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自滅する人類へ:「自己終焉による滅亡が最も可能性が高い」と結論付けたケンブリッジ大学の専門家の警告

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ガザ地区の破壊された建物の向こうに沈む夕日。写真:ジャック・グエズ/AFP Guardian

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自滅する人類への警告

たまにご紹介させていただくことのあるマッジ・ワギーさんの最近の記事で「人類絶滅がデフォルト設定になった経緯」というタイトルの文章を読んでいました。
冒頭は以下のように始まります。

「人類絶滅がデフォルト設定になった経緯」より

唸りは徐々に止み、そして突然消えた。爆発音ではなく、静寂が海岸から内陸へと広がっていった。

10月下旬の火曜日の午後、技術者たちが何十年も警告してきた連鎖的な故障により、東部の送電網がついに崩壊したのだ。木曜日には、西部の送電網もそれに続いた。

電話網は予想より48時間長く持ちこたえ、非常用プロトコルを経由して、予備発電機が枯渇するまで稼働し続けた。

クレジットカードは役に立たないプラスチックカードとなり、銀行口座は理論上のものとなった。ディーゼル燃料の配送が途絶えると、トラックは止まり、トラックが止まると、棚は空になった。

Madge Waggy

というような架空の話で全編貫かれているもので、それがハワイを含むアメリカ全土にどのように広がるかを書いていました。

> 人口 100万人以上の大都市圏と定義されるアメリカの主要都市では、最初の 1年間で死亡率が 90%近くに達した。

というような下りもある物騒なものですが、それでも、今の燃料/エネルギーの状況や今後の食糧供給のバランス崩壊の可能性を考えますと、あくまで「いつかは」ですけれど、日本を含めたどの国でも起きる可能性はあるのだろうなと思わざるを得ない状況なのかもしれません。

そこで思い出したのが、英ケンブリッジ大学の研究者が、以前、英ガーディアン紙に述べた

「人類は自己破滅で滅亡する可能性が非常に高い」

という見解でした。

それをご紹介したいと思います。

なお、こういう問題が取り上げられるときに、必ず出てくるのが「気候変動」とか「地球温暖化」というキーワードですが、これらは何かこう、現代だけの特別な状態として語られることが多いのですが、地球には「かなり規則的な」気温や気候のサイクルがあります。

以下は、東京大学 大気海洋研究所の 2013年の「人類が経験した最大の気候変動、10万年周期の 氷期-間氷期サイクルのメカニズムを解明」という論文からのグラフです。

ここにある kyr というのは「 1000年間」を意味しますので、今から 40万年くらい前までの地球の氷床体積の変化を示すものだと思われます。

氷床の体積が変化するる要因はいろいろとあるでしょうけれど、気温が上がり続ければ氷床体積は減少する傾向となり、気温が下がり続ければ氷床体積は増加する傾向となると理解していますので、つまりこれは「地球の気温の変化」(もちろん千年万年単位での気温の変化です)とおおむねイコールのグラフとも言えるかもしれません。

氷床体積の時間変化(〇がつけられているのが2万年前)

aori.u-tokyo.ac.jp

過去の地球は、非常に規則正しくピョンピョンと気温が変動していたことがわかります。

おもしろいのは、氷床体積が増えるときには短期間(といっても 1万年から 2万年)で増えて(つまり急激に地球が寒冷化していった)、減るときには、10万年などの時間を経ている(ゆっくりと温暖化に向かう)ということで、これは素人的な書き方ですが、

「気温が下がる時には急速に下がり(数千年から 2万年)、上昇するには 10万年などの時間がかかる」

ということになるんでしょうかね。

この認識が正しくないとしても、興味深いのは「規則正しさ」です。

地球の気温や気候は、かなり規則正しいサイクルの下で変動していて、それは遠い昔からえんえんと続いているものだと思われます。

グラフを見ますと、1万年くらい前から、また氷床体積が減少に転じていますので(過去のグラフでは、一度減少に転じた後に戻るということが見られないですので)、まあ、これも大ざっぱな表現ですが、

「今後 10万年先などに向けての長い長い温暖化が始まる時期にある」

とはいえるのかもしれません。

すべては地球(と太陽を含む宇宙)のサイクルであり、それは確実に繰り返されてきて、これからも繰り返されるはずです。他のいろいろな要因(人為的な云々等)が入り込む余地はあまりないと思われます。

こういう意味での地球的な気候変動というものは確かに存在するでしょうけれど、現在、差し迫っているかもしれない危機は、そういう長いサイクルとは異なる急速なものです。

その危機の主軸がどんなものになるのかはともかく、今後数年間に明らかになってくるものもあるとは思われます。

ここから、ケンブリッジ大学の研究者の警告に関しての記事です。





専門家は、人類文明の崩壊が最も可能性の高いシナリオだと述べている

Expert Says Collapse of Human Civilization Looks Like the Most Likely Scenario
futurism.com 2025/08/04

