように見える陶磁器製の貨幣に不正に置き換えた。

次の大きなリセットは 1971年、ルーズベルト大統領がアメリカ国民への金の換金を拒否したのと同様に、ニクソン大統領が外国政府への金の換金を停止したときだった。

1982年には、ペニー硬貨から銅が取り除かれるなど、より小規模な通貨詐欺が長年行われてきた。銅の代わりに銅コーティングを施した亜鉛が使用され、見た目が似通ったものになった。

しかし、1ポンドあたり約 1.5ドルで取引される亜鉛を使用しても、1ペニー硬貨を鋳造するのに約 3.7セントかかる。

銅の取引価格は約 4ドル 50セントだ。つまり、古い銅のペニー硬貨 (1セント硬貨)は、金属換算で約 10セントの価値があるということだ。5セント硬貨を鋳造するには約 13セントかかるため、5セント硬貨もカナダの 5セント硬貨のようにすぐに鋼鉄製になるか、ペニー硬貨が間もなく廃止されるのと同じように廃止されると予想される。

最近の通貨の混乱は、ドルの代替として作られたビットコインの誕生だった。これは、金融ビジネスにおける政府の役割を不要にする一歩だ。私はそれが成功すると信じている。

ビットコインの受容は、こうした他の出来事と同程度に捉えられるべきだと思う。なぜか? ビットコインによって、ドルは一般的な専門用語で不換紙幣として認識されるようになったからだ。

ビットコイン以前は、「不換紙幣」という言葉は、衒学的 (※ 敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと)だと思われていた。金に目がない人だけが気にする言葉だった。今では、ほとんどの人がドルを単なる紙幣、不換紙幣と見なしている。

これは非常に良いことだ。国民は現実を目の当たりにしている。

 

聞き手: 金市場は通常、紙の取引によって動かされており、大量の現物の受け渡しはまれです。

しかし、最近、米国で誰かが約 3,000万オンスの金の現物を手に入れました。参考までに、米国政府は 2億 6,100万オンスの金を保有していると主張していますが、その数字の正確性には疑問を抱く人も多くいます。最近行われた現物の引き渡しは、米国政府が報告している金準備高の 11%以上に相当します。

これについてどう思いますか? 歴史的に、金の現物の大きな動きは何を示唆してきましたか?

ダグ・ケイシー: 多額の資金移動は、通常、恐怖の表れだ。信頼度の高い安定した世界では、金を中央施設に保管する方が便利だ。

中央施設では、必ずしも金を移動させるのではなく、一箇所にある金の所有権を変更するだけで、所有権を追跡できる。

しかし、人々が大量の金を受け取ると、銀行の取り付け騒ぎが起こるかもしれない。金がなくなるかもしれないという恐れがある。

わかっているのは、これが大企業と政府の間で起こっているということだけだ。

ルーズベルト大統領の言葉を借りれば、大富豪の悪党たちとでも言うべきものだ。一般大衆は関与していない。その証拠に、金貨のプレミアムは上昇しているものの、依然として史上最低水準に近い。

疑問は山ほどあるが、これは大きな混乱への序曲だと私には思える。

人々が金の現物を所有しているのはそのためだ。人々はそれを自分のものにしたいのだ。

 

聞き手: 米国政府は依然としてバランスシート上で金の価値を 1オンスあたり約 42ドル(約 6200円)と評価しており、これは市場価格を大幅に下回っています。

この金の価値を実際の市場価値を反映して再評価することは可能でしょうか? もし可能であれば、どのような影響があるでしょうか?

ダグ・ケイシー: 何事においても、その本当の価値を認識することは常に良いことだ。

政治的に割り当てられた価値観はたいてい偽物であり、市場に歪みを生み出す。嘘を真実であるかのように装っても、決して良い結果にはならない。

私は、米国、そしておそらく他の政府も、近いうちに金を少なくとも市場価格まで再評価すると確信している。あるいは、一定量の金で通貨を償還できるほど、はるかに高い価格に再評価するかもしれない。

人々はドルをその額面価格の 10%、20%、あるいは 40%の金で「裏付ける」と話している。しかしそれは馬鹿げている。重要なのは 1対 1で償還できる可能性だ。

ドルは、1オンスの 20分の1という特定の量の金の現物に対する領収書として始まった。トランプ氏が金の価格をドルが再び換金可能なレベルまで引き上げる可能性はあるだろうか?

私はあると思う。それは 37兆ドル (5500兆円)の国家債務の解決策の一部となるだろう。

彼はすべての政府資産の再評価を計画しているのではないかと思う。

米国政府は、土地管理局と森林局の何百万エーカーもの土地の所有権を持っているが、帳簿上は基本的にゼロとされている。

これは米国の総陸地面積の約 3分の 1にあたるが、今や死んだ資本だ。その価値に見合うように再評価されるべきだろう。さらに良いのは、米国民に分配するか、少なくとも売却すべきだ。

余剰の軍事基地も加えておこう。閉鎖すべき基地は数百ある。トランプ氏が軍事費を 50%削減すれば、それらは閉鎖されるだろう。トランプ氏はそのことをほのめかしている。

米国政府には、最も差し迫った債務を返済するために売却すべき資産がたくさんある。破産を回避するために大規模なガレージセールをすべきだ。

それはトランプ氏にとって非常に馴染み深いことだ。

金の話に戻ると、鍵となるのは、米国政府が実際にどれだけの金を保有しているかを判断する監査であり、その後、一定量の金でドルを換金可能にすることだ。私はそれが実現するとは思わない。しかし、安定した信頼に基づく世界に戻れば、それは可能であり、実現すべきであり、実現するだろう。

 

聞き手:過去の通貨リセットは信じられないほどの投機の機会を生み出しました。これらの歴史的な例は、今日利用できる機会とどのように比較されるでしょうか?

ダグ・ケイシー: 問題は、金の価格が「いくら」であるべきかということだ。

金は、家、車、衣服、食事などと比較して、歴史的な観点から見て、現在、1オンスあたり約 3,000ドル (約 45万円)という水準にあるべきだ。

その観点からすると、金には投機的な上昇余地はあまりない。

しかし、ドルが不換紙幣から金の領収書に変わるとすれば(それがシステムを長期的に安定させる唯一の方法なので、そうなるべきだ)、金価格の大幅な上昇が必要になる。

私は 1993年に出版した著書『90年代の残りの危機投資』で私は数字を導き出した。マネーの供給量のどの部分を使用するかにもよるが、金は数千ドル、おそらく 1オンスあたり 4万ドル (約 600万円)になるはずだ。

私のポッドキャストパートナーであるマット・スミス氏は、この件について議論する素晴らしい分析を行い、話題になっている。

彼は、米ドル、ユーロ、中国元、その他の通貨のいずれであっても、再評価された金の価格は 1オンスあたり 2万ドル (300万円)から 3万ドル (450万円)の間になる可能性が高いことを発見した。

なぜそうなるのかを詳しく説明したポッドキャストを皆さんに聞いてみることをお勧めする。

それで、あなたがたは何をすべきだろうか。

金貨を大量に保有していないなら、今すぐに始めるべきだ。金株は長い弱気相場の後に上昇し始めており、金が再評価されれば、金株は急騰するだろう。





  • この記事を書いた人

Oka In Deep

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