カンボジア軍のBM-21ロケット弾でタイの民家や病院が破壊される
2025年7月27日 タイ・スリン県。bangkokbiznews.com
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交戦4日目に見た意見記事
タイとカンボジアの衝突が 3日目を過ぎた頃、アメリカの
「タイとカンボジアは、停戦と最終的な和平に向けた道を速やかに模索することで合意した」
と発表しましたが、紛争は何もなかったかのように 4日目に突入しています。
タイの報道では、以下のようになっています。7月27日の現地時間午後1時の報道です。タイと日本の時差って、2時間でしたかね。ですので、日本時間で午前 11時頃の報道です。
報道「タイとカンボジアの激しい衝突は4日目に入り、世界が注目している。トランプ大統領とマレーシアのアンワル首相は、両国が停戦交渉に臨むことを期待している」より
โลกจับตาปะทะเดือด‘ไทย-กัมพูชา’ล่วงเข้าวันที่4 ‘ทรัมป์-อันวาร์’หวัง2ฝ่ายเจรจาหยุดยิง
7月25日、タイとカンボジアの戦闘2日目、タイのスリン県で軍事装備を持つタイ軍兵士。2025年7月27日、タイとカンボジアの戦闘は 3日間続いたが、両国現地時間で 4日目の衝突に突入しており、世界が両国の情勢を注視している。
米国 FOX ニュースは、暴力が激化する中、トランプ大統領がカンボジアとタイの即時停戦を呼びかけたとのニュースを報じ、ドナルド・トランプ米国大統領が米国現地時間 2025年7月26日、タイとカンボジアの指導者と電話で話し、双方に停戦を呼びかけたと明らかにした。
トランプ大統領はまた、カンボジアとタイは直ちに会談し、停戦解除と最終的な和平に向けた道を速やかに模索することで合意したと述べた。
しかし、ロイター通信は、トランプ大統領の停戦呼びかけにもかかわらず、タイとカンボジアの国境での砲撃が続いていると報じ、ドナルド・トランプ米大統領がタイとカンボジアは戦闘を終わらせるための解決策を見つける用意があると発表した数時間後、両国の現地時間 2025年7月27日早朝、両軍の衝突が始まり、タイとカンボジアの双方が、係争中の国境地域で相手側が砲撃を開始したと発表したと伝えた。
naewna.com 2025/07/27
これまでのタイ側の民間人の死亡者数は 13人、総避難者数は約 26万人とも報じられています。
タイもカンボジアも若い頃、よく行っていた場所で、しかも、わりと好きだった場所ですので、この衝突には何となく郷愁があり、タイとカンボジアのニュースを今はよく見るのですが、その中で興味深い論調のタイ・メディアの意見記事を見ました。
どうやら、トランプ氏は、カンボジア側と(だけ)停戦の合意を一方的に取り付けようとしていたようで、それに対しての記事です。
このメディア(The Better)の副編集長である方による意見記事だそうです。以下の記事です。太字はこちらでしています。
肖像権などの問題で、一部、写真を置き換えて「鳥」とかになっていますが、お気になさらないでください。
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二正面戦争で「トランプ」が「カンボジア」側に立って「タイを破壊する」ことを許してはならない
米国のトランプ大統領(左)とタイ軍のプラウィット・ウォンスワン陸軍大将。
「ドナルド・トランプ」は、タイに対する関税を理由もなく引き上げることで、タイと米国の「素晴らしい友情」を破壊しただけでなく、カンボジアへの攻撃を続けるなら貿易協定には応じないとタイを脅迫することで、「戦争を終わらせる英雄」になろうと野望を抱いている。
彼は「偉大な友人」ではなく、二度も我が国を破壊する機会を掴んだ「犬の友人」だ。
つまり、突然我々に「関税戦争」を仕掛け、その後、その戦争を利用してカンボジアの侵略を許し、「不当な国カンボジアを屈服させる」機会を奪ったのだ。
ウェストポイント士官学校(アメリカにある陸軍士官学校)卒業生のフン・マネット(カンボジア首相)は、まず「アメリカのコネ」を使ってワシントンと接触し、その後「関税戦争カード」を交渉材料としてタイに停戦に同意するよう圧力をかけるべきだと、そのリス(つまりトランプ)に示すのではないかと私は考えている。
一つの方法はトランプが米国大統領としての面目を保つことであり、もう一つの方法はカンボジアが悲惨な降伏を避けることである。
当初タイ政府は受け入れを拒否していたが、その後も政府が耐えられるかどうかが心配だ。
タイはまだトランプ大統領と関税で合意していないが、カンボジアは合意しているため、タイ政府がカンボジアとの戦争で亡くなったタイ国民の命と経済問題を交換するのではないかと懸念されている。
それとも、「タイがカンボジアに侵略されたことを忘れる」代わりに、トランプからより良い関税条件を受け入れるのだろうか?
