現実の重さ
最近のメルマガで、トランプ氏に保健福祉省長官として指名されたロバート・F・ケネディ・ジュニア氏(以下、RFKジュニア氏)が、一種の公約として掲げていた中にある「いくつかの食品添加物の排除」についてふれた部分がありました。
以下の食品添加物の人体への影響を再調査、あるいは、「排除」するということを選挙中に述べていました。
・高果糖コーンシロップ
・種子油
・ブチルヒドロキシアニソールとブチルヒドロキシトルエン
・臭素酸カリウム
・二酸化チタン
・アゾジカルボンアミド
・過酸化ベンゾイル
それぞれの用途や影響は長くなるのでふれないですが、今日、エポックタイムズで、その RFK ジュニア氏についての非常に長い記事が掲載されていました。
「 RFK ジュニア氏の保健福祉省の改革計画は強い反発を招いている」
というタイトルの記事でした。
それをご紹介したいと思います。
かなり長い記事ですので、あまり前置きはしないでおこうと思いますが、私が気に掛けていたことのひとつに、
「ワクチンへの対応」
があります。
それで、まあ、今回ご紹介する記事にもあるのですが、RFKジュニア氏は、「ワクチンそのものに反対する」という姿勢を見せたことはないのですね。
記事に RFK ジュニア氏の発言として、こうあります。
ケネディ氏:「私がワクチン反対派だったことはない。人々には選択肢があるべきであり、その選択は可能な限り最良の情報に基づくべきだ」
「科学に基づいた安全性研究が利用できるようにし、人々が、そのワクチンが自分にとって良いものかどうかを自分で評価できるようにする」
RFKジュニア氏は、「人々が、そのワクチンが自分にとって良いものかどうかを自分で評価できるようにする」と述べているのですけれど、これを解釈通りに捉えますと、
「良いワクチンというものが存在する」
ということになります。
さて……。
良いワクチンとは何なのか?
たとえば、コロナワクチンや子宮頸がんワクチンを含めたいくつかのワクチン使われている添加剤とか送達剤と言われている、例えば、脂質ナノ粒子とか、アルミニウムとか、これらは純粋に悪いです。
使わないほうがいいに決まっている。
では、仮にですけれど、そういう人体への悪影響が「まったくない」添加物を使ったワクチンが出来たとします。
そもそも、ワクチンの前提というのは、「感染を予防するため」のものだと思われますが、
「本当にそれを成し得ていて、そして人体に有害性がないワクチン」
は……存在するのか? という話です。
抗原原罪だ、免疫寛容だ、ADE(抗体依存性感染増強)だというような些細な項目はともかくとして、「存在するのか?」ということです。
(私個人は「存在しない」と考えます)
もっといえば、安全性や有害性がわかるのは、人体に使用してから、かなり時間のかかるものです。
たとえば、ファイザー社のコロナワクチンは、おおむね 2021年はじめ頃から世界的に接種が始まりましたが、「複数回接種で IgG4 が誘導される」という致命的な問題が初めてわかったのは、2年後くらいです。
さらに、もっと致命的な問題である DNA の混入や、SV40と呼ばれる配列が見出されたのは、2023年になってからです。
最低でも、何らかの問題が見出されるのはこのくらいの時間はかかる。
ここに、次世代への遺伝的な影響などを含めた試験と研究をしなければならないとなると、マウスではなく、ヒトを対象とすれば、
「臨床試験に一世代、つまり 30年くらいかかる」
ことになります。
遺伝子製剤であるなら、当たり前の安全検証の期間でしょう。
しかし、30年後には、今のアメリカの政権はありません(というか、当事者も誰も生きていないでしょうが)。
つまり、そういう理想的なことがすべて現実化するとも思えず、なかなか厳しいなとは思うのですが、それでも、何の進歩もないよりはマシということなのですかね。
私は、RFKジュニア氏に対して批判的なわけではないです。単に「理想と現実」の違いというのが……つまり、医学界のその欺瞞の歴史が長すぎるため、乗り越えることは大変だとは思っています。
トランプ氏とケネディ氏には、まずは身の安全を常に確保した上で、頑張ってほしいとは思います。
ここから、エポックタイムズの記事です。
