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2025年からの世界 ディストピアへようこそ 人類の覚醒と真実 悪魔の輪郭

MKウルトラ計画文書が機密解除されたという記事からたどり着く先は「私たちはいつでも知らずにサイキック・ドライビング実験に参加させられている」という現実

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毎日がMKウルトラ

1950年代から 1960年代にかけて米国政府によって行われた機密実験に、MKウルトラ(MK Ultra)というものがありました。

これは平たくいえば、「洗脳」の研究だったのですが、機密とはいえ、陰謀論めいた話ではなく、たとえば、日本語の Wikipedia にも「MKウルトラ計画」という長い項目があります。冒頭は以下のようなものです。

MKウルトラ計画とは、中央情報局 (CIA) 科学技術本部がタビストック人間関係研究所と極秘裏に実施していた洗脳実験のコードネーム。

米加両国の国民を被験者として、1950年代初頭から少なくとも1960年代末まで行われていたとされる。

CIAの文書によると、「マインドコントロールの効果を立証するための実験」と称し、化学的かつ生物的な手段を用いたことに留まらず、放射性物質にも着手したことが明らかとなっている。

主に、LSD (幻覚剤)を含む薬物などが使われたものでしたが、その文書は長い間、機密書類として公開されていませんでした(完全に破棄された文書が数多くあることもわかっています)。

最近、マーティン・アームストロングさんという方のウェブサイトで、「MKウルトラ文書が機密解除」というタイトルの記事を見ました。

MKウルトラの機密文書は、実は 2019年にもかなりの部分が機密解除されていまして、その際には 4000ページ分の書類が公開されていました。2019年2月の In Deep の記事でふれたことがあります。

当時公開された文書は、以下の CIA のウェブサイトにあります。

CIA MKウルトラ / マインドコントロール・コレクション
CIA MKULTRA / Mind Control Collection

4000ページもあるものですので、現実的に全体を読むのは無理ですが、今回は、1200ページ分が機密解除されたようです。

以下にリンク等があります。

CIAの行動制御実験が新たな学術コレクションの焦点に
CIA Behavior Control Experiments Focus of New Scholarly Collection

これも 1200ページもあるもので、とても「読もう」という気にはなれない分量ですが、今回先ほどの米国のウェブサイトの記事に興味を持ったのは、記事の最後を以下のように締めていたからです。

ウェブサイト「アームストロング・エコノミクス」より

政府が国民の大部分を対象に実験を行っている例は数え切れないほどある。恐ろしいのは、その実験に参加していることを誰も知らないことだ。

armstrongeconomics.com

ここにある、

> その実験に参加していることを誰も知らないことだ。

という部分ですね。

ここに興味が出たのでした。

洗脳プロジェクトである MKウルトラは、このやり方でした。

つまり、

「参加者がこの研究に参加していることは誰も知らない」

という状態で行われたのです。

まずは、そのマーティン・アームストロングさんの記事をご紹介します。

そして、MKウルトラと関係する過去の画像を見ていて、ちょっと思うところもありましたので、それについて後述します。




 


MKウルトラ文書が機密解除

MKUltra Documents Declassified
Martin Armstrong 2025/01/08


MKウルトラの責任者を務めたシドニー・ゴットリーブ。

心理戦は銃弾よりはるかに強力だ。米国政府は何十年もの間、洗脳の方法を研究してきた。おそらく最も悪名高い研究は、CIA が 1953 年から 1964 年にかけて、自分が残酷な研究に参加しているとは知らない無防備な犠牲者を対象に実施した MKウルトラ計画だ。

当時の CIA 長官リチャード・ヘルムズと長年 MKウルトラの責任者を務めたシドニー・ゴットリーブが証拠の大半を破棄したため、MKウルトラの実験は謎に包まれている。

しかし、新たに機密解除された文書により、米国政府による極端な人権侵害が明らかになった。

MKウルトラは冷戦時代の 1953年に始まった。米国政府は、ソ連と中国政府がすでに習得していると信じていたマインドコントロール戦術を学びたいと考えていたと思われている。

さらに、CIA は第二次世界大戦中にナチスが強制収容所に収容された人々に対して行った実験に興味を持っていた。

ペーパークリップ作戦は、CIA がナチスで使用した拷問と洗脳方法を調査し始めた 1945年に始まった MKウルトラの前兆だった。実際、1,600人のナチスの科学者が米国政府に採用され、米国市民に対する研究を続けるよう奨励された。

