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「製薬企業は組織犯罪」だと断罪し、発表されている薬の研究報告が虚偽であることを告発し続けるコクラン計画の共同設立者ゲッチェ博士はかく語る

      2017/12/06

コクラン計画の共同創立者ピーター・ゲッチェ博士

Dr Peter Gotzsche exposes big pharma as organized crime

コクラン共同計画 – Wikipedia

コクラン共同計画は、治療と予防に関する医療情報を定期的に吟味し人々に伝えるために、世界展開している計画である。

ランダム化比較試験を中心として、臨床試験をくまなく収集し、評価し、分析するシステマティック・レビュー を行い、その結果を、医療関係者や医療政策決定者、さらには消費者に届け、合理的な意思決定に供することを目的としている。

ゲッチェ博士の著作『死にうる薬と組織犯罪』の表紙

Medicamentos que matan y crimen organizado

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私たちを取り囲む「薬の真実」がまたひとつ

話の流れというのはいろいろとつながるもののようでして、数日前にインフルエンザの治療薬として登録されている「タミフル」についての、

WHOさえもインフルエンザの治療ガイドラインから永久に削除することを決めた「タミフル」がなぜ日本ではいまだに処方され続けるのか

という記事を書きました。

その中に、国際的な医療評価機関『コクラン共同計画』のことを取りあげました。ここは、「タミフルにはインフルエンザ治療薬としての意味がない」という最終的な臨床的結論を下した国際機関です。

コクラン共同計画は、簡単に書けば「薬がきちんと臨床されて、その臨床結果が正しく報告されているか」を確かめる機関といっていいかと思いますが、今回もコクラン計画と関係のある話ということになります。

最近は、このコクラン計画が SSRI (選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という抗うつ剤の臨床で「虚偽の臨床報告がなされていた」と報告したりもしていたようで、これはつまり、SSRI の「害」の部分は製薬企業のほうからは「すべて」報告されていなかったと。

SSRI という薬は、うつ病だけではなく、パニック障害などにも処方されていますので、メンタル系の病気と関わったことがある方なら多くが知っている名前だと思いますし、実際に処方されたことのある方もいらっしゃるかもしれません。何しろ、日本だけでも、とんでもない量が処方されています。

たとえば、Wikipedia には、

日本国内で100万人以上が使用していると推定されている。

とあるようなもので、日本だけで 100万人以上が処方されているかもしれない薬についての臨床は「害の部分についてはすべて虚偽だった」と。

実際に、 SSRI の副作用は嵐のように吹き荒れていて、手がつけられない状態になっていると推測されます。

というのも、SSRI の一番の副作用は「自殺」なんです。先ほどの Wikipedia には、

アメリカ食品医薬品局は、「SSRI は 24歳までのうつ病患者の自殺志向や自殺行動のリスクを 2倍に高める」と結論を下したと述べている。

とありますが、他に、「自殺だけではなく、他者への傷害衝動」も強くなる副作用があるとされています。いずれにしても、仮に、うつやパニックに効果があっても「飛躍的に死に近づく」薬といえます。

なぜ今でもこんなものを処方し続けているのか私にはわかりません。 SSRI については、私はかつて周囲でそれを服用していた人たちを何人か知っていまして、今も生きている人を含めて、大変な状況をわりと間近に見ています。

まあしかし、ここでは SSRI 自体の話を書きたいわけではないですので、それはともかくとして、そういう「臨床報告の虚偽」のようなことを次々と明らかにしているコクラン計画の共同設立者の1人であり、薬に対しての告発を精力的におこなっているピーター・ゲッチェ博士という方についての記事を今日読んだのです。

それが下の記事です。

collective-evolution.com

ゲッチェ博士という方は、冒頭に表紙を載せました『死にうる薬と組織犯罪:大手製薬会社はいかにして医療を腐敗させたか』(Deadly Medicines and Organised Crime: How Big Pharma has Corrupted Healthcare)という著作を 2013年に発表しています。