RFKジュニアの保健福祉省改革計画は強い反発を招いている
RFK Jr.’s Plans for Reshaping HHS Draw Strong Reactions
Epoch Times 2024/11/22
批評家たちはRFKジュニアが公衆衛生にとって危険であると考えているが、彼の支持者たちは米国民の福祉が広範囲に改善されることを期待している。
ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、保健福祉省(HHS)長官としての政策を通じて「アメリカを再び健全にする」と誓った。
その可能性は多くの共和党議員やワクチンおよび食品安全擁護者から賞賛されている。
一方で、複数の民主党議員や公衆衛生当局者は、ケネディ氏を公衆衛生に対する「リスク」だと呼び、次期大統領ドナルド・トランプ氏の指名を批判している。
慢性疾患との闘い、子どもたちの健康の改善、政府機関に対する企業の影響への対処は、民主党員として、そしてその後は無所属として大統領選に出馬したケネディ氏の選挙公約の重要な部分であった。
ケネディ氏は 8月に大統領選の選挙活動を中止し、トランプ氏を支持した。同氏は以前、エポックタイムズに対し、これは「心痛む決断」であり、慢性疾患の蔓延から米国人を救うという使命を達成するために必要な一歩だと語っていた。
「アメリカを再び健康に (Make America Healthy Again)」キャンペーンの下、ケネディ氏は、いわゆる「企業による連邦保健機関の乗っ取り」に対処し、国の食糧供給から有毒化学物質を排除するなどして、いわゆる慢性疾患の蔓延を抑制することを目指している。
しかし、トランプ氏がケネディ氏を保健福祉省長官に任命したことは強い反発を招いている。
1993年から 2001年までビル・クリントン元大統領の下で保健福祉長官を務めたドナ・シャララ氏は、ケネディ氏は保健福祉省長官にふさわしくないと述べた。
「トランプ次期大統領による RFKジュニア氏の保健福祉省長官への指名は衝撃的だ。…彼はすべてのアメリカ人の健康と幸福にとって危険だ」とシャララ氏は X に書いた。
ランド・ポール上院議員(共和党、ケンタッキー州)は X で、ケネディ氏はアメリカ国立衛生研究所(NIH)の元所長のアンソニー・ファウチ博士に言及し、「ファウチ時代の後にその場所を浄化する」人物になるだろうと述べた。
ケネディ氏とポール氏はともに、ワクチンや COVID-19 に対する公衆衛生の対応に関するファウチ氏の政策を公然と批判してきた。
医師でもあるビル・キャシディ上院議員(共和党、ルイジアナ州)は最近、記者団に対し、ケネディ氏は「健康食品や公衆衛生インフラの透明性向上の必要性などの問題を擁護してきた」と語った。
「彼の他の政策立場や、それが保守的で親米的な政策をどう支えるのかについて、もっと知ることを楽しみにしている」とキャシディ氏は語った。
上院保健教育労働年金委員会(HELP)の筆頭委員であるキャシディ氏は、次期議会で同委員会の委員長に就任する予定だ。
上院の審査を待つ
ケネディ氏が承認を得て正式に保健福祉省のトップに立つには、上院で過半数の支持を得る必要がある。保健福祉省はアメリカ疾病対策センター(CDC)、アメリカ食品医薬品局(FDA)、アメリカ国立衛生研究所(NIH)を含む 13の独立した機関を管理している。
ケネディ氏は、マイク・クラポ上院議員(共和党、アイダホ州)が委員長を務める予定の上院財政委員会の指名承認公聴会に臨む予定だ。
同委員会が彼の指名を承認した場合、上院本会議で彼の指名について投票が行われる。
1月に上院が召集されると、共和党は少なくとも 52議席、民主党は 48議席を保持することになる。ペンシルベニア州でデビッド・マコーミック氏が現職のボブ・ケイシー氏を破れば、議席数は 53に増える可能性がある。同選挙は現在、再集計の真っ最中だ。
ケネディ氏は、就任初日にトランプ大統領に対し、慢性疾患に対する国家非常事態を宣言するよう促すと述べた。
ケネディ氏は、FDA、CDC、農務省に対する巨大企業や民間企業の影響力が解決されない限り、状況はほとんど変わらないと考えていると述べた。
