地球の最期のときに

米大学の科学者たちがロックダウンの長期的な影響として「今後15年での過剰死がアメリカだけで100万人を超える」と試算。スタンフォード大学の研究者は「外出禁止に感染抑制効果はまったくない」と論文で発表



投稿日:


knau.org




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世界で加速する「規制の弊害による命の消滅」

今日、外を歩いた時に、「飲み屋さんたちはこの飲食店イジメ政策にどう対応しているのだろうなあ」と地元の店をいろいろと見ていましたら、時短営業よりも「 2月7日まで休業します」と張り紙がしてあるお店のほうが多いことを知りました。

居酒屋さんや夜中心の料理屋さんで、アルコールの提供が午後 7時までというのは致命的、というより商売にならないはずで、「それくらいなら閉めたほうがいい」ということなのだと思われます。

張り紙には「 2月7日まで」と書かれてあるものが多かったですが、しかし現状、誰もかれもが「数」に扇動されている限りは、気温の推移次第では、この日付けが 3月7日となり、4月7日に…となっていくことは、全国的にはともかく、少なくとも都道府県単位では、その可能性を排除できるものではありません。

何度か記していますが、「気温が低い中でコロナウイルスを人為的に制御するのはそもそも無理」なんです。

海で泳いで、「体にプランクトンがひとつもつかないように気をつけて下さい」と言われているようなものであり、筋違いも甚だしいと感じています。

その気温ですけれど、もちろん低い状態が続くほうが良くないのですが、先日以下の記事で、北極上空の冷たい大気の循環である極渦が「崩壊」したことについて書かせていただいたことがあります。

成層圏の気温が突然上昇する現象により北極の大気循環が崩壊。これにより2月にかけて北半球に超低温がもたらされる可能性が。そして低気温とウイルスの関係…
投稿日:2021年1月9日

今後の気象の予測について、ヨーロッパの気象メディアは、「過去 1世紀で最も寒かった1929年と同じ気象パターンである可能性」について報じていました。

これについては、地球の記録の以下の記事で取りあげています。

極渦の崩壊により「過去1世紀で最も寒かった1929年1月の気象パターン」と同様の状態となり、並外れた寒さが北半球の各地に影響を与え始めている
投稿日:2021年1月19日

これはヨーロッパを対象としたメディアですので、「過去 1世紀で最も寒くなる」という予測については、あくまでヨーロッパを対象としたものですが、しかし、アメリカとユーラシア大陸の多くが影響を受ける可能性が書かれてありました。

つまり、地域的には「まだまだ寒さが断続的に続く」可能性が高いのです。

この予測はわりと深刻なものかもしれず、つまり「とても寒い」ということ自体はともかくとしても、

「コロナウイルスは、気温が低いと感染が拡大する性質を持つ」

という他の風邪ウイルスと同様のデータは回避できないものであり、気温が中途半端に低い状態が長く続いた場合、感染症の状況も厄介が続くと思われます。

気温とコロナウイルスの関係は、以下の記事で最初に書きました。

感染の増加を「数」だけで見ていると社会は終わる : コロナウイルスの感染事例は「正確に気温と反比例する」ことを米ゴールドマンサックスが解析。年明けまでに現在の何倍にも増加する可能性
投稿日:2020年11月15日

そして、以下の記事の後半でコロナウイルスの「構造的性質」の研究にふれていますので、ご参照下されば幸いです。

「突然出現した」と騒がれる英国の新型コロナウイルスN501Y変異株は、4月にはブラジルで、8月にはアメリカでもすでに流行している。つまり何の新しい話でもないことがロックダウンの根拠に
投稿日:2020年12月23日

いずれにしても、気温の推移予測からは、先行きはあまり明るくはなく、これからも「数」だけに踊らされ続けた場合、今日たくさん街中で見られた張り紙の「 2月7日まで休業させていただきます」の日付けが非常に危うくなっていく可能性があります。

ここまで来ると、飲食業も生死の境にあるお店も多いでしょうが、こんな馬鹿げたことで、人々の生活が破壊されることを回避するためには、

「今おこなわれているすべての制限政策に意味がない」

ことを主張する専門家たちの意見にきちんと耳を傾けるべきです。

今回は、タイトルにもありますけれど、最近発表された論文を紹介していた記事をご紹介させていただきます。

 

 

科学的にも明らかになる「害ばかりの社会閉鎖対策」

今回ご紹介させていただくのは、アメリカのデューク大学、ハーバード大学、ジョンズホプキンス大学からの3人の科学者たちが、

「ロックダウンによる《過剰死》は、今後 20年間で150万人に達する」

という試算を出した論文についてのものです。これはアメリカだけの数値です。

「過剰死」というのは、コロナウイルスとは関係のない死であり、ここでは主に、ロックダウンにより失業した人たちについて述べられています。

論文は、以下にあります。

THE LONG-TERM IMPACT OF THE COVID-19 UNEMPLOYMENT SHOCK ON LIFE EXPECTANCY AND MORTALITY RATES
Covid-19による失業の影響が平均余命と死亡率に及ぼす長期的影響