日本語訳は出ていません。アメリカ以上に薬への信仰が強い日本では、今後も出ないような気がします。

ともあれ、今回はこのゲッチェ博士についてのその記事をご紹介しようと思います。

私がこの人のことをご紹介しようと思ったのは、その話の内容自体も興味深いものであると共に、この方は語りの中で、

「人を責めるのではなく、医者としての自分をも責めている」

という感じがしたこともあります。

たとえば、この方が、「医者がたくさんのアメリカ市民を薬で殺している時に」と語る時に、博士は「 we kill …… 」と「 we / 私たちが……」と使っています。「自分もまた薬で多くの患者さんを殺してしまっていた」というニュアンスかもしれません。

一般的に、人を非難することはできても「自分を非難する」ことは難しいです。

まして医者という立場では。

 

今年2月に書きました過去記事、

「現代医学は悪しき宗教」と40年前に述べた異端医師の懺悔

という記事で、ロバート・メンデルソン医師という方が 1979年に書かれた原題『医療異端者の告白』(邦題:こうして医者は嘘をつく)という本を偶然読みまして、その序文をご紹介しました。

その序文の最後は、メンデルソン医師が、かつての患者たちを思い出しながら、

なぜ私に頼るのか。あなたたちをこんな目に遭わせたというのに。

私はもう現代医学を信じない。

となっています。

この本は医療の告発本であると同時に、「医者としての懺悔」の内容だともご本人は述べています。

懺悔から始まった彼らは西洋医学への徹底した反逆者となる。

今回ご紹介するゲッチェ医師の経歴はわからないですが、薬への告発の情熱の高さなどを見ますと、やはり過去の自分の患者さんたちへの行いへの「懺悔」があるような気もします。

また、この記事では、「私たちが飲むのを避けるべき薬」にも言及していますので、ご参考になるかと思います。

それでは、ここから記事です。

なお、この記事でのゲッチェ博士の言葉の中の「意味」で最も大事なことだと思われることは、

「患者の人たちは、お医者様が薬のことについてよく知っていると思っているが、そうではない」

ということだと思います。

実際には「薬を開発した側以外は誰も薬の真実は知らない」ということです。与えられるのは作られた情報の書かれた紙切れだけだと博士は言いたいのだと思われます。


ONE DOCTOR (OUT OF MANY) EXPLAINS HOW PRESCRIPTION DRUGS ARE KILLING US
collective-evolution.com 2017/11/26

ひとりの医師が、処方薬がいかに私たちを殺し続けているかを語る

現代の医薬品の使用については多くの懸念が提起され続けているが、しばしば、その懸念が当事者である医師や専門家たちによって示されることがある。

今、私たちの前には、そのような多くの専門家たちが薬に対して語ろうとしていた懸念を裏付ける多くの圧倒的な証拠がある。

ハーバード大学医学部教授で、ニューイングランド・メディカル・ジャーナルの編集長だったアーノルド・S・レルマン(Arnold Seymour Relman / 1923 – 2014)は以下のように述べている。「医学の専門者は、医学の実践のためだけでなく、教育や研究の面でも医薬品業界からお金を支払われている。この国(アメリカ)の医療の学術機関は、医薬品業界の巨大な代理店となっているのだ。私はそれが不愉快だと感じている」

事実、オープンアクセスの学術誌 PLoS の歴史の中で最も広くアクセスされている記事は「なぜ公表されたほとんどの研究結果は虚偽なのか(Why Most Published Research Findings Are False.)」というタイトルが付けられているものだ。この報告書で研究者たちは、現在発表されている研究成果のほとんどが虚偽であり、そして 10年以もその状態であると述べている。

医学的証拠を評価する世界で最も重要な機関である『コクラン共同計画』の共同設立者ピーター・ゲッチェ( (Peter Gøtzsche) )博士は、この問題をきわめて明確にしたいと考えている。ゲッチェ博士は現在いくつかの医薬品として供給されている薬物に関する危険性について世界に知らせるために取り組んでいる。

博士の研究によれば、アメリカ国内だけで、毎年 10万人が「処方薬を正しく使用した」際の副作用から亡くなっている。博士は「私たち医学者が、多くの国民を薬物で殺している時でも誰も眉をひそめない。このことは注目に値することです」と指摘する。

博士は、抗うつ剤の使用は、良い作用よりもはるかに害を引き起こしていると主張する多くの論文を発表しているが、最近の抗うつ剤に関しての数々の暴露を考えてみると、博士の主張は正しいと思われる。

