10月9日にメルマガ「デジタル社会の終焉の予兆。そして次のパンデミックの壮絶な予言」を発行させていただきました。カード以外の決済を希望される方は、こちらでどうぞ。

人類の覚醒と真実

夢の正体と幻覚の正体

投稿日:




夢の(物理的な)正体

少し前の米エポックタイムズで以下のような記事を見ました。

冒頭部分です。

AIがあなたの夢を読み取っている

AI Is Reading Your Dreams. HR May Be Next
Epoch Times 2026/07/29

人工知能(AI)が、夢の報告からパターンを見つけるために使われるようになった。とはいっても、この技術は、あなたが眠っている間に脳内を直接覗き込むわけではない。少なくとも今のところは。

研究者たちが行っているのは、自然言語処理を用いて夢の記述を分析し、それを現実生活の描写と比較することだ。

最近のある研究では、 18歳から 70歳までの 287人から寄せられた 3,700件以上の報告を調査した。参加者は 2週間にわたり、夢や日々の体験を記録し、研究者たちは参加者の睡眠習慣や認知習慣に関する情報を収集した。

その「最近のある研究」はもこちらに論文がありますが、「個人の特性や経験が夢の内容を予測する」というタイトルで、概要にはこのように書かれています。

論文の要約

夢は普遍的でありながら、非常に個性的な体験だ。記憶や個人的な関心事が夢の内容に影響を与えることは知られているが、そのような影響が時間とともにどのように変化するのか、また、安定した個人の特性が夢をどのように形作るのかは依然として不明だ。

本研究では、2020年から 2024年の間に 207人の成人から収集した 3366件の夢と覚醒時の体験の報告、および人口統計学的、認知的、心理測定学的、睡眠に関する指標を含む大規模なマルチモーダルデータセット(※ 画像、音声などを組み合わせた AI の学習や評価に不可欠なデータの集まり)を用いて、夢の意味構造を体系的に定量化した。

この目的のために、仮説主導型の意味次元の大規模言語モデル(AI)支援評価と、データ駆動型の語彙領域アプローチを組み合わせた。

覚醒時の報告と比較すると、夢は自己言及的で思考中心の物語から、視空間の詳細、複数の登場人物、奇妙な出来事が支配的な知覚体験へと変化していた。

夢に対する態度、心の彷徨いやすさ、主観的な睡眠の質などの安定した特性は、夢の内容に選択的に影響を与えていた。 2020年の最初の COVID-19 ロックダウン中に収集された 2つ目の独立したデータセット(参加者80名)により、大きな外的ストレス要因が夢の意味に及ぼす影響を検証することができた。

ロックダウン中、夢には制限に関する言及が増加し、感情の強度が高まっていたが、これらの影響はその後数年かけて徐々に正常化した。これらの結果は、安定した個人の特性と偶発的な経験が共同で夢の意味を形成することを示している。

nature.com

ということで、 207人分の 3366件の夢を AI によって解析したというものですが、論文自体は数式が出てくる難解なものですが、途中に次のような記述があります。

太字はこちらで施しています。

論文より

我々の研究結果は、夢の報告には、覚醒時の報告と比較すると、物語や映画的な描写に特徴的なパターンにより近い一連の特徴が含まれていることを示している。

スクリーン上で展開される映画のように、夢は、目覚めたときに鮮やかで奇妙で没入感のあるものとして描写されるダイナミックなシーンごとの構造に従う傾向がある。

知覚の詳細、特に視空間的要素が体験を支配し、夢を見る人はより頻繁に観客のような役割を担い、展開する出来事に積極的に関与するよりも観察する傾向が強まる。この視点の変化は、頻繁な設定の変更や概念の急激な移行と相まって、夢の物語の断片的で不連続な性質に寄与し、覚醒時と比較してその奇妙さを強めている。

