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11月14日にメルマガ「自由という幻想。そして、村上名誉教授によるワクチン後データの発表や3I/アトラスの今」を発行させていただきました。

人類の未来 健康の真実 日本の未来

「脾臓の驚くべき役割」を中国伝統医学の知見から知り、改めて感心すると同時に、やや心配な今の時代

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今回ご紹介するローレン・R・ファヴロー博士の脾臓のページよりruneacupuncture.com




脾臓について改めて考える

先日、メルマガの読者様から興味深いことを教えていただきまして、アメリカ人の方の書いた人気書籍で、『誰もが嘘をついている ビッグデータ分析が暴く人間のヤバい本性』(Amazon)という人気の本があるのだそうで、Amazon の説明によれば、

> グーグルの元データサイエンティストで、ニューヨーク・タイムズにも寄稿する著者が、グーグルの検索データを分析して米国の隠れた人種差別を暴くのを皮切りに、男女の性的な悩みや願望から、名門校入学の効果、借金を返す人と踏み倒す人の差まで、豊富な事例で人間と社会の真実を明かしていく。

というようなものらしいです。

何だかものすごく長い本のようで(日本語版で 352ページとあります)、読む活力が今は出ないのですけれど、この中に、以下のような部分があるのだそうです。

以下は読者様のメールからです。

> 競馬の勝率をデータで調べる人がいて、脾臓が大きいほど勝率が高いことを突き止めたそうです。

この場合、「賭け事としての競馬」の勝率なのか、騎手やそういう人のほうの話なのかは不明なのですが、まあ、一応ここでは勝手な解釈で、賭け事のほうの競馬としておきますが、いずれにしても、

「へえ…」

と思いました。どういう関係があるのかはわからないですが、ビッグデータからはそうなるということのようです。

馬券なんて 30年くらい買ってないですが(3連単が登場する前にやめました)、やっていた当時は、競馬はよく負けていたわけですけれど、この話を聞きまして、

「オレって脾臓、小さいのかな」

と、あまり必然性のない方向にまで思いが行くわけですが、ちなみに、競馬をやっていた 30年以上前は、決して漫然と馬券を検討していたわけではありません。mRNA ワクチンに対しての研究と同じくらいの情熱を持ってやっていたわけですけれど、それでもアレでしたねえ。

しかしまあ、競馬の話はどうでもいいとしても、私の脾臓の機能はもともと丈夫なわけはないんですよね

脾臓は「免疫機能」に大変に重要な役割をするものですが、以下の記事の前半で書きましたけれど、幼少の頃から青年期の頃まで、とにかく体が弱く、感染症と発熱のループの中で生きていたような子ども時代で、免疫機能そのものが極端に弱かったようです。

社会全体の子どもたちに起きている「免役回復戦争」から、同じ戦場にいた自分の幼少期を思い出す
In Deep 2023年9月7日

 

この記事にも書きましたけれど、今にして「なぜ私はあの子ども時代を生き延びることができたのか」と不思議に思うほど虚弱な幼児でした。

子どもの免疫には、もうひとつ「胸腺」という器官が大きく関係していますが(T細胞という免疫細胞と関係します)、これもおそらく小さかったのでしょうね。ちなみに、胸腺を摘出した人の死亡率は、普通の人の 3倍高いことが米ハーバード大学の研究でわかっています(参考過去記事)。

しかし、胸腺の免疫機能のほうは、大人になるにつれて胸腺そのものが萎縮し始めて、高齢になると胸腺の機能は完全に消滅して、他の免疫機能が働くようになります。つまり「子どもと大人では T細胞をめぐる免疫機能が違うように変化する」のです。

これを見出したのは、医学者の安保徹さんでしたが、以下のような業績により、人間の免疫機能が年齢と共に変わることを世界で初めて見出したのでした。

> 安保徹氏は、アメリカ留学中の1989年に「胸腺外分化T細胞」を発見しました。この発見は、T細胞が胸腺でしか分化しないとする従来の定説を覆すもので、安保氏の国際的に著名な業績の一つです。 Google AI

 

話が逸れましたので、脾臓に話を戻しますと、脾臓がない、あるいは脾臓の状態が悪い場合は、とにかく感染症にかかりやすくなるようで、医院のサイトには、

> 脾臓摘出術、先天的無脾症、脾臓低形成、鎌状赤血球症による繰り返す脾梗塞などによる脾機能低下がある場合、主に肺炎球菌による劇症型感染症のリスクがある。

などとあります。

ともかく、脾臓は人間の生命を守っている中で大変に重要な臓器のひとつです(まあ、人間に無駄な臓器はないですけれど)。

 