ゲッチェ博士は以下のように述べる。これは、博士の談話の映像からの抜粋だ。

「私たちが非常に多くの薬を服用している主な理由は、製薬会社が薬を販売しているからではなく、彼らが薬についての嘘を売っているからです。このことが、私たちの人生の中で薬だけを特別なものにしてしまっている原因なのです」

「私たちが薬について知っているほぼすべてのことは、製薬会社が、私たちと医者に伝えることとして「選んだ内容」なのです。… そして患者たちがその薬を信用する理由は、患者が医師に持っている信頼からのものです。信頼している医師が処方する薬だから信頼する」

「しかし、患者たちは知らないのです。医師たちは、病気や人間の生理や心理についてたくさん知っているかもしれないですが、実は医師たちは自分たちが処方している薬については、ほとんどまったく知らない。薬の情報は製薬業界によって巧みにあやどられており、薬の真実は医師も知らないのです。薬に関してのシステムは制御不能になっています。そう思われない方は、なぜアメリカの3番目の主要な死因が薬物によるものかを考えてみてほしい」

 

先日、デンマークのコペンハーゲンにある北欧コクランセンター(Nordic Cochrane Center)の研究者たちがブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に発表した研究から、抗うつ剤に関する、この種の腐敗の最新の例が得られた。

この研究は、製薬会社は、抗うつ剤の薬物試験の結果に関する「すべての情報を開示していなかった」ことを示した。

研究者たちは、「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」と「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)」の 70の異なる二重盲検、プラセボ対照試験の文献を調べ、臨床研究報告における「重大な悪影響のすべてが報告されていない」ことを見出した。これらの臨床研究報告は、アメリカ食品医薬品局(FDA)などのアメリカの主要保健当局に送られた正式な報告書だ。

ゲッチェ博士の主要な2つの分野は、抗うつ剤と「非ステロイド性抗炎症薬」と呼ばれるイブプロフェン、タイレノール、セレコキシブ、ジクロフェナクなどが含まれる解熱鎮痛薬だ。もうひとつはロフェコキシブ(Vioxx)と呼ばれる非ステロイド性消炎・ 鎮痛薬で、これは市場に出回った5年間のあいだにアメリカだけで 10万件以上の重篤な心臓病を引き起こしたことが判明した後に市場から回収された。

ゲッチェ博士によれば、これらの死亡事例は、患者を保護するための薬物規制プロセスが失敗した場合の氷山の一角にすぎないという。

博士は、抗うつ剤もまた習慣性があり、それらの副作用は同様に危険であると指摘する。

ゲッチェ博士は、避けるべきである薬剤について以下のように記している。

ゲッチェ博士が述べる「避けるべき薬」

・すべての抗うつ剤。理由は、重度のうつ病の症例ではおそらく機能しない。

・小児への脳に作用する薬物(brain-active drugs)の処方。

・高齢者への抗精神病薬および脳に作用する他の薬物。精神作用薬は、長期間使用すると非常に有害であるため、できるだけまったく使用しないでほしい。

・関節炎や筋肉痛、および頭痛などのために使用される非ステロイド性抗炎症薬(市販されているものを含む)。これらの薬はできるだけ使用しないでほしい。

・マンモグラフィによるスクリーニング検査。この検査は、多くの健康な女性たちを、診断と放射線治療により病気にさせ、早期死亡につながる。また、スクリーニング時に検出された無害な癌のために使用される場合、化学療法は死亡率を増加させる。

・尿失禁の薬。うまく機能しない可能性が高いため。


 

ここまでです。

この最後の部分で、「小児への脳に作用する薬物」とか「高齢者への脳に作用する薬物」という言葉が出てきますが、言語は「 brain-active drugs 」とあり、この正確な日本語がどうしても導き出せませんでした。

しかし多分これは、いわゆるメンタル系、精神系の薬全般だと考えます。

つまり、子どもや高齢者へのメンタル系の薬は極力避けたほうがいいということなのだと思いますが、これに関してはまた別の機会に調べて書いてみたいと思います。

また、マンモグラフィという言葉が出てきて、これは乳がん検診で一般的に言われているものだと思われるのですが、ゲッチェ博士はこれを「絶対にだめだ」と言っています。このあたりに関しては、結局、自分で考えるしかない部分も多そうですが、「懸念」の主張がとても多いのも事実です。

ある程度確信できるものがあれば、ご紹介したいと思います。



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