ブログ記事の引用・転載はすべて自由です。その際、ページのリンクを示していただけると嬉しいです。以下でキーワード記事検索ができます。

4月18日にメルマガ謎の星ブラックスターの話。そして、経済破綻への心構えや準備の話を発行させていただきました。

2025年からの世界 アメリカの憂鬱 人類の未来 人類の覚醒と真実 悪魔の輪郭

ジャッキー君とコブフェフェちゃん:どちらが大統領であろうと、フェンスの門は閉まり続ける

投稿日:




ふたりの大統領

このタイトルは全部が訳がわからない感じとなっていますけれど、日本の音楽家である立花ハジメさんという方の 1984年のアルバム「テッキー君とキップルちゃん」という作品タイトルを唐突に思い出して、何となく洒落た感じでつけさせていただいた次第です(洒落てないから)。

タイトルに出てくるジャッキー氏のほうは前米大統領であり、コブフェフェ氏は現米大統領のことですが、ジャッキー氏の名前の由来はこちらの記事などにあります。もう 3年近く前のことなのですね。

コブフェフェのほうは有名なフレーズですが、もう 8年も前の話ですので、報道を再掲しますと、以下のようなことがあったのでした。2017年6月の CNN の報道です。

トランプ大統領が謎の投稿、「covfefe」の意味は?

米国のトランプ大統領がツイッターに書き込んだ誤字と思われる単語がネットで瞬く間に広まって、最も注目されるトレンドに浮上している。

発端は、トランプ大統領が米東部時間(2017年5月)31日午前0時6分、何の脈絡もなくツイッターに投稿した1文だった。

「Despite the constant negative press covfefe」(相変わらず否定的なマスコミの covfefe にもかかわらず)

…午前5時50分ごろには問題の投稿が削除されたが、トランプ大統領は同6時9分、再びツイートした。

「誰か『covfefe』の真の意味を理解できるか? エンジョイ!」

CNN 2017/06/01

「誰か『covfefe』の真の意味を理解できるか?」と書いていることから、綴りミス等ではないようですが、この意味は今に至るまでわからないままです。

当時、この言葉に何となく感銘して、記事を書いたこともありますが、その後、covfefe を調べているうちに、トランプ大統領の叔父が「ジョン・G・トランプ博士」という科学者で、第二次大戦前のアメリカで最高権威の科学者であり、戦争兵器の開発者として圧倒的な力を見せていた人だったことを知りました。

以下の記事にあります。

トランプ大統領とその叔父ジョン・G・トランプ博士 - そしてニコラ・テスラの間に存在する「奇妙な関係」。この地球から戦争を消そうとしたテスラの意志を止めたのは誰?
In Deep 2020年7月29日

ここに、ニコラ・テスラさんの名前がありますが、テスラ氏の死後、「ニコラ・テスラの機密兵器に関しての資料を、死後に真っ先に入手していた」のが、ジョン・G・トランプ博士だったことが、機密指定を解除された FBI の資料からわかります。

その FBI 資料は興味深いもので、「ニコラ・テスラが金星人である」ことが明記されています。以下のようにあります。

1957年の FBI 機密ファイル「ニコラ・テスラ - パート03」より

…その宇宙人はニコラ・テスラのエンジニアの元を何度も訪問しており、そして、宇宙人は、私たちに、「テスラは金星人であり、1856年に赤ん坊として地球に連れて来られ、今のユーゴスラビアの山岳地方からテスラ夫妻は去った」と話した。

その FBI の資料「ニコラ・テスラ」は、以下の FBI のサイトに今でもあります。290ページもある膨大なものです。

Nicola Tesla (1 - 249ページまで)

Nicola Tesla (250 - 290ページまで)

 

…さて。

ここまでのことは、今回の本題とまったく関係ない話でした。

 

 

フェンスを建てているのは誰?

今回は、ジェフ・トーマスさんという方の最近の寄稿文をご紹介させていただこうと思います。

このジェフ・トーマスさんは、昨年 11月に「対立と敵対の時代に「アリから学ぶ」こと」という記事でもご紹介させていただきました。

比喩がお好きな方のようで、そこでご紹介した記事では、「赤いアリと黒いアリ」について、以下のように書かれていました。

記事「アリから学ぶ」より

たとえば、100匹の赤いヒアリと 100匹の大きな黒いアリを捕まえて瓶に入れたとしても、最初は何も起こらない。しかし、瓶を激しく振って地面に投げ返すと、アリたちは最終的に殺し合うまで戦う。

問題は、赤いアリは黒いアリを敵だと思っているし、黒いアリもまた赤いアリを敵だと思っている。

しかし、実際には本当の敵は「瓶を振った人物」だ。

これがまさに今日の社会で起こっていることだ。リベラル対保守。黒人対白人。マスク賛成派対反マスク派。ワクチン対反ワクチン派。金持ち対貧乏人。男性対女性。警官対市民、など。