2021年から、日本ではワクチン接種キャンペーンにより、8割くらいの日本人の方々が mRNA ワクチンを接種したのですけれど、このワクチンが「非常に強く影響を与える部位」のひとつが脾臓でした

以下はファイザー社の薬物動態試験(なんと試験は日本で行われた)の資料から、「48時間後に脂質ナノ粒子(mRNAを包んでいるもの)の蓄積量が多かった部位」です。


2.6.4 薬物動態試験の概要文

48時間後に最も濃度が高かった(つまり他の部位より多く蓄積されていた)のが肝臓で、そして、2番目が脾臓となっています。

この脂質ナノ粒子というものには強い炎症性があり、そして、脂質ナノ粒子は、mRNA を包んでいるものであるわけで、つまり、そこからスパイクタンパク質も生成されます。

スパイクタンパク質も損傷作用が強いものであり、それらがどのくらい部位にとどまっているのかは不明ですが(長期の経過後の臓器別の調査はおこなわれていないため)、いずれにしても、一定期間、

「脾臓は脂質ナノ粒子とスパイクタンパク質のダブルの影響を受け続ける」

ことになります。状態としては、炎症と損傷ということになると思われます。

西洋医学的には、免疫の状態に対して良いこととはいえない状態です。

このあたりについては、2022年頃から「いろいろな病気」がたくさん流行していたことを思い出しても理解できる部分はあります。

 

精神科学的な意味での脾臓

西洋医学的な考え方とは異なる部分として、

「精神科学の意味での脾臓」

ということについて、以下の 2021年の記事で取り上げたことがありました。ルドルフ・シュタイナーの「脾臓の役割について」の 1920年4月の講義を翻訳したりもしています。

脾臓とワクチン : mRNAワクチンが最も攻撃する脾臓の精神科学的な意味は?
In Deep 2021年5月17日

 

この頃は、日本でワクチン接種が始まった直後の頃で、まだわかっていないことがとても多い時期ではありました。

それはともかく、上の記事のシュタイナーの文章は、わりと長い上に(いつものように)難解でわかりにくいものですが、シュタイナーの研究家の人の説明ですと、脾臓というのは、以下のようなものだと。

…全体が脾臓の活動に巻き込まれ、特定の状況下では、人は、脾臓の活動を通じて精神世界から力を得る人になります。

脾臓は、エゴを超えて精神に近づく人間のすべての活動と関連しています。脾臓は直接「精神 - 自己」の器官でさえあります。それは完全に精神的な領域に入るものです。

ibecoming.co.il

古代の中国医学でも

> 脾臓(脾)は、生命活動に必要な栄養やエネルギーである「気」や「血」を作り出す

ということになっているようです。

中医学では、脾は、五臓六腑の「臓」の一角を担う存在です。脂質ナノ粒子は、文字通り「五臓六腑にしみわたる」ものでした。

蓄積量の多い肝(肝臓)も五臓グループですが、このふたつがダブルでダメージを受けていたかもしれない、というのが、この 3年、4年となりますでしょうか。

 

そして、冒頭に書きました競馬の話から、また脾臓に興味が出てきまして(動機が不純だなあ)、少し調べていましたら、アメリカのローレン・ルネ・ファヴロー博士という女性の方の記事にたどり着きました。

中国伝統医学をもとにした治療を行っている方のようですが、プロフィールを読みますと、大学は「政治学科」所属だったらしいのですが、学生のときに、あまりにも体調が悪い状態が続き、半信半疑で受けてみた鍼治療で劇的に体調が変化し、その後、東洋医学学校に入学し、鍼灸学博士号を取得した方だそう。

ちょっとアーティスティックな感じの方です。

ローレン・ルネ・ファヴロー博士

runeacupuncture.com

そういうこともあり、ご紹介する記事のベースとなっているのは、中国伝統医学です。

これまで、脾臓については、西洋医学の観点と、シュタイナー氏などの精神科学的な観点をご紹介していましたが、今回初めて「中国医学から見た脾臓」というものを取り上げます。