覚醒時の体験は通常、日常生活のダイナミクスに根ざし、個人の社会的相互作用、懸念、目標によって制約されるが、夢はより流動的で没入感のある環境に投影される。

覚醒状態とは対照的に、夢を見ている意識は他者中心的な知覚シミュレーションを生成する。この表象の変化は、経験の中心を効果的に脱中心化し、夢を見ている人をシミュレーションされた環境に対して相対的に位置づけるのではなく、その中に埋め込む。

この結果は、覚醒時の生活の要素が睡眠中に変容し、現実の断片が再構成され、新しい夢の物語に再編成されるという考えと一致する。

夢は、日常の経験を直接再現するのではなく、過去の出来事や未来の期待を高度に連想的に再解釈し、一見遠い要素を、しばしば奇妙ではあるが首尾一貫したシナリオに織り合わせる可能性がある。

nature.com

確かに、一般的に見る夢は、このような傾向だと思います。

たとえば、

「展開する出来事に積極的に関与するよりも観察する傾向が強まる」

というのは、かなりそうですね。

起きていることを見ているということが多い。それでも、見る夢の中には自分がそのシーンに関与している(自分がストーリーの中心にいる)ものもあります。

「覚醒時の生活の要素が睡眠中に変容し、現実の断片が再構成され、新しい夢の物語に再編成される」

というのもそうで、実際に見る夢のほとんどで、

「まったく訳のわからない物体や光景が出てくることはほぼない」

です。

以前の経験を含めて、「過去の自分の体験が再構成されている」という部分は強いです(とはいっても、日常とまったく同じという光景が出てくることも、ほぼないです)。

いずれにしても、風景も人物像も「形が破綻していない」というのは、どちらかというと、夢もまた「元型」に従っているともいえます。

 

幻覚の場合

先日、「幻覚」について、以下の記事を書きました。

ベンゾジアゼピンの離脱中に「世界中の多くの人が幻視として見る同一人物の存在」から辿る、人間全員が脳に持っているかもしれない人類共通のヴィジョン
2026年9月6日

ここに、中脳幻覚症の方が、自分で見た幻覚を描かれた絵画を載せています。

初夏の池の周りで遊ぶ大人と子どもたちの幻視画

med.gifu-u.ac.jp

これは確かに「そこに存在しない」光景ですが、やはり突拍子もない光景ではなく、よくある光景とも言えます。

あるいは、以前、「レビー小体型認知症」の日本人の方で、見えている光景を絵に描きのこしている方がいらっしゃまして、その人の報道をご紹介したことがありました。

レビー小体型認知症の方々の「世界」観
NOFIA 2025年12月26日

いろいろな絵を描かれているようですが、以下は、報道元にあったひとつの絵画です。

ヤツデから精を吸っている動物たちの幻視画

東京新聞

こうなると、現実から少し離れますけれど、このくらいまでなら、夢でも見ることがあります。

夢というものの正体は今でもあまりはっきりとはしていませんが、肉体的(唯物論的)に考えれば、幻覚が見えるさまざまな症例(シャルル・ボネ症候群やレビー小体型認知症など)と同じように、眠っているときに、「何かの作用が働く」か、「働かなくなる(常識の認識から少しタガが外れる)」というような仕組みもあるのかもしれません。

それでも、幻覚にしても夢にしても「本当に訳がわからない」という事例は、かなり少ないように感じます。

ただ、「幻覚剤の幻視の記録」となると、かなり派手にはなります。それでも、色彩が極端に華やかになっていたり、やや奇妙な動物が描かれていたりとかはしますが、常識的な形が完全に逸脱したような記録はあまりないように思います。

ペルーのシャーマン、パブロ・アマリンゴ氏が天然の幻覚剤DMTによる視覚体験を描いた作品

grahamhancock.com

夢が何なのかの解釈は難しいところですが、たとえば、ルドルフ・シュタイナーも夢について、講演で何度も述べていて、一般的な視点とは別の夢観を述べています。以下、少しふれます。




シュタイナーの「夢」観

いろいろなことを述べていますけれど、シュタイナーの人間観は、人間は「肉体」「エーテル体(生命体)」「アストラル体(感情・魂の体)」「自我」の 4つから構成されているとしていて、目覚めている時には、その 4つすべてから構成させていますが、