これらの科学者は、腺ペストを兵器化して生物兵器を実行する方法も研究した。CIA が悪名高い MKウルトラ計画を開発する前に行われたアーティチョーク計画やブルーバード計画などの研究もあった。

CIA の計画担当副局長リチャード・ヘルムズは、MKウルトラ計画を「人間の行動を変えるための生物学的および化学的物質の使用を研究する、極秘の CIA 研究開発プロジェクトのための特別な資金メカニズム」として提案した。

政府がどのようにして人間の脳を操作できるか。政府は捕虜と自国民に使用する「自白剤」を見つけたいと考えていた。CIA の化学者シドニー・ゴットリーブは、製薬会社イーライ・リリーと提携して幻覚剤 LSD を製造し、これらの実験を実行した。

被験者は刑務所、薬物依存施設、少年院、さらには米軍からも集められた。彼らは、自身がこの研究に参加していることを誰も知らなかった。

CIA は研究者に無制限の予算を提供し、TSS 助成金を提供するために偽の財団を設立することが多かった。全国の大学から医師が集められ、彼らは特に、すでに医療病院や精神病院に入院している患者の研究を楽しんだ。

人間の行動を操作するために、研究者は被験者に LSD やその他の精神を変える薬物を与え、彼らの精神を再プログラムしようとした。

彼らは、非論理的な思考を促進し、個人が「尋問中の窮乏、拷問、強制」や「洗脳」の試みに耐えるのを助ける追加の薬物の開発を製薬会社に依頼した。

実験はしばしば何週間も続いた。国家安全保障アーカイブ(NSA)は次のように説明している。

CIAは、薬物、催眠、隔離、感覚遮断、その他の極端な技術を用いて、多くの場合、米国市民である被験者に恐ろしい実験を行ったが、被験者たちは自分たちに何が行われているのか、あるいは、それが CIA の実験の一部であることに気づいていないことが多かった。

これらの記録はまた、行動科学の歴史において特に暗い時期に光を当てている。その時期には、この分野のトップクラスの医師たちが、通常はニュルンベルク裁判にかけられたナチスの医師たちと関連付けられる研究や実験を行っていた。

このプログラムで使用された戦術には、睡眠妨害、電気ショック療法、放射線、聴覚による嫌がらせなど、数え切れないほどある。生存者から聞いた恐怖体験談は数え切れないほどあるが、このプログラムの本当の範囲はここで説明するには広すぎる。

新たに機密解除された文書は 1,200 ページにも及び、真実のそれらのほんの一部にすぎない。

奇妙なことに、最初の 1,000人の犠牲者は米軍基地から連れ去られた。ニューオーリンズのテロリスト、シャムスッド・ディン・ジャバールとラスベガス爆弾犯のマシュー・リベルスバーガーは、ともにノースカロライナ州フォートブラッグ軍事基地(※ 現在は、フォートリバティー基地と改名された模様)に駐留していた。

偶然にも彼らは連続して攻撃を実行したが、この 2人を知る人たちは、2人がそのような犯罪を犯す兆候はなかったと主張している。

ゴルフ場でトランプ氏暗殺を企てたライアン・ラウスもフォートブラッグ軍事基地とつながりがあり、100回以上訪れている。

それぞれのシナリオを調べていくと、深い穴に落ちていくことになるだろう。何かが辻褄が合わないと認めるのには陰謀論者である必要はない。

アンナ・ルナ・パウリナ下院議員は、ジャバールとリベルスバーガーとフォートブラッグ軍事基地とのつながりに関する情報を求めている。陰謀論者と呼ばれることを恐れない他の人々も、すぐに質問し始めるかもしれない。

政府が心理戦や生物戦の方法の開発をあきらめたと信じる人がいるだろうか? 政府は生物戦を研究する機関に積極的に資金を提供し、COVID とそれに伴う制限を利用して、おそらく史上最大の心理作戦を成功させた。

政府が国民の大部分を対象に実験を行っている例は数え切れないほどある。恐ろしいのは、その実験に参加していることを誰も知らないことだ。これは詳しく調べる価値がある。


 

ここまでです。

この記事を書いたマーティン・アームストロングさんという方は、

「今でもマインドコントロール実験は行われている」

と考えているようで、そして、

「誰もその実験に参加していると知らないまま実験に参加している」

という状況について、たとえば、コロナのパンデミックの際の状況を挙げています。あれは史上最大の心理作戦だったと(それは確かにそうかもしれません)。

それはそれとして、MKウルトラの歴史を振り返っていますと、興味深いところにたどり着きます

 