私たちが自分自身に問うべき本当の質問は、誰が瓶を振っているのか…そしてなぜ振っているのかということだ。

つまり、例えば対立関係にあると自分たちが考えている「敵対の構図」は、実際には、お互いに敵だと思っている相手にあるのではなく、

「瓶を外から振っている人がすべての対立を引き起こしている」

という比喩です。

世間や社会がワーワーと騒然となったりする場合も、この社会は「実は大きな瓶の中にいるのと同じ」なのだと。

誰かが瓶を振って、私たちに敵対を発生させていると。

しかし、瓶の中にいる人たちはそれに気づかない。

まあ、そういうような比喩でした。

今回のジェフ・トーマスさんは、「ブタさん」を比喩に使っています。

野生のブタということで、ここではイノシシと訳させていただいている場所が多いですが(あまりブタブタと続くと、ちょっとイヤな感じですので)、やはり、とても印象的な比喩をされています。

アメリカでは、民主党政権から共和党政権に移行しましたが、「同じことが連綿と続いている」ことを改めて想起させるものです。

ここからです。




 


野生のイノシシを捕獲する

Trapping Wild Pigs
Jeff Thomas

私たちのほとんどは、自分たちはブタよりも賢いと思いたいだろうが、本当にそうだろうか?

ブタは非常に知能の高い哺乳類であり、森林に生息する野生のイノシシは特に狡猾であることが知られている。

しかし、それらを捕獲するための伝統的な方法がある。

まず、森の中の小さな空き地を見つけて、地面にトウモロコシを置く。

あなたが去った後、イノシシたちはそれを見つける。彼らは次の日も戻ってきて、まだ何かあるかどうかを確認する。

トウモロコシは毎日交換する。無料でもらえるエサに頼るようになったら、空き地の片側にフェンスを設置する。フェンスに慣れると、またトウモロコシを食べ始める。その後、反対側にもフェンスを設置する。

フェンスの 4つの側面すべてを設置し、最後の側面にゲートを設置するまで続ける。

そして、イノシシが餌を食べに囲いに入ると、ゲートを閉める。

最初、イノシシたちは逃げようと走り回る。しかし、トウモロコシをもっと投げ入れると、やがて落ち着いてまた食べ始める。

そして、捕まえたイノシシの群れを見て微笑みながら、人間がブタよりも賢いのはそのためだと自分に言い聞かせることができるのだ。

しかし残念ながら、必ずしもそうとは限らない。

実際のところ、上記の説明は、人間を集団主義に陥れる本質でもある。

集団主義は、政府が国民に無料のものを提供し始めたときに始まる。最初は、無料の教育や貧困者へのフードスタンプのような単純なものから始まる。

無料の品物という考え方が当たり前になり、さらに重要なことに、人々がそれを「食生活」の重要な部分として頼るようになると、さらに多くの無料の品物が提供されるようになる。

しかしすぐに、政治指導者たちは「権利」についてますます語るようになる。新しい権利が福祉、医療、大学の無償化、あるいは基本賃金の保証のいずれであるかは重要ではない。重要なのは、大衆がその権利に頼るようになることだ。

次に、イノシシの場合と同じように、フェンスを設置する。

当然、無料のものを増やすためには、より多くの税金が必要になる。そして、当然ながら、いくつかの権利は犠牲にされなければならない。

そしてイノシシと同じように、人間に従わせるために本当に必要なのは、フェンスの増設を「徐々に」行うことだ。人々はフェンスよりもトウモロコシに注目している。

彼らがかなり依存するようになったら、ゲートを閉める時が来る。

集団主義においては、自由を制限する新たな制約が働くことになる。

多額の罰金を支払わなければ国外退去できないと言われるかもしれない。あるいは、緊急事態では銀行預金が没収されるかもしれないと言われるかもしれない。

政府には、何らかの偽りの理由で、集会や仕事に行く自由さえも拒否する権利があると言われるかもしれない。

そして、もちろん、イノシシたちは新しい規制から逃れようと走り回る。しかし、さらなる権利が与えられ、最終的には、その権利が自己決定の自由よりも価値があると認められるのだ。

この時点でも、ほとんどの人は従うだろう。

しかし、最終段階がある。

財政問題によりトウモロコシの配給が「一時的に」削減されるのだ。そして、さらに削減される…そしてまた削減される。

自由は永久に失われ、その後、権利は徐々に剥奪される。

こうして、アルゼンチン、ベネズエラ、米国などの非常に繁栄していた国を、貧困な集団主義国家に変えることができるのだ。

これは段階的なプロセスであり、パターンは何度も同じ方法で繰り返される。人間の本質が変わらないために、これは成功する。

集団主義は最終的に、少数のエリート層が王様のように暮らす一方で、人口の 95%が一様に貧困に陥るという状況に陥る。

第二次世界大戦後、西洋世界は飛躍の時を迎えた。

誰もが大きな繁栄とチャンスを手にした。市場システムは完全に自由だったわけではないが、懸命に働き、自ら責任を取ることを望む人なら誰でも繁栄する機会を得られるほどだった。