今回は、それをご紹介したいと思いますが、それとは別に、米スタンフォード大学の4人の科学者が、「ロックダウンによるコロナの感染拡大の抑止効果」について、「感染症予防対策としての有効性」を検証した論文を発表していました。

多くの国でとられている封鎖、社会的距離、事業や店舗の閉鎖、外出禁止令などのような措置は、医学用語では、

「非医薬品介入 (NPI)」

と呼ばれるそうですが、この効果についてのエビデンスを探る試みでした。

その論文の結果だけを要約しますと、以下の結論でした。

スタンフォード大学の科学者たちによる論文の結論の主旨

ロックダウン、社会的距離、店舗の閉鎖、外出禁止令など「非医薬品介入」(NPI)と呼ぶものの使用を支持するエビデンスを見つけることはできなかった。これらの対策は、COVID の拡散を阻止するのに役立つものではなく、ウイルスの拡散に対抗するものではない。

論文は、以下にあります。

ASSESSING MANDATORY STAY-AT-HOME AND BUSINESS CLOSURE EFFECTS ON THE SPREAD OF COVID-19
COVID-19の蔓延に対する強制的な外出禁止令および事業閉鎖の影響の評価

他にも、現在行われているようなウイルス対策に意味がないとする医学論文は数多く出されています。

経済的な影響がどうのこうのではなく、

「対策自体にウイルス拡散を抑制する効果はない」

ということです。

参考までに、いくつかの論文をリンクしておきます。

ロックダウン、社会的距離、店舗の閉鎖、外出禁止令などの対策に効果がないことを検証した世界の学術論文

A country level analysis measuring the impact of government actions, country preparedness and socioeconomic factors on COVID-19 mortality and related health outcomes
COVID-19の死亡率および関連する健康転帰に対する政府の行動、国の準備および社会経済的要因の影響を測定する国家レベルの分析

Was Germany’s Corona Lockdown Necessary?
ドイツのコロナ封鎖は必要だったのだろうか

The illusory effects of non-pharmaceutical interventions on COVID-19 in Europe
ヨーロッパのCOVID-19に対する非医薬品介入の幻想的でしかない効果

Did COVID-19 infections decline before UK lockdown?
COVID-19感染は、英国でのロックダウン前に減少したのか

Impact of non-pharmaceutical interventions against COVID-19 in Europe: A quasi-experimental study
ヨーロッパにおけるCOVID-19に対する非医薬品介入の影響:準実験的研究

Full lockdown policies in Western Europe countries have no evident impacts on the COVID-19 epidemic
西ヨーロッパ諸国の完全なロックダウン政策は、COVID-19の感染流行に明らかな影響を与えていない

このあたりまでとさせていただきますが、実際には、こんなことは、論文を読まずとも、

「どの国でもそれらの対策は《冬には》機能していない」

ことで十分におわかりになるのではないでしょうか。

春になって暖かくなれば機能したように見えるでしょうけれど、それは対策が機能したのではなく、ウイルスが気温の上昇と共に自然と構造崩壊しただけです。

「人を閉じ込めれば、ウイルスを制御できる」というような「幻想」がどこから生まれたのかが不思議です。

最近「 PM 2.5 」に関するニュースを読みまして、そのニュース自体はどうでもいいのですが、PM2.5というのは「微小粒子状物質」という名称までついているので、ずいぶんと微細なもののイメージがありますが、たとえば、その大きさをさまざまな粒子と比較すると以下のようになります。

粒子の大きさの比較

gene-lab.com

細菌は種類により多少サイズに違いはあるかもしれないですが、ウイルスは何であろうと、おおむねサイズは同じようなもので、大まかにいえば、

「細菌は PM2.5より小さく、ウイルスはそれよりはるかに小さい」

のです。

はるか遠くから飛んでくる花粉の何と大きくうつることか。

そして、ウイルスよりはるかに大きな PM2.5でさえ、大気の流れに乗って、たとえば中国大陸からこんなに広い範囲で「風と共に移動」し「風と共に去りぬ」という動きを見せるのです。


tenki.jp

それよりはるかに小さな存在であり、「気流と完全にシンクロして移動する」上に、気温が低い場合は構造崩壊を起こさず生き続けるウイルスというものに対して、現在の社会がとっている政策をどう思われますか?

2メートルがどうこう?

密?

マスク?