 

サイキック・ドライビングと「マスク」

MKウルトラ計画は、米国だけではなく、カナダでも行われました。Wikipedia から抜粋します。

MKウルトラ - カナダでの実験

カナダでも、CIA の支援を受けたスコットランド人心理学者ドナルド・ユーウェン・キャメロンを中心に、1957年から 1964年まで、マギル大学アラン記念研究所にて実験が行われた。

LSDを含む各種薬物や、通常の 30倍から 40倍の強さの電気ショック療法を用いて被験者を昏睡状態にし、目隠しと手袋を装着させて患者の感覚をできるだけ制限した上で、睡眠学習の要領で嫌がることを強制的に何十万回と繰り返し聞かせるなどのサイキック・ドライビングなる手法を用いていた。

そして、結局、このドナルド・ユーウェン・キャメロンという人を中心にして行われた実験は以下のような形で終わります。

MKウルトラ - カナダでの実験

キャメロンによるこれらの手法は、患者の治療はおろかマインドコントロールや洗脳などにおいて何らの成果もあげておらず、ただ単に患者に対して不可逆的な障害を与えただけのものであったが、拷問の手法としての有用性が見いだされたため、イラク戦争時にテロリストらを対象とした拷問として、グアンタナモ湾収容キャンプでサイキック・ドライビングに似た手法が採用された

ここに出てくる「サイキック・ドライビング」とは、以下のようなものです。

> サイキック・ドライビングは、1950年代から 1960年代にかけて行われた精神医学的処置であり、患者は行動を変えるためにループテープで連続的に繰り返される音声メッセージを聞かされる。サイキック・ドライビングでは、患者は治療の過程でしばしば単一の声明を何十万回も繰り返し聞かされる。Psychic driving

 

ともかく、カナダでおこなわれた MKウルトラ実験は、マインドコントロールにも治療にも「何の成果も上げられず」に終わります。

しかし、

「拷問には有用だった」

ということで、一種悪名の高いグアンタナモ湾収容キャンプで「拷問」として使われるようなったようです。

グアンタナモ湾収容キャンプでの収容者に対しての拷問は、以前はずいぶん報道されていましたが、Wikipedia にある程度の一覧があります。

 

この流れで、今回、グアンタナモ湾収容キャンプの収容者の写真を見ていまして、改めて気づいたのは、

「全員、マスクを着用させられている」

ということでした。

グアンタナモ湾収容キャンプの画像


amnesty.org.uk


MKUltra

全員がマスクをしています。

正確にいうと、収容者は、「マスク」と「目隠し」と「ヘッドフォンのようなもの」を装着させられています。

グアンタナモ湾収容キャンプの収容者

NY Times

MKウルトラ実験の流れを組んだグアンタナモ湾収容キャンプの拷問は、サイキック・ドライビングという技術が使われ、これは上で説明されていたように、

「繰り返される音声メッセージを聞かされる」

というもので、ヘッドフォンのようなものを装着させられているのはわかります。

また、視覚が自由ですと、サイキック・ドライビングの効果が薄れることも想像できますので、目隠しもわかります。

「でも、なんでマスク?」

と思ったのですね。

写真を見る限り、拷問中、全員がマスクをつけられている。

MKウルトラでの研究から「マスクも精神に何らかの影響を与える」ということがわかっていたからこそのマスク着用だと思うのですが、何らかの意味で、マスクはマインドコントロールに有効なツールなのだろうなと感じた次第です。

具体的に、拷問に対してマスクがどのような効果があるのかはわかりませんが、これも MK ウルトラの 4000ページの文書か、新たな 1200ページの文書のどちらかには書かれているのかもしれません。

…けれど、5000ページも読めないよ…というのが正直なところです。

確かに、マーティン・アームストロングさんが書かれていたように、私たちは常に「何らかの実験」に「実験に参加していると知らずに」参加しているのかもしれません。

これからも、そういうことは起き続けるかもしれないですが、見分けるポイントはわりと単純で、不自然で不合理なことは不自然で不合理だという原則です。

どう考えても不自然で不合理なことが社会全体に広がるような事態が起きたときには、それは一種の実験と考えてもいいのかもしれません。

この数年はそういうことがたくさんありました。

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