ちなみに、ローレン・ルネ・ファヴロー博士は、

「脾臓は、第二の脳であり、直感の源泉でもあります」

とまで書いていました。…なるほど、この「直感」が馬券の当たり外れと関係して…(それはもういいから)。

あと、脾臓の機能低下が、パニックや不安症、不眠症などとも関係することも書かれています。

文章には、後半のほうに、「こういうものを食べたり飲んだりするといい」というような部分が書かれてありますが、そのあたりは、最初のほうの文章である程度わかりますので、適度に割愛しています。





消化を促進する火の物理的・形而上的力を守る方法

How to Protect the Physical & Metaphysical Powers of Your Digestive Fire
Dr. Lauren R. Favreau

伝統中国医学では、季節のリズムは常に身体の内部の働きを理解するための方法とみなされてきました。顕微鏡、血液サンプル、X線検査が登場する以前は、健康と病気の状態は自然の力に例えられていました。例えば、「火が多すぎる」とか「湿が溜まっている」といった状態です。

秋には、季節性アレルギーから風邪に至るまで、乾燥や風寒の侵襲といった症状が見られることが多くなります。

これらの現象が天候に関連した名前で呼ばれるのは、中医学では外部環境が変化すると内部システムも変化すると考えているためです。

この記事のテーマについて言えば、体温が下がると中焦(消化器官を司る部分)、特に脾臓のエネルギーも下がります。

中国医学では、脾臓が健全な消化の要とされています。

西洋医学では、脾臓は血液を蓄え、感染症と闘う役割を担っています。中医学では、脾臓は膵臓と似た働きをしており、膵臓はインスリンを分泌することで、体の細胞がブドウ糖を蓄え、エネルギーに変換します。

西洋医学では、脾臓は食物を「調理」する働きをします。つまり、食物を温めて気(エネルギー)と血に変換し、日々の代謝活動を促進するのです。そのため、脾臓は「消化を促進する火」(Digestive Fire)と呼ばれています。中医学では、脾臓が正常に機能するためには、温かく乾燥した環境が好まれると言われています。

陰の臓器である脾臓は、食物や飲み物を摂取すると最初に吸収する臓器です。脾臓はふるい分けの役割を果たし、摂取したものを消化吸収し、「清気」と「穢気」、つまり体内でエネルギーや血を作るために利用できるものと、余分なものは胃腸に送られてさらに消化され、排泄されます。

環境からエネルギー的に取り込むものについても、同様の選別機能が働きます。脾臓は、エネルギーの境界を維持する上で、身体の最前線に位置する防御機構の一つです。心臓と並んで、脾臓は中焦の門番であり、第二の「脳」であり、直感の源泉でもあります。

その同化の役割は、形而上学的には、自分のものと他人のエネルギー、投影、傷、意見など、他人のものを決定することにあります。

脾臓に過度の負担がかかると、欠乏症の人が他人から受け取ったもの、つまり意識的または無意識的に自分のものではないものを背負っていることにも負担を感じることは珍しくありません。

 

脾臓を弱めるものは何ですか?

脾臓は、消化能力からエネルギーの境界維持能力まで、次のような負担を受けます。

・慢性的なストレス

・心配(脾臓の感情)

・食べ過ぎているが、食べ足りない

・不規則な食生活(血糖値の乱高下)

・休息なしの過度の肉体労働と精神労働

・加工食品の頻繁な摂取

・生の冷たい食べ物を頻繁に摂取する

この最後の豆知識、つまり冷たい食べ物と生の食べ物が消化に与える悪影響は、西洋ではサラダ、スムージー、スムージーボウルが手軽な健康的な食事の「頼みの綱」と見なされているため、クライアントが聞く最も驚くべき事実の 1つです。

しかし、脾気虚の原因はこれだけではありません。

寿司、ヨーグルト、クリームチーズ、アイスクリーム、そしてほとんどの乳製品(牛乳由来)を頻繁に摂取すると、消化を促進する火を「弱める」ことになり、脾臓のエネルギーを消耗させ、食物を気血に変換する能力を低下させてしまいます。

例えてみましょう。

脾臓を、コンロの上の鍋、あるいは、火の上の大釜に例えてみましょう。鍋の炎が適切に燃え、鍋の中に入れるもの(食べ物や飲み物)が温かい、あるいは室温だとしましょう。

当然、それらは分解され、より効率的に調理されます。もし代わりに冷たい食べ物や冷凍食品を入れたらどうなるでしょうか。同じことをするのに、はるかに多くの時間とエネルギーがかかります。つまり、脾臓は同じ仕事をするためにより多くの働きをしなければならないため、負担がかかってしまうのです。