難しい選択であることは承知している。一方では人々の生活が、他方では人々の命がかかっているからだ。
しかし、もしカンボジアが停戦に同意したとしても、カンボジアがタイを非難するのをやめるはずはないと私は考えている。
なぜなら、過去 20年間、カンボジアはプノンペンのタイ大使館の恥ずべき放火に始まり、ずっとタイを非難してきたにもかかわらず、タイは結局屈服してきたからだ。
タイ国民が現在求めているのは停戦ではなく、領土を奪取し、その民族を完全に滅ぼすまでさらに激しく攻撃することだ。
戦争の根源を破壊しなければ、永続的な平和は決して訪れないだろう。
例えば今回、カンボジアは「長らく戦争に備えてきた」ことを示す兆候をいくつも残している。その一つが、わずかな関税の減少にとどまったにもかかわらず、トランプとの合意を急ぎ、「これは我々の大勝利だ」とカンボジアが宣言したことだ。
今では、彼らが勝利を主張しているのは、タイとの戦争を心配せずに済むよう、トランプとの合意を急いだからだと理解している。タイと戦争をすれば、トランプが関税戦争のレベルを引き上げることで「罰」を与えるのではないかと心配する必要がなくなるのだ。
カンボジアのように、指導者が国民を大切にしない国は、たとえタイとの戦争で何百万人もの人々が職を失い、食べるものもなく、死んでも、簡単にトランプと取引するだろう。
タイがどうしてこんな者どもと交渉できるのだろうか? 彼らが這って降伏を求めないのであれば、タイは彼らと交渉すべきではない。
タイ政府はトランプ大統領の合意を受け入れれば経済が破綻すると懸念しているが、合意はまだ成立していない。さらに、米国が貿易条件を利用してタイの安全保障を脅かそうとしているという報道もあり、妥協はさらに困難になっている。
タイが現在「孤独に戦っている」のは、「偉大な友人」が「犬の友人」のように行動し、隣国が「秘密の犬」のように行動しているからだという意見は一致している。
これは災厄のような「二正面戦争」だ。
しかし、タイ国民に選択肢がないわけではない。決意さえあれば、この戦争に両戦線で勝利できるはずだ。
まず、「これは通常戦争、非通常戦争、サイバー戦争、経済戦争が混在する本格的な戦争状況である」という状況を受け入れなければならない。
政府と議会はまだ戦争を宣言していないが、タイ国民の間では戦争状態にあることは「知られている」。
戦争状態では、何もかもが正常ではない。死と経済的困難が伴う。
タイの兄弟姉妹はこの問題を受け入れなければならない。さもなければ、私たちは「知らないうちに戦争に負ける」ことになる。
私が言いたいのは、「タイの同胞の死を最大限に復讐できるまで」カンボジアとの戦争は終わらないかもしれないということだ。
トランプとの関税戦争は成功しないかもしれないが、トランプは関税をさらに引き上げる可能性もある。これは大きな経済的困難をもたらすだろう。しかし、これは戦争状態でもある。タイの同胞が同意するなら、私たちは「共に耐える」つもりだ。
しかし、ベトナム、カンボジア、フィリピンなど、トランプとの交渉に同意した ASEAN 諸国の例を見てほしい。トランプは減税を少し行っただけで、それ以上に不当な扱いをしたため、これらの国はことごとく損失を被った。
タイがこのような状況に直面するのであれば、損失を出さない方が賢明だ。少なくとも、タイには「原則」があると言えるだろう。たとえ経済が破綻したとしても、傲慢なトランプの「カリスマ性」を高める脇役と引き換えに「身売り」するよりはましだ。
タイの状況は軽視できない。トランプ大統領がタイを「罰する」なら、その影響はすぐに米国経済にも波及し、関税戦争における「負担軽減」を口にすることも可能になる。
政府は経済ロビーと真実を伝えるロビーという二つのロビー活動を展開し、トランプ大統領にタイ・カンボジア戦争は混同すべきものではないと「区別」させなければならない。
しかし、それは難しいかもしれないと警告しておく。
なぜなら、カンボジアは米国に身を売り、その後米国に完全に屈服し、その後トランプに激しく(タイを)非難して「トランプ閣下、タイに圧力をかけてください。タイは米国に屈服しませんから」と言うことで、「すでに豚を犬の口に蹴り入れている」と私は考えているからだ。
この件に関して、長い間私たちの活動をフォローしているファンなら、我々ザ・ベター紙が、中国が米国の「足を舐める」ために中国と距離を置く手段としてカンボジアをターゲットにしていると以前から指摘していることをご存知だろう。