9月にロン・ジョンソン上院議員(共和党、ウィスコンシン州)が主催した円卓会議で、ケネディ氏は、これらの機関は「製薬業界の商業的利益を促進し、製薬業界と食品業界を、規制すべき業界の操り人形に変えてしまった」と述べた。
ケネディ氏はこれらの機関を率いる当局者を解任し、後任を任命すると誓った。
「 FDA の公衆衛生に対する戦争はもうすぐ終わる」と、ケネディ氏は 10月25日に X への投稿で、生乳、イベルメクチン、ヒドロキシクロロキン、治癒効果のある食品、日光などの自然療法への支持を付け加えた。
ケネディ氏は 9月、エポックタイムズに対し、薬の開発や医薬品の培養装置としての役割ではなく、自閉症、自己免疫疾患、神経発達疾患の原因に焦点を当てるようアメリカ国立衛生研究所を改革すると語った。
彼はまた、超加工食品に含まれる化学物質の問題にへの取り組みを主導すると誓った。
同氏はフォックスニュースに対し、「加工食品を学校給食から直ちに排除する」と述べ、フードスタンプなどの連邦政府の食糧支援がジャンクフードに使われるべきではないと語った。
「 FDA、USDA、CDC といった機関はすべて巨大な営利企業によって支配されている」とケネディ氏は語った。
「トランプ大統領の支援を得て、私はそれを変えるつもりだ。これらの機関に、業界からの資金援助を受けていない正直な科学者や医師を配置する。消費者、医師、患者の決定が、偏見のない科学に基づいて行われるようにする」とケネディ氏は語った。
今週初め、トランプ氏は、保健福祉省が管理するメディケア・メディケイドサービスセンターの運営者にメフメット・オズ博士を選んだと発表した。
ケネディ氏は、オゼンピックやゼップバウンドのような減量薬をメディケアやメディケイドがカバーすることに強く反対している。これについては超党派の支持もある。
ケネディ氏は 9月、議会の円卓会議で、メディケアやメディケイドによる減量薬の費用支払いを支持した場合、米国政府に数兆ドルの負担がかかる可能性があると語った。
「オゼンピックの半額で、再生可能な方法で育てられたオーガニック食品を全アメリカ人に、1日3食の食事とジムの会員権を全肥満アメリカ人に提供できる」とケネディ氏は語った。
ケネディ氏はまた、製薬会社の広告規則の見直しを求めており、テレビでの製薬広告を禁止するようトランプ氏に促している。また、製薬会社の賠償責任保護を廃止すべきだとも考えている。
ワクチンに関しては、安全性とインフォームドコンセントを主張している。
「私がワクチン反対派だったことはない。人々には選択肢があるべきであり、その選択は可能な限り最良の情報に基づくべきだ」とケネディ氏は語った。
「科学に基づいた安全性研究が利用できるようにし、人々が、そのワクチンが自分にとって良いものかどうかを自分で評価できるようにする」
ケネディ氏はワクチン反対派なのか?
批評家の中には、ケネディ氏が反ワクチン派、あるいは反科学派であるとして、彼の指名に反対する者もいた。
ロバート・ガルシア下院議員(民主党、カリフォルニア州)はケネディ氏を陰謀論者と呼び、「彼は我々の公衆衛生インフラとワクチン配布システムを破壊するだろう」と示唆した。
「これは人命を奪うことになるだろう」とガルシア氏は書いている。
公益科学センターのピーター・G・ルーリー所長は声明で、同センターは「この指名および科学と証拠に基づく解決に直接の脅威となる他のあらゆる指名に反対する」と述べた。
「ケネディ氏のような反ワクチン派を保健福祉省に指名するのは、地球平面論者を NASA のトップに据えるようなものだ」と彼は書いた。
パブリック・シチズンの共同代表ロバート・ワイスマン氏は声明で、ケネディ氏は「国民の健康にとって明白かつ差し迫った危機」であり、「国の公衆衛生機関の責任者に任命されるべきではない」と述べた。
ケネディ氏は誤解されている、あるいは誤って伝えられていると考える人もいる。
トランプ政権下で疾病管理センター(CDC)所長を務めたロバート・レッドフィールド氏は 11月17日、ニュースネーションに対し「ケネディ氏は反ワクチン派ではない」と語った。
「私はおそらくワクチンの最大の支持者の一人だ」とレッドフィールド氏は述べ、ワクチンは「現代医学に対する科学の最大の贈り物」だと付け加えた。