「自己破滅が最も可能性が高い」

 

新たな研究は、人類文明が崩壊の危機に瀕している可能性が最も高いと警告している。

ガーディアン紙が報じているように、5000年にわたる歴史と 400以上の社会の崩壊を分析した包括的な新しい歴史調査は、 私たちが厳しい現実を突きつけられることになるだろうと主張している。

「世界の終末の日付を特定することはできないが、5000年にわたる文明の歴史を振り返ることで、我々が今日直面している軌跡を理解することができる。そして、自己破滅が最も可能性の高いシナリオだ」と、ケンブリッジ大学実存リスク研究センターの研究員であるルーク・ケンプ氏はガーディアン紙に語った。

「私は将来について悲観的だ」と彼は付け加えた。「しかし、人々については楽観的だ」

ケンプ氏は、地球温暖化、核兵器、AI といった存亡に関わる脅威に目をつぶる自己愛性パーソナリティ障害や精神病質的な指導者たち――強力ではあるが少数派の「寡頭政治」――が、我々の利益に反する行動をとっていると警告した。

科学者たちは長年、人間の活動によって引き起こされる地球温暖化の進行が、最終的には私たちを破滅へと導き、食糧不足、耐え難い暑さ、干ばつを引き起こす可能性があると警告してきた。

言うまでもなく、これらの問題すべてが他のあらゆるものに与える負担と不安定さも無視できない。

ケンプ氏によれば、人類の数千年にわたる文明の歴史から、物事が最終的にどのように展開していくかをある程度理解することができる。彼は著書の中で、「ゴリアテ」(※旧約聖書のサムエル記』に登場する戦士で、少年ダビデに石投げで倒された)という言葉を用いて、武器やその他の威嚇的な戦術を用いて他国を支配した王国や帝国を指している。

「歴史は組織犯罪の物語として語るのが一番だ」と彼はガーディアン紙に語った。「それは、ある集団が暴力を用いて特定の地域と住民に対する資源の独占を築き上げる物語なのだ」

しかし、こうした集団は長続きせず、最終的には不平等や権力者の貪欲さのために自重で崩壊してしまう傾向があると、研究者は主張した。

「エリート層が人々や土地からより多くの富を搾取するにつれ、社会はより脆弱になり、内紛、腐敗、大衆の貧困化、人々の健康状態の悪化、過剰な拡大、環境破壊、そして少数の寡頭支配層による不適切な意思決定につながる」と彼は述べた。

「空洞化した社会の殻は、最終的に病気、戦争、気候変動といった衝撃によって崩壊する」

では、これら全ては具体的に 21世紀とどう関係するのだろうか?ケンプ氏は、私たちは資本主義の中で活動する「単一の、相互につながったグローバルな巨人」の下で苦しんでいると主張する。

食料システムの崩壊、絶え間ない核戦争の脅威、そして深刻化する気候危機は、最終的に現在の巨大経済大国の崩壊につながる可能性がある。

そして?ケンプ氏は、我々を終末に近づけた責任者である指導者たちを名指しで批判することをためらわなかった。

「世界で最も権力のある 3人は、まさにダークトライアド(※自己愛、権謀術数主義、サイコパシーの総称)の典型例だ。トランプは典型的なナルシスト、プーチンは冷酷なサイコパス、習近平は権謀術数主義的な策略の達人として中国を支配するようになった」と彼はガーディアン紙に語った。

完全な崩壊を避けるためには、「あらゆる形態の権力を平等にする真の民主主義社会を創造し」、富裕層に課税する必要がある。ケンプ氏によれば、これは実際には聞こえるほど非現実的なことではない。

「今日、人々はシリコン上に知能を構築することの方が、大規模な民主主義を実現することや軍拡競争から脱却することよりも容易に想像できると考えている」と彼は述べた。

「それは全くのナンセンスだ。もちろん、大規模な民主主義は実現できる。我々は生まれつき社会性があり、利他的で、民主的な種であり、誰もが支配を嫌う直感を持っているのだ」

「これが我々の存在意義だ」と彼は付け加えた。


 

ここまでです。

ちなみに、ケンプ氏は、「人類全体がこうした脅威を生み出しているのではない」として、以下のように述べています。

「これらは、世界的な破滅的リスクを生み出す、巨大でサイコパス的な企業や集団による。核兵器、気候変動、AIは、軍産複合体、巨大テクノロジー企業、化石燃料産業といった、秘密主義的で非常に裕福で強力なごく少数の集団によってのみ生み出されているのだ」

確かにそうかもしれないですが、この不均衡が今後数年で解消されると考えることにも、なかなか無理がありそうです。

何しろ、今の私たちの生活はそのほとんどが巨大テクノロジー企業の支配下にあるわけですから。

人間が機械依存からの脱却を目指さない限り(せめて機械を支配するべき)、変革は難しいことなのかもしれません。




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