しかし、1960年代のかなり早い時期に、「偉大なる社会」は、困っている人すべてに政府が寛大な援助を提供する、つまり何らかの形で恵まれない人たちに無料で物資を提供するという代名詞となった。

当時、豊かさにあふれていたアメリカ人のほとんどは、恵まれない人たちと喜んで分け合った。

しかし残念なことに、彼らは個人として自発的に寄付するのではなく、政府に寄付の分配を任せ、税金でその費用を負担させるという考えに陥ってしまったのだ。これは大きな間違いだった。

その時点から必要なのは、誰が不利な立場にあるかを再定義し続け、さらに多くの無料のものを提供することだけだった。

その頃に、フェンスの「最初の部分」が建設されていることを知っている人はほとんどいなかった。

しかし、今日では、フェンスは完成し、その門はすでに閉まっていることを理解する方が簡単かもしれない。急いで脱出することはまだ可能かもしれないが、門に向かって駆け出す人はほとんどいないだろう。

結局のところ、他の国に移住するということは、すべての無料のもの、すべての安全を手放すことを意味するからだ。

この時点で、森で食料を探すという考えは疑わしいものに思えるようになる。自分自身に頼ることを忘れてしまった人たちは、当然ながら脱出を恐れる。彼らは依存する習慣を変える必要があるだけでなく、将来は自分自身で考えなければならない。

かつて自由世界であった世界で私たちが今目撃しているのは、集団主義への移行だ。

それは、資本主義の名残を残したコーポラティズムと社会主義の組み合わせだ。全体としては集団主義となるだろう。

フェンスの門はすでに閉まっており、上で述べたように、群れの一部のメンバーは門が閉まるのを見て大騒ぎを起こすだろう。

多少の混乱と社会不安は起こるだろうが、結局、大多数の人々は再びトウモロコシ畑に落ち着く。

門が閉まる今、そこに突進するために必要な洞察力と大胆さの両方を備えているのは、ほんの一握りの者だけだろう。

これは、政府がまだ寛大な施しをしていた頃のアルゼンチンでも当てはまり、給付金が最高潮にあったベネズエラでも当てはまった。そして、集団主義への最終的な移行が始まった今、米国でも当てはまる。

大多数の国民は、門に向かってダッシュする代わりに、フィードを見下ろして「ここは今でも世界最高の国だ」と言いながら、トウモロコシを食べ続けるだろう。


 

ここまでです。

ここでの「エサ」というのは、現在の人間社会に当てはめれば、いろいろなことが想定されます。

たとえば今のアメリカでは、国民の多くが「満足するようなさまざまな情報や政策」が矢継ぎ早に放たれ続けています。

これは「エサ」以外のなにものでもありません。

上のジェフ・トーマスさんの記事の中の、

> しかし、最終段階がある。

> 財政問題によりトウモロコシの配給が「一時的に」削減されるのだ。そして、さらに削減される…そしてまた削減される。

を当てはめれば、これは食料としてのエサではなく、

「国民の多くが満足するようなさまざまな情報や政策」

としてのエサと考えていただいたほうがいいかと思います。

これが、

> そして、さらに削減される…そしてまた削減される。

ということが、今後のアメリカに起きるかどうかは定かではないですが、アメリカの前大統領のジャッキー氏の政権下で進められていた「集団主義への移行」は、現大統領のコブフェフェ氏の政権下でも基本的には同じだと思われます。

ジャッキー政権下では、保守的な主張や意見がことごとく検閲されていましたが、今はその逆になっただけです。左派的な意見がことごとく弾圧されています。

トランプ氏、「違法な抗議活動」を行う大学への資金援助の停止を検討 (BDW 2025/03/06)

RFKジュニア氏が「反ユダヤ主義はアメリカの公衆衛生上の危機である」と宣言(BDW 2025/03/05)

単に「逆になった」だけで、どこにも言論の自由がないのはどらちも同じです。

それでも、アメリカのかなりの人たちには、心地よく聞こえているかもしれません。

そうしているうちに、フェンスの扉はどんどん締まり続けているはずで、いつかは逃げることができなくなります。

日本もある程度は同じ状況なのかもしれません。

これらの施策が人間の本性を利用したものである限り、大昔であろうと現代であろうと、いつでも有効な方法として機能し続けます。同じように、人間の本性を利用したコロナ対策でも、ほとんど何の苦労もなく各国政府はあの愚業を達成しています。

>> In Deep メルマガのご案内
In Deepではメルマガも発行しています。ブログではあまりふれにくいことなどを含めて、毎週金曜日に配信させていたただいています。お試し月は無料で、その期間中におやめになることもできますので、お試し下されば幸いです。こちらをクリックされるか以下からご登録できます。
ご登録へ進む





  • この記事を書いた人

Oka In Deep

世界で起き続ける様々なことをお伝えさせていただいています。

-2025年からの世界, アメリカの憂鬱, 人類の未来, 人類の覚醒と真実, 悪魔の輪郭
-, ,

Copyright© In Deep , 2025 All Rights Reserved.