「眠って夢を見ているときには、アストラル体と自我が完全に肉体から離れきっておらず、肉体に戻りかける瞬間に、霊界で体験したことや内面の動きが、肉体・脳という物質的なフィルターを通して、象徴的な画像へと翻訳されて現れたもの」

としています。

ですので、シュタイナー的な学説だと、夢というのは、いわゆる霊界と関係しているということになるようです。

[広告]ルドルフ・シュタイナー「いかにして高次の世界を認識するか」

ちなみに、シュタイナーは講演で、以下のような興味深いことも述べてました。「個人の意志の強さと夢の内容が関係ある」というようなようなことです。その部分を抜粋して締めさせていただきます。

œ""


夢の世界と現実

Dream-life and External Reality
ルドルフ・シュタイナー 1924年2月8日

さらに考察を深めてみましょう。私たちは、意志の弱い人と強い人が夢の中でどのような振る舞いをするかを見てきました。

弱い人は経験したことをほぼそのままの形で夢に見るのに対し、強い人はそれを変容させ、再構成し、自らの性格を反映させて彩りを加えるのです。この点を徹底的に突き詰め、その結果を現実の生活におけるその人の振る舞いと比較してみると、極めて興味深い事実が浮かび上がってきます。

ある人に夢の話をしてもらい、夢の情景がどのように次へとつながっていくかに注目し、その夢の構成を観察してみてください。そうして、その人の夢のあり方についてある程度のイメージを掴んだ上で、その人自身を観察してみるのです。

夢の世界について抱いたそのイメージに導かれれば、現実の生活におけるその人の行動様式についても、的確な像を描き出すことができるでしょう。ここから、人間の本質にまつわる驚くべき秘密が見えてきます。

現実の生活における行動を観察し、その人の個々の性格を知ろうとすれば、ある人の行動のうち、その人自身の存在――すなわち「自我」――に由来するのは、ほんの一部に過ぎないことがわかるはずです。

もしすべての行動が自我に依存しているならば、人は夢の中で行うことを現実でもそのまま実行するでしょう。つまり、激しい気性の持ち主は夢の中と同様に現実でも激しい振る舞いをするでしょうし、逆に夢の中で現実をほとんど変えずにそのまま見るような人は、現実生活においてもあらゆる場面で距離を置き、事の成り行きや出来事をただ受け流すだけで、夢をほとんど形作らないのと同様に、自らの人生をもほとんど形作ろうとはしないはずなのです。

そして、人がこれに加えて行うこと、それはどのようにして起こるのでしょうか?

皆さん、それは神によって、世界の霊的存在によってなされると私たちは十分に言えるでしょう。人が行うことすべてを、彼自身が行うわけではありません。実際、彼は夢見るのと同じくらいしか行動しません。残りは彼を通して、そして彼に対して行われるのです。

ただ、私たちは日常生活の中で、これらのことを観察するように自分自身を訓練していません。もしそうであれば、私たちは夢に積極的に参加するのと同じくらいしか、人生の行為に積極的に参加していないことに気づくでしょう。

世界は、暴力的な人が夢の中ほど現実で暴力的になることを妨ぐことができます。意志が弱い人においては本能が働き、そしてまた人生そのものが、彼を通して起こること、彼が夢にも思わないようなことを付け加えるのです。




>> In Deep メルマガのご案内
In Deepではメルマガも発行しています。ブログではあまりふれにくいことなどを含めて、毎週金曜日に配信させていたただいています。お試し月は無料で、その期間中におやめになることもできますので、お試し下されば幸いです。こちらをクリックされるか以下からご登録できます。
▶ ご登録へ進む





  • この記事を書いた人

Oka In Deep

世界で起き続ける様々なことをお伝えさせていただいています。

-人類の覚醒と真実
-, , , , , ,

Copyright© In Deep , 2026 All Rights Reserved.