娯楽カードゲーム「イルミナティ」(1982年発売)より
カード「Enough is Enough (もうたくさんだ)」 Illuminati
戦争で窮地を脱したいヨーロッパ諸国
今日(3月3日)は、私の住んでいるあたりは雪となっていて、本格的な雪があるのは、今シーズン初めてです。
というより、この冬の関東は、とにかく雨が降らない冬でした。
私の住んでいる明星ワイワイランド市では(どんなところに住んでるんだよ)、おそらく 12月あたりから、ほとんど雨が降っていなかったと思います。ですので、この冬は、強風が吹くと、すぐに砂嵐の状態でした。
ともかく、雪が降る中、今回は、これまで何度か取り上げさせていただいたこともある著名なアメリカの金融・地政学サイクルのアナリストであるマーティン・アームストロングさんの最近のインタビューをご紹介します。
アームストロングさんは、「景気循環理論」という一種の景気サイクルの研究家であり、英語版 Wikipedia には、以下のようにあります。
「マーティン・アームストロング - 経済信頼モデル」より
アームストロングの経済信頼モデルは、景気の波が 8.6年または 3141 日ごとに発生することを提案する景気循環理論だ。
サイクルの終わりには危機があり、その後、経済情勢は次の 8.6年の危機点まで改善する。この理論は歴史的な金融パニックのリスト (1683 年から 1907年までの 224年間に 26回)に基づいており、その頻度はおよそ 8.6年だ。
アームストロングは、8.6年の波がさらに大きな波を経て強度を増し、8.6年の波が 6つになり、51.6年の大きな長波を形成していると結論付けた。
同時に、アームストロングさんは、「 11年間刑務所で過ごした有罪判決を受けた」(資産を規制当局から隠した罪)こともある強者ですが、少し前の記事「悪人が語る2025年 通貨と金融の大リセット論…」でも書きましたけれど、
「悪い時代には、悪い人の語ることこそ信用できる」
と思っている部分が私にはあります。
もはや、善い人が対応できる時代ではなくなっています。
アームストロングさんも、なかなか「悪そうな顔」をされていて、悪の時代には好感の持てる人物です(苦笑)。
マーティン・アームストロング氏
usawatchdog.com
アームストロングさんは、あくまで経済と金融の専門家ですが、自らのウェブサイトには、いろいろなことが載せられていて、比較的最近では、
「 MK ウルトラ計画文書の機密解除」
について詳しく書いたりもしていました。以下の記事にあります。
・MKウルトラ計画文書が機密解除されたという記事からたどり着く先は「私たちはいつでも知らずにサイキック・ドライビング実験に参加させられている」という現実
In Deep 2025年1月11日
MKウルトラ計画は、1950年代初頭から 1960年代末頃まで CIA によって行われていた「自国民に対しての洗脳実験」のことです(正確には、アメリカとカナダの市民が対象)。詳しくは、日本語版 Wikipedia にあります。
ともあれ、最初に、マーティン・アームストロングさんの最新のインタビューからの抜粋をご紹介させていただきます。
「ヨーロッパは崩壊しつつあり、彼らにはロシアとの戦争が必要なのだ」 - マーティン・アームストロング氏
Europe is Falling & Needs War with Russia – Martin Armstrong
usawatchdog.com 2025/03/01
伝説的な金融・地政学サイクルアナリスト、マーティン・アームストロング氏が、ヨーロッパに戦争が迫っているという新たな警告を携えて戻ってきた。
2月28日のトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の白熱したやり取りをご覧になった方もいるだろう。まだなら、見るべきだ。 (※ 日本語報道では NHK にこのやり取りの全文があります)
トランプ氏の発言のハイライトは、以下のようなものだった。
「ゼレンスキー大統領は平和の準備ができていない…(ゼレンスキー氏は)第三次世界大戦でギャンブルをしており、合意するか、さもなければ我々は撤退する」
ゼレンスキー氏はホワイトハウスで意図的にトランプ大統領との戦いを始めたようだ。
また、ヨーロッパのすべての国がウクライナでのさらなる戦争の支持を決めたようだ。
そして今、 EU 軍の議論が再燃している。
これについて、アームストロング氏は以下のように語る。
「なぜか? それは、彼ら全員が欧州連合(EU)の崩壊に直面しているからだ。彼らの負債は信じられないほど大きい。一度も統合されたことがない。コロナ、気候変動、対ロシア制裁でドイツ経済は 3~ 5%縮小した。EUの経済成長はひどいものだ。ヨーロッパは衰退しており、だからこそ戦争が必要なのだ」
「つまり彼らはゼレンスキー氏を支持しているのだ」
昨日発表された新しいレポートで、アームストロング氏はヨーロッパで戦争が起こりつつあること、そして、それはもうすぐ起こりそうな理由を説明している。
アームストロング氏は、このように指摘する。
「このレポートで、私はたくさんの見出しを集めた。ロンドンのファイナンシャルタイムズの見出しが何だったかおぼえてらっしゃるだろうか? 『アメリカは今や西側の敵』だ、だった」
「これがトランプ氏が『我々は撤退する』と言っている理由だ。ゼレンスキー氏は、米国から与えられた 3500億ドル (約 52兆円)のうち 58%が行方不明であることを認めた。資金を削減すれば、真実が明らかになるだろう」
「トランプ氏は 1ペニーも無駄にすべきではない。すべて出すべきだ。ゼレンスキー氏は、ヨーロッパが米国に取って代わることを期待している。これがゼレンスキー氏があんなに傲慢でいられる理由だ。トランプ氏は NATO からすぐに撤退すべきだ」
ここ数ヶ月、ヨーロッパからアメリカに金 (ゴールド)が流れているという報告が数多く出ているが、それはなぜなのか?