我々が対峙しているものは、この世で最も微細な準生命体で、そして強大な力を持つウイルスという存在です。

専門家になればなるほど、その「ウイルスという強大な存在」の本質を見誤ってしまい、人と社会を閉ざせば「何とかなる」と信じ込んでいる

この妄想が社会から消えなければ、我々はどこまでも地獄に突き進みますよ。

というわけで、前置きだか何だかよくわからなくなりましたが、長くなってしまって申し訳ないです。

ここから、アメリカの大学の研究者たちが「今後のアメリカの過剰死の予測」について発表した論文を紹介していたゼロヘッジの記事からです。


アメリカの科学者たちは、COVIDのロックダウンにより、今後15年間で100万人が過剰に死亡することになることを見出した

COVID Lockdowns Will Result In 1 Million Excess Deaths Over Next 15 Years, Scientists Find
zerohedge.com 2021/01/18

デューク大学、ハーバード大学、ジョンズホプキンス大学の科学者たちが論文を発表した。その論文の結論は驚くべきものであり、現在の政策を美徳として進めている人々に衝撃を与える可能性がある。

この「 Covid-19での失業の影響が平均余命と死亡率に及ぼす長期的影響」というタイトルの論文では、アメリカの失業による影響とその結果として「今後 15年間で、アメリカの全人口の死亡率が 3.0%増加し、平均余命が 0.5%減少する」と結論付けている。

論文では、以下のように書かれている。

アメリカの人口全体では、COVID-19パンデミック後の死亡率の増加は、今後 15年間で 89万人の過剰死、今後 20年間で 137万人という驚異的な過剰死が出ることを意味する。

論文では、特にヒスパニック系の女性たちが大きくその影響を受ける可能性が示されており、また、アフリカ系アメリカ人、外国生まれの人たち、教育水準の低い成人と 16〜24歳の人たちが大きな影響を受けることが示されている。

論文の結論部分は以下のようになっている。

COVID-19 に関連する失業率の急増が米国の死亡率に及ぼす長期的な影響は、これまでの文献では、まだ特徴付けられていない。したがって、最後のステップとして、COVID-19 での大量失業の影響に関連する過剰死の推定値を計算した。

その結果、アメリカの人口全体では、COVID-19パンデミック後の死亡率の増加は、15年間で 89万人の過剰死、今後 20年間で 137万人という驚異的な過剰死が見込まれることを示した。

これらの数値は、今後 15年および 20年の期間で予測される米国の人口のそれぞれ 0.24%および 0.37%に相応する。

アフリカ系アメリカ人の場合、今後 15年間と 20年間で、それぞれ 18万人と 27万人の過剰死亡が見込まれる。これらの数値は、アフリカ系アメリカ人の人口のそれぞれ 0.34%および 0.49%に相応する。

白人の場合、今後 15年間と 20年間で、それぞれ 82万人と 121万人の超過死亡が見込まれる。これらの数値は、15年および 20年の期間で予測される白人人口のそれぞれ 0.30%および 0.44%に相応する。これらの数字は、男性と女性の間でほぼ均等に分けられた

この結果は、歴史的なエビデンスに基づき、このパンデミックが経済活動への影響を通じて人間の健康に長期的な影響を与える可能性があることを示している。

これらの結果は、政策立案者たちが COVID-19 の回復と封じ込め措置を検討する際に、人々の生活に対するこのような大規模な景気後退による、深刻で長期的な影響を考慮に入れるべきであることを強く示唆していると解釈できる。

封鎖は命を救うかもしれないが、健康に深刻な結果をもたらす可能性のある実際の活動の低下にも寄与する。

したがって、政策立案者たちは、経済的苦痛を軽減し、医療へのアクセスを保証することを目的とした、ロックダウンと政策介入の組み合わせを検討する必要があり、また、医療政策の下で効果的な経済再開を促進するべきだ。


 

ここまでです。

これまでも、ロックダウンや社会を閉ざすことに対しての、そしてもちろんマスクの弊害について主張をする科学者の方や、医療関係者の方はたくさんいたのですけれど、各国政府は「まったく聴く耳を持たない」状態が続いています。

最大の理由は、ここまでの経済や社会への影響が大きな社会的政策をとってしまった以上、「自分が間違っていたと言えるような状況ではないから」です。責任の大きさが途方もなさすぎるのです。

ですので、今後も「間違っていた」とは誰も言わないでしょう。

日本もそうなると思います。

「何か対策をとらないと非難される」という状況の中、ただただポーズで次々と「幻想の対策」を繰り出し、そして社会と日本人を破壊する。

今度の緊急事態宣言は、多くの分野で「ダメ押し」になるはずです。

その後は、飲食は大手とチェーンのみ、文化も音楽も演劇も独自性のあるものたちは消滅していき、多様化がまるでない焼け野原のような社会となると思われます。

自死と過剰死と空き物件だらけの商業不動産以外は何にもない国になる。

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