そして、すでにエネルギーが不足している時に、蓄えに手を出すと、欠乏からの回復がさらに困難になります。

これは、これらの食品(冷たい食品)を食事から排除して生活すべきだという意味ではありませんが、必要だと感じた場合は適度に摂取するようにしてください。

生の食べ物、冷たい食べ物、加工食品ばかりを主食とし、他の「脾臓に優しい」食べ物(温かい食べ物や熱を加えて調理済みの食べ物など)を一切食べず、これからご紹介する症状の多くを経験しているのであれば、今後脾臓を強化する方法について話し合うことをお勧めします。

 

注意すべき症状

脾臓が食物を分解するために過剰な働きをする(つまり、生成するエネルギーよりも多くのエネルギーを使う)と、脾臓は疲労し、消化が滞り、循環、栄養吸収、エネルギー/血液生成が悪くなります。これは多くの場合、次のような症状につながります。

・慢性疲労

・ブレインフォグ(脳の霧)

・慢性的な膨満感

・軟便

・食欲不振

・消化不良、食べ物が「ただそこに留まっている」ような感じ

・筋力低下 + 痛み

・栄養欠乏

・青白い舌

脾臓が長期間弱ると、体に必要な気と血を生成できなくなります。この栄養不足は、血虚(貧血)や湿の蓄積(炎症)につながり、心身にも悪影響を及ぼします。

 

脾臓の衰えは精神の乱れを意味する

「心配」は脾虚に関連する感情です。しかし、この不均衡は脾臓の物理的な機能(生理機能)だけでなく、脾臓の精神の活性化にも影響を与えます。

ここで言う「精神」とは一体何でしょうか?

中医学では、臓器の精気はエネルギーの最も霊妙な(実体のない)表現です。これは人格のようなものだと考えてください。臓器の精気はそれぞれ独自の役割と特徴を持っており、その臓器のバランスが取れているかどうかによってそれが表れます。

バランスが崩れると、精気は乱れている、あるいは煩っていると言われます。

脾臓の精は易(イー)と呼ばれます

「易」は思考、知性、理解力を司り、目標達成への意志と創造性に影響を与えます。

強く明確な意志(易)を持つことは、明晰な思考、情報処理、そして賢明で体系的な計画を立てる助けとなり、日々のやるべきこと(そして夢や目標)をより達成しやすくします。

ここまで読んで、脾臓の弱さが消化不良につながることはご存知でしょうけれど、精神的なレベルで言えば、脾臓の弱さは易を乱し、思考の消化不良を引き起こすのです。

言い換えれば、易は脾臓から得られる物理的な栄養に依存して形而上学的機能を果たします。そのため、脾虚は精神的・感情的な不調和として現れることもあります。

例えば、以下のような症状があります。

・不安とパニック発作

・「落ち込んだ」精神:無気力、無気力、退屈を感じる

・強迫的/反芻的な思考

・創造的なブロック/プロジェクトを進める明確な意図の欠如

・記憶力や集中力の低下

・不眠症(特に頭がいっぱいで寝つけない)

・圧倒され、傷つきやすく、エネルギーが消耗していると感じる

・負担が大きすぎる (負担のかかった脾臓は、流れ出る出口がなくすべてを吸収し、フラストレーションと心配が悪化します)


 

ここまでです。

この後の、「脾臓の気を強化する方法」というセクションでは、その方法について、それぞれ詳しく書かれているのですが、大雑把に書きますと、以下のような感じです。

・氷をなるべく使わない。

・日中はできるだけ冷たいものを食べない。

・添加物、着色料等人工化合物を脾臓は分解することができないので、なるべく避ける。

などです。

まあ…これについては、私はもうダメですね。

特に夏は、毎日、お酒に氷を入れてがぶ飲みしますので。しかも、これは昔からですからねえ。なるほど、競馬があたらなかったのも、そのあたりに…(その話はもういい加減にしろ)。

お酒に氷を入れるのはこれからも続きそうですので、今後も直感力は望めなそうです。

ともかく、西洋医学や精神医学とはまた少し違った「脾臓」についての役割の話でした。

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  • この記事を書いた人

Oka In Deep

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