(※ この金のことについては、後述します)
これについて、アームストロング氏は、以下のように述べている。
「先週、話したことだが、どれくらいかは言えないが、戦争に突入しようとすると、資本が動く。…今のところ、5月15日あたりからが心配だ。…私たちのコンピューター (ソクラテス)は、ヨーロッパが戦争に突入すると報告しており、この報告では、ヨーロッパは負けるだろうとしている。…これが、金がアメリカに流れ込んでいる理由だ」
アームストロング氏はまた、米ドルが近いうちに崩壊するという予測は忘れてよいと主張している。それは起こらない。「しかし、ユーロは消滅するだろう」とアームストロング氏は言う。
アームストロング氏はまた、以下のように予測している。
「私はコンピューター『ソクラテス』がウクライナについて発表したものを公開した。それは平坦な線であり、他のどの国でもそのようなことは見たことがない。平坦な線だ。死んでいく。それだけだ」
トランプ大統領の当選はロシアとの核兵器の応酬を止めたのだろうか? アームストロング氏はこのように言う。
「もちろんだ!ディック・チェイニー氏がカマラ氏を支持していた。リズ・チェイニー氏とアダム・キンジンガー氏は J6 委員会 (※ 1月6日の米国議会議事堂襲撃事件を調査するための国家委員会)にいた。2人ともネオコンだ。 アダム・キンジンガー氏は『 3日でロシアを倒せる』と言った。 彼らは常にプロパガンダばかり流している」
ここまでです。
ヨーロッパの立場のほうは、よく理解できますが、やや驚いたのが、
「米ドルが近いうちに崩壊することはない」
としていたことですね。
「へえ」とか思いました。
ちなみに、ここで金(ゴールド)の話が出てきますが、金に関しては、本当にいろいろなことが囁かれています。
金の奇妙な状況
今年に入ってから、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行で、
「実物の金を顧客が引き出せなくなっている」
ことが報じられていたことがあります。
以下の記事に報道を翻訳しています。
・英国で金(ゴールド)地金の引き出しがデフォルト状態になっている模様
BDW 2025年1月30日
記事には以下のようにあります。
> 中央銀行が需要に追いつくのに苦労する中、イングランド銀行の金庫に保管されている金地金の引き出し待ちは数日から 4~ 8週間に延びていると、このプロセスに詳しい関係者が語っている。
>
>「ニューヨークに大量の金が出荷され、残りが待ち行列に詰まっているため、人々は金を手に入れることができない」と、ある業界幹部は語った。「ロンドン市場の流動性は減少している」
顧客が預けている現物の金を引き出すのに「 1ヶ月から 2ヶ月かかる状態」となっているようなのです。
ここに「イギリスからニューヨークに大量の金が出荷され…」とありまして、さらっと読めば、何となく納得できるような感じもあるのですが、数値を見ますと、どうもおかしい。
ある記事に、イングランド銀行の「金の保有量」が書かれています。
市場関係者は単純な疑問を抱いている。
イングランド銀行の 2024年12月1日の報告書によると、同銀行は金庫に 5365トンの金を保有していると公表しており、ニューヨークに輸送されたのは 393トンだけなのに、なぜ銀行は 4週間から 8週間にわたって金の配送に苦労しているのだろうか?