「ケネディ氏はワクチンに関する透明性、ワクチンについての正直な議論、これらのワクチンが安全で有効であることを示すデータの提供を求めている」とレッドフィールド氏は語った。
アンナ・マトソン氏はケネディ大統領選挙運動のボランティアを務め、 「ケネディの真実」というウェブサイトを運営している。
彼女は、ケネディ氏に対する一般の認識は「まったく正確ではない」と確信しており、「主流メディアと民主党組織による広範な嘘と誤解」によって形成されていると考えている。
「ケネディ氏は大手製薬会社に忠誠を誓っていません。政府機関やモンサントのような大企業を訴えて勝訴した弁護士として、彼は自分が語る問題にどう対処すべきかを知っています。彼は行動力のある人物であり、誰が保健福祉省を率いるにせよ、そのような人物が必要なのです」とマトソン氏はエポックタイムズに語った。
マトソン氏は過去 1年間、ケネディ氏に関する「神話」を暴くことに費やしてきた。
「彼を陰謀論者やワクチン反対派と呼ぶ人たちは、主流メディアで彼の話を 30秒以上中断なく聞く時間をとったことがないはずです」とマトソン氏は言う。
「人々が時間をかけて彼の話を聞くと、主流メディアや民主党全国委員会が彼について言っていることはまったく真実ではないと気づくことが多いのです」
ローレン・リー氏はケネディ氏と連携する政治活動委員会「アメリカン・バリューズ 2024」の戦略家だ。同氏はケネディ氏に保健福祉省のトップを任せるというトランプ氏の決断を称賛した。
「ケネディ氏がトランプ氏を支持した時、トランプ氏に賭けた無党派層は皆、大きな安堵のため息をつきました。我々の多くは不安でした。トランプ氏が約束を守り、言葉に忠実でいてくれるかどうかわからなかったからです。今では自分たちの投票が無駄にならなかったと感じています」とリー氏はエポックタイムズに語り、11月の選挙でトランプ氏に投票したケネディ氏の支持者たちについて語った。
リー氏は、ケネディ氏が上院で承認されれば「米国人の食生活、そして米国人の栄養と健康に関する教育方法に大きな変化が起こるでしょう」と述べた。
「有機食品が手に入らない、あるいは食品砂漠に暮らしているために苦しんでいる貧困地域や恵まれない人々に波及効果が見られることを期待しています」とリー氏は語った。
「そして、企業が責任を取って食品から毒物を排除し、企業が食品に毒物を入れる政府のインセンティブがなくなることを期待しています」
ジェームス・ライオンズ・ワイラー博士はケネディ氏の顧問であり、MAHA運動の「政策形成に協力する」候補者探しを支援している。
「医療のどんなテーマを選んでも、医療製品の製造業者は(保健機関に)代表されていますが、消費者や医師の代表は少ないと思います」とライオンズ・ワイラー氏は語った。
「社会の真の利害関係者の利益、医薬品の安全性と有効性、そしてインフォームドコンセントの重視が公正に代表されるようになれば、私たちは変化を実感することになるでしょう」
ライオンズ・ワイラー氏は、マスコミによる「誤った報道」のせいで、ケネディ氏が公衆衛生上のリスクだと多くの人が信じてしまっていると語った。
「ケネディ氏は反製薬会社ではありません。詐欺に反対なだけです。ワクチンに反対ではありません。ワクチンによる傷害に反対なのです」とライオンズ・ワイラー氏は語った。
ヘルス・フリーダム・オハイオのスコット・シューメーカー会長は、ケネディ氏が大統領選挙で医療の自由、ワクチンの安全性、インフォームド・コンセントといった問題を全国の聴衆に訴えたことに「大喜び」していると語った。
「これらの問題が、候補者が真剣に取り組むべき政治問題になるとは思ってもいませんでした」とシューメーカー氏は語った。
シューメーカー氏は、ワクチンで障害を負った子どもの父親だ。自分のような多くの親が「ガスライティング(心理的虐待の一種)を受け、私の子どもの症状の原因はワクチンのせいではないと吹聴され続けてきました」と語った。
「ケネディ氏は、事実に基づいた科学とワクチンとその効果に関する徹底的な研究を提示することを信条としています。それに反対する人がいるのは衝撃的です」とシューメーカー氏は語った。
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