カンボジアが中国から離脱し、米国に屈服したのは、タイとの戦争を仕掛けるための戦術だ。
今回の結果、トランプ大統領は両国に「警告」することで「超大国」の役割を果たす機会を得た。しかし、カンボジアは合意が成立しないのではないかと恐れる必要はない。なぜなら、合意はすでに成立しているからだ。トランプ大統領の警告は、タイだけに対する「脅威」であることが判明した。
これが、「カンボジアは豚を犬の口に蹴り入れる」と言われる所以だ。
しかし、これは事実上の「戦争」状態であるため、タイ国民が「犬を噛む豚」となるか、困難な時期に毅然とした態度で立ち向かい、カンボジア民族やドナルド・トランプの脅威を克服するかは、タイ国民次第である。
ここまでです。
なかなかパワフルな文言ですが、もちろん、これは、あくまでも、タイのメディアのひとつの意見記事ということで、タイ全体がこのような論調であるわけではないはずですが、
> 傲慢なトランプの「カリスマ性」を高める脇役と引き換えに「身売り」するよりはましだ
あたりは、最近、アメリカとの関税協議で「身売り」した東アジアの国を思い浮かべます。
以前、ロシアのプーチン大統領が、2023年の演説で述べた中に以下のような下りがありました。要するに、西側は「西側で描いたルールに従わない国を排除しようとする」というような話です。
2023年10月6日のプーチン大統領のスピーチより
…しかし彼らは、こうした西側エリート集団に盲目的に従うことを望まない人々を敵として描こうとしします。
彼らは中華人民共和国を含むさまざまな国に対してこのアプローチを使用しており、特定の状況ではインドに対してもこれを行おうとしました。
私たちは、彼らがアジアで利用しているシナリオを認識し、見ています。こうした試みは無意味だと思いながらも続けられています。
また、彼らはアラブ世界を敵として描こうとしている。彼らは選択的に行動し、正確に行動しようとしますが、結局のところ、これ(現在の状態)が結果です。彼らはイスラム教徒を敵対的な環境として見せようとさえします。
実際、独立して自分の利益のために行動する人は誰でも、すぐに西側のエリートたちから排除されるべき障害物とみなされます。
プーチン大統領のスピーチ全文は以下にあります。
In Deep 2023年10月7日
今回のタイの意見記事は、西側というより「アメリカ」に対してのものですが、米国のバード大統領の(だんだん名前の扱いもぞんざいになってきたな)「我々のルールに従わないものを排除する」という構図は同じです。
日本のように素直に従う国がある一方で、それに抵抗がある国も数多くあるものと見られます。
まあしかし、大体において、今はどんな国家でも経済のことを最優先に考えますから、結局は「ある程度ルールに従う」国が多いですけれど、長い目で見れば、あまり良いとは思えない感じはします。
日本は戦後 80年、「屈服」し続けているわけですけれど、その結果が今と考えると、屈服し続けていると事態はさらに良くないのかも。
日本のことはともかく、タイ国民の中には(一部の人たちではあっても)先ほどの意見記事のような考えもまたあることを知りました。
なお、タイとカンボジアは、経済規模でも比較になりません。タイの GDP (5150億ドル)はカンボジアの GDP (423億ドル)の 10倍以上です。(日本の GDP は約 4兆2000億ドル)
軍事力も比較になりません。アメリカの介入がなければ、(仮に戦争になった場合)カンボジア単独で勝つ可能性はありません。
以前よりも、はるかにアメリカの介入により戦争が悪化することが多くなっている今(ロシア-ウクライナ戦争もガザの虐殺も悪化するばかりで、停戦に至ったのはインド-パキスタンの衝突だけです)、今回のタイとカンボジアの衝突がどうなるかはわからないですが、世界には、他にも、非常に多く衝突や紛争、あるいは戦争の火種が転がっています。
どうなっていきますかね。
タイの衝突が収まったとしても、世界的な戦争の時代の雰囲気が払拭されることはなさそうです。代理戦争として仕掛けた戦争が、結局、世界戦争になると可能性がそれなりに高い時代ですから。
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