イギリスからニューヨークに大量の金が移動されたとしても、それでも、イングランド銀行には、5000トン近くの大量の金の保有があるはずなのです。
なのに、「顧客に金を渡すことができていない」と。
それで、この記事には、以下のように書かれています。
「イングランド銀行が金をまったく持っていなかったらどうなるのだろうか?」
さらには、以下のようにもあります。
> まず、それはどこへ行ったのか、そして第二に、これは金の「紙」市場全体を完全に破壊する可能性がある。
>
> イングランド銀行に金が残っていないことが判明した場合、「紙の」金市場はおそらく崩壊するだろう。紙の市場の崩壊により、金市場は「紙」の影響から解放され、実物貴金属の価格は急騰するだろう。
この「紙の金市場」というのは、たとえば、ETF というものがあって、投資信託のことですが、金でしたら、以下のようなものです。
> 金ETFは金価格に連動することを目指して投資を行う上場型投資信託です。 kabu.com
これは金の実物の価格に連動して値上がりしたり、値下がりしたりするもので、株と同じように売買できるものです。
先ほどの記事では、この「紙の金市場が崩壊するだろう」と。
まあ、そんなことになることはないとは思いますが…しかし、何が起きても不思議じゃないですし。
それと共に、最近は、アメリカにおいて、
「保管されているとされている金は本当にあるのか?」
ということに対しての調査をイーロン・マスク氏が要求していることが、よく報じられます。
アメリカ政府が保有する金の大部分はケンタッキー州にある「フォートノックス」という場所に保管されているということになっています。
しかし、最近ではまったく監査されていないということで、「本当に、ここに金があるのか?」ということになっていて、マスク氏の監査要求が出ているわけですが、このあたりは、日本でも報じられていますので、リンクしておきます。
・米政府が備蓄する「金はまだあるのか?」マスクが監査を要求 (Forbes 2025/02/20)
・金価格上昇の裏に潜む米国への“不信感”、イーロン・マスクの要求で「取り付け騒ぎ」が起きる可能性 (DIAMOND 2025/02/25)
この「金の取り付け騒ぎ」は、英国ではすでに一部起きているわけですが、仮にフォートノックスに「金がなかった」となると、これは本当に大変なことになります。
なかなか注視していることでもあります。
話をアームストロング氏に戻せば、
「今のところ、5月15日あたりからが心配だ」
という一節があり、何が心配なのかが具体的ではないのですが、その頃に「何か心配なこと」が起こる可能性を、アームストロングさんのコンピュータは報告しているようです。
それにしても、アームストロングさんのコンピュータの名前は「ソクラテス」というのですね。
個々に名前がついているコンピュータとして思い出すのは、小説『イルミナティ』に出てくる「最先端の自己プログラム・アルゴリズム論理マシーン」である「 FUCKUP (ファックアップ)」です。
ものすごい名前のコンピュータで、私のお気に入りの名称でもあります。
なお、「最先端」とはいっても、この小説が出版されたのは、今から 50年前の 1975年ですので、どのくらいの性能なのかは不明です。
参考までに、小説『イルミナティ』の中で、この FUCKUP が導き出した「これからの世の中」についての結果を抜粋して締めさせていただこうと思います。
以下の画像は、これとは関係ないものですが、娯楽カードゲーム イルミナティの「複合災害」というカードです。何となく載せてみました。
小説『イルミナティ』より
易占結果は、「最凶とされる 23番目の卦」だった。
この伝統的に凶を示す卦は、アトランティスの科学者神官が大陸の破滅直前に出したもので、通常は水による死に関連している。他の卦としては、地震、竜巻などといった災害や、病気、腐敗、陰の気などにも関連がある。
最初の相関関係は、テクノロジーの進歩の速度と政治の退化の不均衡が示され、それが1914年以降、とくに1964年以後に地球規模でますます拡大し、危険なレベルに達している。
…おそらくは第三次世界大戦が迫っているのかもしれず、生物科学兵器の発達と第23番目の卦の病的要素を組み合わせて考えるなら、疫病や神経性毒ガスの勃発、あるいはその両方といった事態も、核戦争による大量死と同じくらいの確率で起こり得る。
包括的な分析結果は、「膨大な大量死」だった。
すみやかな正しい行動によって出現パターンを回避できる希望もある。ただ、そうした回避の確率は、0.17% (± 0.05)だ。
やむなし。
ちなみに、この小説『イルミナティ』によれば、最も新しい人類の一群が生まれたのは、1902年8月6日のことで、全員が基本的に同じ DNA をもとにプログラムされ、5万1000体の女性と、5万体の男性が、その日、この世に放たれたと説明されていました。
全員が社会の上層に行けるべく高度な知識と外観を持つのだそう。
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